ビッグコミックオリジナルの感想・レビュー281件<<56789>>長寿アニメのような面白さ!かきのたね 太田基之かしこ柿野家の一人っ子、小学生の実子ちゃんは町内で犬を飼ってる家を四十七ヶ所巡るほど大の犬好き。そんな実子ちゃんが迷子犬を拾ってタネと名付けて飼うことになりますが、実はその犬の正体は宇宙人だったのです…! とはいえ、あんまり宇宙人的SF要素はありません。どちらかというと実子ちゃんの売れない漫画家の叔父さんの方が活躍してます。でも単行本の帯コメント「長寿アニメのような面白さ!」は本当でした。太田基之作品ってハマるとクセになりますね。熟年夫婦のまえに突然現れた"昔の女"高橋留美子劇場 昔の女 高橋留美子名無し※ネタバレを含むクチコミです。新聞とかでずっと連載してほしいコットリコトコ おくやまゆかnyaeとある4人家族の、なんてことなさが最高に面白い日常ショートストーリー。もうひとつのクチコミにも書きましたが単行本化を待ち望んでいました。 サザエさんみたいに、新聞のはじっことかでずっと連載していてほしいような漫画です。 #完結応援井浦秀夫先生が3D…!?スティグマ 井浦秀夫さいろく著者名を見てびっくりして読まずにはいられなかった。 大ベテランが3Dに手を出したの?と思って興味津々。そして本当にすごい使われ方をしていて呆気にとられてしまった。 といってもほとんど冒頭カラーの部分や、背景とも言えるようなモブだけがそういう3Dモデリングのキャラになってるようで(しかも全部ではない)使い方が面白いというかなんというか、なんで?と思う感じではあった。 でも井浦秀夫先生と言えば「弁護士のくず」などで有名な人だけど、たしかに女体を描く人でもあった。弘兼憲史先生よりちょっと深いところというか。 今回は新連載ということで気になっているけど、1話目で割と変な方向に話が進んでいるような気がして初めて読むパターンだなーとこれからに期待を持ってしまった。 ラスト3編が特に面白かった!太田基之 傑作短編集 太田基之かしこ小学館から出てる本だけど色んなとこで掲載された短編が収録されてるんですね。描かれた順番に収録されてる訳でもないんですがラスト3編が特に好きでした。アパートの隣の部屋にバラバラ殺人事件の犯人が住んでた漫画家と編集者が会話する話、古本に挟まっていた写真に写っていたお尻にアザがある女の人を探す話、自分がどうして幽霊になってしまったのか分からない男に取り憑かれちゃう話、この3つです。途中の小ネタには笑わずにいられないしオチもよかった。男女の人間ドラマフルーツ宅配便~私がデリヘル嬢である理由~ 鈴木良雄かしこ登場するデリヘル嬢たちの源氏名がみんなフルーツの名前。いいタイトルですよね。 身体で稼ぐってシンプルだけど、個々に抱える事情はどれも複雑。単にお金が欲しいからで割り切れないものがある。でもこのマンガはそういう難しいテーマを扱いつつも、重くなり過ぎずに読めるところが良作ですね。映画「孤狼の血」の監督がドラマ化するみたいだけど、どうなるんだろう…。 https://bigcomicbros.net/news/big_ori_newfaceaward5_01/ 安倍夜郎さんとの対談がとても面白かったです。漫画家夫婦(揃って大酒のみで不条理系)の育児漫画まんが親 吉田戦車名無し吉田戦車先生の漫画は好きだった。 「戦え!軍人君」「伝染るんです。」とか連載時に リアルタイムで読んでいたし。 そのころに勤務していた会社での 営業車のキーには、かわうそ君キーホルダーをつけていたし。 好きだった、と過去形で書いたがべつにそのあとに 嫌いになったわけではない。 なんとなく手にする雑誌や本に吉田戦車先生の連載がなかった、 みたいな感じで気が付いたらずいぶん読んでいないなあ、 と思う感じになっていた。 そんな感じで何十年もたって、そしたら あの不条理漫画のパイオニアの吉田先生が なんと「育児漫画」を描いている、と知り、 驚いて読んでみた。 想像していたよりもかなり良いお父さん、 楽しい育児日記、で面白かった。 現実には育児は凄く大変だったりしたのだろうけれど。 それでもなお、あの不条理テイストも時々混じった 独特な育児漫画で、ああ吉田先生、健在だな、 とチャンと楽しめてホットした(笑) 他にも、 ・奥様の伊藤理佐先生も相当に個性的な人であり、 なおかつ夫婦ともに大酒飲みなのに、とりあえず 飲むときは飲む飲まないときは飲まない、という 育児優先での生活をしたのは立派。 ・ところどころで親交のある漫画家の先生が ゲスト参加みたいに登場してきて面白かった。 などとも感じました。 まだ第一巻しか読んでいませんが、結構ハイペースで 第一巻で妊娠・出産・新生児から一人歩きするところまで 行っています。 全5巻だから小学校に通うくらいまで漫画になっているのかな? この先も読むのが楽しみです。 