日常から飛ぶ、「飛日常」な物語
なんとも不思議な話ばかりだった。 かといってまったく理解できないような話はなく、ふわっと着地するものが多かった。 あ、飛んでるからオチがこうなのか。 ただ、読んでて1つだけ納得行かないのがあった。 窓際会社員のオジサンが主人公の話で、この読後感はモヤモヤというかエンヴィなのだろうか、すごーく納得いかん感じだった。決して不満であるというわけではないんだけど…なんだろうこの気持ちは。 ズルいなと思ったのか、羨ましいような気もするけどそうでもないような?なんというか複雑な心持ちになった。 いずれもふわっとしていて、どれもふわっと着地してしまう。第1話・2話と猫→犬と続いたから、こういう動物ものの短編集なのかなと思ったけどそんなこともなく。 ただ、「このぐらいがいい」という心地よさがある。