電撃コミックスNEXTの感想・レビュー168件<<12345>>ざつ旅-That’s Journey-の感想 #推しを3行で推すざつ旅-That’s Journey- 石坂ケンタ名無し・読むたびに旅がしたくなる! ・旅先での非日常がもたらす高揚感に共感。 ・いつか自分の地元を旅する鈴ヶ森さんを描いてもらいたい。絶望の恋、絶望の恋人 #1巻応援姉の親友、私の恋人。 藤松盟あうしぃ@カワイイマンガ誰にも言えない想い、実の姉への恋。その恋心に気づいたのは、姉に恋人ができた時。 以来絶望の中、唯一の肉親である姉と離れ、孤独に暮らす妹。彼女のあまりに深い絶望、先の見えない闇が1巻を通じて表現され、その無力感を共有させられる。 どんどん遠くなってゆく姉。それにつれて、何もできなくなる妹。絶望の縁にいる彼女に、姉の親友で、かつて妹を打ちのめした「姉の恋人」でもあった人が、妹と恋人になりたいと言い出し、世話を焼き始める。 妹と姉の親友、双方のままならない恋心。心ときめくはずの恋がどこまでも重く描かれ、その先行きの不安さに我を忘れて没入してゆく。 完全に拗れてしまっている妹の心の救いはあるのか、この切ない人と、その人に恋してしまった人の切なさから、目が離せない。恋愛を〈疑う〉先にある絆(マンガプレゼン大会2021補遺)合格のための! やさしい三角関係入門 缶乃あうしぃ@カワイイマンガ2021年12月18日、マンガプレゼン大会に出場しました。ご視聴くださった方、ありがとうございました!まだご覧でない方は、下記リンクよりアーカイブをご覧下さい。 https://youtu.be/Os8KS2MmJHw 私の今回のプレゼンは『合格のための! やさしい三角関係入門』について。女子ばかりの困難な三角関係と、その中の一人の辛い恋愛感情にフォーカスを当てて紹介しました。ここからは、その内容に二つの言葉……恋愛の常識だけ捉えていると見落としがちな視点を添える試みをします。 ★★★★★ 主人公の受験生・真幸の家庭教師・凛は「一人の特別を選べない人」と紹介しました。どうしても複数の人を愛してしまう彼女が指向する恋愛感情・恋愛スタイルには、実は名前があります。 それは「ポリアモリー」と言います。 (引用※1) きのコさん: ポリアモリーは、複数人と同時に関係を持つことが大きな特徴なので、「浮気を肯定している」と言われてしまうことも多いんですけど…それは違うんです。 浮気や不倫のように、パートナーに隠して他の人と関係をつくるわけではなく、全員から合意を得たうえで、複数人と交際をすることを大切にしています。 「本命」や「浮気相手」という優劣もありません。 (引用終わり) 二人の大切な人を失いたくない凛がもし、このような関係を築ければ、それはこの上ない幸せなのかもしれません。しかしそれがとても困難であることは、作中でも描かれます。 何よりも恋愛対象者が、ポリアモリー関係性を拒否すれば、関係は結ばれません。凛が大切に想う一人・親友のあきらは、特別な「一人」との恋愛を夢見る人。また凛は過去に、別の三人組のうちの一人に「私だけを特別に想って」(引用※2)と求愛され、三人組を壊すのを恐れて断った事がある。 他にもポリアモリーの実践には、当事者間にも社会的にも、いくつか困難がある。しかしポリアモリーが (引用※3)「自分自身の愛のあり方について大切な相手に対して包み隠さず正直である」「付き合っているパートナーが、自分が複数人と付き合うことに対して否定的になった際は、そのたびに話し合いを重ね、どうして行くべきか考えていく」(引用終わり) という誠実さを持つ限りにおいて、ふしだらとか人の道を外れているといった誹りからは遠い場所にいるのではないでしょうか。 