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これは著者が歩んだ道の通過点のひとつでしかないのだ…

可憐でthe少女漫画な絵柄に対し、容赦のないグロ描写。キャラクターの独特なテンション、一貫性があるんだかないんだかわからないストーリー。作者の頭はちょっとオカシイとしか思えない。 これを読んで「なんだこりゃ、アハハ」と笑うことはとても簡単だ。 しかし著者が生前に生み出した作品の数と幅の広さを知ると、これは長い漫画家人生のほんの一作に過ぎないんだな、これだけ読んでとやかく言うのは愚かしいな、とやけに厳かな気持ちになってしまった。だって15歳で貸本劇画でデビュー(Wikipedia参照)って…それだけで凄いじゃないか。 いろんな点でホラー漫画とは、短編集とはこういうものだという固定観念をぶっ壊してくれました。谷間先生はもう亡くなっているので、現代でもそういう作家に出会ってみたいものです。 固定観念がぶっ壊れたというのは、全ての短編において主人公の少女は別人であるはずなのに、ボブヘアに小柄なセーラー服、不自然に逆だった前髪と、風貌が全く同じであるということ。何か意味があるのか…?と最後まで読んでみたものの、何もなかった。そういう「なぜ?」というところがたくさんあるのにそのまま貫いていたので、それでもいいんだなという気付きになったということです。 「動脈切れてないわ…」じゃあないんだよ(とやかく言ってしまった)

nyae
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絶叫劇場
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谷間夢路
谷間夢路
あらすじ
死んじゃったらどうなるのか? 体育の授業中に事故にあった少女が体験した恐怖体験とは? 体育の授業中、ドジな私は跳び箱に失敗してしまう。みんなが心配する声が聞こえてくる。先生もみんなも、私はここにいるのに。え!? あそこで倒れているのも私だわ。どういう事? どうして私が2人いるの? その後、すぐでした。私は真っ暗なトンネルに吸い込まれて、気がついたら見たこともない美しい花畑に立っていたんです。ひょっとしたら私、死んじゃったのかもしれない…!? 収録作、「初恋のゾンビ」より。他にも多数のゾクゾクする恐怖物語を収録した谷間夢路の傑作ホラー短編集!
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