未知の空間である裁判所。
そこで繰り広げられるリアルをお手元で再現できる。
裁判で語られる事件もドラマチック。
事件がドラマチックでなくても、眠そうにしている裁判に関係する人たちの描写がなんだかリアル。

下世話な理由で傍聴する裁判を決めたため、最初のストーリーは、「男ならそう思うことあるよね」と被告人に同情的過ぎるきらいがあるものの、だんだんと、どちらが悪いとわからない事件や信じられない被告人による事件も見ていくことになる。

事実は小説よりも奇なりというし、主人公のように傍聴にハマる人はものすごくハマってしまうというから、裁判がリアルというのは本当なんだろう。
のめり込んでしまうと、逆にフィクションが物足りなくなってしまうんだろうか。

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ヤンキー君と白杖ガール

目からの情報過多な世の中

ヤンキー君と白杖ガール
ゆゆゆ
ゆゆゆ

登場するヤンキーは顔の傷がなくて、服の趣味が良ければ、ものすごく人が良くて純愛している好青年。 弱視の女の子に「ポエマー」と言われるほど、大好きなユキコさんの前では好青年。 一線を越えると黒豹に戻るようだけど、ユキコさん第一なので基本は好青年。 コミュニケーションお化けのようなユキコさんも、見えないからそう変わらざるを得なかったとあって、相当な苦労の上であの人となりができていて、結果が一話冒頭の白杖ケツアタックなんだなぁと思った。 コメディになる部分は、NHKの番組バリバラでみた、障害者コントを思い出させた。 障害は触れるのを避けるべきことでもなく、彼女たちには当たり前なことで、その中でのからかいや日常の楽しみ、苦労が興味深く描かれている。 もちろんコメディ要素だけでなく、しれっとヤングケアラーとなっているきょうだい児の話や、人は年を取ればいずれ見えなくなることが描かれていて、でも重たい話のはずがドロドロしておらず、あっという間に読み終えてしまった。 視力がオレサマはなるほどなと思ってしまった。 かき氷シロップはオレサマを感じさせてくれる食べ物。食品に絞ると、嗅覚が2番手のオレサマ。 ちなみに登場キャラクターのなかでは、高校生男子らしくムラムラ大好きな青野くんがとても好きだ。

ワタシってサバサバしてるから

広告で見たことがあるやつだ

ワタシってサバサバしてるから
ゆゆゆ
ゆゆゆ

主人公が「私ってサバサバしてるから〜」っていうタイプの人間でした。 「みんな私のこと「かわいい」って言ってくれるけど本命にはしてくれないね?」で知ったのですが、主人公を「うわー何こいつ」って言いたくなるキャラクター(悪役)にして、当人が落ちていくさまを眺めるジャンルっていうのがあるんですね。 身近にいたら、さりげなくフェードアウトしたくなるタイプの性格ですが、「女の敵は女」というあたりはリアルです。 そして、男の中で生きようとしているわけでなく、同性と仲良くするわけでなく、人がいっぱいいるところに飛び込んでいるのに、孤高です。 読んでいて、どうしてそういう考えに?と思ってしまい、主人公なのについていけません。 本編を悪役サイドで見ている気持ちです。 とはいえ、ライバル視されている本田さんが主人公だと、「私ってメンタル強めだから〜」と、メンタルの強さを過剰に見せつけてくるキャラクターに改変されてしまいそうで、そんな本田さんは見たくないなと思ってしまいます。 よくよく考えれば、周囲がこれほどひいた反応を取っていてもへこたれず、ゴーイングマイウェイでいられる主人公の網浜奈美は非常にメンタルが強いです。 ビジュアルが本田さんと主人公が入れ替わっていたら、どんな感想になっていたんでしょう。