いい意味で大人向けの漫画だった月をさすゆび 能條純一 永福一成名無し主人公はカタログに掲載される商品などの写真を撮る「物撮り」を専門にしたフリーカメラマン。職人的な仕事ぶりで腕はあるけど、デジタルカメラの台頭で仕事が減り始めていた。そんなところに叔母から田舎のお寺を継がないかと話を持ちかけられる。仏教のことなど何も知らない主人公だったが、これから先のカメラマンの仕事にも不安があったので、僧侶になる専門学校に通い始めることにした…。 主人公が通うことになったのは関東仏教学院は築地本願寺に実際にあるらしい。年齢も境遇も様々な人が学んでいて普通の学校とは雰囲気が違うのが面白い。ストーリーとしては難しい仏教の話はあまりなくて、クラスメイトとの人間関係とか恋愛を通して、主人公が仏教と向き合うようになっていくって話かな。でもいい意味で大人向けの漫画だと思った。原作担当の永福一成さんが僧侶をされてるって初めて知りました。面白くなりそう!ミワさんなりすます 青木U平名無し自己主張が上手くできず、ちょっとコミュ障で、映画好きすぎてレンタルビデオ屋をクビになってしまった彼女は新たな仕事を探すと、超超超憧れの俳優の家の家政婦の募集があった!が!その条件は果てしなく高く諦めてせめて合格者を見ようと家に行くと・・・。 なりすましサスペンスコメディーって感じなのかな? 楽しそう! フリンジマンでも映画の知識でカバーするような展開もあったし、今回もありそう!バレずに家政婦を続けられるのか!?パパ、ママ、ババ…そしてゴゴ。これはいいSF短編ゴゴのいる生活 小田扉名無し※ネタバレを含むクチコミです。 ドラマ版を見てその女、ジルバ 有間しのぶ名無し私は原作ファンでドラマも楽しみにしてましたが、一緒に観ていた母の方がハマってしまったようです。やはり年齢が高ければ高いほど共感指数も高い…? ドラマ版では(アララではなく)新の職場の人たちのキャラも濃くて原作よりも賑やかになってます。 ドラマを機に漫画も読む人が増えれば嬉しい。「HOTEL」から「築地魚河岸~」への乗り継ぎ駅ステイション はしもとみつお 大石賢一名無し「築地魚河岸三代目」 作・大石賢一他、画・はしもとみつお、 が好きだったので、同じ作画コンビの作品と知り読んでみた。 予想以上に築地魚河岸テイストで、 さらに、なんか石ノ森章太郎先生の「HOTEL」とも 雰囲気が似ているなと思って確認してみたら、あちらも 原作が大石賢一先生だった。 まさにHOTELと築地~の間の作品で、 この作品を習作として築地~が出来たのではないか、と思った。 大都会の巨大駅に勤務する駅員・中村は 駅を通過する様々な人々と関わり、 人を導き人に導かれ、様々なドラマを経験し成長していく。 この構図はそのまんまHOTELや築地~と同じ。 舞台がホテル・駅・魚河岸と違うだけ、という感じ。 そしていずれもがビジネスの現場を舞台にしながら ビジネスの利益や効率を重視する面から 少々、人情の側に偏っている面を感じるのも。 中村の行動は従業員マニュアルから逸脱することが多いし、 その理由が人情溢れる感覚からであることが この漫画をヒューマンドラマにしている。 しかし中村の行動には乗客に配慮しすぎな印象も受ける。 ぶっちゃけ「そんなことするより本来の仕事をしろよ」 と感じてしまうシーンも多々ある。 だからこの漫画はビジネス漫画としてはけしてリアルではない。 「こんな駅員さんがいてくれたらいいな」 と思わせるドリーミイな人情漫画だ。 それを好むかどう評価するかは読み手次第だと思うが、 この漫画を習作として、 人情に偏りすぎないというか、 丁度いいくらいに人情と仕事を結びつけたのが 「築地魚河岸三代目」なんじゃないかな、と感じた。 『昭和天皇物語』が新連載昭和天皇物語 能條純一 永福一成 志波秀宇 半藤一利名無し※ネタバレを含むクチコミです。 観阿弥と世阿弥という親子ぜあ 雨瀬シオリ名無し※ネタバレを含むクチコミです。家族の団らんのために密かに頑張るお父さんの話もろこしの夜 小田扉ぺそお父さんが家族に冷たくされる切ない話なのかな…とドキドキしながら読んでいたのですが、ほっこりする素敵な読切でした! 家族の会話が少ないことに悩むお父さんは、話題を降るも子どもたちはすげなく席を立ってしまう。 しかしトウモロコシが出た夜は、子どもたちも食卓をすぐに離れず食べながら他愛もないことを話してくれたことから、トウモロコシを頻繁に買って帰るように。 そのうち旬が過ぎてしまい頭を抱えるけれど、栗やカニ、みかんといった別の食材にシフトして家族の団らんは守られたのでした。 旬が終わってしまい、あちこち探し回った挙げ句に真空パックのトウモロコシを手にしたお父さんの「過ぎゆく季節にしがみついてどうする」というセリフが好きです。 「彼氏いたのか。