Kissの感想・レビュー224件<<34567>>中東シリアでヤマザキ一家と出会った猫ゴルムアラビア猫のゴルム ヤマザキマリnyaeものすごい数の国境を超えた引っ越しを繰り返すヤマザキマリとその家族。 この漫画の舞台である中東シリアの首都ダマスカスには、旦那さんのベッピーノの希望により移住することとなり、そして再びイタリアへ引っ越す2ヶ月まえに出会う猫・ゴルムとの日々を描く。というよりゴルムの目線で物語は語られる。 世界中いろんな場所でいろんな猫とともに生きてきた著者が言うには、シリアに住む猫は肝が座っていておおらかなのが多いらしい。ゴルムの目から見たヤマザキマリ一家の滑稽な日常描写もさることながら、このシリアという場所がこのあととんでもないことになるという事実が、読んでいて頭によぎる。 あとがきによればイタリアに引っ越す前の時点ですでに平和とは言えない状況だったらしいけど、それでもあそこまで長引いて、歴史的な建造物や遺産がなくなってしまうとは思いもよらなかっただろうなと思います。猫が主役の愉快な猫マンガですが、いろんな背景を思うとゴルムはとても不思議な運を持った猫だなと感じます。 ぜひイタリア引っ越し以降のゴルムの生活を描いた続編も読んでみたいものです。 ちなみにゴルムの名前はロード・オブ・ザ・リングからとっている。 日本では「ゴラム」と発音してたけどここでは違うのが国の違いを感じて面白いですね。あやのさんが分からな…おとなになっても 志村貴子ymzkrmあやのさんが分からないながらも、流さずに自分の気持ちに向き合って一歩踏み出そうともがいている姿が素直で、とても丁寧に見えた。 思ってても口にせずに、表に出すのは不適切だろうと空気を読んで仕舞い込んで、自分でも気付かぬうちに無かったことにしてたこととか、その曖昧な中間地点とか、そんな細かな感情の機微を、言葉にして掬い取ってくれる懐の深さが志村さんの漫画にはあるような気がします。 良い面も、悪い面も、どちらも同じ温度感で描かれてある気がして心地が良いというか。 他の本でも何度か思ったのですが、お話の始まりが分かりにくくて、何度か繰り返し読んで気づくことも多く、そのたびにこういうことかなって考えさせられるのが逆に味わい深くて好きです。モトカレが好き?なモトカレマニア!瀧波ユカリのKiss新連載モトカレマニア 瀧波ユカリリョーコ『臨死!! 江古田ちゃん』とかを描いていた瀧波ユカリの新連載。女性誌に移ったんだーとまずは驚いたけど、とりあえず、主人公の難波ユリカは喋れば喋るほど「どっへーやばいやつだーw」と思えてくる。 ユリカの元カレは平凡な名前・電話変わってる・ネットに興味がなく共通の友達もいないため、三年ほど消息を掴めないでいる。 その間にユリカは、脳内に元カレを住まわせて毎日心の中で会話をして満足したり、人と会ったりどこかに行くたびに元カレとの思い出との共通点を見つけて喜んだりするようになってしまった。新しいネジの外れ方をしている。 ぶっ飛び系のギャグで、一応恋愛の方にも話は行きそうな気配を残して、2話目(一挙2話掲載だった)が終わったけど、どんどんネジが外れて行く方向に期待している。デキるOLの、涙を流せる場所。きみはペット 小川彌生名無し社会人になったらまた違う感想を持つだろうと思って、読み返してみた。 モモが、ペットとして、スミレちゃんには自分がいないとダメなんだということを表現してるところが良いなと思った。厳選!読んでほしいこのマンガ天幕のジャードゥーガル著者:トマトスープ3巻まで刊行作品情報はこちらなんというか…不思議な漫画だな汐のクローバー ペップル名無し全体的にリズムとか演出?とかが独特ですね。作家の個性といえばいいのか、なんというか…不思議です。笑 要するに夫と死別して生きる意味を見失ってる主人公が、その悲しさを乗り越える話で、テーマとしてはとてもいいと思いました。 