あうしぃ@カワイイマンガ2022/04/22特撮JK拘り強すぎ! #1巻応援----- ★特撮好きさんへ ----- 登場人物名をご覧下さい。 ●海城あかね ●本郷苺 ●早田唯 ●芹沢博見(部長) さあ、この作品の特撮愛、伝わりましたよね?読んでみて下さい! ----- ★その他の方 ----- ここからは普通にクチコミ書きますね。 特撮作品研究部の女子高生四人が、特撮作品を作ろうと奮闘する物語。そこには様々な特撮愛があるのですが、面白いのは特撮好き同士が、必ずしも仲良しこよし、ではないところ。 造形の先輩と音響の後輩は解釈違いでいがみ合いながら、愛がある事で繋がれるケンカ百合。顧問の教師は特撮を愛するのに何故か敵対する。そこにあるのは、強すぎる拘り。 しかし初心者が受け入れられるのは良い感じ。身体能力が高い初心者は、カッコいい事をやりたいという強い思いがある。それを掬い上げる仲間達は、互いに熱を伝え合う。 制作に邁進する四人。特撮の制作や特撮愛について、熱いものが読める。絵柄のガチャガチャ感が楽しさとカッコよさを増し、そしてキックが美しい!情動がガバガバになっていく様子も熱さを増す。特撮ファンは絶対楽しいし、百合ファンとしてはちょっと変わった関係性構築が楽しめる作品です。ニチアサ以外はやってます!猫にゃん5わかる
あうしぃ@カワイイマンガ2022/04/21光と闇の百合エロと強すぎ情動 #1巻応援恋を知らないOLが家の前で拾った少女を飼育する物語は、全編に渡る濃厚な百合エロ表現に、恋に抗えない女性達の描写が加わり、エロスに拍車をかける。 とにかく展開が速い。一目惚れからの速攻キス、翌日には性行為。ライバルを見つけるや即行動、と展開が転がる転がる。途中何度もえっ……えっ?と声が出てしまった。 OLに恋する上司や、少女に恋する女子など、現れては行為、行為。絡むのは女性だけなので、エロを摂取したい百合好きさん万人におすすめできる(甘い物ばかりでは無いのでそこは注意)。 当初は甘い二人の多幸感が物凄いが、その後は次第にどす黒くなる。荒み、壊れる表現もとても強い。エロと暗い心が絡み合ってドライブする、アクセルベタ踏み大爆走のスリル。 そして……なんだこのラスト!2巻が気になる!ヒナタノユリよつば◎ますみ。4わかる
あうしぃ@カワイイマンガ2022/04/17少年達は時を超え野を駆ける幼い頃に出会った二人の少年のあまりに強い友情譚と、二人に宿る不思議な力を巡るサイキックSF、それらが絡み合い高まり合い、鎌倉時代を大きくうねる壮大な絵巻物。久々に、読まない間もつい思い出してしまう、という経験をした。 生母を失い継母に虐められる、秋葉介の長男・融明(とおるあき)と、融明の遠縁で父が失踪した露近(つゆちか)。二人は気質は違うが意気投合する。苦しみから逃れるようにして、兄弟のように仲良く過ごす二人の様子が夢の様に美しい。 どこまでも遠くへ駆けて行きたい……しかし二人は引き裂かれ、露近は京で後鳥羽院に飼われ、融明は鎌倉で将軍実朝の側に仕える。 二人を繋ぐ不思議な力は、時に互いを救い、互いの存在を感じさせる。天紋・地紋、鬼としての妖力、融明の力強さと露近の妖艶さ。その魅力で沢山の人を惹きつけ、関係を持ちながら彼らはいつも、共に野を駆けた時代を懐かしみ、遠い目をしている。そんな二人の切なさに感情移入してしまう。 二人に与えられた天命、あまりに強大な力を彼らはどうするのか……そこにはただ見送ってやるしかない、という無力感もありつつ、籠の鳥の自由を喜ぶ感覚もあって、見開き絵の美しさと共に強い感慨を私の胸に残した。夢の碑 風恋記木原敏江5わかる
