ビッグコミックオリジナルの感想・レビュー281件<<34567>>本の虫 ミミズクくんの感想 #推しを3行で推す本の虫 ミミズクくん カラシユニコstarstarstarstar_borderstar_borderかしこ・読んだ直後に思ったこと ※一番大事!※ 読書好きな少年ミミズクくんが読んでいる本の選書センスがいい。自分が読んだことがない本でも置いてけぼりにされないストーリー構成になってるので安心して楽しめます。 ・特に好きなところは? ミミズクくんに読書の楽しさを教えてくれたおじいちゃんが好き。教えてくれたっていうか家族全員に読書を強要するのでミミズクくん以外には煙たがられてるけど(笑) ・作品の応援や未読の方へオススメする一言! 本が好きな人、本を読むことの楽しさを知ってる人、ちょっと変な漫画が好きな人におすすめです。紙で買ったらしおりのおまけが付いてきたよ。1巻の続きが読みたいロッシとニコロのおかしな旅 深巳琳子starstarstarstarstarひさぴよ15世紀の歴史を舞台に、主人公の医師・ロッシと弟子のニコロの珍道中を描いた作品。1話完結のミステリー形式で、医学と迷信がぶつかり合う当時の歴史や文化を背景に、軽快な語り口で解決していく。サラっと読めるタイプの漫画ではないように思うので、時間をかけてじっくり歴史旅モノを読みたいときにおすすめ。ちなみに2017年に1巻が発売されてから、連載が止まっているのか続刊が出ていない状態のようで…。いつか再開して旅の続きをぜひとも描いてほしいところ。 数年に一度読み返している寝る前に読むのに最高の漫画南倍南勝負録 玄人のひとりごと 中島徹starstarstarstarstarマンガトリツカレ男「少年雀鬼―東―」に登場した「南倍南」があらゆることに玄人のこだわりを見せるギャグ漫画 最初の方は麻雀ネタは多めだけど、進むにつれて、範囲も広くなってる。 年末にその年の事件やら出来事をダジャレにして麻雀やるのが最高によかった。 「作者病気療養」による休載が続いていたが、作者がなくなったため終了した。 森真理さんのブログ 中島徹さんの病気療養後のことが書いてある。 https://plaza.rakuten.co.jp/morisin/diary/201104080000/ 昭和っぽい話が好きな人におすすめJIRO 掌の調べ~すきやばし次郎物語~ 杉田明マンガトリツカレ男すきやばし次郎の主人でる小野二郎の自伝漫画。 色々マンガを読んできたが実在の料理人をベースにしているのはこれ以外だと周富徳と神田川俊郎ぐらいしか思いつかないな。道場六三郎もあったような気がするが手元にないので不明 内容は修業時代から始まり美味しい寿司を追求する姿勢を一貫して描いている。現代にはあっていないと思うがこの人の仕事に対する姿勢は凄いね 「父親」がテーマパパと生きる 弘兼憲史名無し離婚して喘息のある息子を1人で育てる父親の話。子育ての息抜きに通うようになった小料理屋の女将が登場してから「これ黄昏流星群じゃん…」と思わずにはいられない展開にもなるが、マラソン大会でビリになった息子に対してかけた言葉など弘兼先生の思う「よき父親像」も垣間見えてよかった。後書きにはご自身の息子さんに対する思いも重ねられながら描かれたこと、柴門ふみ先生の「家族の食卓」についての話もありました。そちらの柴門先生の作品も読んでみようと思います。第6巻が特にオススメ築地魚河岸三代目 はしもとみつお 鍋島雅治 大石賢一 九和かずと名無し魚に関してはド素人だった銀行マンが転職して 妻の実家の家業の築地魚河岸の仲卸の三代目に。 ド素人でありながらもそれに甘えず、 けしてプロフェッショナルを軽視もしない。 謙虚でいながら大胆な行動力と才能を活かし、努力をし、 プロの競う場所でありながら義理と人情に 揉まれて包まれて鍛えられる場所でもある 「築地魚河岸」で修行をして、 人間味と魚愛に溢れた魚河岸の男に成長していく物語。 大好きな漫画です。 けれど全肯定も出来ない部分もあります。 プロフェッショナルな世界を描きながら、 採算度外視な面に走りすぎたり。 まあそこは人情ドラマでもあるからとは言えますが。 話のベースは基本的に人情ドラマなんですよね。 けれどもプロの厳しさと人情の甘さを融合しているというか、 その良し悪しが出ているのがそれがまた魅力というか。 特に第6巻に載っている話が好きです。 