虚構推理
怪異になってしまった一人の少女と、怪異にさえ恐れられる一人の男が出会った時、生まれるものは――!? “推理”、“妖怪”、“都市伝説”、“恋”……予測不可能な物語が幕を開ける!!
暴力団「霜降肉組」の新人組員・紺田照(こんだ・てる)、高校3年生。彼が任侠道のほかに心血を注ぐのは「お料理」! 切った張ったの世界で生きながら、硝煙にふとサバの塩焼きを思ってしまう……そんな紺田の今日の晩ご飯は!?
『死人の声をきくがよい』著者最新作、咲き乱れる[恋愛×恐怖]「これは夢? それとも奇跡?」地味で目立たない少女・神業寺マリは、交通事故で瀕死のところを助けたことがきっかけで、クラスで一番人気の男子(しかもマリの片想いの相手!) 花水木シゲルに告白されちゃった!! でも、マリには素直に喜べない訳がある。なぜなら、彼女の家族は真の意味で“猟奇的”だから……
【聖女×牧師×同居=奇跡的にもどかしい!】 可愛いけどだらけグセのある聖女さまと、過保護で料理上手で鈍感な牧師さまが、ファンタジー世界で繰り広げられる”無自覚いちゃラブコメディ”!!
ムシジョ
主人公・百津姫ひなこは、女児向けアニメ『プリプリ』を愛しその精力のすべてをオタ活に注ぐ女子高生。だがその実態は‥‥‥ 謎の生命体「蠱」のムカデと合体し、人を救う歪なヒーローだった! 「蠱」に襲われる街を、片想いの相手・氷室先輩を守るため、今日も彼女は戦うーー。憧れの『プリプリ』とはかけ離れた、節立った装甲を身にまとって!
両親を突然の事故で亡くした中学生・逢沢文季。親戚に引き取られ暮らすことになった村で彼が体験したのは、二本足で立ち、相撲を取るカエル達との遭遇、林に捨てられたトランク詰めの死体の謎解き、そして、オートバイを片手で軽く持ち上げる不思議な少女・遠泉真夏との日々だった――『虚構推理』城平京がおくる[青春×神事×ミステリ]、はじまりはじまり。
高校2年生の夜長くんには気になる人がいる。物静かで清楚な隣の席の眠方さんだ。本を読む彼女の眼鏡越しに見える、キラキラした目がすごく素敵で…。でも、そんな彼女がある日、俺の部屋に「どろぼうちゃん」として侵入してきた!?!? 【あかるくたのしい犯罪未満ラブコメ★】
ハピエル
学校からの下校途中、トラックに轢かれた女子高生・サヤは昏睡状態から回復して以来、奇妙な美少女の姿が見えるように。サヤにだけ見えるその少女・ハピエルは、学校内を好き放題に闊歩し、セクハラ&パワハラを次々繰り出す…とんでもない子だった! 自らを天使と名乗り、サヤの命を守りにきた少女・ハピエルと、悪魔に狙われる不幸体質巨乳JK・サヤとのハチャメチャ学校生活が今始まる!
【第3回 月刊少年マガジンコミック大賞デビュー!漫画部門 入選受賞作】首なし手なし死花なし…死を求め彷徨う男の旅物語——。(少年マガジンR2020年6月号)
呪菓のグレーテル
「めでたしめでたし」の、その先を知っていますか? 誰もが知る「童話」の数々が交差する世界。おとぎの国の少女たちは、幸せな結末を迎えて平和に暮らしていた……はずだった。魔女によって残酷に奪われたハッピーエンドを取り戻すため、ヒロインたちは絶望に立ち向かう--!!
コスプレ特区「桜木町」。ここの住人は皆、“怪物になりきって”暮らしている。なぜなら、この街には「役割を演じなければいけない」という奇妙なルールがあるから。主人公・アサトも、「狼男」役として友達と楽しく過ごしていた。だが、街に隠された謎によってその日々は一変するーー!! 謎と不条理に包まれた街で繰り広げられる、衝撃の新世代ダークファンタジー!!
“本物”を求めるミステリー・ファンの間で超ウワサ! MIT帰りの天才少年・燈馬(とうま)×元気全開の女子高生・可奈(かな)――事件とナゾが、ふたりを待つッ!! 世界一のゲーム会社で起きた密室殺人事件とは……!? 第1話「ミネルヴァの梟(ふくろう)」をはじめ、巨匠が遺した人形館に交錯する、人の欲と想いの軌跡を描いた「銀の瞳」を収録! あなたも“知的エンタテインメント”に……いざッ!!
ファンタジーとミステリーは相いれないと思われがちだが案外そうでもない。米澤穂信の『折れた竜骨』は中世欧州は海賊の時代が舞台のローファンタジーで、魔法ありバトルあり殺人事件の謎解きありのなんでもありなのに美しくまとめられており、魔法も込みで見事な推理で事件解決してみせている。世界のルールや常識を読者に押し付ける「説得力」とか「強度」が凄いのかもしれない。この『虚構推理』もそのような意味では面白いリアリティを持っている作品だと思う。 妖怪や幽霊のような存在と密接に関わり合いながら、都市伝説じみた事件を解決していく伝記ファンタジー。謎解きモノとして読者が掴まっていられる拠り所となるリアリティの線引き(世界観の輪郭みたいなもの)が1巻2巻と読み進めていくうちに徐々に鮮明になっていく。 たとえば、第1章『鋼人七瀬編』の1巻で登場する怪人「鋼人七瀬」は、それまでの流れ的になんとなく異物感があって腑に落ちない感じがするが、登場人物の思考や「七瀬」への感じ方を通して読み手が抱く「七瀬」に対する違和感の正体がだんだんわかってくる。これがなんとも快感なのだ。 本編には関係ないが、裏表紙の紹介文が1巻では「伝記×ミステリー」だったのが2巻で「伝記バトル」、3巻では伝記ミステリーに戻っている。変遷に意味はあるのかないのか・・・