完結したマンガの感想・レビュー16082件<<328329330331332>>表紙とは全く違ったナゾ野菜 カレー沢薫starstarstarstarstar_borderマンガトリツカレ男名前だけでもオシャレな雰囲気の野菜を調理してめんつゆやマヨネーズで食っていくマンガ。「ルバーブ」「ロマネスコ」「アーティチョーク」あたりはみかけるたびにこんなの誰が食うんだと思ってたけど凝った調理をしないレポートして大変参考になった。初期はちゃんとナゾ野菜の話がメインだけど後半になればなるほど他の話が多い気もした。 ワニとうさぎの食べ歩きコメディワニ男爵 岡田卓也nyae愛しのアニマリアが好きなのでこっちはどうかなと思って読んだら、やっぱり最高に面白い!ワードセンスがピカイチ。紳士なワニのドンソンさんに対し、彼といつも一緒にいるラビットボーイがいい具合にクズなのも流石だなと。タダ飯を食うためならなんでもする奴です。たまについ野生の頃を思い出してまわりをヒヤッとさせるドンソンさんもいいキャラしてます。 表向きはハートフルに見せつつも随所で絶対にのほほんとはさせないという信念を感じられました。ドンソンさんの食べ歩きがメインですが、出てくるものがそれほど食べたくなるわけではないところが特徴。子供の夢には、もう留まれない。Lily lily rose 紺野キタあうしぃ@カワイイマンガ母を亡くして心を閉ざした9歳の凛々(りり)は、叔母・のばらの元に預けられる。不思議な感覚の中に住む凛々が、周囲の理解によって心を開いていく過程を描きながら、次第に物語は、叔母・のばらの過去と内面を描き始める。 凛々の母・ゆりかは、のばらの双子の姉妹。感覚も感情も共有していた二人の幼少期の安心感・楽しさ……それを抱き続けたまま大人になったのばらの、ゆりかへの愛着は重い執着となり、痛々しい。 のばらの想念が捻じ曲がって凛々に向かう、息苦しい後半。同居人の麻耶との、まるで時間のかかる認知行動療法を一気に行うような対話。のばらの感情の起伏に、心を揺さぶられる。 童話、魔女の家、幽霊、不思議な双子語……子供の為の世界=アジールをふんだんに描きながら、いつまでもそこにはいられない、という現実を残酷に描く物語。それでも何回も読みたくなってしまうのは、そこに沢山の優しさと美しさがあるからだろう。 (本作は百合作品枠で紹介されることがありますが、のばらと麻耶の関係よりは、双子の強すぎる絆と、そこへの囚われという『双子百合』と捉えると良いと思います。甘いのはありません)ヒットマン最新巻を読んだヒットマン 瀬尾公治名無し※ネタバレを含むクチコミです。 クズ系ヒロインのギャグ漫画ゆきにょ書きます! てりてりお六文銭天才小説家「春風ペコリ」の中の人、三島雪乃(通称ゆきにょ)の執筆活動を描いた作品・・・ではなく、三島雪乃の幼馴染であり、天才ゴーストライターである辰野阿久太をうまく使って作品を仕上げていく奮闘を描いた作品。 つまり、ゆきにょ書いてません。 内容的には上記のとおりで、ゆきにょと辰野のラブコメも少々ありますが、基本はギャグ路線の強い作品です。 ゆきにょは何もできないけど威勢だけは良い、ポンコツというか、残念系というか、それよりもややひどいクズキャラで、変顔やゲロ吐きなどヒロインの限界に挑戦(?)してます。 画力が高いので絵よし、可愛い登場人物が多くてキャラクターもよし、なのですが、いかんせんストーリーが場当たり的なところもあり2巻で完結。 個人的には、もっと続いて欲しくて、もったいない作品だと感じてます。 新キャラをどんどん登場させるよりも、ゆきにょの書けない葛藤と、辰野との関係を掘り下げて欲しかったです。 魅力的なキャラによりギャグ漫画が好きな方は気にいると思います。鹿児島が舞台のフルカラー家族8コマ漫画!のこのこ! 西炯子ぺそマンバの配信で「ご当地マンガ」の回を観たあとに自分でもいろいろ日本全国のマンガを調べていて見つけたのが、この鹿児島県に住む南ファミリー描いた「のこのこ!」でした。 https://twitter.com/manba_co/status/1326132503787278337?s=20 西炯子先生が故郷・鹿児島県の南日本新聞日曜版で2010年4月から2015年3月まで連載していたフルカラー8コマ漫画です。 先日漫勉neoでカラーイラストの作画風景を拝見しましたが、本当に西先生のカラー絵って美しいですよね…!うっとりしてしまいます。 南ファミリーのほのぼのした日常の中に、鹿児島ならではの方言や銘菓などが垣間見える素敵な作品でした。 