「カキ喰えば・・・」では食の美味い不味いと安全性と、 それに関する世間の認識について考えさせられます。 まあチョット、前編から後編への引っ張り方には ?と思う部分もありましたが。 「サヨリの意気地」では古典落語に出てくるような人情噺と 食品の旬に関する考え方が見事に絡み合っています。 「魔法をかけられた魚」ではイケスの魚を中心に 魚の鮮度や〆方や、それに携わる人や努力の仕方や、 それらが確立する過程にも色々あるのだということ が描かれていると思います。 「下支えの出汁」今現在も人気の豚骨醤油魚介系ラーメンの 美味しさについての解説とともに、 単純なラーメン味対決漫画よりも一つ捻った兄弟弟子愛が いい出汁として効いている泣けるグルメ漫画。 全42巻を通しての三代目の成長譚や 魚中心の食品に関する面白くてためになる話の以外にも、 とりで寿司さんの努力成功話とか、 スーパーマーケットの横山さんが人間性まで含めて 築地に影響をうけて変わる話とか、 干物屋の息子の若くんの試行錯誤成長話とか、 英二さん千秋さん、雅さんエリさんのラブストーリーとか、 全42巻を読んでこそ味わえる漫画としての物語の 醍醐味もありますので、 ほんと、御一読をお勧めさせていただきます。 ネタバレ注意!!七帝柔道記外伝 一丸 増田俊也toyoneko「七帝柔道記外伝」は,増田俊也の原作(「VTJ前夜の中井祐樹」)を漫画化した作品 ……ではないです!! …いや,一応,大枠ではそうなんですが,実は問題があります 「七帝柔道記」は,増田俊也先生による小説(ただし限りなくノンフィクション)であり,物語は,主人公(増田俊也)が北大柔道部に入部するところから始まります。当時,七帝戦(旧七帝大による試合)の中で負け続けていた北大柔道部が,勝利を目指して奮闘する物語です 七帝柔道は,寝技中心の特殊ルールであり(高専柔道の流れを汲んでいるとのこと),しかも15人vs15人での団体戦という特殊な試合形式をとっており,これでもかというくらい泥臭くて熱血な練習と試合が繰り広げられます 一丸先生が,同小説を同タイトルで漫画化しています ところで,七帝柔道記は,主人公が入学してから2年間が過ぎたところでストーリーが終わっています。その後のお話は,「続・七帝柔道記」というタイトルで別途描かれたらしいですが(「月刊秘伝」に連載),これはまだ単行本化されていません さらに,主人公(増田俊也)の後輩で,その後,格闘技の道に進んだ中井祐樹という男がいて,その,格闘技トーナメント(VTJ)での活躍が描かれるのが,「VTJ前夜の中井祐樹」です。これは単行本化されています。 そして,本作,「七帝柔道記外伝」(漫画版) おおまかなストーリーラインは,「VTJ前夜の中井祐樹」と同一です 「VTJ前夜の中井祐樹」を,これまでと同じく一丸先生が漫画化したもの…と表現しても,間違ってはいないと思います しかし,そんなつもりで本作を読むと大やけどします! なぜなら,本作では,ストーリー上の重要要素として,まだ単行本化されていない「続・七帝柔道記」のストーリーのうちもっとも重要と思われる部分が,漫画化されてしまっているからです! これは,「VTJ前夜の中井祐樹」には無い描写であり,『おっ,「VTJ前夜の中井祐樹」を漫画化したのか』などと軽い気持ちで読むと,とんでもないネタバレをくらうことになります!!(私のことです) これは…これは注意書きが欲しかった これから読む人はよくご注意ください 何回読んでも感動するね七帝柔道記外伝 一丸 増田俊也starstarstarstarstar_borderマンガトリツカレ男『七帝柔道記』の外伝で北大柔道部の後輩であり VALE TUDO JAPAN OPEN 1995でジェラルド・ゴルドー/クレイグ・ピットマン/ヒクソン・グレイシーと戦った中井祐樹の話 原田久仁信/増田俊也『KIMURA』の0巻でも同様の内容が描いているがこちらの方は北大柔道部時代から描いている 自分がやりたいとは全く思えないが「自分や人をどこまで信じられるか」と「自分自身が何を最優先すべきか」という面を考えるいい機会になったマンガだった 連載中読んで感動して単行本でも読んで感動したがこれで感動できるのは昭和の感性かなと思ったりもする 朝ドラでも行けそうな内容フイチン再見! 村上もとか名無し途中まで満州が舞台になるのがネックになりそうですが・・・。 