「一緒にご飯食べて、一緒に寝て、いおりのQOL(クオリティ・オブ・ライフ)上げてあげる」 仕事のストレスに加え大好きだった飼い猫を失い、不眠&食欲不振で日々詰んでる青年いおり。疲れ切った夜、迷い込んできた黒猫を家にあげてお世話すると、翌朝、全裸の美少女が隣で寝ていて…!? 「あたしのこと飼わせてあげる」――気ままかわいい<みーちゃん>の正体は?? 最強癒やし系翻弄ヒロイン&猫好きすぎ残念アラサー男の同居生活、スタート!
高校で隣の席になった柏原 常と逢沢小春。浮かない顔の常に対し小春は何事も楽しそうだが、彼女は「高校を卒業したら安楽死する」と決めていた。彼氏が欲しい! テストで一番取りたい! 安楽死を望みながらも小春は前向きだが、常には彼女を放っておけない事情があり――!?
アンバーハニー
女子高生の蜜と琥珀の姉妹。その正体は…?(ウルトラジャンプ2020年3月号)
いいゆだね!
東京の下町にある廃業寸前の銭湯「熊乃湯」に、とある縁で遥かブラジルから、日系三世の美女マリアがやってきた! 彼女は「熊乃湯」再建を目指して働き始めるが、果たしてその行方は…!? この物語は、異国の美女が巻き起こす“下町銭湯奮闘記”である!
爆拳(ナックル・ボム)と言う名のケンカ屋、凪宗一郎とボブ牧原は、統道学園に入学する。学園で最強を名乗るため、二人は強敵に立ち向かう。学園での出会いは、二人の運命を戦場へと導いていく。
荒木飛呂彦氏激賞!紀元前3世紀、台頭著しい共和政ローマを恐怖の底に突き落とした男がいた。ハンニバル・バルカ──ローマ史上最大の敵となった怪物と、彼からローマを守った英雄プブリウス・コルネリウス・スキピオ。同時代を生きた二人の戦いが、今幕を開ける!!
まよひが異聞譚
不思議な屋敷と女と男。紡ぐ縁の物語。(ウルトラジャンプ2021年4月号)
変人偏屈列伝
実在の変人偏屈たちを漫画化 全原作 荒木飛呂彦!! 自分の信念を曲げないその生き様は、時に魅力的で、尊敬にすら値する! これは常識では考えられない行為を一生涯続けた変人偏屈たちの物語である──。
攻めるも乙女×受けるも乙女! 女だらけの剣劇コメディ、新章開幕! 「剣待生」達が日々上位ランクを目指して剣の腕を競い合う天地学園。新年度、「黒組」を名乗る集団が入学してきて学園の乗っ取りを宣言! 全剣待生を巻き込み、天空・大地と学園を二分した合戦が始まる!!
サムライガン月光
1868年、明治政府が発足した。サムライガンを擁する反幕府組織・評議会は、新政府に吸収される事となる。しかし権力の争奪が行われた後に組織は新政府側の赤軍と反逆集団の黒軍とに二分。だが赤軍に戦争を仕掛けた黒軍は敗北した。それから数年後…再び黒軍が現われた。そして黒き逆賊・月光が動き出す!!
胡原おみさん、以前に描かれていた『赤毛のアンの食卓から』や『みけねこ鍼灸院』などが隠れた良作で大好きだったので、新作も楽しみにしておりました。 すると、期待以上に素晴らしい作品が登場して嬉しい限りです。 『逢沢小春は死に急ぐ』は、日本でも安楽死が法的に認められるようになった世界の物語です。有名人を多数含んだ集団自殺が契機となり、本人の意志を尊重して自由意志により安楽死を選択することが可能となっています。 世界的にも類を見ない少子高齢化社会であり、労働人口は減る一方であるのに対して医療費は青天井である日本。今後ますます医療技術が発達して平均寿命が伸びていけば同時に尊厳死の問題も広がり、安楽死に関する議論もより活発になっていくことでしょう。本作は、そんな社会を先取りした思考実験的な作品でもあります。 端的に言えば、本作のヒロインである逢沢小春はタイトル通り「高校を卒業したら安楽死する」と決めています。その理由は、聞けば理解できてしまうものであるため、主人公の柏原常(とき)も軽々に止めることは難しい。しかしながら、常もとある理由により小春の安楽死を止められるものなら止めたいと強く思っています。 そんな彼らにより、限られた時の中での青春が繰り広げられていきます。高校生の頃なんて時間は無限にあるように感じられるのが普通で、無為に時を過ごすのも青春の一部という感すらありますが、死を意識している状態だからこそ日々を無駄にしないように大切にやりたいことに全力で生きる彼らは輝いて見えます(純粋に胡原おみさんの絵がかわいいのもあります)。 この作品が良いなぁと思うのは、周囲の脇役たち。ヤンキーやカースト高め女子など、普通の作品であれば悪役や嫌なキャラとして配置されそうなところが、徹底的に良いヤツらとして描かれる優しい世界であるのが、逆に今の時代のリアルも感じさせます。色々な人たちと徐々に繋がって、助け合って。そういう学生生活の描写が本当に気持ち良いんですね。 普通、良いヤツだけだと盛り上がりに欠けそうなものですが、本作は主軸となるテーマとそれに寄り添った全力の青春の気持ち良さだけで十分素晴らしいものになっています。 果たして、小春の死を止めることはできるのか。彼らの時が終わらないことを祈りながら、続きを楽しみに待ちます。