今日も元気に登校しなければならない…はずの小学4年生・ちなみ。だが彼女は、家の前に建てられている奇妙で巨大な石の建造物の監視という日課に余念がない。なんのために造られたのか、全く理解できないちなみは、来る日も来る日も石と格闘している2人組、ドン貞吉とズゴックにイチャモンをつけに行くが…。猫目町に住む、ちょっとヒネクレたチナミは、町のあちこちにいる「変人」たちとなぜか関わっちゃう日々。あたし、そんなの全然望んでないのに!もう、何でなの…!?
公園で娘と平和な時間を過ごしていた男。しかし、そんな彼に突然スパイ疑惑が降り掛かかった。公園のトイレで拷問を受ける男… その運命は!? (Z916 タンピコへ)。校長の独断により、一年生は全員運動部への参加が強制されることになった高校。「ラクそうだから」で選んだ野球部だったが、練習試合で高校生離れした豪腕投手と対決するハメに…? (LEFT.)。引退を決意した老いぼれの殺し屋。頼まれた仕事を完璧にこなす一方で、自身の人生は正しかったのかと自問を繰り返す。そんな彼の末路は…? (蠅の王)。歩くたびに足からポコポコ音がするフシギな少年。己の人生に絶望し、お菓子背負って放浪の旅に出発…! (少年ポコポコ)。怠惰な日々。最低な友人。もちかけられた、最悪の強盗計画。「ああ、死んでくれねえかな、コイツ」(SUGARLESS)。公園に潜むクマ男と、遊び相手を求めて公園へとやってきた少女。そぼ降る雪の中で育まれた、二人の束の間の交流の果てに…? (ユキクマ)。
表紙を見て、良さそうな作品だと思ったのですが、実際に読んでみて、その良さを伝えることを少し難しく思ったりもしました。 主人公のちなみちゃんは、町の変人達に巻き込まれペースを乱されますが、本人も十分「変人」の素質を持っています。 作者の野本先生のマンガは、この作品と短編集の「916」だけですが、どちらも不思議な魅力を持った作品です(絵柄は初期の松本大洋さんに近い気もしますし、ずれている人々の描き方は小田扉さんにも通じるものがあります)。 読むと、少しだけフワッと心が軽くなる。そんな作品でした。
表紙を見て、良さそうな作品だと思ったのですが、実際に読んでみて、その良さを伝えることを少し難しく思ったりもしました。 主人公のちなみちゃんは、町の変人達に巻き込まれペースを乱されますが、本人も十分「変人」の素質を持っています。 作者の野本先生のマンガは、この作品と短編集の「916」だけですが、どちらも不思議な魅力を持った作品です(絵柄は初期の松本大洋さんに近い気もしますし、ずれている人々の描き方は小田扉さんにも通じるものがあります)。 読むと、少しだけフワッと心が軽くなる。そんな作品でした。