この「ポリアモリー」という道は、誰よりも目の前の人に誠実な凛にこそ、開かれた道かもしれませ。なにしろ彼女は、関係を継続させるために目の前の人に嘘をつく事は一切しないのです。 ★★★★★ さて、プレゼンにおいて私は、三角関係の中で三人が相手に向ける感情を一つ一つ明らかにしましたが、そこで分かるのは「一つとして同じ感情が無い」という事です。 尊敬・憧れ、強い信頼、理解者への寄りかかりといった精神的な強度を持つ感情がある一方で、キスの肉欲や一目惚れといった本能的な衝動もある。そして彼女達としては、どれも蔑ろにはできない。 一般的に誰かとお付き合いを始める時、そこに恋があるとされる。でもその「恋」とはなんだろうと思うと、途端に不安になる。相手と私の恋は、同じ感情だろうか?同じ強度を持つだろうか?……相手を疑い始め、疲弊するうち次第に自分の心すら分からなくなってゆく。 そして己の恋を実際に分解してみると、確かに強い想いは存在するけれども、それがいつ恋になったか?これが本当に恋なのか?一緒にある肉欲は恋なのか?と分からなくなる。 真幸・あきら・凛それぞれの想いも、確かに強い。でもその中には、恋には見えない物もある。しかしそれも恋かもしれない。もしくは恋と同じくらい強い気持ちかもしれない。いや、そもそも恋である必要があるのか? 相手が大切で、何かしてあげたいと思うのなら、それだけで尊いじゃないか! 「クワロマンティック」というアイデンティティがあります。 ときに「自分の感情が、愛情か友情か分からない人」という(やや雑な?)紹介をされるこの言葉。社会学研究者でクワロマンティック当事者でもある中村香住氏は『クワロマンティック宣言』(※4)の中で、そもそもこの語が (引用※4)「恋愛の指向」や「恋愛的魅力」といった言葉が意味をなさない(引用終わり) と当事者が感じたところから生み出された、と解説します。つまり自分が相手を想う感情が恋愛かどうかについて、尺度もなければ実感もないので、「恋愛」というカテゴライズ自体を拒否する。そして恋愛以外の感情で、一人一人と親密に、それぞれに独特な関係を構築する。この様な「恋愛に振り回されない」親密圏の在り方は(たとえ「クワロマンティック」の傾向を持たなくても)恋愛に疲れた人には魅力的に映るのではないでしょうか。 『クワロマンティック宣言』の中で中村氏は (引用※4)数少ない「恋愛」経験を通して、私には「恋愛」そのものが向いていない、というか「やりたいと思えない」と感じるようになった。たとえば、そもそも日本の「恋愛」規範には、契約としての「付き合う」と「別れる」がある。始まりがあれば終わりがあるという発想がある。それは本当に窮屈なものに私には思えた。それから「恋愛」をしていれば「独占欲」やそれに基づく「嫉妬心」があるに違いないという前提が、私にはとても辛かった。(引用終わり) という告白をする。ここで書かれる疲労感というか、絶望感は、『合格のための! やさしい三角関係入門』においてポリアモリー的感情を抱くために人一倍他人との関係維持に苦しみ、挙句人間関係そのものを諦めてしまった、凛という人の苦悩の描写とどこか重なるのです。 凛という人は必ずしも「恋愛」だけで人と繋がりたいとは思っていない……ように描写される。プレゼンでも引用した『おばあちゃんになるまで三人で…いたかったよ…』(引用※5)というセリフには、情熱的な恋愛というよりは、安心感を得られる穏やかな関係性のニュアンスが感じられます。 しかし、そんな凛が求める繋がりは、関係性の中の誰かが抱いた「恋愛」によって、壊されていくのです……少し「恋愛」が憎らしくさえ感じられますね。 ★★★★★ 『合格のための! やさしい三角関係入門』は2巻しかない小品ではありますが、そこに込められた問題意識は、恋愛観の常識を揺さぶります。 まず「恋愛」は一対一でなくてはならないのか?という事。そして「恋愛」って特別視される割にそれに囚われると辛いばかりだし、他の大切にしたい感情とどれほど差異があるの?という事。 人との繋がりで喜びを得たい筈が、思いもよらない苦しみしか得られなかったりする私たち。そこから逃れるためには、何が必要なのか……本作の斬新な関係が構築される場所で、三人が(特に主人公の真幸が)何を願ったかを読み取ると、恋愛の一歩先にある「強い絆に必要なもの」が見えてくると思います。 ----- 引用 ※1 新R25「結婚しても、1人だけを愛することができなかった」複数人を愛するポリアモリーの恋愛観 https://r25.jp/article/868648564036327116?utm_source=twitter&utm_medium=social&utm_campaign=share_on_site&utm_content=pc ※2 『合格のための! やさしい三角関係入門』1巻p72 ※3 Job Rainbow MAGAZINE「ポリアモリーとは?【日本の現状を実践者が解説】」 ライター: Ricke https://jobrainbow.jp/magazine/whatispoliamory ※4 『現代思想 2021 vol.49-10』青土社 ※5 『合格のための! やさしい三角関係入門』 1巻p157 また『現代思想 2021 vol.49-10 特集〈恋愛〉の現在』より、特にポリアモリーについては『ポリアモリーという性愛と文化』(深海菊絵)、クワロマンティックについては『クワロマンティック宣言』(中村香住)より、概念の成立過程から社会における実践まで様々な知見を得、作品の読みを深めることができました。三角関係は、"三角のまま"でもいい? #完結応援合格のための! やさしい三角関係入門 缶乃nyae※ネタバレを含むクチコミです。 『悪いが私は百合じゃない』も一緒に読むとよいゆりなつ もちオーレ百合スキーなぜならこの『ゆりなつ』の舞台である異常百合家族経営旅館「かがや」の五女、花ちゃんがゲスト出演しているからです。びびったぜ。 両作にすごく強いつながりがあるわけではないと思うんですが、花ちゃんのキャラを本作で知ってから『百合じゃない』を読むとより面白いと思います。もしかしたら島を出ていつみちゃんの居る学校に入ったのかもしれないですね。『ゆりなつ』にもヤバいキャラもっといるから全面コラボしてくれたら楽しそう。3巻も面白かった #推しを3行で推す悪いが私は百合じゃない もちオーレ百合スキーどんどんキャラも増えていきますが基本のラインは変わらない。 毎回いつみちゃんの邪悪な目論見が外れて出てきた女の子と「なんで百合にー!?」ってオチになるんですが、このバリエーションが尽きないのがすごいなと思います。 段々惚れ薬を使わなくても女の子を惚れさせられる能力に開花してるのも笑えるポイント、さすが主人公。このラジオ(漫画)化けるぞ! #1巻応援からふるキューシート! ちくわ。あうしぃ@カワイイマンガ新潟県のどこかが舞台らしいこの作品は、高校の「生徒会ラジオ」をめぐる物語。 生徒会の2年生・雪乃とパーソナリティ・ひまりの信頼関係はかなりエモいが、とある声優ラジオが大好きな主人公・みどりは極度のコミュ障。クラスの人気者・かなは何故か生徒会ラジオを妨害する。 