ビッグコミックの感想・レビュー246件ファネット・ゴベール関連作品(ゴルゴ本編、スピンオフなど)雑談スレGの遺伝子少女ファネット さいとう・たかを さいとう・プロ名無し※ネタバレを含むクチコミです。まだ終わってほしくない…!新章突入BLUE GIANT MOMENTUM 石塚真一 NUMBER8starstarstarstarstarさいろくEXPLORERの最後の流れからして「もしかして最終章?」と思わされる新章に突入。 3/8からアマプラで映画が配信され、スクリーンでも何度も観て聴いたソレを家でヘッドフォンで独占できるのはまた別の悦びがあってたまらない。 正直、EXPLORERの最後は映画の大ヒットを受けての内容なのだろうなと思っちゃったけど(調べてないので根拠ないですが)なんだかんだで結局泣かされてしまって、長い間大好きでいさせてくれてありがたいし、まだ終わってほしくないなぁと先を憂いてしまう気持ちが出始めている。 NY編の後に最終的に日本帰ってる時の話とか、番外編で2〜3冊ぐらいは描いてくれそうな気はするけど…とにかく引き続き楽しく読んで行こうと思います。種を絶滅させている理由のほとんどは人間絶滅動物物語 今泉忠明 うすくらふみstarstarstarstarstarさいろく人間が原因、というのを人類というか文明が自覚して保護に乗り出した時期も含めてかなりの種類の動物が絶滅してきた。 本作は改めてそれを教えてくれるのだが、どれもかなり面白い。 もちろんいずれも決して笑えるという面白いではなくて、興味深い方。 そんな理由で…と失望してしまいそうな話も少なくない。人類の業の深さよ・・・ 絵のタッチが『すこしだけ生き返る』でおなじみ(おなじみになってほしい。応援してます。)の、うすくらふみ先生の初期の感じ。いい味を出している。 ちなみにこちら、シリアスな話ばかりのようで意外とコミカルに描かれてるのもあり、気軽に楽しむ絵本のような感覚の単行本でもある。 図鑑好きだった大人たちにはオススメです。イアラーイアラ 楳図かずおstarstarstarstarstar_borderかしこ永遠を生きる男と生まれ変わる女の話です。奈良時代に大仏を造る際に人身御供となった心優しい娘がいました。まさに絶命しようとするその時に愛していた男に向かって「イアラー」と叫びます。永遠の命を得た男は時代を超えて何度も同じ顔に生まれ変わる女を探し、最後の言葉「イアラ」の意味を知ろうする遥かな旅が始まるのです。 まさか「イアラ」がそういう意味だったとは。楳図かずお先生はやっぱり天才だと思いました。バスケ好きならピンとくる仕込みがたくさんDeep3 水野光博 飛松良輔alankコービーや能代など、ピンとくるモチーフが随所に散りばめられていて、バスケ好きなら一巻から面白い。最初はイップスの話かと思ったけどそうじゃないっぽいのでこの先が楽しみ。 力道山がやって来た―はるき悦巳短編全集の感想 #推しを3行で推す力道山がやって来た―はるき悦巳短編全集 はるき悦巳starstarstarstarstarマンガトリツカレ男・読んだ直後に思ったこと ※一番大事!※ この短編集は何回読んでもいいな。確か劇画村塾メンバーが描いていた THAT'Sコミックに掲載された「政・トラぶっとん音頭」やマンガ少年に掲載されたじゃりン子チエなどとは作風が違う「待つ戦士たち」が読める。表題作の力道山がやって来たは読むたびに面白く感じるし、個人的には俺が読んできた読切の中でも特に好きな「オッペラ甚太」だな ・特に好きなところは? 「オッペラ甚太」中学生ぐらいの時にビッグコミックで読んで無茶苦茶面白かった記憶しかない。あらすじとしては声があり得ないくらい大きい少年が出世して故郷に帰ってくるという派手さがほとんどないマンガですが無性に好きなんだよな。 マンガを好きになったきっかけの一作であることは間違いない ・作品の応援や未読の方へオススメする一言! はるき悦巳の長編のじゃりン子チエは面白いですが、短編も面白いのでぜひ読んで欲しいところです。 