あうしぃ@カワイイマンガ2022/04/16姫と奴隷の信頼と恋は…舞台は架空の中国の王朝。王子が産まれたため冷遇される王家の姫と、異人で疎まれる奴隷の少年は8歳の時に出会い、主従として、そして無二の友として絆を深める。私はこの物語を何度読んでも、随所で泣きそうになる。 泣きそうになるのはほぼ同じポイントだ。それは「二人で何処かへ行きたい」と願う時。 第二王妃に国を追い出される姫は、彼女に復讐を誓うが金も味方も無く、絶望的に孤立無縁。尊厳を常に奪われる彼女を支えるのは、ともに苦労を重ね、同じ師の元で研鑽を積む奴隷の少年。互いへの信頼は否応なく恋へと変わってゆく……あらゆる点で強まる二人の絆を、美しいと感じる。 しかし事は単純ではない。情勢に翻弄される姫はやがて、祖国の王となる道を選ぶが、王となるには相手と離れる必要に迫られる。互いのため、離れる覚悟をする二人。しかし別れ難く苦悩を深め、行動に迷う。 そして苦悩極まった時、二人は全てを捨て、放浪する夢を見る。 「千年の花」という呪文……千年に一度咲き、あらゆる願いを叶える花を思いながら、二人はただ、二人で生きることだけを夢想するのだ。 敵対する恐ろしい第二王妃の「成長譚」も対置させた物語はそれも含めて、人の不自由さや、人の幸せとは何なのかを切なく考えさせる。女王の花和泉かねよし3わかる
あうしぃ@カワイイマンガ2022/04/15権力欲の巣窟で育む愛とはイングランド王国の覇権を争う薔薇戦争。両性具有で産まれたヨーク家の三男・リチャードが王位を目指す物語だがそこには、執着から起こる裏切りに次ぐ裏切りがこれでもかと詰め込まれ、恐ろしい。 男も女も欲に狂ってゆく。権力に連なる欲の形は様々だが、狂ってゆく表情は歪み、神や悪魔といった文言と相まって恐怖を増す。 リチャードは母に蔑まれ、自分の体を愛せず、誰も寄せ付けない。ついに女性を信じられなかった彼は、男性と様々に親愛の情を交わす。 その交わす情も、父への過剰な親愛、年上の友と穏やかに育む性無き愛、そして身を焦がす様な体も心も許す愛と様々だが、それはほんの僅かな夢の時。 彼の結末は、史実通りならあまりにも悲劇的で切ない。産まれて来ただけで悪魔と罵られた彼の幸福は、果たしてどこにあったのだろうか……。薔薇王の葬列菅野文7わかる
あうしぃ@カワイイマンガ2022/04/13カレーとライブハウス事情と… #1巻応援時はコロナ禍の現在。経営の苦しいライブハウス存続をかけて、女性店長はカレーに詳しい駆け出し女性ミュージシャンにスパイスカレー作りを教わる、という本作。現実的な問題に対してリアルさを失わずに、希望のある解決を見せて楽しい。 舞台は渋谷、ライブハウスとミュージシャンの苦境は報道と同じ。マスク率が高いのも含めてエッセイコミック的な現実感だ。 登場するスパイスカレーのレシピは本格的だが、料理を少しする身としては何となくできそうな気がしてくる。その辺は、スパイス監修として関わっておられる印度カリー子さんの、レシピの考え方が分かりやすいためかもしれない。そして美味しそう……。 コミカルに進む二人のカレー作り。その中で美味しいと言ってもらえる喜び、誰かと共に味わう喜び、相手のためになりたい思いなど、二人の女性の想い合いは強くなる……ので、百合とまでは言わないが、軽いロマンシス物としても時折グッと来る。 音楽も食も、日常を少し彩るスパイス。カレーを通じて食の意味を知るこのマンガも、楽しさと未知への興味と世情の緊張感を織り込んだ複雑なスパイスのような彩りを、脳にもたらしてくれた。ピリピリとビリビリ西倉新久 印度カリー子8わかる
あうしぃ@カワイイマンガ2022/04/13カレー×小学生のスパイス多種多様 #1巻応援舞台は伊豆大島。引っ越してきた小学五年生女子を待っていたのは、カレー屋を始めたい同級生たち……という事ですが、とにかく要素が多い! スパイスカレーのレシピ、伊豆大島、お嬢様、温泉、制服、宝探し、アニメ……こうして並べると一見ガチャガチャ。それぞれ体験しながら仲を深める構図ですが、みんなそれぞれ、少しずつ苦手や引っ込み思案があって、互いに補い合いながらいつの間にか打ち解けているのが良い。 愛らしいキャラクター達がドタバタと、未知の場所を探検し、新しい事に挑戦する……何とも楽しそうです。 これなら、覚えきれないほど沢山の要素も、今後の楽しみにしかならない!どのように掛け合わせるかで新たな味と深みを得る、スパイスのような作品になる予感。末長く応援したいです。すぱいしーでいず!蒼山サグ きんつば3わかる
