週刊少年チャンピオンの感想・レビュー349件<<89101112>>伝説の相撲漫画の序章バチバチ 佐藤タカヒロ名無し伝説の相撲漫画「バチバチ」の序章。主人公の「鮫島鯉太郎」は、力士にとっては不利とも言える「小柄な身体つき」であるにもかかわらず、生来の負けず嫌いな性格で一生懸命稽古を重ね力士としてまた人間として成長していく様は、読んでいて胸が熱くなります。鯉太郎は空流部屋という一風変わった部屋に入門することになるが、その部屋の親方、兄弟子たちは個性の強い連中ばかりで、そこで鯉太郎は相撲の何たるかを学びます。彼の父親も相撲取りで「横綱になる」と公言していたのですが、横綱になる前に鯉太郎が幼少の頃に亡くなり、その時の経験が物語全体を通して鯉太郎の行動原理になっているという点が物語に厚みを持たせています。これほどの熱量を持った作品はそうないと思います。シャイなヒーローSHY 実樹ぶきみ名無し超人的な能力を持った人達をヒーローと呼びそれぞれが能力を使ってヒーロー活動をする世界。本作の主人公は、ヒーローなのに恥ずかしがり屋というのが特徴です。ヒーローと言えば、人前に立って目立つイメージですが、この作品ではあまり目立ちたがらないけれど一生懸命頑張るというもの。シャイなせいで落ち込んだり、他のヒーローに助けられたりと、頼りないところはありますがそこが魅力でもあります。これから先の主人公の成長を見守りたいです。どらコン!どらコン! 触媒ヒロオミ名無し学生のトオルはコミュ障で恋人どころか友達もなかなかできない男の子、そしてその隣の席は学年1かわいいといわれている観音寺さんの席で毎朝ほほえみながら挨拶をしてくれます。 しかし、進展できないトオル、そんなとき近所の神社で竜神様とお稲荷様のかわいい女の子たちに出会います。 神様たちも気に入ったのかトオルに神通力で観音寺さんのパンチラをみせてくれたり、女子だけなぜ服が透けて見えるようにしてくれたり、時間停止してみたり、いろいろなハチャメチャな手段でトオルの恋を後押ししてくれます。 トオルはそんな後押しにドキドキしながらも観音寺さんと付き合えるように学園生活を過ごしていく、ちょっとエッチなドキドキするかわいい漫画です。好きな人のためならアンドロイドにだってなる!うそつきアンドロイド(読切) 阿東里枝名無し美人だけど無表情で「ロボットみたい」と呼ばれる渡嘉敷さんは、ロボット好きな男子に告白されて晴れて両思い♥のはずが、ロボット好きな彼に合わせて自分はアンドロイドだと偽ってしまい…この恋どうなっちゃうの〜?!な始まり方。 すっかりアンドロイドだと思いこんでいる彼(アホ)の期待を裏切らないように、いつかは生身の体を捨て、本物のアンドロイドになることも辞さない覚悟の渡嘉敷さん。 大丈夫か? 喧嘩ペテン師が本物になる瞬間餓狼伝BOY 板垣恵介 夢枕獏にわか小学生か中学生かのときに読んだ。瓶切のトリックがバレて、学校中から追求される最中、力技で瓶を叩き壊すシーン。あのインパクトが忘れられない。だからバキシリーズは勿論好きだけれど、自分にとっての板垣漫画はこれだ。 クチコミを書いていたら、どうしても読みたくなって、UNEXTで購入して読んだ。年齢は違えども過去の記憶のままに面白い。キャラの登場のさせ方がやっぱすげぇ。いやぁ最高だった。なんだかとても好きだったあまねあたためる 佐渡川準名無しチャンピオンに乗っていたほのぼのできる作品。作者の方が亡くなるという残念極まりない終わり方をしたけれど、作品のゆるい暖かさは、いまも記憶にしっかり残っている主役でもないのに、いちいちかっこ良すぎる天草銀。ウダウダやってるヒマはねェ! 