ただ細かいところで「ん?」っていうのが多くて、まず初っ端に出てくるカエルが何だったんだろう。なんとなく死んだ夫が実はそばで見ていた的なあれかなと思ったんですが違った…?去年Twitterで公開された「リモート飲み会編」がKissに!のだめカンタービレremote 二ノ宮知子名無し加筆などなくTwitterで公開されたやつまんまでしたが、やはりKiss本誌にのだめが載ってるというのは感無量ですね🥺 https://twitter.com/nino0120444/status/1274849414939463680?s=20 https://togetter.com/li/1548747本人経験の妊娠出産実録マンガ。ヒゲの妊婦(43) ひうらさとるPom ひうらさとる先生の、43歳での妊娠出産実録漫画。妊娠が分かってから出産までのお話が主でした。 自分のことも、周りも細かく観察してるなの一言。 そんな中でも、グッとくる言葉があったりと読み応え十分でした。 妊娠出産は人それぞれ思いがあって、温かい気持ちになります。海野つなみの旅行エッセイ風漫画Travel journal 海野つなみ名無し※ネタバレを含むクチコミです。今月の『逃げ恥』を語ろう【祝・連載再開】逃げるは恥だが役に立つ 海野つなみカカオ※ネタバレを含むクチコミです。人気BL小説がKissでコミカライズ美しいこと 木原音瀬 犬井ナオ名無し週末に女装をして街へ繰り出すのが趣味の松岡と、同僚で仕事ができないけど人がいい廣末。ふたりの切ない恋を描く新連載! 原作小説は舞台化もされたという人気作だそうです。 松岡はとあるきっかけにより女装がばれ、暴力を振るわれて逃げていたところを廣末が救ってくれたことで(男と女として)出会う。後日、女性の姿でお礼をいったきり二度と女装はしないと決めたものの、廣末は女の自分をずっと探しているようで…という初っ端から切なさ全開で胸がギュッとなりました。私にはまだ早かったようだボーイズラブ藪の中概論 横嶋じゃのめnyae好きなもののことをちゃんと言葉にして自分の口で伝えられる人ってすごい。私もBL好きで読むけど、なんで好きなのかとか、どこが好きなのかとか聞かれても、多分何も答えられない。凌辱系がダメとかはあるけど、設定や世界観にこだわりはない。 受(or攻)はこうあるべき、女キャラの存在意義、エロシーンの要不要…そんなに皆さんしっかり自分の意見を持ってるものなんだなぁ。BLを嗜むようになって2年そこらの自分には到底届かないレベルの意識。 あと私は、BLにおいて「二次創作」は全く通っていなかったもので、そこらへんの話になると余計にサッパリだ。 ただ、これだけははっきりと言える。 「心の門番」は、居る。板垣巴留の家族エッセイ漫画!!パルノグラフィティ 板垣巴留名無し※ネタバレを含むクチコミです。天水館に住みたい海月姫 東村アキコ名無し「天水館」の腐女子たちがとにかく個性的で面白いです。主人公の月海ちゃんの挙動不審な感じ、すごく分かります...自分も元腐女子なので共感しました。皆、ジャンルは違えど、いい感じの腐り具合で素敵です。全く姿を見せない漫画家の目白先生の存在感も見逃せません。天水館が本当にあったら居心地良すぎて出られなくなりそうです。1/2の林檎を探す大人達1/2の林檎 こやまゆかりPom 時代は変われど、本質的な人間の根っこは変わらないなと感じた作品でした。 奈津子(嫌がらせする女)がとにかく思い込みも激しく強烈キャラ。主人公のひかるに対する嫉妬心が何故そこまでと思うほど凄い。 まさしくドロドロ昼ドラでした。 最後は、正直想像できてしまったけれど、、大人になればなるほど、色んなものが複雑に絡み合って難しくなるなって、もどかしい気持ちにもなりました。