次は何をしようか陽光日和 新海つかさstarstarstarstarstar_border野愛元夫婦。一度は人生を共にした関係なのだから、やはり他人にはなれないのだろうか。 ちょっと距離はありつつも、共通の話題は尽きることがない。知らない日々の話も聞きたい。そういうものなんだろうか。 あっさりしているようでいて、生きる希望を感じさせてくれるお話。グッときた陽光日和 新海つかさ名無し元夫婦という間柄ならではの会話から親しみと少しのぎこちなさが感じられて、ちょっとクスっとできて最後はグッときた宇宙人が"お風呂"に出会ったら...宇宙でいちばん熱い風呂 いしがきのぼる名無し宇宙の未知の外来種から地球の平和を守るため、保全官としてやってきた宇宙人・クーンは人間・乾としてサラリーマン生活を送っているんだけど、満員電車や仕事の重圧で想像以上にハードでストレスフルな生活に疲弊してしまいます。 そんなときに「風呂」に出会ってその魅力の虜になるというはなし。しかし同僚には風俗にハマっていると勘違いされしまうのであった…現代?だけど80年代風コメディ(ギャグではない)漫画地元のもみぢ 葉野宗介starstarstarstar_borderstar_borderさいろくどことなく昭和っぽさの香る、いたずら好きのガキんちょを中心とした「町」の物語。 じゃりン子チエほど大人向けではないものの、ノスタルジックな雰囲気漂う町並みはアラフォー以上には想うところがあるんじゃないだろうか。 主役のガキ2人は平和にのびのび過ごしているけど、町中でほんのり、ちょっとだけホッコリしていく。そんな感じのゆるーい空気。 タッチがかなり独特で、絵柄も個性的なんだけどどうも線に特徴があるというか、デジタルに切り替えたばっかりなのか?というぐらいカチカチしている。 そんな線なのに表情豊かに描かれるガキどもはちょっとかわいい。「のたり松太郎」読んでみたのたり松太郎 ちばてつやstarstarstarstarstarかしこ夏休みにちょうど10巻まで無料だったので読み始めたのですが、やっぱり面白いです。ちばてつや先生の作品を読めば読むほど「漫画家になりたい人はちばてつやを読むべきだ」という気持ちが強まります。10巻までだと松太郎はまだまだやんちゃで真面目に相撲に取り組んでないので、ほぼ田中が主役なんですよね。でも脇役にスポットライトが当たるのがちばてつや先生の真骨頂ではないでしょうか。どんなキャラクターにもそれぞれの人生があってストーリーを動かす為のただのコマじゃない。それを作為的に行っているのではなく、先生が作品に没入していることで生まれているんだと思います。 ちなみに松太郎が学校の先生を押し倒しちゃうエピソードを描いたら「子供も見るかもしれない雑誌なのになんてことを描くんだ!!」ちば先生のお母さんがすごく怒ってコンコンと説教された話を「ひねもすのたり日記」で先に読んでいたので、該当のシーンもなんだか微笑ましかったです。若年性アルツハイマーになった父親と煙草煙が目に染みる。 安田翔哉名無し25歳が描いたとは思えない渋いヒューマンドラマでした。若年性アルツハイマーになってしまった父親。お気に入りの煙草を吸っている時だけは意識が正常になりあの頃の父親に戻るんだけど、その銘柄が廃盤になってしまったので残り2箱しかない。大事に吸わせなければならないと思っていたところに母親がガンで倒れてしまう。最後のお別れの為に煙草を吸わせようとするが…。煙突を大きな煙草に見立てたシーンが詩的で印象に残りました。このままビッグコミックで渋めの人情もの路線で描かれるんだろうか。なんにせよ次回作が楽しみな新人さんです。ひねもすのたり日記 番外編の感想 #推しを3行で推すひねもすのたり日記 番外編 ちばてつやマンガトリツカレ男・読んだ直後に思ったこと ※一番大事!※ ビッグコミックでもビッグコミックオリジナルでも「ひねもすのたり日記」にやはりいいね ・特に好きなところは? ちばてつやの描く「赤塚不二夫」 トモガキの時といいいつもかっこよく描くよな ・作品の応援や未読の方へオススメする一言! ビッグコミックオリジナル50周年と言うことでの「ひねもすのたり日記」番外編だったがいつも通りの面白さだった。 