あうしぃ@カワイイマンガ2022/04/11優等生はいっぱいいっぱい #1巻応援憧れの優等生・二年生の周防先輩は、いっぱいいっぱいだった!彼女が保健室で泣いているのを見つけた一年生の雛森さん、思わず先輩を甘やかしたら、先輩に懐かれた?! 優等生を保つために努力し続ける周防先輩。まぁ、頑張り続ければ疲れもするよね……と可哀想になるけど、雛森さんの前での様子は正直ウザ(かわい)い。 雛森さん的には、憧れの先輩の思わぬ姿に混乱、困惑。それでも「甘えたい!」という先輩を無碍にできずにいるうちに、赤面しながら先輩を猫可愛がりする、ヘンテコな関係に。先輩も雛森さんも異様な感情の振れ方をするのが面白く、そしてあま〜い!!! いい年になっても、どこかで甘やかされたい気持ちがあったりする、そんな心にどストライクなお話。1巻では女子しか出てこなくて女子同士の恋愛が当たり前の様子なので、今のところ全百合好きにおすすめできる作品です!甘えさせて雛森さん!tsuke4わかる
あうしぃ@カワイイマンガ2022/04/06人亡き世に希望を繋ぐ百合 #1巻応援人類の絶滅に関する全四編の物語のうち、三編はそれぞれ別の主人公二人組が描かれる。二人の女性体……生殖で産まれたヒト、クローン、そしてアンドロイドまで。 終末世界を生きる物語には、「死」へ向かう切迫感と悲しみがうっすらとある。どこまで行けるのだろう、終わりは目の前なのではないか……それでも生きるために、そして何らかの目的のために進む彼女達。そこには切なさもあるが、それを癒す穏やかな楽しさもたくさんある。それはやはり、異性間で必ず沸き起こる「生殖」の緊張感とは無縁なせいでもあるだろう。 同じ世界の別時間・別空間を生きる二人組×3の物語は次第に交錯する。この世界の秘密、旅の意味と運命の人、そこにある大きな絶望と微かな希望……生殖ではなくてクローン、アンドロイドといった方法で大きな意志を受け継いでゆく百合アポカリプスSFストーリーに、深い感慨の溜息が出る。 ●再定義する希望 不意に再起動したアンドロイドのラリベルタは、ママと呼ばれるロボットと暮らすクローン人間体・スペランツァと出会う。外に出られないスペランツァはラリベルタとの会話を楽しむが……。 ●継ぎ接ぎの希望を抱いて 地球浄化理論を打ち立てた天才科学者と研究所員。愛し合う二人の女性は二人で生きるために研究に打ち込むが、人類滅亡のタイムリミットはすぐそこに迫っていた。 ●灯火の機械たち クローン人間体のミミとアンドロイドのユユはとある目的で旅をしている。そんな二人が迷い込んだ地下世界には、アンドロイドが一人で生存していた。 ●きみと世界を終りを訪ねて ミミとユユは遂に目的の手がかりを得る。目的の相手とは、そしてその出会いがもたらす物とは……?きみと世界の終りを訪ねてこるせ1わかる
あうしぃ@カワイイマンガ2022/04/04体で何が贖えるのか?の物語 #1巻応援まず、出てくる女子中高生達が、自らの性を使ってしか自己肯定感を保てていないのが辛い。原因となる歪んだ家庭環境の描写も苦しさを増す。そんな1巻通して救いの無い物語はそれでも、未知の領域へ私を連れて行ってくれそうな誘引力を持つ。 この作品には人の肉体を食する怪物が登場するが、それらは同時に性欲も満たそうとする。それに立ち向かう主人公は売春相手に薬を盛る様な人物だがたまたま魔法少女になり、体の一部を消費する事で怪物を倒す。 それは「体と引き換えに」目的を達成しようとしている点では、売春と同じ様だ……漂う絶望感。 彼女の目的は、自殺した愛する親友の再生。しかし消費した肉体分しか再生しない親友。到底目的は達成できそうも無い。ではどうする? 親友を救えなかった自責の念に苛まれる主人公。次第に迫ってゆく自殺の真相。そこにある大きな歪みの物語……そこにいる少女が、どう身体を使い、一人の死者の復活によって何を取り戻すのか。取り敢えず第1巻、打ちのめされるつもりで読んでみていただきたい。償い魔法少女カレンザ宮月新 下内遼太1わかる