女漫画家パイオニアの一人である上田トシコ先生の人生を長谷川町子、手塚治虫両先生など他大物との絡みも交えながら描く女性版まんが道と呼べる力作かと。 漫画界で立場を固めた晩年部がペースアップしたので、その辺りをもうちょっと読みたかった気がしますが、全10巻でまとまって手に取りやすい作品です。ほんとうに徘徊している徘徊先生 はしもとみつお 伴茶彰名無し沢木という老人が、ひとり徘徊するはなし。 どこからどう見ても立派な年寄りだが、身なりは小綺麗で頭もはっきりしている様子。しかしところどころで「ん?」という点が。しっかりしているのかボケているのか、よくわからない。あのコンビニのお姉さんの態度は何なんだ?笑 松本大洋ここにきての最高傑作!?東京ヒゴロ 松本大洋TKD@マンガの虫『鉄コン筋クリート』やスポーツ漫画の大傑作『ピンポン』を送り出した 漫画界の生きるレジェンド松本大洋待望の最新作 物語は主人公塩沢が30年務めた出版社を退職し漫画編集者として引退したところから始まり、彼が辞めたことで起こる周りの担当作家や編集者達の変化を丁寧に描写していきます。 私が個人的に松本大洋作品前作で通底して素晴らしいと思う点は『人間の暗い部分弱い部分を逃げずに描写するところ』で、例えば大傑作『ピンポン』でも類稀な才能を持ちながら高い壁にぶつかり一度は卓球から逃げ出してしまうペコという場面で自尊心が打ち砕かれた人間の脆さをしっかりと描写しています。 もちろん今作でもそう言った要素が見事に描かれており 例えば、一度は大ヒットを生み出しながらも長い漫画家生活の中で情熱が擦り切れてしまったベテラン作家長作が様々な葛藤を抱えながらもう一度奮起して漫画に向き合う姿が情感たっぷりに描写されており、 私個人としては「もしかしたらそう言った描写に関してはこれまでの作品の中でも一番なんじゃ?」と思っています。 というのも、今作は漫画に関わる人々というおそらく松本先生から見て最も身近なところに生きる人々を書いているので、人間描写がこれまで以上に切実感とリアルさを持っているのではないかと思います。 ここからは読んだ人向けですが、長作が爆音で包まれるパチンコ屋の中で涙を流すシーンには思わずこちらも涙を流してしまいました。日常から飛ぶ、「飛日常」な物語メメント飛日常 カラシユニコさいろくなんとも不思議な話ばかりだった。 かといってまったく理解できないような話はなく、ふわっと着地するものが多かった。 あ、飛んでるからオチがこうなのか。 ただ、読んでて1つだけ納得行かないのがあった。 窓際会社員のオジサンが主人公の話で、この読後感はモヤモヤというかエンヴィなのだろうか、すごーく納得いかん感じだった。決して不満であるというわけではないんだけど…なんだろうこの気持ちは。 ズルいなと思ったのか、羨ましいような気もするけどそうでもないような?なんというか複雑な心持ちになった。 いずれもふわっとしていて、どれもふわっと着地してしまう。第1話・2話と猫→犬と続いたから、こういう動物ものの短編集なのかなと思ったけどそんなこともなく。 ただ、「このぐらいがいい」という心地よさがある。観音様より、何よりも人間が恐ろしや世界は半分になった くれよんカンパニーPom 引きつけられる物語の始まりから、続きが気になるで3巻あっという間に読んでしまった。 なぜ光と音の母親が帰ってこなくなったのか、村に観音様が聳え立っていて、村の人皆んなが拝んでいて(すごく異様な光景)皆が皆怖い。主人公、時生の友人の陽亮も怪しすぎ!などなど謎が多すぎて先に進んでしまいました。 光と音の父親の愛情、目も顔つきもちょっと怖いな。から始まり最後、謎は解けたようだけど、、もやっと背筋ゾクっとするこの感じ、何だろうなぁ。。 漫画に関わる世界は、深い!!東京ヒゴロ 松本大洋starstarstarstarstar干し芋漫画編集者の塩澤さんが、会社を辞めることから物語は始まる。 色々なものにこだわりがありそうな塩澤さん。 住んでいる部屋も、話し相手の九官鳥も、持っている漫画本も、テープで補強している眼鏡も? 自分の理想の漫画本を作るために、奔走しているところで、色々な漫画家の先生が登場する。 皆さん、個性的でそれぞれの悩みの中で漫画家という職業に真っ直ぐに向きあっているからこその各々の苦渋の決断により、辞めてしまったり、迎合して続けていたり、生活環境が変わって続けることが困難になったり・・・。 