Kissの感想・レビュー229件得意不得意があるだけ無能の鷹 はんざき朝未名無し仕事していてうまくいかないと、人のせいにしてしまったり、あいつが無能だからだなんて思ったりしますが、鷹野を見てると無能な人なんかいなくて、得意不得意があるだけなんだよなと、改めて思います。 いや鷹野自身は雰囲気とのギャップと言う意味では確かに無能ではあるんだが、でも彼女のおかげで丸く収まってたりするので、ってことはやっぱり有能だなと。 鷹野以外のキャラにも共感できるところ多々あり、おもしろかった。 おすすめです。施設育ちの2人の話零れるよるに 有賀リエ名無しヘビーなテーマだな…と思ったら作者は有賀リエさんでした。過去にも車椅子、犯罪被害者と加害者家族という難しいテーマで骨太なストーリーを描かれているので今作も期待しています。上流階級の世界は恐ろしいやんごとなき一族 こやまゆかり名無しこやまゆかり先生の新連載。庶民と御曹司の結婚モノ。御曹司はイイヒトそうだが、その他上流階級の親族たちは魑魅魍魎。セレブの描写がそうとう歪んでいる上に、主人公の自己正当化が激しい(=たくましい)のでキャラに感情移入はしにくいが、泥沼の争いにはとても興味をひかれる。また昼ドラで実写化されそう。漫画もドラマも大好き!!のだめカンタービレ 二ノ宮知子starstarstarstarstarあいざっく音楽を扱っていますが、難しい!ということは感じずに、常に笑いながら読める大好きな作品です。 個性豊かで、魅力的なキャラばかりで、最初は敵?のような感じで出てきたキャラも、みんな好きになります。 笑いどころ満載なのですが、ちゃんとキュンとするシーンや、のだめの才能が光ってかっこいいシーンなどもあり、 最初から最後まで楽しめる作品で、 読んだことがない人にもぜひおすすめしたい作品です。 恋の意地こいいじ 志村貴子starstarstarstarstar_borderかしこ親戚みたいに家族ぐるみで仲がいい近所のお兄さんに20年前から片想いしているまめちゃん。自分の好意に気づいても振り向いてくれないのに諦められなくて、しかも相手が家庭を持っても思い続けるってなかなかですが、まめちゃんの一途さは嫌な感じがしないんだよな〜。途中で不動産屋の河田さんと仲良くなるところが一番ドキドキしました。でもまさか河田さんがどのキャラよりも業が深い人だったとはね…。できそうでできない奴無能の鷹 はんざき朝未starstarstarstarstar_borderNano「社内ニート」「デキる女と思ったらなんもできん奴」「分からないことが分からない」この要素だけでめちゃくちゃ面白い。堂々としょーもないこと言ってる鷹野さんがだんだんカッコよく見えてきた。なんでこんなに自信あるんだ!?恐怖さえ覚える。すげえよこの人…。 できるように見えてできない女鷹野さんと、胃腸の弱い鶸田さんのコンビがなんか上手くいってておもろい。こんな感じの、お仕事漫画だけど肩肘張らずに読めるコメディ漫画です。本当に気楽に読めて良い。ハラハラする!やんごとなき一族 こやまゆかりstarstarstarstarstarこめつぶ身近にはない一族の話で、とてもひきこまれます。 セレブの世界に放り込まれた佐都。 夫が妻を守って誠実な姿勢を見せ、妻も夫の期待に応えて頑張って問題解決をはかるお話です。 ドロドロもありますが、立ち向かっていく姿が見ていて気持ちよく、こちらもすっきりします。サクサク読み進めちゃいました。 ドラマも凄く好きだったので、また見ようと思います 誰も信じられない。。。クジャクのダンス、誰が見た? 浅見理都starstarstarstarstar_borderalankサスペンスにありがちな言葉ですが、本当に誰も信じられません。主人公のお父さんですら信じられません。前情報ゼロで読み始めましたが、引き込まれます。時々挟まるギャグ要素が緊張を和らげてくれます。普段サスペンスはあまり読まないですが、冤罪がテーマということもあり考えさせられること多く、ハラハラに加えて社会性もあって面白いです。おすすめです。目の前に現れた、亡くなった恋人と瓜二つの双子の弟 #1巻応援その顔で愛さないで 星窪朱子sogor25成富家の使用人として働くノラという女性は、当主の息子であるマコトと愛し合っていました。 しかし、結婚の約束をした翌日に彼は交通事故により他界。 身分違いの秘密の交際だったため、2人の関係は誰にも知られぬままとなってしまいました。 マコトの墓前で哀しみにくれるノラ。 