拷問と見せかけてもはやご褒美
野愛
野愛
1年以上前
深爪しちゃった、トゲ刺さっちゃった…などなど日常的な痛みをテンポよく追体験させてくれる作品。ストーリーがあるわけではなく、読み進めるごとに痛みがパワーアップしていきます。 想像がつかないような痛みではなく、わかる痛みだからこそゾクゾクします。 痛いのなんでも大好きなんていうプロフェッショナルはなかなかいないと思いますが、架空の痛みを想像するのは大好きっていうひとは結構いるんじゃないかと思うので(少なくとも私はそうなので)、そんなアマチュア〜セミプロくらいの人にとっては完全にご褒美作品です。 重たいドアの蝶番とかパワーウィンドウを見ると指挟みたくなったり、口内炎できるとレモン齧りたくなったりする人は必読です。 これからは余計な妄想せずにこの漫画を読みます。ありがとうございます。
痛いんです
これは著者が歩んだ道の通過点のひとつでしかないのだ…
nyae
nyae
8ヶ月前
可憐でthe少女漫画な絵柄に対し、容赦のないグロ描写。キャラクターの独特なテンション、一貫性があるんだかないんだかわからないストーリー。作者の頭はちょっとオカシイとしか思えない。 これを読んで「なんだこりゃ、アハハ」と笑うことはとても簡単だ。 しかし著者が生前に生み出した作品の数と幅の広さを知ると、これは長い漫画家人生のほんの一作に過ぎないんだな、これだけ読んでとやかく言うのは愚かしいな、とやけに厳かな気持ちになってしまった。だって15歳で貸本劇画でデビュー(Wikipedia参照)って…それだけで凄いじゃないか。 いろんな点でホラー漫画とは、短編集とはこういうものだという固定観念をぶっ壊してくれました。谷間先生はもう亡くなっているので、現代でもそういう作家に出会ってみたいものです。 固定観念がぶっ壊れたというのは、全ての短編において主人公の少女は別人であるはずなのに、ボブヘアに小柄なセーラー服、不自然に逆だった前髪と、風貌が全く同じであるということ。何か意味があるのか…?と最後まで読んでみたものの、何もなかった。そういう「なぜ?」というところがたくさんあるのにそのまま貫いていたので、それでもいいんだなという気付きになったということです。 「動脈切れてないわ…」じゃあないんだよ(とやかく言ってしまった)
可憐でthe少...
人間の持つ恐ろしさ、哀しさ、暖かさ…色んなものを感じられるホラー漫画
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名無し
1年以上前
おどろおどろしさや不気味さ、恐怖心を煽る、という意味ではライトなホラー漫画なので、読んだあと一人でトイレに行くのが怖くなる心配はありません。それに、ちょっとレトロで個性的な画風と丁寧な作画、身近なテーマが中心の短編集で、さらっと読めてしまいます。 とは言え、単に読者をむやみに怖がらせるだけの内容ではなく、一話一話にしっかりとしたストーリーがあり、人間の満たされることのない欲求や、嫉妬心、妬み恨みが引き起こす不幸が描かれているので、読み進めているうちに人間の心に潜む醜さを思い知ることになり、ある意味背筋が寒くなる瞬間があったり、また考えさせられもしました。そんな中、ときどき心がほっとするような展開の話の回も挟まれているのが救いです。人間の持つ恐ろしさ、哀しさ、暖かさ…様々な面を感じられる、質の高いホラー作品だと思います。
かなえられた願い
昌幸さんのほどよいツンデレが楽しい
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名無し
1年以上前
昌幸さんが少しずつゆずに心を開いて、ラブラブになっていく様子が読んでいてとても楽しい。悪夢のせいでゆずに冷たい態度をとってしまっていた昌幸さんですが、それは悪夢から逃げていたということなのでしょうね。ゆずの真っ直さと強さが昌幸さんを動かし、悪夢に立ち向かわせていきます。 ゆずが大人しそうな外見に反してぐいぐいと引っ張っていく行動派なところが、繊細な昌幸さんにはぴったりなんだと思います。ラブラブになってからの昌幸さんは大変あまーいです。このギャップにドキドキ。 そして悪夢の中で昌幸さんを殺す女はゆずなのか、別人なのか、悪夢が現実となるのか、そうしたミステリーの要素が入っているところも、この漫画の面白さです。
夢のむこうで、君を抱きしめる