最後にひとつだけお願いしてもよろしいでしょうか

殴るためのお肉

最後にひとつだけお願いしてもよろしいでしょうか
ゆゆゆ
ゆゆゆ

このタイトルで、この絵柄で、いわば北斗の拳。 いや、くにおくんかもしれません。 陰湿なイジメが繰り広げられる恋愛モノかと思えば、メリケンサックが出てくるタイプの恋愛モノでした。 メリケンサックと恋愛モノって、同時に存在しうるんですね。 「パワー・アントワネット」と違い、ムキムキでもなく、筋肉でもなく。 公爵令嬢として腐った世の中を正すため、いや殴りたいから主人公は暴力をふるいます。 ストッパーが無くなった彼女は強いです。 ターゲットの名前がいつの間にか「肉」呼ばわりになっていて、こうやって人でないから殴ってよしと正当化するのかなとチラと思えば、その肉がことごとく、言い訳できないレベルの悪役たちで、世直しのためには、殴っとこうかという気持ちを読者に湧き立てさせます。 そして、時の女神の力を借りて、倍速やらなんやらブーストさせて、「ボンボコボンボコ」殴って蹴って。 暴力シーン(連続)もこのきれいな絵柄のママ繰り広げられ、「創竜伝」の龍堂兄弟のようなめちゃくちゃな振る舞いも、このきれいな絵柄のママ繰り広げられます。 とりあえず公爵令嬢なので、一線は越えていないそうです。不殺です。 すべて峰打ちなので大丈夫らしいです。さすがです。 暴力で解決はよくないけれど、早いんだということはよくわかります。

異世界で 上前はねて 生きていく~再生魔法使いのゆるふわ人材派遣生活~(コミック)

みんな良い人

異世界で 上前はねて 生きていく~再生魔法使いのゆるふわ人材派遣生活~(コミック)
ゆゆゆ
ゆゆゆ

再生魔法って、響きからしてチートな魔法なのに不遇らしい。 いやいや…と思うけども、そういう文化だからと言われたら、仕方ないのかなと思えなくもない。 ・魔法を使えるのは基本的に貴族。 ・男は攻撃魔法を使えてこそ! このルールに外れた場合、とてつもなく不遇らしい。 たまにいる、平民で魔法が使える人でも、男で攻撃魔法が使えない場合は、就職先すら危ういようだ。 世知辛い世界。 主人公はそんな偏見も酷い中、再生魔法を趣味のように研究し、あれやこれや発明。 病気や怪我などで働けなくなった奴隷を魔法で再生して、衣食住を手厚く保障して働かせて、お金をウハウハ稼いでいる。 劇場を建てる資金確保といいながら、気がついたら事業拡大して、結婚して、奴隷だらけのプール遊びや運動会。なんだか日々が充実している。 裏切りや悲劇も起こらないので、とても安心。 ちなみに、男は攻撃魔法至上のようにあったけど、出会う奴隷という奴隷、学校内は同級生と先生以外は女なので、前提の「男は黙って攻撃魔法」のような考えがあることを忘れてしまう。 主人公はそれだけ、世界の仕組みとは別枠の仕組みを作り上げたということだろうか。

さいばんちょうここはちょうえきよねんでどうすか
裁判長! ここは懲役4年でどうすか 1巻
裁判長! ここは懲役4年でどうすか(2)
裁判長! ここは懲役4年でどうすか(3)
裁判長! ここは懲役4年でどうすか(4)
裁判長! ここは懲役4年でどうすか(5)
裁判長! ここは懲役4年でどうすか(6)
裁判長! ここは懲役4年でどうすか(7)
裁判長! ここは懲役4年でどうすか(8)
裁判長! ここは懲役4年でどうすか(9)
裁判長! ここは懲役4年でどうすか(10)
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裁判長!ここは懲役4年でどうすか~ぼくに死刑と言えるのか~

裁判長!ここは懲役4年でどうすか~ぼくに死刑と言えるのか~

TVドラマ化、映画化された大人気シリーズ「裁判長~」の最新作がついに発売。今シリーズでは、今まで扱ってこなかった「裁判員裁判」を中心に泣いて笑える裁判が目白押し。「レイプ裁判の裁判員6人全員が女」や「自分の母親が自分の父親を殺す光景を見た息子」など、前作を越える緊迫感に法廷が包まれる。

SPY×FAMILY

SPY×FAMILY

名門校潜入のために「家族」を作れと命じられた凄腕スパイの〈黄昏〉。だが、彼が出会った“娘”は心を読む超能力者! “妻”は暗殺者で!? 互いに正体を隠した仮初め家族が、受験と世界の危機に立ち向かう痛快ホームコメディ!!

【推しの子】

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「この芸能界(せかい)において嘘は武器だ」 地方都市で、産婦人科医として働くゴロー。芸能界とは無縁の日々。一方、彼の“推し”のアイドル・星野アイは、スターダムを上り始めていた。そんな二人が“最悪”の出会いを果たし、運命が動き出す…!? “赤坂アカ×横槍メンゴ”の豪華タッグが全く新しい切り口で“芸能界”を描く衝撃作開幕!!