これから、物語が広がっていきそうで楽しみです。 そして、猫騒動で、青木君と林さんの関係も変わってきそう♬ 一巻読了。 暗いのに前科者 香川まさひと 月島冬二めるろはすじゅにああえて人間のダークサイドをクローズアップする作品。 前科を持つ登場人物たちが、「負」の部分をさらけ出し、人間とは何なのかを読む者に問いかける。 そして、主人公の阿川佳代とともに、我々は悩むのである。 なので、基本スッキリしない。 1つのエピソードを読み終えても、必ずどこかに危うさが潜んでいる。 こう書くと、全然読みたいと思えないのに、なぜか読み進めてしまう。 不思議。 ドラマ&映画化されるけど、阿川佳代が有村架純だとかわいすぎるよねー みどり役の石橋静河はハマってる感あるけど。自分がやりたいとは思わんが、山男はかっこいい。岳 石塚真一名無し最終回がどんなだったか忘れてしまったので、もう一度読んでみた。 あらすじとしては、いろんな人生を歩んできた人々が、何故だか山に登るという話。やはり「良く頑張った」というセリフにグッと来る。 今まで見たことない...大河への道 立川志の輔 柴崎侑弘名無し 今まであまり! 調べてないことない偉人でしたので その人にもとても興味が湧きました! 漫画を描いている方の 顔の表情の描き方がびっくりするほどリアルで →人物一人一人の目元に注目...!← またこの人の漫画の作品、読みたいです!!!!僕らはそれを越えてゆく ~天彦野球部グラフィティー~の感想 #推しを3行で推す僕らはそれを越えてゆく~天彦野球部グラフィティー~ 中原裕 市田実名無し・読んだ直後に思ったこと ※一番大事!※ ラストイニングのファンレター(2020年5月)を書いた当時68歳の開業医です。今は70歳になってしまいました。私は野球に憧れながら進学のために野球を諦め、青春を医学部の勉強に取られ、医師になってからは飲めない酒の席の出席や講演会、医師会などの出席で夜を潰されました。 中原裕先生が描く高校野球マンガのラストイニングは心理戦でした。 今度も心理戦には期待しますが試合を描くと同時に、さらに筋トレ場面を間に多く登場させそのやり方を紹介し、練習場面を多くし練習の問題点を指摘下さい。 長編は長寿でないと描けないです。ラストイニングは10年掛かってますよね。マンガ家も長寿のために筋トレの勉強した方が良さそうです。 ラストイニングの教育的効果は大きいです。「どんなに頑張ってもどうにもならないことが世の中には沢山あるのだ」と教えています。しかも野球は「相手のために尽くす」のではなくて「相手の嫌がることをやって点数を稼ぐ」スポーツとラストイニングにありました。「筋トレは重要性だけど練習し過ぎは技術低下になるから考えて行動するように」と強調ください。「週に200球以上投げないように」も重要です。でも10分あれば50球投げ終わりますから時間が余ります。だからこそ練習は要領よくやらないといけないと強調ください。イチローがシーズン開幕前に毎年のように肉離れ起こしていました。オフに筋トレマシンでアウターマッスルを鍛えてシーズン初めに走り始めるからインナーマッスルとアウターマッスルの間にズレをきたし肉離れを起こすのではないでしょうか。 ・特に好きなところは? 球斗のセリフ「僕は野球が好きなんだ」 ・作品の応援や未読の方へオススメする一言! 良い学校に入り良い会社に就職するという教育モデルはすでに崩壊しています。「好きなことを懸命にやることが本人も楽しくて結局うまくゆく」しかし「ただ努力すれば良いのではなく考えて行動すること。野球は考えてするもんだ。バカではできない」と教え「でも才能がないと、どんなに頑張ってもどうにもならないことが世の中には沢山あるのだよ」と教えてあげて下さい。 時折、努力すれば何でも夢は叶うなんて言う結論、神様は超えられない試練は与えないなんて言う結論を見ますが、間違っていると思いませんか? 最高アブれ組 光用千春名無し面白すぎる!!最高でした。 親が再婚して兄弟姉妹になった関係性を描いたマンガの中でいちばん好きです。言い方悪いけど、2人ともほんとに野生の猿みたいでかわいいですね。で、それにあの山田くんというキャラクターが出会って最高の化学反応が起こった。何回言うんだって感じですけど、最高です。 この読切が含まれた短編集を早く出してほしいくらい最高! #読切応援アブれ組 光用千春starstarstarstarstar吉川きっちょむ(芸人)※ネタバレを含むクチコミです。