そんな彼女の目の前に現れたのは、他家に養子に出されていた、マコトと瓜二つの双子の弟・ノゾムでした。 ノゾムは姿形はマコトとそっくりだけど性格は明らかに別人で、彼と接するうちにマコトとの思い出を壊されていくような思いを覚えるノラ。 そんなノラの様子に何かを察したノゾムは、彼女にある提案をします。 身分違いの恋、その恋人との死別、そして瓜二つの弟の登場と激動の展開が畳み掛ける中で、ノラはノゾムとどのような関係を築いてゆくのか、果たしてこの物語はラブストーリーとして紡がれてゆくのか、今後の展開から目が離せない作品です。 1巻まで読了編集者はなぜ希望部署に行けないのか #1巻応援嘘とか恋とか 六つ花えいこ 加瀬アオstarstarstarstarstar_border兎来栄寿女性向けファッション誌の編集部で日々激務をこなす緒野ひよりが主人公の本作。 いきなり枝葉の話なんですが、主人公が読んでいて非常にかわいそうなんですよ。メインの恋愛面ではなく、サイドの仕事面において。 ひよりは文芸志望で出版社に入ったもののまったく畑違いのファッション誌に配属されて、 「こんなところにいたって誰かの心を動かす仕事なんて出来るはずもない」 と思いながら仕事をしているんです。こんな悲しいことがあるでしょうか。 私が受け持っている連載の「となりのマンガ編集部」の取材やそれ以外でも、「本当はマンガ志望ではなかった」あるいは「本当はマンガ編集になりたかった」「マンガ編集にはなれたけど希望する雑誌ではなかった」という方に数多くお会いしてきました。結果的に上手くいっているパターンも多いですし、たとえば伝説の編集者である壁村氏なども元々マンガなど一切読まなかったといいます。ただ、それらは生存バイアスでしかないとも言えるかもしれません。 何十年も昔からずっとこのシステムが続いているのは、個人的にはすごく不思議です。どう考えても自分の好き・得意を活かせる部署に行ってもらった方が三方よしではないでしょうか。 作中で、編集長が主人公に ″文芸も女性誌も全くの別物ってわけじゃあないの 目の前の読者のために作るのは同じ 一度本気でやってみたらきっと面白さもわかるわ″ と諭す良いシーンがあり、また思い人にも ″きっかけ次第で変わることってあるよね″ と重ねて言われます。 しかし、しかしですよ。仮に本には年間で数十万円課金しているけどその分服飾代に年平均1万円もかけず「チュニックって何? シュミゼットって何?」というレベルの人間がファッション誌に行ったとして、まるで興味を持てない対象に対してどんな仕事ができるのかと。 逆も然りで、文芸やマンガにまったく思い入れがない方がその編集部に配属されて作家やアシスタントや関係者と揉めて大きな問題に発展してしまうケースも少なくない気がします。 どんな仕事も本気で取り組めば見えてくるものは確かに多いとは思いますし、さまざまな知見は別の場所でも生きるのは解りますが、それでも文芸に詳しい人には文芸を、マンガに詳しい人にはマンガを担当してもらった方が読者のためにもなるのではと。 同じマンガ編集部であっても、例えば『アフタヌーン』と『なかよし』ではまったく違いますしね。そういう点では、白泉社などは新人は必ず行きたい部署に行けるシステムがあるそうですごく良いなと思います。 ものすごく脱線しましたが、冒頭からスタイリストさんに朝まで詰められる主人公が本当に不憫でならないのです。 本筋は歳の差ゆえに破れた片思いが記憶喪失という事件を通して蘇り、ひとつの嘘をついて危ういバランスを保ちながら進んでいくハラハラ感と恋のドキドキの二重奏の引きが強いです。 また加瀬アオさんの絵がとても良くて、全体的にすっきりと読みやすくありながら女子はかわいく男子は格好よく、適度なデフォルメ部分も愛らしいです。文字が詰まっていても気にならないほどネームも読みやすくて、今後ますます人気を博していかれるでしょう。 シンプルにエンターテインメント性が高い恋愛ストーリーで、仕事面でも恋愛面でもこの先が気になります。 しんどい、けれど学ばせてもらえる零れるよるに 有賀リエstarstarstarstarstarNano児童養護施設のお話で1話1話が重くてしんどい。学生時代に児童養護などといった福祉のことは少し勉強してたけど…どうしても苦しくなる。そんな中、天雀の強さというかかっこよさというか、惹かれてしまうのもすごく分かる。 「子どもすぎてどこにも行けない、何もできない」「もっと大人になれば行きたいところへ自分の力で進んでいける」この天雀の言葉が良すぎて胸に突き刺さりました。