あうしぃ@カワイイマンガ2022/04/02償えぬ異次元の君に捧ぐ歌 #読切応援『ぼくらのよあけ』アニメ化で話題、『アリスと蔵六』連載中の今井哲也先生はアフタヌーン四季賞出身で、2005年にこの『トラベラー』で大賞を受賞されてから2008年にアニメ制作高校生マンガ『ハックス!』で連載デビューとなります。私は当時この『トラベラー』で注目し、『ハックス!』をリアルタイムで追っていた今井哲也ファンです。 四季賞審査委員のかわぐちかいじ先生が「憎らしいほど上手い!!」とプロ目線で絶賛されるのを、その通りやなぁ……と思いながら、素人の感想として「将来のために今を大事にしなきゃ」と、心の底から思ったものでした。 バンドも好調、彼女ともラブラブな高校生が、とある地震観測実験の不測の事態に巻き込まれる。気がつくと4ヶ月後。バンドは解散、彼女とは別れていた……という物語。どうやらタイムリープを起こしたようで、元の時間に戻る事を目指しつつ、そればかりではいられなくなる。 物語のキモは、この世界に自分は「一人しかいない」事。 タイムリープというとその世界に自分が「二人」いるパターンもありますが、ここではそうではない。必然的にこの時間軸で「自分が」やってきた事を、彼は全て被る事になる。 ちょっとした綻び、無気力、あるいは抗えない運命……きっかけは些細なものでも、状況は雪だるま式に大きくなり、そのうち自分では動かせなくなる、そんな恐ろしさがここにはあります。 別の「自分」が招いた事態に、誠実に対応する主人公が切ない。彼を見ながら、一時の負の感情に身を任せて全てをぶち壊しにする恐ろしさを、私は切実に感じたのでした。 最後のバンド演奏シーンと(元)彼女のビンタと共に、心に痛みの残る作品でした。トラベラー今井哲也2わかる
あうしぃ@カワイイマンガ2022/03/26二人の連帯と水族館の"夢" #1巻応援水族館の館長の孫と、アイドルの夢を失った女子が、水族館の危機に立ち向かう物語。困難を乗り越えようとする二人の強い連帯の予感が、1巻からひしひしと感じられる。 諦められた古い水族館だが、そこに思い入れのある若者達の復活への夢は途絶えない。そこに失意の中、参加する元アイドル。厳しい現実の中、前を向こうと足掻く物語は苦いけれど、基本明るい彼ら、その先への期待感は強い。 辛い現実を癒すのは、水族館の生き物達と、精霊による幻視。夢の光景は美しく、こんな不思議が本当に起こりそうな沖縄に、非現実的な夢を見てしまう。 2021年にオリジナルアニメが放送された本作。コミカライズ担当の桜木蓮先生は現在『アネモネは熱を帯びる』を連載中。 『アネモネ〜』で感じていたのは、曲線の描線が美しいという事。そしてそれは本コミカライズにて驚く程、高い効果を発揮していると感じる。女性の髪、滑らかな肌表現はもとより、水族館の魚やペンギン、水流や水泡の表現、そしてそれらが組み合わさった幻視の美しい事といったら……。 アニメに関して当初、界隈で発生していた懸念は放送後聞かれなくなった。女性の連帯を描く作品として、今後も期待したい。 (ちなみに私はアニメ未視聴です)白い砂のアクアトープ桜木蓮 projectティンガーラ2わかる
あうしぃ@カワイイマンガ2022/03/23彼女は"向こう側"へ行った過去に虐められる親友を救えなかった後悔から「強くなりたい」と願う女子高生は、とある同級生女子に憧れて総合格闘技の門を叩く。 弱い私は身長142cmの主人公に同調し、強い総合格闘家たちのちょっとブッ飛んだ生態を面白く眺めつつ、迫力ある戦いの描写に魅せられる。 弱さを自覚して少しずつ成長する主人公は、格闘家の次元へ踏み込んでゆく。殴られ折られ、ボロボロになりながらも熱狂の果てに何かを掴みに行く。その果てには、彼女を総合格闘技にいざなった同級生が待っている。 少し前までこちら側の住人だった主人公が、あちら側に……ちょっとブッ飛んだ格闘家の世界に行ってしまった事を寂しく思いつつも、その凛々しさに身震いする、そんな喜びが全4巻で味わえる。 #マンバ読書会 #5巻くらいのマンガハナカク松井勝法5わかる
