チナミの風景
今日も元気に登校しなければならない…はずの小学4年生・ちなみ。だが彼女は、家の前に建てられている奇妙で巨大な石の建造物の監視という日課に余念がない。なんのために造られたのか、全く理解できないちなみは、来る日も来る日も石と格闘している2人組、ドン貞吉とズゴックにイチャモンをつけに行くが…。猫目町に住む、ちょっとヒネクレたチナミは、町のあちこちにいる「変人」たちとなぜか関わっちゃう日々。あたし、そんなの全然望んでないのに!もう、何でなの…!?
とある郊外の屋敷。人間が発する精神波を利用して、未来予知を実現させようとするひとりの博士。彼を取材する記者は、博士の発言から、どうやら「精神波検出装置」が完成したらしいと勘づく。それには人間が感じる“虫の知らせ”の精神波を利用するらしいのだが…!?イッキ新人賞出身の作家が贈るSFからしんみりまで。静かなようで激しさを秘めた、奇想天外な快作がギッシリの注目作!!描き下ろし3編も収録した読み切り作品集。
1989年~「ビッグコミックスピリッツ」で連載されたレジェンド4コマ『クマのプー太郎』。2011年に「クマのプー太郎 半分」として絶頂期・前半2年半分が復活したのに続き、今回は円熟期・後半2年半分が復活!!
ーーそれは、いつの間にかやってきて、ずっと、ここにいるのです。いつまでも消えることなく。(月刊IKKI2013年4月号)
“美才”多田由美が描くアメリカン・ニュージェネレーション。ふたつの青春の輝きと蹉跌が、時にクールに、そして時に熱く描かれる……。▼第1話/Friends▼第2話/Chance▼第3話/Potion▼最終話/Your eye’s●主な登場人物/ギャズ(スーパーでバイトをしながらバンド活動をしている青年)、アビー(ホテルのベルボーイ。ギャズを優しく見守っている)●あらすじ/アメリカの、とある風の乾いた街でスーパーマーケットのアルバイトをしている青年・ギャズ。そこに彼の友人・アビーが買い物にやってきた。ギャズはアビーに自分が入っているバンドのツアーでの話をし、実はバンドがうまくいっていないと告げる。話を聞いたアビーはギャズを優しく励まし、なぜかおもちゃの指輪を渡すのだった…(第1話)。●本巻の特徴/互いに惹かれあうギャズとアビー。だが、アビーの祖母が倒れたことから、彼の家族は家を売り、街を出ていくことに…。IKKI誌上にハイセンスな空間を演出した作品が、待望の単行本で登場。
時代を超えて“日本”を脅かす物体【脳R】―― その禍々しい存在に立ち向かえるのは選ばれた人間だけ。キュウシュウ・アマクサの地から始まる、異色エンターテインメント!
バカのオリンピック! バカの万国博覧会!! 「おひさしぶり」というよりも、ほとんど「はじめまして!」。掲載誌「IKKI」休刊から4年の時を経て、伝説のギャグ漫画、最終巻がついに刊行。「なんで今さら?」とか「巻数表記代わりの干支もずれてない?」とかそういう野暮なツッコミはおいといて、とりあえずなにも考えずに読んで笑ってしあわせになりましょう。完全読み切り形式のショートギャグ集だから、この最終巻から読んでもまったく問題なし。もちろん、おもしろかったら「午」巻と「未」巻もよろしくね。
乙女ウイルス
引きこもりのレッド、男色家のブルー、どっか抜けてるグリーン、そしてピンクとイエローのふたりの乙女。彼女たちは、悪の脅威から地球を守るべく選ばれた5人の戦士たちだ。ある日、そんな彼女らのもとに敵の襲来が告げられて…
初めて訪れた京都で、ある中年紳士が体験する世にも妖しき出来事……。フランスのヴァルス元首相も注目! 京都生まれ&京都育ち&京都大好き漫画家・ゆげ氏がおくる、夢うつつ本格京都奇譚。おまけに、実録ルポまんが『仏ヴァルス首相と京都遭遇』も特別収録!
※完全版の内容(普及版との違い)・「カバー」「総扉」が描き下ろし・雑誌掲載時の本編カラーを復刻(第5話)・読み切り「粋奥」第1話を収録・巻末のキャラクター一覧(計7P)を普及版1巻の構図・服装のまま「現在の絵で」全て描き直し・巻末のおまけページのうち記事5枚分を削除(普及版1巻では引き続き読めます)【内容紹介】マンガを愛する高校生の鉄男。人気マンガ家の父を憎む高校生・町蔵。運命的な出会いを果たした正反対なタイプのふたりは、青春と呼ぶにはあまりにも過酷な「表現」の世界へと今、足を踏み入れる――! 「作品を生み出す事とは」「戦友とは」という2つのテーマをマンガ家とその卵たちの目を通して描ききり、「マンガ家マンガの伝説」と呼ばれた傑作が今、完全版として鮮やかに蘇る!!
超!まことちゃん
▼第1話/ビチグソビデオ▼第2話/温泉旅館▼第3話/まことちゃんのデンワだよ▼第4話/キョンシーあっちむけピョン▼第5話/大笑いビーチ▼第6話/カレーでヒ~~~▼第7話/美香ねいちんの予定日記▼第8話/まことのせんどうさん▼第9話/ぼくちゃんの預金通帳▼第10話/花子先生のナゾ▼第11話/イボイボうつれ▼第12話/フシギの人(前編)▼第13話/フシギの人(後編)▼第14話/恐怖の水せんトイレ▼第15話/ママリンの同窓会▼私のUMEZZ体験(祖父江慎) ●あらすじ/沢田家で「グランプリ大賞をとった人が、その年の主人公に選ばれる」というホームビデオコンテストを開催することになり、家族順番でカメラを回して撮影していくことに。ようやく最後に自分の番がきたものの、何を撮ればいいのか分からないまことは、公園にあったビチグソに狙いを定めるが…(第1話)。●本巻の特徴/’70年代に一世風靡した伝説的ギャグの続編にして、1988年から「少年サンデー」で連載された“平成版”まことちゃんが、21世紀に堂々復活! 聖秀幼稚園うめ組・沢田まことが繰り出す超絶ギャグの数々に、ビチグソ級の衝撃必至!! グワシッ!!
満身創痍で「魔術師の村」へと辿り着いたジファー。彼の目的は、死んだ恋人を魔術で蘇生してもらうこと。強引に村へ居座ることに成功したジファーだが、村長はじめ村人たちの対応は非常に冷たいものだった。そんな中、唯一彼へ手を差し伸べた村の優しき女性・ドミーカは、村に生きる人々の苦悩、その重さをジファーに説き始める…。果たしてジファーは望みをかなえることが出来るのか? ネオヒロイックファンタジー『ツノウサギ』で多くの読者に 感動を与えた奇才・柴本翔による、新たな冒険ファンタジー! 月刊IKKI公式WEBコミックサイト「WEBイキパラCOMIC」からのコミックス第一弾。
表紙を見て、良さそうな作品だと思ったのですが、実際に読んでみて、その良さを伝えることを少し難しく思ったりもしました。 主人公のちなみちゃんは、町の変人達に巻き込まれペースを乱されますが、本人も十分「変人」の素質を持っています。 作者の野本先生のマンガは、この作品と短編集の「916」だけですが、どちらも不思議な魅力を持った作品です(絵柄は初期の松本大洋さんに近い気もしますし、ずれている人々の描き方は小田扉さんにも通じるものがあります)。 読むと、少しだけフワッと心が軽くなる。そんな作品でした。