はるき悦巳はデビュー時から完成してた
デビュー作からじゃりン子チエ連載後の読切まで収録されている短編集ですが、絵柄がまっっっっったく変わっていないことに驚いた。ユニークな猫キャラやいきいきとした子供などもすでに描かれていて、31歳でのデビューとはいえこれほど最初から作家性が完成してる人は珍しいのではないだろうか。巻末には作者本人の各話の解説もついてますが、Wikipediaなどもあわせて読むと「あの話も実体験が元になってるんだ」と分かって面白かったです。
・読んだ直後に思ったこと ※一番大事!※
この短編集は何回読んでもいいな。確か劇画村塾メンバーが描いていた THAT'Sコミックに掲載された「政・トラぶっとん音頭」やマンガ少年に掲載されたじゃりン子チエなどとは作風が違う「待つ戦士たち」が読める。表題作の力道山がやって来たは読むたびに面白く感じるし、個人的には俺が読んできた読切の中でも特に好きな「オッペラ甚太」だな
・特に好きなところは?
「オッペラ甚太」中学生ぐらいの時にビッグコミックで読んで無茶苦茶面白かった記憶しかない。あらすじとしては声があり得ないくらい大きい少年が出世して故郷に帰ってくるという派手さがほとんどないマンガですが無性に好きなんだよな。
マンガを好きになったきっかけの一作であることは間違いない
・作品の応援や未読の方へオススメする一言!
はるき悦巳の長編のじゃりン子チエは面白いですが、短編も面白いのでぜひ読んで欲しいところです。