宇宙兄弟

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2025年。兄は、もう一度だけ自分を信じた。筑波経由火星行きの物語がはじまる!本格兄弟宇宙漫画発進!幼少時代、星空を眺めながら約束を交わした兄・六太と弟・日々人。2025年、弟は約束どおり宇宙飛行士となり、月面の第1次長期滞在クルーの一員となっていた。一方、会社をクビになり、無職の兄・六太。弟からの1通のメールで、兄は再び宇宙を目指しはじめる!

BLUE GIANT

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ジャズに心打たれた高校3年生の宮本大は、川原でサックスを独り吹き続けている。雨の日も猛暑の日も毎日毎晩、何年も。「世界一のジャズプレーヤーになる…!!」努力、才能、信念、環境、運…何が必要なのか。無謀とも言える目標に、真摯に正面から向かい合う物語は仙台、広瀬川から始まる。

ゴルゴ13

ゴルゴ13

すべてが謎に包まれている男・ゴルゴ13。フィクションの背後に光る恐るべき事実……ゴルゴ13が放つ銃弾の軌跡が、世界の濁流の行方を左右する!!英国諜報部は、大戦末期に莫大な偽札を隠匿した元ナチの親衛隊長を消すためにゴルゴ13を雇った。要塞化した城で待っていたものは!?

ガンニバル

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山間の村「供花村」に赴任してきた駐在・阿川大悟。村の人々は大悟一家を暖かく受け入れるが、一人の老婆が遺体で見つかり、大悟は村の異常性に徐々に気付き、ある疑念に囚われる…。 「この村の人間は人を喰ってる」──。 次々と起きる事件、村に充満する排除の空気、一息も尽かせぬ緊迫感で放つ、驚愕・戦慄の“村八分”サスペンス堂々開幕!!

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止まるわけにはいかない宮本大は、単身ヨーロッパに渡る。降り立ったのはドイツ・ミュンヘン。伝手も知人もなく、ドイツ語も知らず、テナーサックスと強い志があるだけだ。「世界一のジャズプレーヤーになる…!!」練習できる場を探すところから始まる挑戦。大の音は、欧州でも響くのか―――

娘の友達

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家庭では「父親」として、会社では「係長」として、「理想的な自分」を演じるように生きてきた主人公・晃介。だが、娘の友達である美少女・古都との出会いにより、彼の人生は180度変化する。社会的には「決して抱いてはいけない感情」に支配されながらも、古都の前では自己を開放でき、社会の中で疲弊した心は癒やされていく……。「社会」のために「自己」を殺す現代社会へ鋭く切り込む、背徳のサスペンスが幕を開ける。

ナニワ金融道

ナニワ金融道

「大阪一の金融屋になる!」勤め先が倒産し失業した灰原達之は、金融業を天職と決め金融会社「帝国金融」の営業マンとして働くことに。しかし、それは甘い仕事ではなく、灰原は借金を肩代わりしてソープ嬢になった女、詐欺に手を出した男、闇金業者との対決など、金にまつわる様々な人間ドラマや裏社会の事情に直面していく……。商都・大阪を舞台に繰り広げられるナニワ金融マンガ、開幕!<目 次>1発目 会社が倒産してもうた2発目 払わん方が悪いんじゃ!3発目 カモが荷物まとめて夜逃げした!4発目 たとえ逃げてもカモはカモや!5発目 金さえ払ろたら文句ないわい!6発目 最後に一発、かましたろ!7発目 ババ掴まされてしもたがな!8発目 金融屋が泣き寝入りすると思うなよ!9発目 追い詰めたぞ!!10発目 ナニワの借金返済法!