盛り上げようとするものの時に失敗あり、モヤモヤあり、顧問の先生含めラジオへの愛はあれど前進せず。そこで生徒会の雪乃は暗躍し、新しい施策を打つ。 1巻途中まではなかなかにヤキモキさせられるのですが、どうか可愛い絵と美しい光景、スルスル読めるテンポの良さに引っ張られて、1巻最後まで読んでみてください………………………とんでもなくアツい予感のする"斜め上"の展開が待っているから! 機械と人の調和は彼女を引き止めるか #完結応援q.天上の音楽 植下あうしぃ@カワイイマンガ本作に出てくる「ヒューマノイド」は、人間の生体に機械の脳が入っている、という存在。目的を設定されて生まれてきた彼女達(性的機能は無いので無性なのですが、姿が女性的なので便宜的に彼女と呼びますね)は、その目的を達成するために自律思考で行動できる存在。彼女達なりに悩み努力する様子は、ドラえもんや鉄腕アトムよりもやや陰影のある造形となっています。 芸術科特待生のヴァイオリニスト・憬と、ピアノ特化型ヒューマノイド・キリエ。二人がデュオとしてコンテストを目指す物語ですが、二人にはいつも、憬の幼馴染で元伴奏者・シオンの影が付き纏います。 シオンに執着する憬。己の目的のために憬と演奏したいキリエ。憬を想いながらも去って行ったシオン。3人ともコミュニケーションを拗らせて、苦しみを募らせる様が切ない。 心が揃わない憬とキリエはそれでも、その都度目標を定め、演奏を繰り返す。シオンを基準にしますが、シオンに近づくたび「基準」は揺らぎ、過去のものになるのが興味深い。 果たしてシオンの望みとは何なのか。二人が創り上げた演奏の先に、シオンが憬を振り返り、何を言うのか……この物語はコンクールよりも、3人が上手く言葉に出来ない「求める物」を明らかにする事が、何よりも大事なのです。倫理の数だけ〈やみ〉がある病月 もちオーレ 箕田海道あうしぃ@カワイイマンガ暴力や陰湿なイジメ、ネットリンチの元となる「あいつがムカつく」という感情は、実はその人の(こうあるべきだ、という)「倫理」の投影である。その「倫理」は人の数だけ存在し、それは時に酷く歪な形を取る。 本作の登場人物はそれぞれに、倫理感や強い想いがある事が語られる。ストーカー女子、ストーキングされる女子、それにある思いを抱く親友、そしてストーカーを退治したい女子。それぞれの背景が語られると、全員の同情できる部分と、到底受け入れられない部分が見えて来る。 閉じた場で増幅し伝播する、正しさの〈やみ〉。 彼女達が倫理を振りかざし、正しくあろうと画策する先にあるのは誰もが「悪」と断定するはずの構図だ。しかし、その場にいる人達はある程度気付かずに、そしてある程度確信犯的に、その「悪」に踏み込んで行く。 誰が生き残るかの理由は少し語られるがそこは重要では無いだろう。そんな事よりこの歪みに、一人一人同調していたら気が狂う。全てが最後まで正しさを主張しながら狂って、終わっていく……私はそれをただ見ていた。ママ〜〜!!ママもご飯も大好き!! #1巻応援なつみママのただいまごはん。 香田直天沢聖司チョーカーをつけたアッシュヘアの若くて可愛いスナックのママがお客さんに家庭的な料理を振る舞う優しいお話。可愛いくて優しいママと庶民的な料理の組み合わせは「ネオ深夜食堂」って感じでソッコーでどハマりしてしまいました。 もうママに……ママに癒されたい……!これがバブみという感情なんだなと本能で理解しました。ママ〜〜!! なつみママはとにかくどこまで自然体に優しくてママキャラにありがちな不自然に性的に誇張された母性みたいなのと無縁かつ天然で「これを求めてたんだよ!!」って感じの女性で最高…! 