クロノ・モノクローム
ある事件がきっかけで人と向かい合って座れなくなった、天才チェス少年・黒六。ある日ネットチェス中に光に包まれ、辿り着いた先は18世紀ウィーンだった!そこで出会ったのは、歴史に埋もれた機械チェス人形・“ターク”―――壮大なスケールで贈る、チェス×歴史ロマン開幕!!
ピカロ
1984年の大阪に飛んでしまった冴えないフリーライターの安住純は、自分が一度は記事にしようとした昭和最大の未解決事件「オギリ・東亜事件」が開幕するまさに直前、その震源地にいることを知る。事件の未来を知っているのは、この時代では彼ただ一人。1984年から今に至るまで、永遠の謎となった真犯人・ピカロ。“俺にしか暴けない世紀の大スクープが……そこにある”事件の詳細が書かれてあるタネ本を武器に、今まで誰も解けなかった未解決事件の真犯人を暴こうと、安住は真犯人・ピカロに宣戦布告する!「ノイズだらけのカセットテープ」「事件前に大阪府内で起きた郵便局強盗」「監禁時にオギリの社長が着せられていた戦前の軍用コート」「安住が飛んできた平凡な団地の一室」……これらは「オギリ・東亜事件」とどのように絡み、どのような「思惑」が込められているのか!?幾重にも織り重なる「昭和最大の謎」を切り崩せるのか!?そして…事件は起きる。安住の想定外の形で。果たして、安住のいるこの世界は一体なんなのか?さらに加速する、日本震撼ダークミステリー!
電波の城
亡き立花哲人が封印した取材ビデオに、レムリア教団崩壊の真相が隠されている……恋人の詩織に頼まれて、ビデオの捜索を始めた谷口ハジメは、記者独特の嗅覚で、その在処をつきとめます。一方、詩織は立花の盟友であった中央テレビ局の烏丸社長と縁深い、ある女の存在に気づきます。谷口と共通の目的をもち、恋も仕事も全て順調だった詩織。しかしそんな生活にいつしか陰りが見え始めます。自分の冠番組が丸の内テレビの裏番組に視聴率が追いつかれ、苦戦を強いられます。それは、新しい舞台に舵を切ろうとするスーパージャーナリスト・本城律子からの挑戦状でした。そしてある日、退路を断たれて窮鼠となった仁科は、最後の力を振り絞って手紙を谷口に送ります。そのメッセージを谷口が受け取ったとき、この物語は終焉へと向かい始めるのです……
最上の明医~ザ・キング・オブ・ニート~
5~10年もの月日を経て肝臓に嚢胞を形成する恐ろしい寄生虫エキノコックス。救急部三好の従弟はそのエキノコックスに寄生されてしまっていたのだ!完全に手遅れなほど進行してしまった嚢胞をどう切除するのか!?義明の智恵と優しさが光り、竹中の変態ぶりがさらに露呈し、三好が発奮し成長する、見どころ満載の第18巻!