アンナはめげない。どこまでも自分らしさを失わないまま、素晴らしい皇帝になれると信じて疑わない。知恵と好奇心と気高さに満ち、そして理性的な思考は現代人から見ると真っ当に見えるが、時代的には異端。
確かに現代なら文句なしでしたね。「自己皇帝感」これは笑いました。もしも彼女が東ローマ皇帝になったら現代はどうなっていたでしょう。一度読んでみたいです。
時は十字軍初遠征の頃、ビザンツ帝国の皇帝の娘として生まれ、夫を早くに亡くしたアンナ皇女は新たな婿を取る。
弟が生まれた事で皇位継承権を失っていたアンナ。弟と敵意剥き出しに口喧嘩するのが可笑しくもありつつ、頼りないと思っていた夫に自らを深く理解され、強く想い合う様子にときめきを貰える。
アンナはめげない。どこまでも自分らしさを失わないまま、素晴らしい皇帝になれると信じて疑わない。知恵と好奇心と気高さに満ち、そして理性的な思考は現代人から見ると真っ当に見えるが、時代的には異端。
宮廷の女性の生き方に反発を覚える様子が、何度も描かれる。女性だから能力を軽んじられる、生きたいように生きられない、美貌も結局男性の所有欲に絡め取られる、女性は女性なりの戦い方しか出来ない……これらにほんの12、3歳のアンナが否を突きつけ、男とか女とかではない、アンナらしく生きるのだ、と宣言するのが小気味良い。
歴史物に現代的言い回しを取り入れた、軽やかなやり取りを笑いつつ、自分らしい人生を歩み始める一人の女性の真っ直ぐな意志に胸打たれる、そんな作品だ。
アンナはめげない。どこまでも自分らしさを失わないまま、素晴らしい皇帝になれると信じて疑わない。知恵と好奇心と気高さに満ち、そして理性的な思考は現代人から見ると真っ当に見えるが、時代的には異端。
確かに現代なら文句なしでしたね。「自己皇帝感」これは笑いました。もしも彼女が東ローマ皇帝になったら現代はどうなっていたでしょう。一度読んでみたいです。
自己皇帝感を笑っていただけて何よりです。本当に、今すぐにでも王座に就けたいと思ってしまいますね(勿論主人公補正はあると承知の上で)
そして史実はそうはならないわけですが、どのようにアンナがこの小気味良さを失わないまま生きてゆくのか、先が楽しみな作品です!
はい。史実は一応Wikipedia見ました。中学・高校の世界史でも、1000年続いた東ローマの話は軽く終わってしまいましたから、読んでみたいです。東ローマ末期皇室の皇女と結婚・継承した帝政ロシアの方が授業に出てました。今世界をおさわがせ中の「おそろしや」ロシアです。どこかの論文で、ロシアがコンスタンチノープルを奪回して首都にして東ローマを復活させることが悲願って書いてありましたけど。乱文失礼しました。
追伸です。
「自己皇帝感」座布団5枚さしあげましょう。(笑)
「私が皇帝になって世界を平和にする!」西洋中世唯一の女性歴史家、ビザンツ皇女アンナ・コムネナの少女時代を鮮やかに描く!