メカニカル バディ ユニバース

ロボット的な近未来ファンタジー?

メカニカル バディ ユニバース 加藤拓弐
ゆゆゆ
ゆゆゆ

アンドロイドに育てられた少年と、その育て親のアンドロイド、そして周囲の人達のお話です。 メカニカルの発達は現実世界を上回っているようで、さまざまなメカニカルなバディがでてきます。 育て親のアンドロイドは、赤ちゃんがロボットフェイスを怖がるからと、女性の顔スキンをつけてあげるような、心やさしい「おふくロイド」です。 スキンはほかにもいろいろあるようで、お金持ちの人たちはいろいろ着せて楽しむんだそうです。 閑話休題。 息子は息子で、人に好かれやすい性格の子に育ったようで、見ていてほのぼのします(なんらかの戦争の後なので、突然の戦いや銃撃はありますが)。 ほかにもガハハ系オバチャンの過去とか、突然現れるお嬢様とか、いろいろな伏線がばらまかれている感じです。 前日譚らしいので、本編につながる布石がきっとたくさんあるのでしょう。 ちなみに無印と1.0がありますが、こちらは「マンガUP」アプリだと読み切り編とあるほう、Twitterマンガのまとめに当たる方みたいです。 「魔のものたち」といい、この作者さんのマンガは独得の世界観でおもしろいです。 https://twitter.com/isiyumi/status/1178603846198673408 まとめモーメント 「メカニカル バディ ユニバース【ver.TRIAL】」 https://twitter.com/i/events/1561701146129203200

吉野家兄弟

牛丼、しかも吉野家のが食べたくなる

吉野家兄弟 ヨコオタロウ 秋鹿ユギリ
六文銭
六文銭

松屋、すき家、吉野家が並んでたら迷わず吉野家を選ぶくらい、吉野家の牛丼が好きです。 他のはあまりそうならないのですが、吉野家だけは、なぜか無性に食べたくなるときがあるんですよね。 麻薬でも入っているんでしょうか?(入ってません。) 少し前に吉野家のマーケティングのエライ人が 「生娘シャブ漬け戦略」 とか称して炎上してましたが、このネーミングがアレであったとしても、中毒性という点においては納得してしまいます。 本作も、そんな吉野家に取り憑かれたサラリーマンが主人公で、絵もそうなのですが、吉野家の牛丼の素晴らしさについて語る部分が共感しかなくて、読んでて無性に食べたくなります。 そして、原作者がゲームの『ドラッグオンドラグーン』『NieR:Automata』で一躍有名になったゲームクリエイターの「ヨコオタロウ」氏というからびっくりしました。 『君死ニタマフ事ナカレ』の漫画原作もされてましたが、こちらは、まだつくっているゲームの世界観と近しいので理解できましたが、こういうアットホームなグルメものも描けるのかと驚きました。 御本人のnoteにも、その経緯が書いてありましたが、宣伝でも何でもなく好きだから描けるものは、打算がないぶん純粋ですね。 その点でも興味深い作品でした。

幽霊が視える葬儀屋さん

距離感が不思議な葬儀屋さん

幽霊が視える葬儀屋さん 吉良いと
ゆゆゆ
ゆゆゆ

少年ジャンプ+に連載された『ようこそ亡霊葬儀屋さん』の読切版ストーリーの後日譚だそうです。 ???となったのですが、読切版のあとジャンプルーキー経由して商業連載を勝ち取ったのでしょうか? 連載作品が『ようこそ亡霊葬儀屋さん』。 連載前に公開されたストーリーについて、それぞれ後日譚を描いたのが、この『幽霊が視える葬儀屋さん』シリーズみたいです。 すごく読みやすくて、きれいな絵柄で、これで個人出版ってどういうこと?と思ったら、そういうことのようでした。 最近ジャンプ+を読み始めたので、まったく知らず、こんなおもしろい作品があったとはと思いました。 アプリや電子書籍が増えていろいろ読むのが容易になったものの、おもしろそうなものを掘り起こすすべが難しいんですよね。 さて、話がズレました。 個人出版の『幽霊が視える葬儀屋さん』シリーズは何作品か公開されているようですが、こちらの作品は 亡くなった姉の死化粧がしたいという妹。 彼女の願いは叶えられるのか。 というストーリーがベースになっています。 身内が亡くなって、一緒に悲しんでくれる人がいるかどうかで、気持ちの行方は変わると思うのですが、この読切シリーズの遺族はそういう方がいない設定が多いです。 そこで葬儀屋さんがグリーフケア兼亡くなった方と遺族をつなぐ役割を果たします。 簡潔に言うとそれを柱とした物語の数々なのですが、人生いろいろなのねとヒューマンドラマに心を動かされます。 葬儀屋さん、なにものなんでしょうね。 まだ、幽霊が視える葬儀屋の社長としかわかっていないのですが、連載版を読めば明らかになるんでしょうか。 楽しみです。 ジャンプルーキー https://rookie.shonenjump.com/series/FlR8CfEg3zk