各ページの下に、西先生の当時のコメントがついていてそれを読むのも楽しかったです。 「きゃりーぱみゅぱみゅを初めて見たときなんじゃこりゃって思ったけど、おばあちゃん家が鹿児島で毎年帰ってたと知って好きになり応援してる」みたいなコメントで笑いました。 「あくまき」ってお菓子初めて知ったので、ぜひ鹿児島に行った際は食べようと思います! https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/akumaki_kagoshima.html他人の記憶を操作する生命体【ES】ES 惣領冬実名無し不老不死の研究の為に遺伝子操作で生まれた生命体〈ES〉には他人の脳をハッキングできる能力が備わっていた。研究所を脱出したESは秋葉亮介という人格に寄生し一般社会に溶け込んで生活していたが、脳生理学の研究員をしている九條未祢と遭遇したことで事態が一転する。未祢は稀にいる秋葉が脳をハッキングできない体質の人間だったのだ。未知との遭遇をした未祢は最初は戸惑っていたが、ESのクローンとして生み出されたイザクという少年の暴走に巻き込まれたことをきっかけに、徐々に秋葉にとって唯一の理解者となり互いに愛し合うようになっていく…。 惣領冬実先生が本格的に少女漫画から青年漫画に移行された最初の作品です。私はMARSから惣領先生の作品を読んで人間のトラウマや絶望を描かれるのがお上手な方だと思っていましたが、今作は青年誌で連載されたということもあり更に制限がなくなって、より描きたかったことを描かれているんだなという印象を持ちました。 ずっと残って欲しい作品メイコの遊び場 岡田索雲hysysk最初は、昼に遊んだ方法で夜に人を「壊す」不思議なホラーファンタジーかと思っていたが、やがて登場人物がそれぞれに色んな事情を抱えていることや、1970年代の日本(大阪)の、今では漂白されてなかったことにされつつある歴史が混ぜ合わされていることに気付く。 まだまだキャラクターや世界観には広がりを感じるし、作者としても描ききれなかった部分はありそうだが、これはこれで完成していると思った。 当時の子供の遊びや歴史的な出来事など、よく調べていると思うし、名作をサンプリングしつつも安易に「昔は良かった」と言わせない寂しさがとても好み。夢を追う絶望と近未来SF×百合私達の生きる世界 大野将磨名無し1話目読んでどんどん面白くなりそうで楽しみになってます! 近未来のSFな世界観で、ミュージシャンになるべく練習に時間を使うため、18歳から体を売って稼ぐがそのまま4年後もうまくいってない。 他の人は売れていく。 どん底な気持ちになっているとき、金持ちの依頼で自分の持っているアンドロイドとセックスしてくれ、自分は見てると。 そして現れた恋人型アンドロイドの美しさに目を奪われ、行為中にその優しさに溺れていき、アンドロイドはここから逃してほしいと言うが…。 https://comic-walker.com/jp/contents/detail/KDCW_CB01201962010000_68/ 近未来な世界だけど今と変わらず生きづらい人々の生きづらい日々は変わらず、そんなどん底からすくい上げるような劇的な出会いもまた存在する。 SFではあるけど地に足のついた描写が設定にリアリティを出していていいと思った。 アンドロイドの彼女の意思は作られたものなのか?抜け出すために自分を誘惑しているのでは?あの優しい言葉は?プログラムなのか? 救って犯罪者になるのか、運命の出会いを諦めるのか。 そもそも自分の人生さえうまくいってないのに…。 と葛藤を見えて面白い。 第3話で、空中を移動するスケボーのような「ボード」に乗りこなすことで新たな出会い、そして「才能」と向き合うことにもなりそうだが、どうなっていくのか…。オカルト×リーガルものの組み合わせが絶妙法廷のファンタズマ 荒川三喜夫starstarstarstarstarひさぴよ「ピアノのムシ」の荒川三喜夫先生の新連載。主人公は地方裁判所に務める裁判官で、ガチのオカルトマニア。アカリと呼ばれる少女と共に、事件の裏に潜むオカルト現象を暴いてゆく…。 真実だけを見つめる裁判官という仕事と、その正反対に位置する不確実なオカルト現象。現実には絶対に交わることのない要素が合わさった結果、エンタメとして非常に面白い作品になってるように思います。タイトルもキャッチーかつお洒落で良いですね。ファンタズマ(Fantasma)とは、イタリア語で「亡霊」の意味で、主人公と共に少女アカリの記憶の謎を追うのが、メインストーリーとなるでしょうか。 