近所にこんなスナックほしすぎておかしくなりそう……ママ……😭 寄り添う孤独と瀬戸内の光 #完結応援熱帯魚は雪に焦がれる 萩埜まことあうしぃ@カワイイマンガ愛媛県大洲市長浜を舞台とするこの作品は、井伏鱒二の小説『山椒魚』をモチーフとした作品でもある。 小説の〈山椒魚と蛙〉となぞらえられる、二人の女子高生。閉じ込められるのは、孤独という名の岩屋。そこは暗く冷たいが、二人の外に広がる光景は眩しい。 穏やかな瀬戸内海は、いつでも心を癒してくれる。高校の水族館部の魚や水生動物は愛らしい。そんな光景の中で、孤独を抱える二人はお互いの孤独を知り、不器用に身を寄せ、言葉を交わす。 寂しいという感情を持つ人が「寂しい」と人に告げる事の困難さが描かれ、これは私の物語だ、と思わされる。 しかし私は、その先の光景を知らない。 二人が「寂しい」を告げた、その先の光景はとてつもない煌めきに満ちていて、私は己が体験した事の無いそれを、少しの寂しさと、大きな喜びで眺める。 他にも所謂「優等生」が抱く重圧や孤独について、私の実感と非常に近い物があり、これが描かれた事で私も少し救われた気がした。 二人の関係性に恋愛だの友情だの、区分をつけようとすると最後まで混乱するだろう。この二人はこの形なのだ。そんな事よりも、暗い孤独に共鳴する全ての人に柔らかな光を見せてくれるこの物語を、そのまま丁寧に享受したい。尊い新米姉妹の日常新米姉妹のふたりごはん 柊ゆたか野愛お家の中では制服脱ぎなさいよ〜っておせっかい発動したくなるほどサチとあやりは可愛いです。 無邪気で明るくて幼いサチがお姉ちゃん、しっかりものでクールに見えるあやりが妹という、凸凹でぎこちない2人が美味しいご飯を通して姉妹らしくなっていく姿に心があたたまります。 ソーセージ詰める注射器みたいなやつとか生ハムの原木とかエッグカッターとか、なんでJKがそんなん持ってんの!と言いたくなる調理器具を見るのも楽しいし、直前に書いたようなことを突っ込まずに目をキラキラして見ているサチがかわいくて平和でいいんです。 お姉ちゃんらしくないお姉ちゃんと妹らしくない妹に見えるけど、サチの明るさによってあやりが心を開いていく感じが、なんとも姉妹らしくて素晴らしいです。尊いとはこういうことか…!尊い…新米姉妹のふたりごはん 柊ゆたか名無しこれは尊い…! 新米姉妹とあるんですが百合漫画に 近いような。 ご飯も美味しそう。 2人で作って2人で食べる。幸福がここにあるんですねぇ… 4巻通読【実況感想】吸血鬼ちゃん×後輩ちゃん 嵩乃朔名無し※ネタバレを含むクチコミです。まったく最近の探偵ときたらJKとイチャイチャしやがってまったく最近の探偵ときたら 五十嵐正邦さいろくみたいな内容であり、かつギャグでした。 想像を超えたギャグっぷりに少しガッカリもしつつ1巻・2巻と読み終わり、気づいたらましろちゃんと文鳥とケルベロスは可愛いなぁと思いながら読み進むようになりました。 ギャグは方向性が自分の好みとマッチするかどうかがとても大事だと思うんですが、これは久しぶりにぶっ飛んでていいです。好き。社畜と姫の和風異世界探訪 #1巻応援おとなりの天涯 きぃやんあうしぃ@カワイイマンガ古代の和風異世界……『もののけ姫』や『千と千尋の神隠し』の様な世界観、好きです。 仕事に疲れた女性が出会うのは、そんな不思議でいてどこか懐かしい様な、異世界の姫。異世界に足を踏み入れた彼女は、明るい姫と優しい世界に癒されていく。 異世界で癒されたからといって、現実世界が楽になるわけでは無い。でも異世界で「新しい世界に踏み込む」事を覚えた女性が、これからどう変わって行くのか。 出会いと、大きな変化。 