あらすじ俺は旅に出た。重要な事は外の世界のどこかにあるんじゃねえかと考えて―― 大火にあった「大留」を継ぎ、身寄りのない子供達を預かり、そして大切な人と出会い… 茂次がたどり着いたのは…!? 山本周五郎の名作時代小説を、望月ミネタロウが珠玉のホームドラマとして現代に蘇らせた傑作、堂々完結! 第17回文化庁メディア芸術祭優秀賞受賞作。
読み切ったあと、涙が出ました。自分はまだ未熟者だという歯がゆさを抱えながら、それでも意地張って生きていこうとする姿に、励まされた思いです。読後感が素晴らしいです。 職人の粋な風情が漂う中、茂次もりつも若者らしい洒落感があり、ところどころ挟まるユーモアもあり、おもしろいです。 自分がしんどいとき、読めば前を向こうって思える作品です。周りの人の優しさにも気づけるように思います。おすすめです。