夢野 久作(ゆめの きゅうさく 1889年1月4日 - 1936年3月11日)は、日本の小説家、禅僧、陸軍少尉、郵便局長。幼名は直樹(なほき)、出家名は杉山泰道(すぎやまやすみち)(稀に「たいどう」)、禅僧としての名は雲水(うんすい)、雅号は萠圓、柳号は三八、戒名は悟真院吟園泰道居士。現在では、夢久、夢Qなどと呼ばれることもある。夢野久作の筆名は、昔の福岡地方の方言で、夢想家、夢ばかり見る変人、という意味を持つ。 父は政界の黒幕と呼ばれた洋社系の国家主義者、杉山茂丸。長男はインド緑化の父と言われる杉山龍丸。三男は童話作家の杉山参緑。「夢野久作と杉山三代研究会」の杉山満丸は孫。 日本三大奇書の一つ『ドグラ・マグラ』をはじめ、怪奇色と幻想性の色濃い作風で名高い。ホラー的な作品や、初期には童話もあり、詩や短歌などに長けた。「九州日報」で、今でいう一コマ漫画もかいた。 1936年(昭和11年)3月11日脳溢血で死亡、享年47。
鼓作りの天才・音丸久能の血筋で、能小鼓の名人高林家に引き取られている音丸久弥は、鶴原家にあるという名鼓「あやかしの鼓」が気になるが、その鼓は久能と公家のお姫様・綾姫の悲恋のいわくのある鼓だった。怪奇幻想文学の奇才・夢野久作の名作を永久保貴一がマンガ化。(31P)(この作品はウェブ・マガジン:ホラー シルキー増刊 奇奇怪怪 Vol.5に収録されています。重複購入にご注意ください。)
時代を超えて“日本”を脅かす物体【脳R】―― その禍々しい存在に立ち向かえるのは選ばれた人間だけ。キュウシュウ・アマクサの地から始まる、異色エンターテインメント!
谷崎の美! 夢野の狂! 太宰の愛! 鏡花の優! 狂おしく咲き乱れる文学作品の極限愛がこの一冊に。谷崎潤一郎、太宰治、夢野久作の異色作を、人気絵師、ひらはらしだれ(片々 櫻絲)が「大人の愛」をテーマに完全漫画化。それぞれの愛の絡み合い縺れる愛憎絵図を美しく残酷に描いていきます。 禁断の文学絵巻へようこそ。 狂おしく執着し咲き乱れる文学作品の究極の愛がこの一冊に谷崎潤一郎、太宰治、夢野久作……あの名作はこれほど激しい禁断の物語だった。(収録作品)谷崎潤一郎『刺青』・・・美しい女性の肌に魅せられた彫師の数奇な運命 夢野久作『溢死体』・・・あるはずの死体がそこには・・・。 太宰治『人間失格』・・・葉蔵と女たち、死んで愛して泉鏡花『外科室』・・・最期の瞬間、外科室では・・・。●PIXIVコミック「まんがのほし」で大人気のシリーズ書籍化! ●WEBマガジン「まんがのほし」連載中
殺害した女性、あるはずの死体がそこには・・・。夢野久作の知る人ぞ知る名作を美麗漫画化。
大正末期の九州大学精神科病棟。記憶喪失の青年と彼を見守る法医学教授。青年の脳裏に眠る迷宮入りの怪事件をめぐり、精神科教授が謎の死を遂げ、怪奇なる因縁に彩られた殺人事件が次々と巻き起こる。怪奇と幻想の色濃い作風で名高い夢野久作の代表作。「これを読むものは一度は精神に異常をきたす」といわれる伝説の奇書を漫画化。
この世は地獄以外の何ものでもない…。ある日、ひとりの少女が自殺をした。名は彼女いわく姫草ユリ子といい、臼杵耳鼻科病院の看板看護婦として多くの患者に好かれていた。しかし、彼女のある奇妙な「クセ」が真相をうやむやにしていく…。「何んでも無い」「殺人リレー」「火星の女」の3編から成り、奔走する少女たちを通して、この世の生き地獄を描いた幻想小説を漫画化。