米原秀幸華子ヤンキーマンガと言えば同じチャンピオンで連載されていた、クローズが若手俳優総出演で人気をはくしましたが、ワタシはこちら派でした。 箕輪道伝説が好きだったので、一巻が発売されていると知ったその日に近所の本屋へ走って予約に行った程です。 受け付けたのが凄いおばあちゃんだったので、タイトルを聞き取って貰えず、五回ぐらいレジで復唱した遠い記憶。 二回目くらいから、半笑いでした。 ヤンキーバディと言えばトオルとヒロシが定番ですが、こちらはナオミとアキ。 名前がオシャレ(?)。 かたや硬派で案外真面目なナオミと、ちゃらちゃら軟派だけど、本当は真面目なアキのコンビがヤンキー相手に全国喧嘩行脚(?) というかヤンキーなのか?最後は巨悪と闘うヒーローへとなって行きます。 喧嘩強すぎて。 ちょっと暑苦しい部分はご愛敬。 一番お気に入りだったのはアマギンです。 古いベンツのカブリオレに乗ってるし、ハーレーに乗ってるし、グリーングリーングラスオブホームがテーマソングなところも十九ごときで渋すぎる。 作者が一番思い入れのある登場人物なのかも知れませんね。 最終巻の最後のページは感涙しました。 熱い!ANGEL VOICE 古谷野孝雄名無しルーキーズっぽいと言われがちですけど、それは序盤だけだと思いますANGEL VOICEには、ルーキーズとはまた違った熱さ・感動があります。元々喧嘩ばかりしていた不良たちが、一つのチームになるストーリーはどの漫画でも熱くなれる展開であると言えます。どんなに逆境に追い込まれても立ち向かう姿勢は他の作品と比較するものではありません。最後まで読めば、タイトルに込められた意味が分かると思います。コメディにひと匙のシリアス成仏チャレンジ! 森もり子名無しチャンピオンを開いたら森もり子先生の名前を見つけて驚きました。 優しい世界のほのぼのルームシェアを描くギャルと恐竜に対して、こちらはほんの少しだけシリアス空気が流れ作品がピリッとしたのが印象的でした。浦鉄も4作目(現在89巻!)あっぱれ! 浦安鉄筋家族 浜岡賢次さいろく気づけば「浦安鉄筋家族」は秋田書店の伝統のようなタイトルになっている。初代が始まったのが1993年だそうなのでもう27年…!? 私も95年ぐらいからチャンピオンで読んでたので(ここ5年ぐらい読んでなかったけど)25年前から読んでいる馴染み深いタイトルである。 「浦安鉄筋家族」はチャンピオン関連作品達からのオマージュ(というかモロ)が登場人物として多数出演していて、例えば刃牙シリーズのファンというだけでも超馬鹿笑いできるような真のギャグ漫画である。 初期の頃はマンガ業界内での横展開はあまり目立たなかったものの、プロレスネタであったりホラー・ゾンビ映画関連ネタであったり、インディー系のネタなどが今と変わらずギャグ化されていて昔からゲラゲラ笑わせてもらったものです。 浜岡賢次先生は好きなものをギャグに昇華させて拡散する力を持っている。 あっぱれ!は4作品目ではあるものの、このまま合計100巻まではいくであろう…感慨深い。 竜が格好良いD-ZOIC 所十三名無し元々古生物や恐竜のいかめしさが好きでしたので、ふと手に取った作品。登場する竜はいずれも実在の恐竜がモチーフとなっており、物語のリアリティを高めています。将来生きた恐竜が復元されたら、登場人物の様に自由にコミュニケーションを取ってみたい…と思わせる作品です。たぶん一生忘れないJINBA 浦田カズヒロstarstarstarstarstarウマタロ2017年、少年チャンピオンに現れた衝撃のケンタウロス×競走馬漫画。 チャンピオン誌上、決して消え去ることのない爪痕を残したのは間違いない。 