おいピータン‼︎の好きなエピソードを語りたいおいピータン!! 伊藤理佐かしこたま〜に思い出すのは付き合った女に必ず冷やし中華を作らせる男の話。結局は色々凝ったものを作ろうとする子より家にある材料でパッパッと作っちゃった子の冷やし中華が一番美味しかったって話なんだけど、これを思い出す度に「今うちの冷蔵庫にあるもので冷やし中華作れるか?作れないか?」を考えてる。そして大体、無理!作れない!まず麺がない!ってなる。一人と孤独は少し違うおひとり様物語 谷川史子ナベテツ一人でいる時に感じる孤独より、群衆の中で感じる孤独の方が真の孤独だ、といった言葉を以前何かのエッセイで読んだ記憶があります。 一人でも誰かと繋がっていることは多分あるんじゃないかと思いますし、誰かが側にいても孤立することも多分あり得ます。ただ、一人でいることも、そんなに悪いことじゃないと教えてくれる作品も世の中にはあって、谷川先生は一人でいるあなたの背中を押してくれるんじゃないかと思います。 作品に登場する男女はみな、なにがしかの事情で一人です。でも、彼ら彼女らは決して孤独ではないし、あなたも多分そうでしょう。 孤独であることに心が挫けそうな時、一人でいることも満更でもないと、心を軽くしてくれる物語です。全然やんごとなくないやんごとなき一族 こやまゆかり名無し典型的な庶民と金持ち漫画。 申し訳ないですが全然いい気分になりません…。 昼ドラのドロドロ部分オンリー! やっぱり主人公が辱めを受ける漫画は読んでてすごく嫌な気分になりますね。 でも逃げないで立ち向かっていく主人公! 個人的には逃げていいんだよ!!!という気持ち! 多分リアルにこういう一族はいるんですよ。 環境が人を作るならどうしても性格が曲がってきてしまうのでしょう。 途中から「負けるか〜!」という気分にはなりますw4人の女性の成長物語。東京アリス 稚野鳥子Pom 読み始めたら、あっという間に最終巻でした。 学生時代の4人の同級生の恋愛、人生、成長物語。 ファッション、髪型、皆個性あって可愛かった〜 4人それぞれが一喜一憂しながら幸せに向かって歩んでいき、自分にも友人にも素直になっていくので(女友達に本音で話せる関係性って本当良い)その成長過程に読み応えを感じ最後まで面白く読めました。 この家庭にして『BEASTARS』はうまれたパルノグラフィティ 板垣巴留六文銭漫画家って破天荒なイメージなんですよね。 生活スタイルが乱れていることもそうですが、そもそも漫画を描く上で、ものの見方が「普通」ではないわけで、それを表現することで読者に新しい価値観なり考え方を与えてくれると思っております。 なので、必然的に「一般家庭とは異なる」という先入観があるのです。 だが、しかし。本作を読んで、その考えが全く変わりました。 もう公になっておりますが、『BEASTARS』の作者:板垣巴留氏は、日本男児必読の『刃牙』シリーズの作者:板垣恵介氏のご息女です。 刃牙を読んだことある人は同じように思ってくれるかもしれませんが、刃牙で表現される「父親像」(父性)がとにかくすごいので、一体、どんなふうに育ててきたのか?と気になってました。 結論いうと 破天荒なんてもんじゃない、めっちゃ良い家庭で育った ということ。 板垣家、なんという幸せ家族。その一言です。 性格の異なる二人の姉妹。 いつも褒めてくれる愛くるしい母。 イケてる祖父。 そして圧倒的な父! 本作内で父親を描く瞬間は、そう多くはないのですが、その分存在感があってすごいです。 また良き父親らしいシーン ーたえず気にかけてくれたり、子供ではなく一人の人間として扱ったりー があってほっこりします。 特に自分が印象深かったのは、巴留氏が学生時代に父親と会って別れる際に「スイカに2万円ほどチャージ」してくれるというシーン。 ここに感銘をうけた。 