平々凡々とした毎日を送る青年・笠間正宗のもとに、恋人の訃報と一緒にやって来たのは、コハルと名乗る幼い女の子。少女は、亡き恋人の陽子が残していった5歳になる彼の娘だった。ずっと自分に娘がいると知らないでいた正宗は事実に戸惑う。しかし母親が好きだった正宗といたいと願うコハルの純粋な気持ちに触れ、一緒に暮らすことを決意する。そして、大切な人を失った親子の、昨日と違った小さな新生活は始まる――。
ふとした興味から、裁判所の傍聴席に初めて座った北尾太郎。殺人・強姦・詐欺・離婚にDV…。傍聴する北尾に、赤の他人の赤裸々な人生が垣間見える──。時には被告に同情し、また時には検事の論理に頷く北尾は次第に法廷の傍聴に魅せられて行く。そこには紛う事無い、リアルが有った。
蒼天の拳
“北斗神拳”ここに熱く復活!!『閻王』の名で恐れられ、1930年代の魔都・上海を震撼させた男……霞拳志郎。後に北斗神拳史上最も奔放苛烈と謳われた正統伝承者が、かつての朋友、そして恋人のために、暗殺拳の封印を解く!
オレはただ、「外」に出るキッカケが欲しかっただけだったのに…。引きこもり、鬱々と日々を生きる青年・ダンに、ある日謎の腕輪が届く。それは、賞金1億円を賭けた死のゲームへの招待状だった――!!東京23区を舞台に、死亡遊戯の幕が開ける!!謎が謎を呼ぶ、緊迫のタイムリミット・アクション始動!!
蟹工船
オホーツク海で操業する蟹工船「博光丸」では、会社が国策の名のもと暴利をむさぼる一方、労働者たちが過酷な労働を強いられていた。やがて、彼らは団結して闘争に立ち上がる。一度は、駆逐艦から乗り込んできた水兵に代表たちが拉致されるが、労働者たちは再び闘いに立ち上がっていくのだった…。今なお読み継がれる昭和プロレタリア文学の代表作を完全コミック化!!
離婚同居
いつまでも、有ると思うな幸せ家族…。いきなり妻から三行半を付き付けられた男・鈴木。今まで家庭を省みなかった男は、妻の激怒になす術なく離婚と相成る。ところが一月後、別れた筈の妻子が転がり込んで来た事により同居する破目に…?離婚したまま、一つ屋根の下での生活を始めた元夫婦に二人の子供達が繰り広げる、ほろ苦スウィート・ホームコメディ。家庭を省みない、身につまされる男性諸子は是非とも一読を!
新宿に舞い降りた美しすぎる天使。グラス・ハートのコードネームを持つその女の正体は史上最強の殺人兵器だった!そして、彼女の移植された心臓には驚くべき秘密が隠されていた!!凄絶にして過酷であまりにも切ない物語が、いまここに幕を開ける!
母親を亡くした赤柿家は、ぐーたらな父・留吉と中学生の娘・千夏、小学生の息子・ハジメの三人暮らし。家計はいつも苦しいが、この父親がつくる激安・激美味料理が千夏とハジメをいつも幸せにしてくれるのだった!「ワシの子はトマトやね。荒地にほったらかしでも、たくましゅー育ってる。さしずめワシはアンデスの大地のような父親なんやろね。」by赤柿留吉
就職氷河期のさなか、どうにかホテルに就職した川口涼子。入社早々彼女が配属されたのは「コンシェルジュ」。聞きなれない職名に戸惑う涼子だったが、そこには一見うだつのあがらないチーフコンシェルジュ最上拝がいた…。客の無理な注文に右往左往する涼子。そのとき「お客様のご要望とあらば!」と最上が手帳を取り出して…!そこから繰り広げられる数々の奇跡の物語。コンシェルジュ…それは現代の魔法使い!!
日本人ヘビー級ボクサー…その実現にはDNAの壁があると言われている。が、元日本ウェルター級チャンプ、徳川貴作は、2年にわたる増量でそのハンデを乗り越えようとしていた。そして、彼の前に現れたヘビー級の強敵ボブ・ヘイズJr.は、徳川の潜在能力を認め、闘いを挑まんとするのだった!!
タカネの花
安部依子・26歳、年収500万の彼女が背負った借金……2億4千万円!不幸のどん底に転落した依子に救いの手を差し伸べたのは、彼女イナイ暦36年の幸田寛一郎・36歳。彼が依子に語った3年で借金を完済する方法……それは、不動産投資!「カネない女」と「モテない男」が繰広げる不動産投資ラブコメディー♪『不動産投資の破壊的成功法』の著者として知られる金森重樹が監修を担当。読めば目からウロコ間違い無しのコミックス第1巻!!
自由を愛する無頼の男・雲のジュウザ。南斗五車星の宿命を捨て、世紀末荒野をあてもなく彷徨う…。暴力と腐敗の時代に、何も恐れることなく、何からも縛られることなく、己の自由を貫いた男の真の記録が遂に明かされる!!
未知の空間である裁判所。 そこで繰り広げられるリアルをお手元で再現できる。 裁判で語られる事件もドラマチック。 事件がドラマチックでなくても、眠そうにしている裁判に関係する人たちの描写がなんだかリアル。 下世話な理由で傍聴する裁判を決めたため、最初のストーリーは、「男ならそう思うことあるよね」と被告人に同情的過ぎるきらいがあるものの、だんだんと、どちらが悪いとわからない事件や信じられない被告人による事件も見ていくことになる。 事実は小説よりも奇なりというし、主人公のように傍聴にハマる人はものすごくハマってしまうというから、裁判がリアルというのは本当なんだろう。 のめり込んでしまうと、逆にフィクションが物足りなくなってしまうんだろうか。