続編!!父・観阿弥目線で語られる息子・世阿弥の恐ろしさぜあ ~世阿弥の地獄~ 雨瀬シオリ名無し※ネタバレを含むクチコミです。ミワさん最後まで家政婦でいられるのかなミワさんなりすます 青木U平Pom ミワさん、面白い! とんとん拍子で、大好きな映画俳優、八海さん家の家政婦に。 そして、マネージャーに、もうすでになりすましがバレそうなんですが〜。 ミワさんと八海さんがこれから恋愛していくのかな。マネージャー、怖そうだな。 ちょっぴり笑えてドキドキするこれからが楽しみな漫画でした! #1巻応援 記憶喪失の男が帰るのはどっちの家庭?アイ’ム ホーム 石坂啓starstarstarstarstarかしこ事故によって5年間の記憶をなくした男。離婚した妻と娘のことは覚えているのに、再婚した新しい妻と息子の記憶は一切ないし、顔を見ても仮面を被っているように脳が認識してしまうので何も思い出せない。 男は複数の鍵を持っていて、ふと記憶がよみがえった時にその鍵を使って、愛人の家や、大学時代の友人の家や、単身赴任中に住んでいた家を訪ねるけど、その度に記憶を無くす前の自分はろくでもない人間だったことが分かってくる。 記憶がない自分にとっては離婚した妻と娘が本当の家族だけど、すでに元妻も再婚している。今の妻はどんなに一緒にいても他人のように感じてしまうし、もしかして自分は離婚するつもりだったのかもしれない疑惑も出てきた。最後に男が帰るのは一体どこなのか…? 2回ドラマ化するのも納得の面白さだった。記憶喪失前の主人公が結構なクズ男なのも嫌〜な感じがしつつ読み応えがあった。ラストもいい。どんな家庭も実はこうなのかもしれないと思わせられた。ジャケ買い大当たり!君の大声を聞いたことがない くれよんカンパニーstarstarstarstarstar吉川きっちょむ(芸人)1巻にして傑作の匂いがプンプンする! 生まれてこの方ずっと日陰を歩んできたような地味な女性が、30歳の誕生日に芝居のチケットを買わされ初めて観劇したことで、舞台上のキラキラ華やいだ世界に想いを馳せ、人生に光が差し始める。 「まぶしい・・・。 私も・・・私も、舞台に立ちたい! 私も、キラキラしたい!」 出てくるキャラクターが全員一面的でなく、ほどよく癖があって場面によっては良くも働き、ときとして悪くも映る。 かわいくて派手で嫌味なようで、実は素直でとても姉想いの妹。 娘の幸せを願ういい親であるようで、偏見まみれで視野狭窄的かつ前時代的な母。 他人を見た目で判断し、下に見ることで安心を得ようとする職場の同僚たち。 おじさんになるまで芝居の夢を追い続け、他人の心にズカズカ踏み込む押しが強い売れない舞台俳優。 絶世のかわいさでちやほやされ、地味なものに何の価値も感じなかった人気女優。 ただ悪いだけの人は登場しないし、同じように全くの善人もいない。 世の中、はっきり白黒つけられることの方が少ない。 とにかく人をすごくよく見て描かれているなと思わされる。 30歳にして初めて一歩踏み出し、ゆるやかに青春が始まっていく様がたまらなくワクワクするし、まだ何者にも染まっていないピュアすぎる主人公に「頑張れー」ってエールを送りたくなる。 一話のラストなんて最高だ。 ストーリーの進行具合にもよるだろうけど、すぐにでもドラマ化してもおかしくなさそう。 描写力がずば抜けて良くて、デフォルメされたかわいい絵でも感情がしっかり伝わってくるから、心の声がほとんどないにも関わらず何を考えているか手に取るように分かる。 ビッグコミックオリジナル2018年第17号に載っていた同作者の読切「特別読切『初恋』」も素晴らしかった。 早く2巻出てくれないかなー!<<34567>>
・読んだ直後に思ったこと ※一番大事!※ 読書好きな少年ミミズクくんが読んでいる本の選書センスがいい。自分が読んだことがない本でも置いてけぼりにされないストーリー構成になってるので安心して楽しめます。 ・特に好きなところは? ミミズクくんに読書の楽しさを教えてくれたおじいちゃんが好き。教えてくれたっていうか家族全員に読書を強要するのでミミズクくん以外には煙たがられてるけど(笑) ・作品の応援や未読の方へオススメする一言! 本が好きな人、本を読むことの楽しさを知ってる人、ちょっと変な漫画が好きな人におすすめです。紙で買ったらしおりのおまけが付いてきたよ。