しょせん他人事ですから ~とある弁護士の本音の仕事~

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【電子コミックス限定おまけ「清水陽平弁護士特別解説&左藤真通・富士屋カツヒト描き下ろしダブルおまけ/あとがき&マンガ】計6ページ収録あり! ネット炎上・SNSトラブルに遭ったことはありますか? いわれのないガセネタで炎上して誹謗中傷の的になってしまったブロガー主婦が弁護士の無料相談所へ。出会った弁護士はネット案件に強いみたいだけど、だいぶ変わり者…? 誰もが今日にも被害者に、そして加害者になる、現代の闇! 他人事ではいられない誹謗中傷&情報開示請求のリアルドラマが幕開けです!(このコミックスには「しょせん他人事ですから ~とある弁護士の本音の仕事~[ばら売り][黒蜜]第1~5話」を収録しております)

イチケイのカラス

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有罪率99.9%といわれる日本の刑事裁判。しかし、その判決を下す裁判官たちのことを知る人は少ない。特例判事補の主人公を中心に裁判所で働く個性豊かな刑事裁判官や書記官の人間ドラマを描く。こんな人なら裁かれたい!? 裁判官が主人公のリーガル・エンターテインメント!!

ギャル弁 ー歌舞伎町の幽霊ー

ギャル弁 ー歌舞伎町の幽霊ー

歌舞伎町には、この街で搾取されたり虐げられたりしている弱き人々の声なき声を拾い上げ、法律の知識を使って彼らを救済してくれる弁護士がいるという。しかも依頼には謝礼は不要で、謝礼の代わりは「捨てるに捨てられない思い出の品」、それだけでいいという……。金髪にピンヒールの中卒ギャル弁護士・久語れいなが、歌舞伎町のアングラを舞台に大活躍する、リーガルサスペンス。

そこをなんとか

そこをなんとか

弁護士は儲かる!そんな思い込みで、成績ギリギリで弁護士になった改世楽子(かいせらくこ)。しかしその年、司法試験には大量の合格者が…。就職にあぶれた楽子(らっこ)はどうにか零細事務所に押しかけ就職!そこにはいやみで出来る先輩弁護士・東海林がいて!?新米弁護士・楽子の奮闘記!!

家栽の人

家栽の人

植物を愛するように人を育てる異色の家庭裁判所判事・桑田義雄。父親が高裁の長官であり、自身も将来を嘱望される身であるにも関わらず、「家裁」にこだわり栄転を拒否したことのある桑田。そして、暇さえあれば裁判所の周囲の植物に会いに出かけたり、世話をしたりする彼を変人と言う者もいるが…。現代の人々の愛と孤独を優しく描く都会派森林浴ドラマ!!

カバチタレ!

カバチタレ!

法を知らなきゃ泣きを見る。泣き見た人のドラマを読めば、生かせる法が頭に入る。「カバチタレ」とは広島弁で「文句や屁理屈を言う人」のこと。法律を知ってカバチをタレることができれば、人は泣き寝入りすることなく、自分たちの生活を守ることができるのだ。この物語の主人公・田村勝弘もまた勤め先の横暴社長の不当解雇にあって泣き寝入りするしかなかったが、ひょんなことから行政書士の大野と出会う。そして法は使い方次第と目覚めた田村は行政書士を目指すため大野事務所に補助者として入所する。

リーガルエッグ

リーガルエッグ

「法律って何のためにあるんだろう」弁護士、裁判官、検察官――。「法曹三者」になるためには司法試験合格後、1年間の修習を経なければならない。筒松誠は司法のプロになるため、日々の修習に励んでいる。最初の修習は検察修習。司法のタマゴが相手をするのは本物の犯罪者! 果たして筒松は修習を経て「法律」への答えを見つけられるのか――!司法試験合格者、『賭ケグルイ』の河本ほむらが送る熱きリーガル・ドラマここに開廷!

弁護士のくず

弁護士のくず

正義と人権を尊重することで有名な「白石誠法律事務所」。この日、新人弁護士の武田真実は、事務所の先輩・九頭元人と、上司からのセクハラが理由で会社を辞めた女性の相談を受けていた。だが、親身に応対する武田に対し、九頭は「チチもまれてキモチよかったか?」などいい加減な発言ばかりで…!?

ジキルとハイドと裁判員

ジキルとハイドと裁判員

裁判官・辺見直留は、ひとつひとつの案件に入れ込みがちで処理こそ遅いが、裁判官として希望に燃える有望な若手。頼りになる先輩判事・薬師寺の背中を追いかける毎日を送る中、ついに彼は2009年7月──裁判員制度導入初日を迎える。幸い、担当事件は単純なものだと思われたが…。正義とは何かを問う裁判員コミック!!

裁判を傍聴する人のエッセイを漫画化にコメントする