あうしぃ@カワイイマンガ2022/03/20孤独を癒す義姉妹の連帯誰も自分の事なんか見てくれない……そんな思いを抱えながら、人の輪の中で笑って相槌を打つ私は悲しい。そんな私の寂しさを、この『ふたりのポラリス』は、全力で肯定してくれる。 ----- 親の再婚で義姉となったクラスメイトは、クラスに馴染めず、パシリに使われる存在だった。そんな義姉の問題を解決しようと立ち回る主人公女子も、実は問題を抱えていた……という物語。 主人公が抱える問題……集団の中で自我を出せず、空気を読んで快適さを演出する心情は闇が深いのだが、実は誰でもよく分かるのではないか(勿論私もよく分かる)。 そんな主人公が不器用な義姉のまっすぐさに打たれ、手を引いていた筈の義姉に助けられ、新たな姉妹パートナーシップに力を貰って自分の問題に向き合う物語は、こちらの心を溶かす。 彼女の問題を生んだのが「親」である事は大きなポイントだろう。母親は一見感じが良いが、悪意無く娘を傷つけている。その「悪さ」を明確に描き、主人公の辛さを全面的に肯定するので、この作品は普段から「我慢をしている」孤独な人を癒す。 こんなに美しい姉妹パートナーシップや、寂しかさからの解放はなかなか得難く、現実は変わらない。それでもこの作品に触れた事で、私は自分の「我慢」が少しだけ、癒されたと感じた。 #マンバ読書会 #5巻くらいのマンガふたりのポラリス柚原瑞香5わかる
あうしぃ@カワイイマンガ2022/03/04滋賀を楽しむ女二人暮らし #1巻応援私は琵琶湖周辺を撮る写真家・今森光彦さんのファンだったり、用事の空き時間に立ち寄った近江八幡に魅了されたりと、プチ滋賀県ファンだったりします。琵琶湖、好きです。 そんな滋賀で同居する、OLの春川さんと小説家の秋山さん。二人は日々の合間に滋賀の良い所に触れるのですが、『たびみまん』のタイトル通り、旅とも言えない程少しの移動で滋賀を楽しむ、力の抜け方が良いです。 琵琶湖は大きくて穏やかだし、滋賀は風景も良いし歴史もある。地味そうでいて見所たっぷりの滋賀を、めんどくさがりの秋山先輩を連れて回る春川さんは、実は秋山先輩がかなり好きな様子。では秋山先輩は……? 二人の関係に注目しつつ、くるくる変わる春川さんの表情と滋賀散歩にほっこりしましょ!たびみまん赤樫4わかる
あうしぃ@カワイイマンガ2022/02/26自己主張ばかりの姉妹の結末は #1巻応援あとがきで作者に「楽しんでいただけましたでしょうか」と問われて「これはそもそも、楽しむものなのか…」と考えてしまう。 というよりはこの作品は、重い物を「突きつけられる」のを好む人向けだろう。キャラのポジティブな魅力や尊い関係性といった楽しみの代わりに、人間が皆持つ駄目さ・面倒さを「突きつけ」て物語に誘引する。 自分の物を全て……挙句は男さえも奪ってゆく妹に、嫉妬する姉。母の遺した一軒家だけは死守しようとする姉を最初は応援したくなるが、すぐに見方は変わる。妹の言い分、姉の恨みの執拗さ。さらに妹のパートナー・元彼に接近する姉。 よく見ると、姉も妹も自分の主張ばかりで、お互いの思考に考えを巡らす事は一度たりとて無い。よく学校で言われた「相手の立場になって」という教訓は、二人には全く活かされない。そしてその姿は、かつての・そしてこれからも変わらない、私の姿だ。 私は今後もこの作品を読みながら、争いを止めない身勝手な人の性を見続ける事になるだろう。それを追っていった先に、彼女達が変化する事はあるのか?変われないまま壊滅的な破局を迎えるのか?いずれにせよ、この酷い姉妹関係の結末が気になって仕方がない。 タバコの煙、靡くリボンで覆われた画面に幻惑されながら、面倒臭い人のための私小説を読む様に、次巻も読むのを止められそうもない。けむたい姉とずるい妹ばったん1わかる
