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江戸時代の終わりに旧幕府軍と明治政府軍が戦った上野戦争というのがあったんです。ここで犠牲になった青年達の物語になります。彼らは徳川慶喜の警護の為に結成された彰義隊と呼ばれる部隊で、時代が変わっても徳川家に忠義を尽くそうとして戦争を起こしますが、結果は明治政府軍の圧勝でした。
上野戦争はたった6時間の戦いだそうで、あまりにもあっけなく彰義隊が倒れていくのが読んでいて心が痛かったです。瀕死の仲間の介錯をして首だけでも持って逃げようとするけど、重いから髷を二人で分けて運んでる様子が特に印象的でした。これでタイトルが「合葬」だもんな…と心がズーンとなりましたが、救いのあるラストかつ「かくて 江戸は過ぎ 遠のいていく」というオチが粋だなぁと思いました。
江戸の終りを告げた上野戦争。 時代の波に翻弄された彰義隊の若き隊員たちの生と死を描く歴史ロマン。 日本漫画家協会賞優秀賞受賞。