ハルモニア・マイスター
私立聖ミッシェル女子学園高等部に通う真砂は、そのピアノの腕を見込まれて演劇部の公演の伴奏を引き受ける事になった。礼拝堂で練習をしていると、突然、音が反響して世界が歪んだ感覚が! しかしその事に気付いたのは真砂ともう一人、緑の目を持つ少年、藤ノ宮リャーンだけ…。そしてその直後から、真砂の周りで怪異な現象が起き始める。「知ってる? 狂ったピアノはこの世の秩序を乱すって…」ミステリアスロマン『ハルモニア・マイスター』始め、『Some Like It Hot』『COUNTDOWN・パートナー』『素敵にスキーで天国』の異色4作品を収録。
銀座心中【単行本版】
「あの男、おらが地獄に堕どすてける!」高梨小夜は14の時に唯一の肉親だった母を放火自殺で失った。以来施設で育ち、奨学金で短大を卒業後はOLと旅館の仲居の二足の草鞋で生計を立てている。同じ施設で育った大地とは友達以上恋人未満の関係だが、いつか自分の処女は彼に捧げると決めていた。そんなある日、小夜が働く旅館に訪れた一人の男。なんとその男は、小夜の母を死に追いやった憎い仇だった!母の仇を取るために全てを捨て上京した小夜は、銀座の夜の蝶となり標的の霧生理人に近づいていく!愛憎渦巻くネオン街を舞台に繰り広げられる注目の復讐劇第1巻は、第一夜~五夜までを収録。巻末に筆者のあとがき・初期のキャラ表有り!
口紅コンバット【合本版】
日本の国家予算の80倍の資産をもつ従業員数十万人を誇る巨大企業組織・紅鳥コンツェルン。その総帥は清楚で物静かな紅鳥忍と、元気でスポーティな紅鳥理恵の二人の女子高校生。そんな小娘二人が動かす紅鳥コンツェルンは、様々な組織に狙われている。巨大企業の利権を狙う外国企業、虎視眈々と組織の長の座を狙う権力者達、彼女達の存在そのモノを妬み、嫉み、そして命を狙う者達……。そんな中、総帥の片割れである紅鳥忍が誘拐されてしまう。目を覚ました忍の目の前にいたのは薬品で爛れた顔の女性だった。果たして彼女の目的は……? 静の忍、動の理恵。正反対のセレブ女子高生二人組が、卓越した能力と財力で様々な事件を解決するエレガンス・アクションコミックが大ボリュームの合本版で登場!
永遠の夜に向かって…【分冊版】
1999年7月20日、一学期が終わり、明日から夏休みというこの日。高校教師の有田は、ふとした事から自分が同じ一日を繰り返している事に気が付いた。何度目かのループの末、美人教師・正宗と学年一位の秀才・賀川も同じ状況に陥っている事が判明。終業式の朝、予鈴から僅か三時間ちょいの時空に閉じ込められた彼ら。調べを進めていく内に、同じくループに気付いている仲間達を見つけこの壮大な謎に迫ってゆく有田。果たして彼らはこの永遠の時間から抜け出し、明日を掴み取る事が出来るのだろうか?佐伯かよのが描く本格ミステリー!
蜜会~あなたのすべてを、俺にください~
思い出したのは、生まれて初めて女の人を、彼女をきれいだと思った、その時の感情。それから、子供の頃に見たその横顔。彼女は俺の母親の妹、つまり叔母だ。俺の親父に何十年も片思いしていて、忘れる為に一度は他の男と結婚したものの、俺の母親が亡くなってから離婚して、それなのに親父は俺と同い年の若い女と再婚するという、哀れでしつこくて可哀想な人だ。そして今、彼女は、俺の横で親父の結婚式に参列している。見ていられなくて、その場から彼女を攫った。そして抱きしめて、キスをした。なぜ、あんなことをしたのか自分でもわからない。でも、「なぜ」かは問題じゃない。問題なのは、あなたが「返してくれた」ように感じたこと――…。
犬木加奈子の血まみれ絵本
宿題をズルしようとした少女たちが手に入れた恐ろしい標本とは?自分勝手なヤー子ちゃんを絶叫させた友だちは誰……!?闇の色はいっそう黒く、血の色はいっそう赤く、オールカラーでお贈りする犬木加奈子の恐怖傑作絵本!!収録作「たのしい自由研究」「おともだち」「十五夜」「たのしいクリスマス」「待っている……」「蟻の巣」「たのしい誕生日」「ずる休み」「食卓の悪夢」を含む全9話を収録。
新米女性弁護士ものがたり
新米女性弁護士・白石碧は弱い立場の女のために戦う熱血派。ちょっと(……かなり!?)オッチョコチョイだが、とにかく前へ突き進むパワーは誰にも負けない!! こういう人に弁護して欲しいと、きっと誰もが思うはず――! 表題作4話ほか、サスペンスもの秀作3本を収録。読むと勇気が湧いてくる、愛と感動がいっぱいの一冊!
光と闇の方程式【合本版】
真嶋宇多子は女性弁護士であり、スマートな凛々しさと人情を兼ね備えた人物である。男社会の法曹界で、時に差別を受けながらも、それを清々しく跳ね返す強さを持ち、罪を犯してしまった人々に対しては真摯に向き合ってその罪の裏側と真実を解き明かす。男女格差のある時代、この作品を通して、女性の地位向上、女性ならではの細やかさ、温かさを訴えかける、実力派作家・おおにし真の代表作ともいえる感動の社会派大作が、大ボリュームの合本版として登場!
甥と叔母のストーリーだが、とても綺麗で苦しい内容。 とにかく叔母の美しさが尋常じゃないです。 甥と叔母の関係で、本来であればそれ以上の関係にはなれないのに、どうにかとストーリーが進んでいきます。 いけないことをしてしまっている時のドキドキ感を持ちながら読んでいました。 切なさとドキドキ感ときゅんとする気持ちで複雑になりますが、読む手は止まらないです。 禁断の恋を求めている方は是非読んでみて下さい!