あうしぃ@カワイイマンガ2022/02/24幼馴染の三角関係と冬 #推しを3行で推す①舞妓のすーちゃん、屋形のまかないさんのキヨさん、そして二人の幼馴染・健太の三角関係はその困難さにも関わらず「良い関係」に見える。 ②すーちゃん→健太、健太→キヨさんの想いはあるのに、すーちゃんとキヨさんの強すぎる結びつきがロマンシスとして、とてつもなく強い! ③初詣や雪かきなど三人のエピソードは青森の冬に結びつく。そして三人が京都で再開するのも、冬のはしり(11月か12月) #マンバ読書会 #いい冬のマンガ舞妓さんちのまかないさん小山愛子4わかる
あうしぃ@カワイイマンガ2022/01/28大家と戸建て同居の謎 #1巻応援恋人(女性)と別れた漫画編集者のお姉さん(27)が心機一転、フラットハウスにお引越し。しかし何故か天井裏には大家さんが住んでいて……という、ちょっとヘンテコな同居百合。なかなか愛らしいです。 顔が良くて甘え上手だけれども、生活力のない大家さん(19)。元々世話焼きのお姉さん、あれこれ手を貸すうちに大家さんに妙に懐かれて、困惑しつつも大家さんは愛らしいので、面食いのお姉さんまんざらでもない感じ。 この大家さん、実はちょっと……どころじゃない秘密があるのですが、この顔の良さ、愛らしさ、納得。その辺の裏事情はまだ詳しく明かされないので、二巻以降の展開も楽しみ。 戸建て暮らしの夢は、やっぱりタイトル通り庭ですかね。最近は戸建てでも庭のない家が多いですが、それは「庭」には夢と共に、面倒な現実もついてくるから。二人が住む家も庭がありますが、早速一巻で夢も現実も見せてくれる。それを二人で楽しく受け止めて過ごす様子はこれからの百合展開を、大いに期待させてくれます。毎月庭つき大家つきヨドカワ3わかる
あうしぃ@カワイイマンガ2022/01/22学級崩壊のダークな直し方? #1巻応援学級崩壊って、経験あります?私は小学生の時に。やたらイキっている同級生達が、平穏に暮らしたかった私は大嫌いで、その時のクラスメイトとはその後、積極的に縁を切りました。 学級崩壊の厄介さは、教師という「大人」が機能していない事。それゆえに野放図になっていく様子が、この『夜嵐にわらう』でも描かれています、高校ですけどね……もう、ほんとクズ☆ そんな学級崩壊した高二のクラスで、イジメの対象になっている担任が、不登校であるはずの女子の暴力によって救われ、報復への道を辿るこのお話、申し訳ないけどスカッとします。 やっている事は惨たらしい。金属バットで闇討ちとかすばら……いえいえ恐ろしいですね笑 事は単純には終わらなそうですが、闇の勧善懲悪の気持ちよさがイジメられていた担任の職業倫理を崩壊させていくのも凄くて、もうみんなズタボロにしてほしいと心より願っております。 そして悪い事する時の、女子達の目の輝きがバチバチテラテラで凄いんだ……。夜嵐にわらう筒井いつき3わかる
あうしぃ@カワイイマンガ2022/01/21朗読、外へ向け声を放て! #1巻応援離島で子供達に朗読を聞かせていた花奈(はな)は、高校生になり本土の学校の放送部に入る。当初は入部を渋っていた花奈を熱心に誘った二年の瑞希は、少しずつ花奈を前向きにさせる。 島の子供の最年長として、我を抑えてきた花奈の本当にやりたい事、心からの願いを引き出してゆく瑞希。大好きな「朗読」のために少しずつ前を向き、手を取り前に進もうとする二人の遣り取りにドキドキしてしまう。 狭い土地にいても、熱烈に外へ出たいと願う人と、そこにいる事を疑わない人と、二種類いる。その差は、外に「惹かれるもの」があるかどうか。花奈が惹かれたものは、昔見た子役の朗読。そのとてつもない実力は、外へ飛び出す花奈の道のりを険しいものとしそうだ。 現実世界に朗読がもたらす幻視、耳から心を震わせる声の力の表現が楽しい。朗読の魅力も熱血系文化部・放送部の内幕も伝えて、胸は高鳴り続ける。花奈と瑞希の二人は遥かなる目標に辿り着くのか?前を向いたばかりの花奈の静かな闘いは、ようやく始まったところだ。花は咲く、修羅の如くむっしゅ 武田綾乃3わかる