完結颯汰の国 小山ゆう名無し※ネタバレを含むクチコミです。絶滅危惧種の動物がたくさん出てくる💓北極百貨店のコンシェルジュさん 西村ツチカ干し芋1巻読了。 北極百貨店には、絶滅危惧種の動物を含め、色々な動物がやってくる。 お客様の要望は、それぞれ違う。 百貨店に物を買いに来るのはもちろんのこと、心地よさと気遣い、笑顔等、心にも優しい満足感がリピーターを増やし、百貨店の評判にもつながる。 そのカギを握るのがお客様の要望に応える、コンシェルジュ。 秋乃さんは、新人のコンシェルジュ。 上手くいかにことも多々あるが、お客様が満足するように日々奮闘する。 とても、清々しい漫画♬ジャズは深くて難しくてカッコいいBLUE GIANT SUPREME 石塚真一 NUMBER8さいろくまず主人公のダイはすごくすごく熱がある。 周りのメンバーもそれぞれ真っ直ぐで、熱量が高い。 で、出会うその他のジャズやる人達も同様に熱い。 向き先は少し違えども、ジャズに対する熱量の高い人達を描いているんだけど、やり続けるとどういう葛藤があるのか想像もつかない。 ※もちろんコレだけが正解じゃないし特殊なんだけど 前作「ブルージャイアント」で感動と、落胆に近い憤りとを感じた人がほとんどだと思う。シュプリームではさすがに同じことにはならないと信じたい(今でもアレは本当にハッキリ憶えてるぐらいツラく、「ふざけんなーー」と口に出たぐらい熱中というか没入していた) 前作からそうだけど、途中途中で後にダイのことを語る人々(恐らくインタビューを受けている)が出てくる。 そこからは当然、未来がある程度想像できるワードがいくつも含まれており、それを踏まえて読む事でまた口角が上がってしまうのを抑えきれずに先を楽しみにして待とうと思えるそんな漫画。 ジャズが苦手であろうとわからなかろうとそんな事はどうでもいいぐらいに、五感を揺さぶってくるすごい漫画なので絶対読んだほうがいいし出来ればネタバレは見ないほうがいい。 ググると「ブルージャイアント ひどい」が一番上にサジェストされて笑ったけど、シュプリームがなかったら本当にただひどかったかもしれない。 ただ、ひどかった(と私含む多くの読者が思っている)のは本当に後半の、割と最後の方の展開の一部でしかなく、それは本当に衝撃的だったけど、その衝撃が大きい人ほどこの作品をちゃんと読んだ人であるのは間違いない。 大好きなので是非多くの人に読んでもらいたい。不気味!恐怖 楳図かずおstarstarstarstar_borderstar_bordermotomi表紙も絵も内容も怖くてかなり不気味です。 表紙の絵が夢に出てきそうなほど印象が強いです。 昔懐かしのホラー漫画の絵で不気味だけど個人的には好きな作品です。 一度の驚かせでは足りないのか?と思う程ねちっこく襲ってきたり、驚かせてきたりする驚かせてくれるこの作品は、ホラーというより怪奇で奇妙で不気味な話が好きな方にピッタリだと思います極々普通のお話です医者を見たら死神と思え はしもとみつお 横溝邦彦 近藤誠まみこ※ネタバレを含むクチコミです。「湖底のひまわり」感想湖底のひまわり 石川優吾ニーナ1巻読了!ダム湖に沈んだ村が舞台のタイムスリップもの。ちょっぴり切なくてどこか懐かしい。続きが気になるなぁ。 ダム湖の枯渇により地上に現れた青旗村。この村出身の拓郎は27年ぶりに帰郷した。 …廃村直前の村から姿を消したままのクラスメート3人の行方を探るため。彼らの身にいったい何が起こったのだろうか…。 ところが村に戻り、そこに広がる不思議なひまわり畑を抜けると、なぜか拓郎は27年前にタイムスリップしてしまう。 心は大人のまま子供に戻った拓郎は、果たして運命を変え、友人たちを救うことが出来るだろうか…といったあらすじだ。 大人の目線で記憶を追体験していく事で、当時わからなかった様々な事情が見えてくる展開は、謎解き要素も感じられてワクワクする。心温まる鉄道人情マンガちゃぺ! 