法律や裁判は現実的に描きつつも、オカルトの小ネタを沢山ブッ込んでくるので、何とも不思議な読み味かつ面白い漫画です。 デビュー作からすでに池野恋!ちょっとおとぎ話 池野恋まるまる少女漫画のラブコメディって、こうあるべきでしょう!といえる完成されたものがここにはあります。ときめきトゥナイトから池野恋先生を知った私でも、絵柄さえも古く感じないし、というよりもはや新人らしさも感じません。デビュー作「HAPPY ENDものがたり」からもう池野恋!です。 そのデビュー作がまた、主人公の男の子が、お世辞にも美人とはいえない女の子に猛烈アピールをくらって…というストーリーなのがまた意外性があって面白いんです。 最初に載ってる表題作は、天使と悪魔が童話作家を目指してる女の子ともとに現れて…という話で、タイプの違う美男子と平凡な女の子という構図がときめきトゥナイトを彷彿させます。個人的にはこのはなしがいちばん好きでした。のほほん女主人公漫画ハルチン 魚喃キリコ名無し子るきさんと雰囲気が似ている。オリベを読んだ時もそう思ったけどハルチンもかなりそうだった。同じマガジンハウスのHanakoとかOliveで連載されてたからだろうか、似てるのか似せてるのか…。個人的に「のほほん女主人公漫画」と呼んでますが、エッセイと創作の境界線が曖昧だよな〜と思ってる3作品です。 ハルチン2の最後に「ハルチン番外編ナナナン」という魚喃キリコ先生のエッセイ漫画が収録されているのですが、それを読むと魚喃先生ってハルチンそのまんまなんだなぁ!と思いました。もしかしたらるきさんもオリベもモデルは先生方自身なのかも。でも自分をものすごく客観視してキャラクター化してるからエッセイっぽくならないのかな…。記憶と違った...猛き龍星 原哲夫starstarstarstarstar_borderマンガトリツカレ男久しぶりに読んだけど平成初期の「男一匹ガキ大将」をやるとこんな感じになるのかなとか思ってしまった。番長マンガと思ってたらちょっと「花の慶次」を感じさせる描写があったり"華僑"ではなく"和僑"という概念が出たりと色々楽しめた。記憶だと主人公は海外に行ったシーンで終わっていたんだけど、それから色々あったのをしったよ。なんか変な終わり方だなと思ったら3巻の単行本のコメントが全てを物語ってた... 情報だ、情報毒親に育てられました つつみポコニャン※ネタバレを含むクチコミです。斬新で興味深い内容。絵がきれいJKハルは異世界で娼婦になった 山田J太 平鳥コウmampuku現実でオタクと絡みがなさそうで、漫画でもあんまり頻繁に登場しないタイプの女の子が、異世界の娼館というこれまた珍しいシチュエーションで、いろいろ考え事しながらセックスしてるというのがとても面白い。「異世界おじさん」とは別の意味で、異世界ブームへのカウンターになっている。 反面、ストーリーの方は掴みどころがないというか、どうなればハッピーエンドなのかがまだわからない。娼婦として上り詰めて花魁みたいになるのだろうか、はたまた同級生が魔王を倒すのか。魔王を色香でオトしたら最高にクールかも?むむ三国志 横山光輝mampuku誰もが認める名作なので紹介や感想は省略します。まだ読んたことない人は早く読みましょう 映画「ゴッドファーザー」シリーズが好きで、三国志の世界観はそれとどこか似ているなと思いました。 血で血を洗う謀略に次ぐ権謀術数、読んでいて人間不信になりそうですが、義を重んじ高潔を貫く劉備にはいつも天や民が味方をし最終的に苦境を打ち破る、ある種の寓話めいた話でもあります。一方ゴッドファーザーことドン・コルレオーネは巡ってきた因果にその身を灼かれ大切な家族を失い虚しく死んでいきます。呂布や袁術の最期と重なりますね。 こういうのを読むたび、人間常に誠実でありたいなと心から思わされます。 アニ研ものって定期的に面白いのが出てくるよねハックス! 今井哲也さいろく「映像研には手を出すな!」でアニメ映像を作る学生達のストーリーが話題となったの昨今ですが、アニメを作る学生さん達の作品は定期的に生まれていると思うのです。 「迷走アニ研部」ていう同人も読んでて面白かったんですが、描きたいことがきっと共通しているのです。それはきっとアニ研の楽しさだったりアニメの素晴らしさだったりアニメを作る大変さだったりなんだけど、それをマンガにするだけだと商業的に成り立ちにくいのでどうしても奇抜な方向に行きがちなのです。 この「ハックス!」