今度連れてこいよ」っていうセリフからも、このお父さんの人柄が伝わってきますね。絶対いい人だ…!ドラマ楽しみその女、ジルバ 特別編 有間しのぶ名無し久しぶりに新作が読めて嬉しいです!ドラマが楽しみな気持ちが大きくなりました。欲を言えばこうして定期的にみんなの元気な顔を見れたら良いなと思います。 「お控えなすって!」からの「ふわっ」の流れ、良かった!絹のストッキング一度履いてみたい。 絶妙な距離感深夜食堂 安倍夜郎野愛この距離感がいいんですよね。 好きな食べ物も酒の飲み方も家庭事情も知ってはいるけど、あくまでもマスターと客の距離感。だから通いたくなるんだろうなあ。 ドラマもよかったけど、漫画もよいね。 いちばん美味しそうだったのはバターご飯かなあ。主人公はロック好きのヤメ検弁護士! 北原雅紀&若狭星が再タッグアンチリーガル ROCK AND LAW 北原雅紀 若狭星名無し※ネタバレを含むクチコミです。来春単行本化!コットリコトコ おくやまゆかnyae来春に単行本が出るとのことで良かったです…早くまとめて読みたいと思っていたのでほんと嬉しい!どのくらい連載してたんだろうと思って調べたら約2年だそう。 面白い少女漫画たーたん 西炯子名無し少女漫画風の漫画はあまり読まないけど、この漫画は面白い。 今までの日本人の価値観を問い直すような作品。 一コマ一コマ大小関係なく、セリフもよく考えて描かれている。 SFではなく、文字通り「少し不思議」な短編集メメント飛日常 カラシユニコ名無し全9編。不思議な状況に対する説明がなくても自然に読めるのがよかった。特に「ザ・人間チャレンジ」と「孤塔にて」が好き。 「ザ・人間チャレンジ」 2週間オフィスで人間の仕事を体験することになった猫の話 「BAR 俺のドッグフード」 雷の日に逃げ出した飼い犬と久々に再会したらBARのオーナーになっていた話 「笑うゴリラと未亡人」 災害で亡くなった夫に似ているゴリラに会う為に動物園に通う未亡人の話 「ロケットおばさんの献身」 家出少年の「僕はあの星からやって来た…」というウソ話を親身になって聞いてくれるおばさんには訳があったという話 「孤塔にて」 出口のない高層ビルの屋上に閉じ込められた殺し屋と掃除のおばちゃんが恋する話 「窓際の僕」 誰からも好かれていない窓際族のおじさんサラリーマンの家庭での幸せなひとときの話 「夢売り人の恋」 キャラクター遊園地の着ぐるみの中の人として働いていることは大好きな彼女にも言えない決まりになっていて苦悩する青年の話 「メメント飛日常」 時空を循環する不思議なバスに乗った少女と少年の話 「ぼくちんに罪はない」 繭になって蝶になった書けない小説家の帰りを待つ恋人と飼い猫の話最近この良さがより理解できるようになった気がする家栽の人 毛利甚八 魚戸おさむstarstarstarstarstarマンガトリツカレ男主人公は最高裁判所判事の息子でと本人もの成績優秀だが、少年事件の解決と彼らの更生に使命を感じて地方裁判所で働いている。 扱うのは大きな事件とかでなく離婚やら相続問題や家庭の問題などのテーマが多く主人公が植物と絡めながら問題を解決していく。 日頃は温厚派っぽいがたまにすごい厳しい時もある。昔も良かったけど今読んだ方が面白い エグッてくる母娘の確執母と娘のゆくへ 大井詩織名無し痛烈な読切。 帝王切開で産んだ恩を娘に着せて自分が出来なかったこと、憧れを投影し、娘にやらせようとコントロールしようとする毒母の気持ち悪さが際立っていて、娘は母が望む方向には行かないように緩やかに抵抗しているように見えました。 時は経ち、大人になった娘は死にゆく母と対峙し…。 教育や子育てって洗脳や呪いと変わらないので、親になる人は子供を決して自分の身代わりや所有物として扱わないでほしいなと、これを読んで切実に思いました。 別個の人格をもっと人間として接しないと、やがて衰え、力関係が逆転したときに悲劇が起きます。 何をしたところで恨みは消えないようにも思えましたが、救われないのでもう何もないと思いたかった、思いこもうとしているといった部分もあるのかもしれませんね。 『すみれの花咲くガールズ』の朱良観(あけら かん)先生の別名義。 これは改名なんでしょうか。娘を支配しようとした母親の末路母と娘のゆくへ 大井詩織名無し※ネタバレを含むクチコミです。<<56789>>
柿野家の一人っ子、小学生の実子ちゃんは町内で犬を飼ってる家を四十七ヶ所巡るほど大の犬好き。そんな実子ちゃんが迷子犬を拾ってタネと名付けて飼うことになりますが、実はその犬の正体は宇宙人だったのです…! とはいえ、あんまり宇宙人的SF要素はありません。どちらかというと実子ちゃんの売れない漫画家の叔父さんの方が活躍してます。でも単行本の帯コメント「長寿アニメのような面白さ!」は本当でした。太田基之作品ってハマるとクセになりますね。