あらすじ周囲の反対を押し切り、意地っ張り若棟梁・茂次はなぜ意地を張るのか。大留の職人達にその心中が明かされる。一方、大留を再建するために茂次は信用金庫に融資の相談に出かける。信金支店長は「相応の利息が付くよ」と言い、融資を承諾。その“利息”というのが、支店長の娘を茂次が嫁にもらうことだという噂がりつの耳に入り……。居場所のなくなるりつ。茂次とすれ違い、ついに大留を出ることを決意!?理解と誤解の第三幕!
読み切ったあと、涙が出ました。自分はまだ未熟者だという歯がゆさを抱えながら、それでも意地張って生きていこうとする姿に、励まされた思いです。読後感が素晴らしいです。 職人の粋な風情が漂う中、茂次もりつも若者らしい洒落感があり、ところどころ挟まるユーモアもあり、おもしろいです。 自分がしんどいとき、読めば前を向こうって思える作品です。周りの人の優しさにも気づけるように思います。おすすめです。