名無し
1年以上前
酒豪レスラーと言えば天龍さん、という時期がありました。 酒豪としてもレスラーとしても最高で、その二つが合わさって とんでもなくドリーミーな存在に至ったのが天龍さん。 良くも悪くも、こんな酒豪やレスラーは、他に居ません。 そのあたりをちゃんと漫画化した作品だと思います。 そんな天龍さんですが、かつて全日本プロレス時代は 酒席を好まない馬場・鶴田と違い、 「俺は全日本の広報部長」と公言して、日頃に報道をしてくれる マスコミをねぎらう意味を込めて?酒を飲んだりしていたそうです。 ときには飲み過ぎて代金が足りなくなり、 馬場さんに代金を宜しくお願いしたこともあったとか。 しかし馬場さんはそれに関して一度も文句を言わず、 天龍さんも一言お礼を述べるだけ。 (ただし一緒に飲んだ人間には   「おい、馬場さんにお礼を言っておけよ」  と言っていたそうです。) お互いにクドクドと言及はしなかったそうで、 そこには馬場さんと天龍さんの信頼関係があったのでしょう。 その後、天龍さんは全日本を飛び出すことになり、 形としては馬場さんに不義理をしたことになるため、 馬場さんがお亡くなりになった時には葬儀に参列も出来ませんでした。 馬場さんの訃報を聞いた夜、天龍さんは かつて馬場さんと最後に飲んだ御寿司屋さんに行き、 1人で黙って酒を飲んでいたそうです。 天龍さんの酒は、ほんとうに素晴らしいです。
sogor25
sogor25
1年以上前
本作の主人公は極度の潔癖症で5年に渡り引きこもりを続けている黒田公正。 部屋から外に出られないために自分の存在を肯定することができず、そのせいで余計に外に出づらくなっているという悪循環に陥っているような状態で、彼の本棚には「強迫性障害」についての本が並んでいます。 ある日、そんな彼の家にカウンセラーがやってくるのですが、そのカウンセラー・足立は車椅子の少女だったことに黒田は驚きます。 この作品はそんな足立とのカウンセリングの中でゲームを薦められたことをきっかけに黒田が"eスポーツの世界"へと足を踏み入れていく物語です 最近にわかに増え始めている"eスポーツ"をテーマにした作品なのですが、第三者から見える世界と極度の潔癖症である黒田に見えている世界、そして"ゲームの中の世界"が全く異なる描かれ方をしていて、マンガの表現として異質な雰囲気を帯びている作品です。 さらに 、強迫性障害の描写や足立の"普通とは違う"ゲームのプレイの様子など インパクトのある描写が多く見られるのですが、それ以上に、自身の現状をなんとか変えようとする黒田がeスポーツにのめり込んでいく、その過程に強烈な熱量を秘めています。 障害というものを扱っている作品ではあるのですが、それを感じさせないほど 物語にのめり込ませてしまうエネルギーを持っている作品です。 1巻まで読了