もはや競馬マンガは「JINBAか、JINBA以外か」で語られるべきだ。 ケツの穴の広さが試されるマンガである。格闘技に全てを捧げた少年のドラマとして読むグラップラー刃牙 板垣恵介名無しグラップラー刃牙と言うと、格闘技オタクの夢を叶える異種格闘技戦が多数行われる漫画、と言うのが世間一般の評価ですが、この作品は主人公である刃牙の、格闘技に全てを捧げてしまった、捧げざるを得なかった少年の物語としても秀逸です。 8巻までは裏の格闘技のチャンピオンと、表の朗らかな人格が描かれ、9巻からは過去の壮絶な出来事が描かれ、21巻からは彼が心身ともにチャンピオンとなるまでのトーナメント戦へと向かっていきます。 彼の人生ははっきり言ってそうならざるを得ない、と言うか両親に強制されたも同然なのですが、両親の愛を求めて戦い続け、その結果父親と決裂し、母親と死別するという人生のドラマとしても凄まじいと思うのです。 イカ娘のふしぎな存在感侵略!イカ娘 安部真弘名無し男っぽい漫画ラインナップが多い少年チャンピオンの中で「イカ娘」はいい意味でゆるい感じでも存在感があった。同時に「みつどもえ」という強者もいたが、嗜好性は違っていたので上手く住み分けられたんだと思う。みつどもえと比べ、イカ娘には一切のパンチラがなく、エロをほとんど入れていなかったのも対称的であった。 その後のチャンピオンで、男らしさだけではない、ゆるい作品が増えていったのを見ていると、これら作品のヒットが転換期の一つになったのではないかと思う。食事シーングラップラー刃牙 板垣恵介ナポバキの隠れた魅力は「食事シーン」にあり。 とりあえずみんな旨そうに食事します。 1巻の最初に刃牙が「おじや、梅干し、バナナ、炭酸抜きコーラ」を食べるシーンが出てきますが、もうそこから既に旨そうです。 特に肉食ってる時が一番うまそう。名探偵鳳かおるの事件簿名探偵鳳かおるの事件簿 櫻井あつひとハッスル北村:おもしろい!続きが早く読みたい!!探偵もので、主人公のおっとりお嬢様キャラのバカさ加減がとにかくおもしろい! 海賊達の冒険活劇!…どこかで聞いたような?フルアヘッド!ココ 米原秀幸名無し冒険海賊少年漫画と言えばワ〇ピースが有名ですが、こちらの方が先発です。 恐ろしいことに連載開始時期は同じ1997年ですが、こちらの方がより海賊らしく、物語の収まりが良いと個人的には思います。 二刀流の冒険大好きな海賊、通称クレイジーバーツ。 海賊になって自身の船を持ちたい少年ココ。 二人の人生が交わり、ココがバーツの船の乗組員として未知の大陸やお宝を求めて冒険をする。 ココの物語もバーツの物語も濃密に描かれる為、ダブル主人公として見ることもでき、読み進める手が止まりません。 冒険の最中に明らかになるバーツの過去やココの出自、化獣と呼ばれる謎の生物、古代種と呼ばれる人間など、様々な要素が絡み合い、冒険を彩ります。 テンポが良く、27巻と言う冊数にも関わらずさっくりと読めて物語は大団円を迎え、主人公達の未来を思わせる気持ちの良いエンディングを迎えるので、サクッと冒険活劇が読みたい人にはお勧めの作品だと思います。ルール無用の残虐ファイトバキ 板垣恵介名無し前作グラップラー刃牙では異種格闘技が主題でしたが、格闘技はルールがあるからこそスポーツ、或いは競技として成立している訳で、ならばそう言ったルールを取っ払ったならば、格闘技者はルール無用の犯罪者に勝てるのか?と言う、ストリートファイトのような戦いが主題になっています。 当然、主人公達も使える物は何でも使うのですが、彼らはあくまで格闘技者なので、最終的には素手に頼みを置くと言う哲学のような物があります。 