明るい少女漫画、という感じではないけれど…親や家関係で悩んでたりとか、似たような経験がある人にはすごくいい漫画だと思う。これはフィクションだけど、そういった悩みなんかを少しでも楽にさせてくれるように思えました。若い学生さんでも、私みたいな気がつけば成人してしまった人にも読んでほしい作品。想像以上に深い作品でしたバラ色の聖戦 The Future is in our Hands! こやまゆかりstarstarstarstarstarこめつぶ最後まで読むと、価値観の違いと育った環境の違いだけで誰も悪い人はいないんだな、と思わせるストーリー展開がすごい。表紙の絵とタイトルではまったく興味そそられなかったけど、ストーリーの奥深さだけじゃなく、美への教訓としても役立つ作品です。展開的には、よくある設定だなと思いきや、そこから今までオシャレも何もしてこなかった自分にも浮気された非があると主人公なりに努力して、トップモデルになる姿はまさに主婦の希望の光です!ドラマとは違う魅力があります!逃げるは恥だが役に立つ 海野つなみstarstarstarstarstarこめつぶドラマきっかけで読み始めました。 事実婚なのでちょっと現実感がないように感じますが、この現代結婚に踏み切る理由は愛だけではなく、安定という需要と供給のもとに成り立っていることを考えると深い作品です。 2人のやりとりが淡々として面白く、キュンキュンしまくりだったドラマとは違う魅力があります! 今更だけど一気読みした!御手洗家、炎上する 藤沢もやしstarstarstarstarstar_borderかしこ※ネタバレを含むクチコミです。結婚生活の闇!?さよなら私のクズ旦那 プチキス 井上霞 山本理沙 佐野倫子starstarstarstarstarこめつぶ絵が綺麗で読みやすい。最初は幸せだったのに、旦那さんかなりモラハライメージが… ここまで酷いと、付き合ってたときはわからないものなのかなぁ、と。豹変型の男の人の話はちょっと怖い。 自分が奥さんならうんざりだし、ここまでモラ&ケチな男って存在するのだな…と結末はとてもすっきり次の話も気になります。 女弁護士のおかげで良い方向に進んでよかった。女弁護士さん変わってるけど頼りになる。 この弁護士さんの物語、シリーズでやって欲しいです!世の中いろんな男がいるけど、タイプの違うクズっぷり。いろいろ考えさせられそう絶対に次来ると思う漫画です成瀬は恋が証明できない ナカガワパリ名無し成瀬くんの顔がとにかくいいです。新人漫画家さんのようですが 絶対次くると思います 喋り続ける女子。9時にはおうちに帰りたい 青色イリコstarstarstarstarstarPom 面白いですねー。 あーだこーだととにかく喋る女子あるある。 読んでて楽しかった。自分も、うんうんって頷いちゃう感じ。 ネイル可愛い?のくだりが結構ツボだった。 可愛いって言っても、その次を求めてしまうし。笑 何事も何を言ってほしいでもないんだよなぁ、たぶんやっぱり、ただ話を聞いて頷いて欲しいだけなんだよな〜あぁ、大変だ。笑 アラサーだけならず、アラフォーアラカンなども読んでみたい。一体誰が何を?ドラマ化作家の描く複雑なサスペンスクジャクのダンス、誰が見た? 浅見理都starstarstarstarstar_borderさいろくドラマ化された前作の事も著者のことも全く知らず、面白いタイトルだなと思ってなんとなく手に取って読み始めたが、しっかり読まされてしまった。 まだ3巻が出たばかりの段階で、多くを語らないほうがいいかなーという気もしたのであまり書けないけど、とにかく緊迫感が常にあって息抜きが全然ない。 とはいえ、ずーっと死ぬほど重い空気なわけでもなく、常に緊張した感じになるというか。 そんな中での癒やしポイントはこの2人の掛け合いである、と思っているので画像貼っときます。(BLではない)正反対な二人、クロエとエマ。そしてシモンくん。#1巻応援クロエマ 海野つなみPom クロエとエマ。正反対の二人。そしてシモンくん。 シモンくんがクロエとエマの二人の中間に入ってくれて、良い感じにスパイス的な役割を果たしている。 クロエは占い師だけども、未来は占いではほぼほぼ当たらないと思っている辺り、現実的だな〜と思う。 しかしながら占い行く時って、(?)がありつつ迷いつつも、悩みすぎて自分じゃどうしようも出来ない時に導いて欲しい気持ちや背中押して欲しい気持ちは分かる気がする。 結論、エマとクロエの会話、シモンくんの癒しが心地よくてページをめくってしまう。 