現金を直接渡すのではなく「スイカにチャージ」という点。 国民的大ヒットの刃牙の作者であれば、うなるほどお金があるはずなのに、子供に無尽蔵にお金を分け与えない姿勢が垣間みえて、めちゃくちゃしっかりした教育方針をもっているのだと感じました。 お金に関する親の考え方が一番教育に出て、ひいては子供の人格面に影響を与えると思うんですよね。 金持ちの親がドラ息子抱えるのは、お金に対する明確な方針がないからだと考えているので。 (作中でも出てきますが、巴留氏はバイトをしたり意外と貧乏学生もしております。) デビューも親の七光りでなんとかしようとしない姿勢も、こういうところからなのかしら? また、こんな家庭の一幕を垣間見せながらも、 基本は、作者独特の目線で描かれていてそれもまた面白いです。 スポーツ中継を見ながら、突然、TVにうつる選手と入れ替わったら?とか、ふつー考えないですよね。(その対策もまた独特で笑えます。) 『BEASTARS』は「多様な種と共存していく社会」を描くという意味で、ダイバーシティをうたう現代社会の写し鏡的な作品だと、私はとらえております。 そこには、他者に対する想像力が重要なのですが、 この『パルノグラフィティ』を読んで、作者のその能力の一旦(ないしは、育まれた過程)を見ました。 『BEASTARS』がより楽しめること請け合いです。 能ある鷹は爪を隠す!能のない鷹は…無能の鷹 はんざき朝未名無し能のない鷹も爪を隠してるようには見える!! めちゃめちゃ面白かったですww 話数ごとに草生えてしまう! 「しょーもな」ってことをすごい高度な話の中に織り交ぜるとなんだか違和感なく読めてしまうということなのでしょうか… このコンビが絶妙 一番共感したコマ貼っときます借金取りに追われることになった母娘アリスとアマリリス 小沢真理ジャム母娘の成長物語に違いないんだけど、自分だったらどこかのタイミングでくたばりそうだなってくらい過酷だった。お父さんが借金を作って一人で逃げちゃうんですよね…。そこから母娘は夜逃げして、転校して、寮付きのパチンコ屋で働き始めて、二人のことを誰も知らない街でひっそりと暮らし始めるんだけど、お母さんがお父さんの子供を身ごもってることが分かるんです。まだまだ借金取りに追われてるんですよ。過酷すぎる。 お母さんは子供の頃から超美人で親に護身術を習わされるくらいモテモテだったんだけど、高校時代に出会ったお父さんにお互い一目惚れして大学卒業してすぐ結婚した。本当は就職したい会社もあったけど、子供が出来たのが分かって諦めた過去がある。そういう選択をさせてしまったことを後悔させないよって、お父さんは言ってくれたのに…。腐らないで真面目に生きていく母娘が本当にえらい!表紙の可愛さとはギャップがある話でしたが、一気に読んじゃうくらい面白かったです。真希子恐ろしい。。御手洗家、炎上する 藤沢もやしPom 一気読みしました。面白かった。 一つの家の火事がここまで大きな事態になるとは。全て真希子の計画だったのか。。 恐るべしです。 そして何故こんなことをしたのかもまだまだ謎が多い。。 真希子筆頭に、姉妹の父親も真希子の息子も息子絡みの人達も人間の怖さが見えるので、皆恐ろしいな、、の一言でしかなかったです。 御手洗家、どうなっていくんだろう。。 原作の方が面白いかも逃げるは恥だが役に立つ 海野つなみななし先にドラマを観てしまっていたので、原作の漫画を読んでみるとドラマとはまたちょっと雰囲気が違って面白かったです。パロディやオマージュがあちこちにちりばめられていて、ギャグ色もドラマよりも濃いように感じて私はこちらのほうが好きです。みくりのキャラがさらにクセがあるというか、変わり者なのが強調されている感じです。純愛は障害を乗り越えるパーフェクトワールド 有賀リエ名無し※ネタバレを含むクチコミです。<<34567>>