そんな彼らが不意打ち、武器、毒、催眠術、人質等と様々な要素にあらがう様は、格闘技者達の限界はどこにあるのかと言う事を詳細に描いた傑作であると思います。打ち切り漫画が世界を救う!?はぐれ勇者の異世界バイブル(読切) 那珂山みちる名無し打ち切りエロ漫画家が突然異世界に召喚されてしまうが、持っていた原稿を魔王が気に入ってくれたおかげで、世界の平穏が保たれるはなし。 鈴木にどんどん新作の執筆を催促するなかで魔王もだんだんと言うことが編集者っぽくなっていくのが笑えました。 旧キャラも新キャラも迎えてパワーアップ元祖! 浦安鉄筋家族 浜岡賢次名無しこのシリーズはいくつかサブタイトルがついたものが存在しているのですが、この「元祖」は初期の浦安鉄筋家族に存在したキャラでいつの間にか消えてしまったキャラたちが復活します!どちらかというとずっと浦安を読んでいた人向けですが読んだことがなくても大丈夫です。笑いのツボを的確に押さえてくるので読んで損はないです!気分が落ち込んでいるときに絶対笑いたい人必読!毎度! 浦安鉄筋家族 浜岡賢次名無し言わずと知れた有名ギャグ漫画の続編リーズです。 どのキャラクターも個性的で変わらず面白いですが、やはり現実の有名人を模倣したキャラクターの破壊力がヤバい笑 「おいおい、大丈夫か?」と違う意味でニヤニヤしながら読んでしまいます。 この作品は電車の中で読むのはご法度です。なぜなら「突然吹き出してしまうから!」絶対笑いたい人は是非!2人の不登校中学生が悩みもがいた末に行ってきますが言えなくて 常喜寝太郎名無し先生や親にはできなかったことが、友達にはできるということもある。 それぞれの事情で不登校になってしまった八木と狼谷のふたりは、学校へ行きたくない、行く理由がないとしながらも、本来は行くべきという現実との間で揺れていた。決して良いとは言えない家庭環境に置かれながら興味があることにはなんでも手を出してみる狼谷に感化されていく八木は、自分にも「頑張るためのなにか」が欲しいと考える。 そんな2人が出した答えがとても爽やかで感動的。 「頑張りたい」 それだけで一歩踏み出す理由になる。 はじめてバキシリーズ読んでみたバキ道 板垣恵介名無しめっちゃ面白い!以前からバキについてはネット見かけて気になっていたのだけど、なんとなく読まないでいた。1巻が無料ということでバキ道から読んでみたら絵がまず独特〜!しかし、慣れるとその世界にあっという間に引き込まれた。大相撲の神話から始まって、さまざまな格闘技・相撲の描写が圧倒的すぎて一気に読んでしまった。他にもクライミングの試合?があったりといろんなパターンの展開があって普通の格闘マンガとかなり違う感じだった。拙さゼロ!連載で読みたい陸上青春漫画!!青春シャウト 菊地祥代たか※ネタバレを含むクチコミです。<<89101112>>
伝説の相撲漫画「バチバチ」の序章。主人公の「鮫島鯉太郎」は、力士にとっては不利とも言える「小柄な身体つき」であるにもかかわらず、生来の負けず嫌いな性格で一生懸命稽古を重ね力士としてまた人間として成長していく様は、読んでいて胸が熱くなります。鯉太郎は空流部屋という一風変わった部屋に入門することになるが、その部屋の親方、兄弟子たちは個性の強い連中ばかりで、そこで鯉太郎は相撲の何たるかを学びます。彼の父親も相撲取りで「横綱になる」と公言していたのですが、横綱になる前に鯉太郎が幼少の頃に亡くなり、その時の経験が物語全体を通して鯉太郎の行動原理になっているという点が物語に厚みを持たせています。これほどの熱量を持った作品はそうないと思います。