は商業的に難しい方の路線ですが、ちょいちょい学生であることによる面倒くさいところが含まれてたりして(映像研はそこも深堀りしてますね)バランスが難しいんだけど、ハックス!のとっつきやすさは絵柄なのです。 失礼ながら画力でいうと中の下ぐらいな印象だけどそこも相まって善悪がわかりやすすぎるがために深読みしなくて済むのも良いところで、これもストーリーに集中できるポイントであると考えます。 学生時代アニ研に憧れる事はなかったけど、実際どういうことしてるんだろうなーという興味はちょっとあったなー 見てみたかったなー などと歳を取ると昔の自分に活を入れに行きたくなりますね、しみじみ。前後編の2巻でスッキリできる素晴らしい物語平太郎に怖いものはない スケラッコさいろく平太郎に怖いものはない、と言う。 怪異がバンバンいたずらを仕掛けてくるが彼は怖いと思わない。 平太郎はあんまり喋らないが、人がよく、16歳とは思えない魅力があり、人に好かれ、道は平坦ではないようだが周囲に恵まれ広島で温かい人々に囲まれてお好み焼き屋をやっている。 最後の最後まで読まなくてもなんとなくそういう感じになるのかなとは思っていたけど、最後まで読んでスッキリして「よかったー」と思える素晴らしい作品でした。スケラッコ先生好き。大泉洋のホラ話をマンガ化水曜どうでしょう~大泉洋のホラ話~ 星野倖一郎 大泉洋さいろくタイトルの「ホラ話」っていうところを全く読んでなかったので、水曜どうでしょうファンとして水曜どうでしょうがマンガ化されたんだと思って手に取ったものの、2話目を読み終わるまで理解が追いつかず「???」となっていた。 絵も濃くて女性もきれいなんだけどちょっと私は「思ってたのと違う」感が否めないが、水曜どうでしょうマニアの人たちは単純に大泉くんが適当にホラ吹いてたアレがマンガになってるというところだけでも笑えるのではないかと思う。 ちょっと心温まる(極端に泣けるとは言わん)ショート・ショート集大きい犬 スケラッコさいろくこういう単行本こそ単体での価値を高く評価したい。 ほっこりするショート・ショートがいっぱい入っていてとても好き。 最初の数話(タイトルの「大きい犬」も含めて)は好みがわかれるかなと思ってたが、全部読んだ頃にはスケラッコ先生のファンになれる。 「クリスマス幸子」や「梅・桃・桜」ではショート・ショートとしてのレベルも上がったように感じる。 単に私が好きな感じなだけかもしれないけど。 あと犬を描くのが下手でかわいいw江戸の終わりに起こった戦争の話合葬 杉浦日向子名無し江戸時代の終わりに旧幕府軍と明治政府軍が戦った上野戦争というのがあったんです。ここで犠牲になった青年達の物語になります。彼らは徳川慶喜の警護の為に結成された彰義隊と呼ばれる部隊で、時代が変わっても徳川家に忠義を尽くそうとして戦争を起こしますが、結果は明治政府軍の圧勝でした。 上野戦争はたった6時間の戦いだそうで、あまりにもあっけなく彰義隊が倒れていくのが読んでいて心が痛かったです。瀕死の仲間の介錯をして首だけでも持って逃げようとするけど、重いから髷を二人で分けて運んでる様子が特に印象的でした。これでタイトルが「合葬」だもんな…と心がズーンとなりましたが、救いのあるラストかつ「かくて 江戸は過ぎ 遠のいていく」というオチが粋だなぁと思いました。終末のハーレム読んで終末のハーレム セミカラー版 LINK 宵野コタロー名無しオッパイを吸うシーンが あったけど 個人的には お尻を舐めるシーンが 見たい ファッツに人間味がありすぎでいいCYBERブルー ゼノンコミックDX版 原哲夫マンガトリツカレ男今読むと色々気になる点が多いけど連載当時はすごい好きだった。今思うとトータル・リコールとかがはやっていた時代だったのでこういうマンガがあったんだと思う。あらすじに非業の死を遂げた少年がロボットと融合して地球征服を企む組織と戦う。最初の方がは一応サイバーな感じで銃などを駆使して進んでいくが途中から北斗の拳ばりに殴り合いで勝負がつく。地味にサイバーなギャグも好きだった谷口ひとみという人がいたこと定本 エリノア 谷口ひとみnyae※ネタバレを含むクチコミです。<<328329330331332>>
名前だけでもオシャレな雰囲気の野菜を調理してめんつゆやマヨネーズで食っていくマンガ。「ルバーブ」「ロマネスコ」「アーティチョーク」あたりはみかけるたびにこんなの誰が食うんだと思ってたけど凝った調理をしないレポートして大変参考になった。初期はちゃんとナゾ野菜の話がメインだけど後半になればなるほど他の話が多い気もした。