動物行動学+猫マンガ ニャン学

猫に興味がある方に #1巻応援

動物行動学+猫マンガ ニャン学 ひぐちにちほ 茂木千恵
兎来栄寿
兎来栄寿

猫と暮らすにあたって知っておいた方がいいたくさんのことを、マンガ8割・文章2割でかわいく解りやすく伝えてくれる1冊です。 猫は何を思ってどう行動するのか、それに対して人間はどのように対処するのが良いのか。 猫は欲求を抱いているときにどのようにそれを伝えてくれて、人間はどのように察するべきなのか。 トイレ以外の壁などに排泄するとき。 フードの食べムラがあるとき。 噛みグセがあるとき。 家に迎え入れてずっと懐かないとき。 多頭飼いしたいとき。 実践的で多種多様なケーススタディを通して、猫に対する知識を深められます。私は猫は好きですが、飼ったことはないのでなるほどと学ぶところがたくさんありました。 特に、犬の場合は当たり前でも猫は気まぐれだからとされないケースもあるクレートトレーニングは、災害時における避難の際などに必要になるので猫の場合も絶対にやっておくべきであること、また具体的なクレートトレーニングの進め方も解説されます。 すべての動物に言えることですが、おおよその傾向はあるものの猫にもさまざまな性格の子がいるので、杓子定規に「猫に対してはすべてこう!」とするのも好ましくはないということもしっかり語られます。それぞれの個性は尊重してあげたいですね。 これから猫を飼いたいと思っている方、あるいは猫を飼い始めたばかりであったり身近に飼い始めた人がいる方、また猫に嫌がられずに撫でられるようになりたい方には良い本です。

ROCA 吉川ロカ ストーリーライブ

色々な著名人のオススメで気になって購入した

ROCA 吉川ロカ ストーリーライブ いしいひさいち
さいろく
さいろく

フリースタイル 54号の「THE BEST MANGA 2023 このマンガを読め!」を読んでいて、本作は多くの選者がセレクトしていたのですごく気になっていたのだが、著者の自費出版しか存在していないというのが逆に面白くなってしまって通販購入させていただいた。 私はいしいひさいち先生を「となりの山田くん」と「ののちゃん」しか知らなかったが、特徴的な絵柄と抜群のデフォルメ力で「見りゃわかる絵」が描ける素晴らしい能力を持っていると思っている。 ROCAもその特徴的な絵で4コマで描かれている。 ただ、万人に理解できるようなギャグテイストは少し後ろに引っ込んでいて、冒頭に先生自身が書いていたとおりの物語だった。 「これは、ポルトガルの国民歌謡『ファド』の歌手を目指すどうでもよい女の子がどうでもよからざる能力を見い出されて花開く、というだけの都合のよいお話です。」 最後の最後でどう想像するのか、読者に委ねられるような形であるものの、とても読後感の良いものでした。 マンガを読みまくっているであろう猛者とも言える選者達がこぞってオススメする理由はわかった気がする。 例に漏れず、オススメしたい。

あたしンち SUPER

令和になったあたしンち

あたしンち SUPER けらえいこ
かしこ
かしこ

2021年個人的に一番嬉しかったのは久しぶりにあたしンちの新作単行本が発売されたことです。あたしンちは子供の頃から読んでいて大学卒業くらいの時に休載したんですが、自分のお金で単行本を買うようになってからは、年一回の発売日がちょうど誕生日に近かったので自分へのプレゼントとして買っていたんです。なので休載が本当に悲しくて、空白の6年が体感として10年に感じるくらい長かったです。それからのAERAでの連載復活のニュース、そして今年になっての単行本化はとっっっても嬉しかったです。しかもその発売日がちょうど私の30歳の誕生日だったので、まるでタチバナ家のみなさんに祝福されているかのような気持ちになりました。 待っている間はあんなに長かったのに、新刊を読んだら「お久しぶり感」がゼロでした。あたしンちの世界もコロナ禍になっていて、お母さんはAmazonで買い物してるし、お父さんはUber eatsを使おうとしてるし、しっかり現代にアップデートされてるのに、いつもと同じタチバナ家の日常にするっと入り込める。こんなに自然な続編を私は他に知りません!でもこれはいつも「当たり前の日常」を汲み取って形にしてきたけらえいこ先生だからこそ成せる技だと思います。これからはいつもの面白さにプラスしてあたしンちの絶妙な進化も楽しめるなんて最高です!!