現実世界と微妙に似ていて、でも全然違う異世界の風物を面白がりつつ、腐っていた人の胸躍る成長を期待したい、そんな作品です。 テンプレを越えた優しさ #1巻応援声の小さい小森さんとクソデカ大声の大林くん べっこうリコあうしぃ@カワイイマンガ声の小さな女子と声の大きな男子の甘々両片想いコメディ。この作品の良さは、〜らしさの「テンプレ」を薄めている所にあると思います。 声の小さな小森さんですが、特にコミュ障とか、オドオドしている感じはありません。笑いもすれば、はっきり気持ちも伝える(声小さくて伝わらないけれど)。 一方、声の大きな大林くん。彼の描かれ方がとても好き。 何って、大きな声なのに、威圧的で無い。 声も体も大きな男って、少し怖かったりするのが現実だし、漫画ではそういう部分はよく「強さ」「ガサツさ」「おおらかさ」と表現されます。しかし大林くんは、声の大きさを自覚して一応気を遣ったり(それでもつい大きくなって驚かれるけれど)小森さんの話を聞く時は黙って耳を澄ましている。性格も優しくて可愛い物が好み。 声が大きいのにカワイイ男の子……割と新しくない? 今までの漫画の「声小さい女=オドオド」「声大きい男=ガサツ」みたいなテンプレが薄れたキャラクターの物語は、全体的に愛らしく、甘々だけれども穏やか。バトルしたりしないフツーの男女の恋物語として、楽しく楽しく読めてしまうのです! 声が小さくて伝わらない系女子と、声が大きくてだだ漏れ系男子。どっちも頑張れ。これまでにない"入れ替わりラブコメ" #1巻応援キョーダイシャッフル すのはら風香sogor25マンションの隣同士の部屋に住んでいる結崎家と石見家。 結崎家には兄の桐也と妹の梢、石見家には姉の真麻と弟の和馬という同い年の双子がいました。 ある日、桐也と真麻が一緒に帰っているときに真麻が「私 桐也が好き」と告白をしてきます。 しかし桐也は咄嗟にその告白を拒絶してしまいます。 なぜなら…「本当は真麻は桐也の実の妹」だったからです 実はもともとは"桐也と真麻" "梢と和馬"という組み合わせの双子だったのですが、8年前のある日を境に真麻と梢の立場がそっくりそのまま入れ替わってしまったのです。 しかもそのことに気付いているのはなぜか桐也と和馬だけ。 つまり真麻目線では"幼馴染の男の子"である桐也に告白したのですが、桐也目線では"実の妹"に告白されたという不思議なすれ違いが生まれてしまっていたのです。 桐也の中では真麻の存在は"妹"のままなのですが、入れ替わりから8年も経っており、"隣の家の子"として接している時間のほうが長くなってしまったために真麻の告白をどう受け止めればいいのか困惑してしまいます。 本来は兄であるはずの桐也に抱いた真麻の想いは本当に恋なのかどうか、 そもそも入れ替わりは桐也と和馬の妄想や思い違いではないのか、 もし入れ替わりが本当なら この入れ替わった状態がずっと続くのか。 普通の入れ替わりモノでは生まれない複雑な感情に桐也たちが悩まされる、これまでにない作品になっています。 1巻まで読了近づきすぎた偶像のリアル彼女のイデア 冬芽沙也あうしぃ@カワイイマンガ憧れの女優と偶々知り合ってしまった女子高生。二人が不器用に関係を築く物語は、互いの本心が見えてくる程、愛しくなる。 誰もが認める凛として華やかな女優の、誰にも見せない本性は、あけすけな様子が可愛らしい。しかし、それは崇拝している女子高生にとっては、触れたくないものだった。 何故か女優が向ける、信頼と親愛。自信の無さと偶像視が邪魔をして、それを受け止められない女子高生。しかし目の前の人への新たな感情は止められない。 薄汚い芸能界の人間模様は、二人の信頼関係を強固にする。