おバカさん 遠藤周作『おバカさん』より
東京・世田谷に住むトモエの家に、フランスから兄のペンフレンドがやってくることになった。そのペンフレンドとは何と英雄・ナポレオンの子孫で、その名をガストン・ボナパルトというらしい。期待に胸を膨らませるトモエだったが、出迎えの日、実際にガストンを見ると…?赤塚不二夫が遠藤周作の小説をもとに描き出した、人情ドラマ!著者らしからぬトモエちゃんの絵柄に注目!
B・J ボビィになりたかった男
メトロウエストでのローカル予選を通過し、ベイ・ヒルで行われるUSオープン最終予選に進んだ上高地隼(かみこうち・はやぶさ)。練習ラウンドの相手がヨーロッパ30勝の実力者と、マスターズと全英オープンを制したビッグネーム。セクショナル(地区予選)のレベルの高さに意気消沈する隼だったが、お気楽さだけはただ者ではないこの男。参加者171人の内30人の本選出場枠へ向け、快進撃を開始する――!!飛鳥倫太郎(あすか・りんたろう)から受け継がれた遺伝子が、感動のフィナーレを呼ぶ!!
山本さん家の場合に於るアソコの不幸に就て
山本のおじいさんがワタナベさんに拾われたのは、ニッポンが戦争に負ける前のことです。体中すっかり錆びついて、夢の島に棄てられていたのをワタナベさんが持って帰って造り直したのでした。おじいさんはワタナベさんに大変感謝して、下男として働かせてもらう事にしました。でもニッポンが終戦を迎えてからは、デモクラシーがリバイバルして、ロボットの解放運動が起こってきたのです…。家族、老人問題に、変化球でメスを入れる怪作。もう一つの「鉄腕アトム」か?
義経の赤い春
叡山を追われ京に流れてきた弁慶は、口入屋の持ってきたアルバイトで、公達の家から盗まれたという家宝の太刀を探すことになった。多分どこかの武者の手に渡っているはずと、片っ端から道行く武者をぶっ倒して太刀を検めるという、大雑把な方法である。それがいつしか人気を呼び、弁慶は戦で人が死なぬようにと太刀千本奪取の大願をかけたのだと噂された。折りしも大雨で流失した五条坊門の大橋を再建する平清盛たちの動きがあり、その完成記念に弁慶千本目の太刀取りを行わせようというイベント計画が進んでいく。相手に選ばれたのは、源氏の御曹司で禿(かむろ)殺しの常習犯・牛若丸!心優しい弁慶と、美しく凶暴な牛若丸の対決が迫る!!※角川書店の単行本を分冊しております。