津軽鉄道四季ものがたり ひきの真二 川上健一starstarstarstarstarひさぴよストーブ列車で知られる「津軽鉄道」を舞台にした心温まる物語。2007年頃のビッグコミック増刊号に掲載されていた作品で、当時の青森の鉄道事情や人々の暮らしが描かれている。 東北の中でも最北に位置し、独自の文化を持つ青森を知るのに良い一冊かと。各地の観光名所の写真が載ってたり、観光PR的な側面はありながらも漫画の中の風景や人情から青森の良いところが自然と伝わってくる。それもこれも、ひきの真二先生の手腕による所が大きい。岡崎二郎作品に入門しました岡崎二郎作品集 岡崎二郎starstarstarstarstar_borderかしこ「これも学習マンガだ!」に岡崎二郎先生の作品が選ばれていたのですが、恥ずかしながら未読だったので読んでみました。先にあるクチコミの通り「岡崎二郎入門」としてピッタリでした! あんまりSFに明るくない人間なのですが、少し不思議系SFだったのとハッピーエンドが多いので読みやすかったです。特に好きだったのは大人にならないように作り変えられたペットが凶暴になる話と、卑弥呼の化粧パワーで日本を制圧しようとする女性研究者の話です。他の作品も読んでみたくなりました!音が聞こえる漫画と話題だそうですBLUE GIANT 石塚真一starstarstarstarstar_borderゆゆゆ「BECK」といい、「デトロイト・メタル・シティ」といい、音楽漫画は、漫画なのに頭の中で音が聞こえてくる瞬間がたしかに楽しいですね。 アニメ映画化とのことで、広告がたくさんうたれているっぽい本作。 映画あらすじを先に見たせいか、一巻で高校生活を終えて、その後はジャズプレーヤーの日々が紡がれるのかと思ったら違いました。 ジャズにはまったからといって、一人でひたすら練習なんて、早々にできません。 良い意味で馬鹿です。 なりふり構わない、というか、気にしてもいない。そういう人がものすごい人物になるんでしょう。 巻末にある、未来の知り合いからの「あの人を語る」は、先を読んでないのに未来を想像させてくれて、なかなかジーンとしました。 音が聞こえる漫画は良いと冒頭で書きましたが、最初のころはサックスの音がバカでかかったようなので、音が聞こえない漫画で良かったと思いました。 想像の音しか聞こえないので、音量しかり、詳細が描写されたときは「あ、そうだったの?」というビックリ展開にもなっていて良かったです。 今なら4巻まで無料で読めるみたいなので、映画化記念にあなたもどうぞ。ちばてつやによる新連載「ひねもすのたり日記」連載開始ひねもすのたり日記 ちばてつやマンガトリツカレ男> ちばてつやによる新連載「ひねもすのたり日記」が、本日12月25日発売のビッグコミック2016年1号(小学館)にて開幕した。 http://natalie.mu/comic/news/170051 試し読み http://big-3.jp/bigcomic/tameshiyomi/saisin/20151225/hinemosu/index.html 正直微妙でした・・・!永井豪版ばるぼら 手塚治虫 永井豪 ダイナミックプロstarstarstar_borderstar_borderstar_border酒チャビンコミックスは紙のみの発売という謎仕様だったので読めてなかったのですが、オアゾに別件できてたついでにたまたま目について購入しました!!!! 永井先生も巨匠なので言いづらいのですが、正直微妙でした・・・。単純なリメイクではなく、ストーリーはオリジナルです。ストーリーの骨格自体はそこまで変でもなかったと思います! ただ原作はミステリアスなムードが魅力なのですが、そういった部分がなくなってしまっていました。作風の違いってこともあるので、しょうがないのかもしれないのですが、別の作品の方がマッチしたかもしれないと思いました!すいません! 性的な描写もヤクザ同士の構想もなんとなくどことなくアレでした。。 冒頭「はじめに」に書かれた永井先生のばるぼらとブラックジャックに関する考察はなるほどど思いました。勉強させていただきました。<<12345>>