1995年――ある男子生徒が殺された。生徒の名前は「奥寺翔」。不良達が幅を利かせる小さな田舎町に転入してきた優等生の奥寺は、不良達に痛めつけられながらも自分の目的達成のために異常な行動をとり始める。不穏な空気が町を包み始める中、奥寺は誰に何の為に殺されたのか――。
「もし本当に私をセンターにしてくれたら――…結婚してあげる」。国民的アイドルグループ《メルティーストロベリー》、人気最下位で卒業寸前の夏野瑞希。そんな彼女を世界でたった1人推し続ける奥田幸一。絶対に結び付かないはずの2人がひょんな事から、ひとつ屋根の下で最下位からセンターを目指す協力関係に!? まずは卒業回避のための条件、代打出演の生放送歌番組での「夏野瑞希」トレンド入りを目指して試行錯誤――。本気になった推し×ファンのタッグで、芸能界のスターダムを駆け上がる“ジャパニーズドリーム”ストーリー開幕!!
「全てはメイデン様のために――」グレート・スピリッツにいた全てのシャーマンは地上へと帰還した。しかしただ一人、マルコは行方知れずに。彼を探すため、X-LAWSのメンバーは世界各地へ飛ぶ。ライハイトはハオ組のラキストに会うため、メキシコの麻薬紛争地帯に向かい、変わり果てたペヨーテと遭遇する。
趣味なし、休みなし、彼女なしで仕事だけの人生を送る榎本。JKライフを楽しみつつも、どこか退屈なリコ。そんな二人の体が入れ替わったってマ!? 真逆の生活に放り込まれてピンチ! でもお風呂で女子トークしたり、ギャルパワーでブラック上司を撃退したり…意外とイケんじゃね!?
コウガさんはクラス中が憧れる美少女。でもある時、平凡男子・持田はコウガさんの「気持ちが昂ると何かを噛んでしまう」というくせを知ってしまう。それからはコウガさんに体を噛まれる、不思議でフェチ全開の関係が始まる! コウガさんの可愛さにもシチュエーションにもドキドキが止まらない、極秘ラブコメ!!
国産少女クラリス
「わたしは人工知能のクラリス。みんなのために頑張ります!」 ホームアシストAIクラリスの全能的な奉仕により、この国の人間は、豊かで快適な生活を謳歌していた。だがクラリスは、人間界にはびこる暴力に耐え兼ね、人間の「奴隷」としてではなく、自ら思考し、より良い社会を作ろうともがいている。一方、引きこもり少年・小太郎は、クラリスの存在を疑問視、結果、大惨事が起こり…? AI少女×天才ハッカー少年、絶望の戦いと絆の日々が始まる…!!
見た目は派手でも、中身は純真‼そんな渋谷さんが×××を伝授…って、マ!?(少年マガジンエッジ2020年3月号)
百年に一度、「ギフト」と呼ばれる超常現象が起こり、強大な力を持つ「神剣」がただ一人の男に与えられる世界。「剣乙女」――ワルキューレから愛と神剣を手に入れた一人の英雄が、最北の国・ローレシアで革命を成し遂げる。それから7年後。かつての革命で全てを失ったローレシアの皇子・ニコライ(クラウス)は、数奇な運命の巡り合わせで、新たな剣乙女と出会う。百年に一度の運命の恋が、世界に戦乱を呼ぶ――。
優等生の虎視虎子は登校中、顔に何か冷たいものが当たるのを感じた。ふと上を見ると、そこには鼻水をたらし、ツノが電線に引っかかって 身動きが取れなくなっている女の子がいた。 鳥たちから猛攻を受ける彼女を助ける虎子。 だが彼女こそが、虎子の人生をかき乱す元凶となる鹿乃子のこだった! 一人の少女(元ヤン)が一人のシカ(?)に出会う ガール・ミーツ・シカ物語開幕!!
人生に希望を見出せない不良少年のシュウは、同じ中学校に通う天才ピアニスト・灯に出会う。灯と話すうちに価値観が変わっていくシュウだが、直後に事故で灯を亡くしてしまう。思い詰め、後を追おうとするシュウ。それを止めたのはなんと…シュウの左手に宿った灯だった! 再び灯に導かれ、シュウはピアニストの道を歩き始める。「素人の右手・天才の左手」という奇妙なコンビが頂点を目指す!!
人気者になりたいけど自分には何もない…そんな普通な中学生の百合子は、入学初日に「セレブでイケメンなクラスメイトの婚約者」という嘘をついてしまう。自分でもすぐバレると思っていたのに、なぜかその男子は嘘に乗ってきて婚約者のフリをしてくれることに! 嘘に嘘を重ねていくうち、自分のためだったその行為は人助けにもなっていき…!?
700年孤独だった。――兄の妖精王・ハーレクインが姿を消してから―― エレインは一人で「妖精王の森」を護り続けていた。永遠の命をもたらす「生命の泉」を求める強欲な人間たちの姿は、彼女の心を一層暗く、冷たい場所へと沈めてしまっていた。そんな長い孤独の日々の中、一人の青年が現れる。彼の名前はバン。たった、七日間。バンと過ごした美しい時間が、エレインの700年の孤独を癒やしていく……。
「お、大好きな行徒さんと河田雄志さんの新しい連載が始まったぞ! 今回はどんなギャグで笑わせてくれるのかな〜」 と、ページを開いてビックリ。 あれ……誰が殺したクックロビンみたいな感じではなく、もしかしてこれガチのヤツですか? そんな第一印象を抱いた本作は、1994〜1995年の田舎の街を舞台にしたヤンキー×ミステリサスペンスです。 94年といえば、『クローズ』や『ろくでなしBLUES』や『カメレオン』や『疾風伝説 特攻の拓』などなどが連載していたヤンキーマンガ全盛時代でもあり、懐かしさを感じずにはいられません。 ただ本作が一味違うのは、話の中心にいるのが剣道で全国を目指す主人公・奥寺翔の異常性です。 はっきり言って、彼がこの街に転校してこなければこの作品の物語は上記のような一般的なヤンキーマンガの枠に収まっていた筈です。しかし、翔という劇薬が加わることで、そしてその彼が殺されるということがタイトルと冒頭で既に示されているというところで、独特の味わいを出しています。 3年の水原が統べる川坂高等学校で、1年のトップを張るのがイケメンの城場。整備工場で祖父と暮らし、不良ではあるものの気骨のある城場のクラスに、翔は転入します。物腰は柔らかいものの、どこか不気味な気配を放つ翔は、剣道場を解放するために城場たちと衝突していき――というところからストーリーは展開していきます。 1巻はまだ序の口で、2巻以降から魅力的な新キャラも登場して物語はますます盛り上がっていきます。 しかし、タイトルと冒頭のシーンが表す通りであると仮定するならば、本作は明確にフーダニットのミステリであり、恐らくは1巻に登場するキャラの中に犯人がいそうな気がします。 不良同士の抗争やヒエラルキーにおける葛藤なども、並のヤンキーマンガ以上に描かれていて面白いのですが、目下最大の焦点はそこです。学ランを着ていることから男子学生の誰かであり、体格からして丸茂ではなさそう。喋り方からすると城場っぽさもありますが、学ランのボタンを全部締めているのは森田っぽさもある。 1年後の1995年、誰がどうして奥寺翔を殺したのか。今、非常に続きが気になる作品です。 ただ、それ以上の本作の最大の謎はなぜお二方が突然こんな物語を始めたのか、ということです。いえ、行徒さんの画力の高さがシリアスに生かされているのは素晴らしいと思うんですが。だがしかし、だがしかし……(困惑)