ラッキー・ラクーン
西方の国で地獄界が反乱を起こし、人間界に攻め込もうとしているのを知ったラッキー=ラクーンは、師であるチョウ=カロウの元を訪ね、最高位の神仙達が住む理想郷・ホウライサンを捜せ、との助言を受ける。ホウライサンの情報を求め、宿場街・キャバーンを訪れたラッキーと神仙獣・ラモン。偶然キャバーンにいあわせた五仙衆の仲間・ラン=ザイカよりホウライサンに向かうには、地獄界の四方を守る王・西門の金剛王、東門の風雷王、北門の溟冷王(めいれいおう)、南門の火翳王(かえいおう)を倒し、普掠門(ふりゃくもん)を目指すことを告げられる。西門の金剛王を倒したラッキーの前に、氷を扱う北門の溟冷王が現れる。ラモンとザイカを氷づけにし、ラッキーを襲う溟冷王にどう立ち向かうのか?そしてラッキーはホウライサンに辿り着き、地獄界の新たな王・閻羅大王(えんらだいおう)を倒すことができるのだろうか?ラッキーの冒険の後日譚も収録した完結巻。
白龍パイロン
忘れヶ崎刑務所に潜入し、贋作師・平山政吉を塀の外に出すことに成功した白川龍人(通称、白龍)。しかしその途上、ヘリコプターとともに現れたギネヴィアにより平山を拉致されてしまう。平山の足跡を追いカナダ・アルバータ州に渡った白龍と野沢亜耶香は、ギネヴィアの弟・アーサーの計略により窮地に陥る。からくもその罠から脱け出した白龍と亜耶香だが、雪山の洞窟に閉じ込められてしまい……。「最も残酷で美しいショーの始まりだぜ……」。そう不敵につぶやくアーサーは、白龍との対決を楽しむかのように2人が閉じ込められた洞窟の入口に立ち、白龍が出てくるのを待つ。「3分だけ待ってやる!!」と叫びながら……。日本、カナダ、ヨーロッパと舞台を移しながら描かれてきた冥き瞳の死美獣(キメラ)編・最終章に加え、龍人と亜耶香のその後を描いたラストエピソードを収録!!