あうしぃ@カワイイマンガ2022/01/12よろず屋と縁と人生達 #1巻応援台北で地上げに従事していた青年が、台北から3時間離れた田舎のよろず屋を受け継ぐ物語。そこには「懐かしさ」と一括りにできない、老若男女たくさんの人の縁の物語が待っていた。 よろず屋「用九商店」で提供される品は、よく見ると日本人の私にはよく分からないものが多くて面白い。日常的なもののはずだが一体何に使うのか……。 近所の顔馴染みが集い、話し笑い合うお店の雰囲気も、町の様子も全く垢抜けない。しかし主人公を含めた人の歴史、変わらない廟、ゆっくりとした仕入れと時の流れ、ざらつく質感……店に結びつくそれらが一つひとつ丁寧に描かれると、そこで人生を大切に生きてきた人達の物語を肯定したくなる。 主人公の青年が、周囲の人々に助けられて創り出す新しい店の形も素敵だ。 古い物をただ否定するのではない、過去を大切にしたままで、新しい時代を迎える方法があるのではないかという、今までにない希望の様な物がそこにはある。 ここに住む人達の悲喜交々を、小さくても豊かな人生達をずっと見ていたい。生きる充実感でこちらも満たされる、少しずつ時の進む台湾の田舎の物語を、もう一度読み返したい。 (#1巻応援 としましたが、1・2巻同時発売なので2巻の内容まで含みます)用九商店ルアン・グアンミン 沢井メグ6わかる
あうしぃ@カワイイマンガ2022/01/09自己"皇帝"感高い皇女の生き様 #1巻応援時は十字軍初遠征の頃、ビザンツ帝国の皇帝の娘として生まれ、夫を早くに亡くしたアンナ皇女は新たな婿を取る。 弟が生まれた事で皇位継承権を失っていたアンナ。弟と敵意剥き出しに口喧嘩するのが可笑しくもありつつ、頼りないと思っていた夫に自らを深く理解され、強く想い合う様子にときめきを貰える。 アンナはめげない。どこまでも自分らしさを失わないまま、素晴らしい皇帝になれると信じて疑わない。知恵と好奇心と気高さに満ち、そして理性的な思考は現代人から見ると真っ当に見えるが、時代的には異端。 宮廷の女性の生き方に反発を覚える様子が、何度も描かれる。女性だから能力を軽んじられる、生きたいように生きられない、美貌も結局男性の所有欲に絡め取られる、女性は女性なりの戦い方しか出来ない……これらにほんの12、3歳のアンナが否を突きつけ、男とか女とかではない、アンナらしく生きるのだ、と宣言するのが小気味良い。 歴史物に現代的言い回しを取り入れた、軽やかなやり取りを笑いつつ、自分らしい人生を歩み始める一人の女性の真っ直ぐな意志に胸打たれる、そんな作品だ。アンナ・コムネナ佐藤二葉11わかる
あうしぃ@カワイイマンガ2022/01/09刺青女刑事と麻薬組織の女頭領 #推しを3行で推す①背中に金の龍の刺青を持つ警視庁の女刑事は麻薬組織の日本支部の女社長と対峙する。 ②居合の達人の刑事はどんな男も必殺。一方女ボスの強さも圧倒的。二人にしか到達できない境地で殺し合うという百合がある。 ③劇画調の画面も筋肉描写も美麗さがあり、初見の印象以上に読みやすかった。龍子かきざき和美1わかる
あうしぃ@カワイイマンガ2022/01/09ロボットと恋の形 #推しを3行で推す①JKタイプの人型ロボット・プラハが一人の女の子・チカから人間らしさを学習してゆく。 ②チカはプラハ=ヒロをロボットと知りながら恋する。一方プラハ=ヒロはチカを最優先事項とし、彼女の全てを知るために自己制御機能をダウンさせてデータを採取する。 ③ロボットが/に恋する事の不可能性に挑戦し、彼女達なりに見つけた愛の形に驚かされる、淡々と描かれながらもエモーショナルなSF百合。となりのロボット西UKO1わかる