二人がどうしようもなく接近する時の、甘やかさ。美麗な画面に増幅され、何度もときめいてしまう。 二人の幸せを祈りたくなる尊い百合漫画として、最高の作品だ。 声うるせえな! でも幸せならOKです!!声の小さい小森さんとクソデカ大声の大林くん べっこうリコ天沢聖司コソコソ話す小森さんがめっちゃ可愛い! そして大林は喉のボリュームバグってんのかってくらうるせえ。でも2人が幸せそうなのでオッケーです! 〇〇くん〇〇さん漫画はもういいよ…と思いつつ読んでみるとやっぱ面白いんだよなぁ。 https://comic-walker.com/contents/detail/KDCW_AM05201644010000_68/もやしもんの次に読む! #推しを3行で推すばっかつ!~麦酒喝采~ 葉賀ユイあうしぃ@カワイイマンガ①もやしもん、琥珀の夢で酔いましょう、ネコと鴎の王冠(クローネ)等好きな方! ②「ビール」のレクチャーを、日本酒娘・ワイン娘と共に受けよう!銘柄や製法、産地まで詳細で味表現の語彙も増える! ③絵がピルスナーの様なスッキリ可愛さで文字多くても読みやすい! --お暇なら読んでね-- 感じとしてはきらら系の専門マンガに近いのですが、文字の多さの割に読みやすい。①で挙げた作品の知識を補完し深める事ができ、満足感が高いです。 百合枠で紹介される事があるかも知れませんが、2巻後半までその要素はほぼ無いです。むしろそれを期待すると「男の娘」が登場するので、私はこれを百合作品と紹介する事は控えます。これで終わってはダメなやつ北の女に試されたい 箕田海道名無し絵がとにかく良い。文句のつけようがないくらい良い。ただ、それだけに内容がう〜ん…。結局なんの話だったのかなーとちょっとモヤっとした読後感。2巻以降も続くなら良いけど、表紙に1巻て書いてないしこれで終わりだとすると消化不良は否めない。あ〜キャラと絵がいいだけにーッ!頼むから続いてくれ!! 北海道と北海道の女が好きな女たちが旅しながら女を愛でる話だと思うんですが(なので女しか出てこない)、いろんな要素が詰め込まれてるけど散漫してるように感じてしまったな…。 いやー、でも絵がいいなー。 バトルもののワクワク感あるリビルドワールド 綾村切人 ナフセ 吟 わいっしゅ cell名無し男の子ってこういうの好きでしょ?要素を詰め込んだファンタジーバトルアクションもの! 幽霊のような、主人公にしか見えないお姉さんが相棒で進んでいきます。 バトルのワクワク感あり、ラノベ主人公特有の最底辺からの下克上ストーリーありの「好き」を詰め込んだ漫画な気がします!死にたがり少女の喰べ頃は… #1巻応援私を喰べたい、ひとでなし 苗川采あうしぃ@カワイイマンガ海辺に暮らす女子高生と、彼女を喰べたい人魚が出会う物語。グロそうな内容にも関わらず、流麗な絵が心地良い。 水面が煌き、纏わり付く水泡が美しい光景の中で、主人公は生きる気力が無い。それ故に人魚に食べられると分かっても、それを受け入れている。無力感と水の浮遊感が絶妙にリンクして、厭世的な気分を共有出来る。 そんな彼女を「喰べ頃」まで守るという人魚は、同じ高校の生徒となる。活きの良い状態にしたい人魚に健康を気遣われ、主人公は元気になるのか?そして食べられる時、まだ死を受け入れられるのか? この無気力な浮遊感に癒されながら、様々な謎が明かされる時を待ちたい。 (愛媛県伊予がモデルとの事ですが、同じ愛媛の『熱帯魚は雪に焦がれる』の様な美しい海辺の光景が見られます)<<12345>>
・読むたびに旅がしたくなる! ・旅先での非日常がもたらす高揚感に共感。 ・いつか自分の地元を旅する鈴ヶ森さんを描いてもらいたい。