懐かしい感じ世界でいちばん優しい音楽 小沢真理starstarstarstarstar_bordermotomi若くして未婚の母になったスウ。大変なときもあったろうに、ほんわかした雰囲気がすてき。のんのんもかわいくて、周りの大人もいい人たちで優しい気持ちになるよ。 子供とゆっくり向き合うことの大切さや、自分の周りのひとを大事にしたいと思わせてくれる作品。大好きな漫画です。 母になってから読むとより感情移入しました。受け継がれたものには価値がある七つ屋志のぶの宝石匣 二ノ宮知子starstarstarstarstar_borderママ子町の質屋さん、高価なものから伺わしいものまでいろいろなものがもってこられます。 最近は買い取り屋さんが増えたけど、こういった街の質屋さんってお客はいってるのかなと思うけどずーと営業できてるですよね。 古物や宝石など専門的な話なのに、よく分からない話はハズなのにいつの間にか引き込まれてします。 宝石の話などは勉強になりました。クラシックブーム巻き起こした作品のだめカンタービレ 二ノ宮知子starstarstarstarstarママ子青のオーケストラがテレビでやってて、こっちもあったなと思い出して読み返しました。部屋を汚すとのだめのようだと言われましたねぇ。 笑いあり涙あり、でもちゃんと音楽と向きうことの楽しさと大変さも描かれていてとっても好きな作品。 のだめと千秋先輩がいい感じになると、離れたりダークモードになったり、でもやっぱり離れられない。 オケのメンバーや家族や先生も、キャラ濃いめで強烈。 漫画もドラマのどっっちも面白かった。 表紙みたいな可愛い話ではないです(笑)きみが心に棲みついた Love Addiction 天堂きりんmampuku いいところがほとんどなく振り回されてばかりの主人公、もがけばもがくほど嵌っていく泥沼のようで、積み上げたと思ったら鬼(星名さん)がやってきて簡単に元通りにされてしまう賽の河原のようでもあり…こういうドロドロとした人間の内面を一切の容赦もなく描きつつ、群像劇としてもちゃんと面白い。 何よりデッサン力や表情芝居など、とにかく絵が上手いというのは大きな魅力ですね。キャラクターの豊かな表情やしぐさが心情を正確に伝えてくれるので無駄なモノローグも要らないですし、構図も多彩かつ計算されつくしていて目を楽しませてくれるし、キャラクターデザインも一目見ただけで彼らがどういうキャラなのかを物語ってくれます。産める方の産婦人科個人医院のお話透明なゆりかご 産婦人科医院看護師見習い日記 沖田×華starstarstarstarstar_borderゆゆゆ「コウノドリ」のように産科でのお仕事をテーマにした漫画。 こちらは個人病院で、産める方の産婦人科で、堕胎も取り扱っているそうで、街のお医者さんならでは、「コウノドリ」とは違った大変さが語られている。 そんな中で見習い看護師として働いていた、高校3年生×華ちゃんは、なかなか肝が座った子だと思う。 産婦人科って、赤ちゃんがぴょこぴょこホギャホギャしていて心あらわれる風景があるのは、健康な赤ちゃんがコットで寝ている新生児室くらいで。 病院へ行ってみると、婦人科も、産める産婦人科も、産めない産婦人科(妊娠後期は転院)も、どこも独特の緊張感が満ちている。 病院だけでなく患者側もピリピリしている。 不調を治したい人、おさえたい人、子供を産みたい人、産みたくない人、全部まとめてかかっているのだから、当然だと思う。 赤ちゃんはかわいいけれど、それだけじゃない。 出産は病気でも怪我でもないけど、死ぬかもしれない事象。 生殖のための臓器が絶妙なバランスで成り立っているものだから、ちょっとしたことで起こる不調。 残念ながら、すべて望まれている生ではないということ。 読んでいて、こんなお仕事を裏ではしていたんだなと思うと同時に、この中で働き続けられる医療従事者ってすごいなと思った。 沖田×華さんは「毎日やらかしています」の印象が強かったのですが、変わりました。<<12345>>
仕事していてうまくいかないと、人のせいにしてしまったり、あいつが無能だからだなんて思ったりしますが、鷹野を見てると無能な人なんかいなくて、得意不得意があるだけなんだよなと、改めて思います。 いや鷹野自身は雰囲気とのギャップと言う意味では確かに無能ではあるんだが、でも彼女のおかげで丸く収まってたりするので、ってことはやっぱり有能だなと。 鷹野以外のキャラにも共感できるところ多々あり、おもしろかった。 おすすめです。