完結したマンガの感想・レビュー16087件<<288289290291292>>"多様性"の中で生きる教科書のような作品 #1巻応援ラストジェンダー ~何者でもない私たち~ 多喜れいsogor25"どんな人でも"受け入れる、多種多様な性自認や性的指向・嗜好の人々が集まるハプニングバー「BAR California」を舞台にしたオムニバス作品。 個々の登場人物それぞれが自分の人生に大切なことを見つけていく過程がドラマチックに描かれ、なおかつそれぞれの話が密接に関わる連作短編のような構造になっていて、全てが一連の物語のように読める作品です。 それでいて、"セクシャルマイノリティ"についての描写がとても丁寧な印象を受けました。セクシャルマイノリティはいわゆる"LGBT"だけではないし、「トランスジェンダーでレズビアン」のように複数の要素を併せ持った人もいるし、性自認・性的指向・性的嗜好などはそれぞれ異なる概念で…というベースとなる知識を押さえつつ、"セクシャルマイノリティ"という枠組みとしてではなく、"セクシャルマイノリティの特徴を持った一個人"として描いていて、まさに"多様性"、そして多様性が存在する中での"生き方"を描いた、教科書のような作品だと思います。 1巻まで読了それぞれの人生が交差するアパート坂の途中の小鳩荘 曽根愛兎来栄寿じんわりと沁みる作品に触れたくなった時、お薦めしたい作品です。 タイトル通り、坂の途中にあるアパート小鳩荘の住人、そして大家さんを1話完結のオムニバス形式で描いていきます。 101号室のお父さんがいない幸子ちゃん。 103号室の野球でそこそこ有名だった大学生タケシ。 104号室のサーカスで育ったターニャさん。 201号室の駆け出しイラストレーター早川さん。 202号室の宇宙人の山本さん。 204号室の妻に実家に帰られた村上先生。 そして太極拳教室に通う大家さん。 ジェラートが美味しかったり、友達の何気ない言葉に傷付いたり、相手の気持ちを考えられず傷付けてしまったり、ちょっとした親切が嬉しかったり…… そんな彼らのそれぞれの日常の悲喜交々が穏やかで優しい筆致で彩られ、そして時に交錯します。 それぞれの営みが今日も明日も続いて、変わらぬ速さで回っていくこの世界の不思議さと面白さ。 何の変哲もないけれど、特別な物語です。アフターコロナのウイルス駆除バディアクションGOAT HEAD 安堂維子里兎来栄寿コロナ禍になり、世界中の人々が外出する際にはマスクを着用するようになると、マンガの中でマスクをしていない姿が非現実性を際立たせる要素になってしまうのではないかという話もありました。 『バタフライ・ストレージ』安堂維子里さんの最新作であるこの『GOAT HEAD』では、現実と同様にウイルスに脅かされた人々が外では常識的にマスクをする世界が描かれます。 ただし、この世界のウイルスは現実のコロナよりも凶暴で、物理的に巨大化して襲ってきて命を脅かしてきます。 そんな未知の「ゴートウイルス」に組の親兄弟を殺されたヤクザの九頭(くず)が、復讐のため民間初のゴートウイルス退治会社を立ち上げて対峙していく物語です。 喧嘩が得意な九頭と、その舎弟で口が回り詐欺が得意な五味(ごみ)。得意分野を生かして、元ヤクザであることは巧妙に隠しつつ新たなシノギに取り組む彼ら二人の「ゴミクズ」コンビがまず良い味を出しています。 そこに、厚生省ゴート対策課の隊長であり家族をゴートに殺された美人の吉月も加わって凸凹なキャラクター関係が楽しめます。 「密」という言葉が常用されていたり、交通機関でソーシャルディスタンスを空けるようにしたり、またウイルス検査をしていても陽性者が出てしまう様子や、陰性者であっても都会から来た人に厳しい田舎の感じなどは現実と地続きです。 一方で、「非接触握手」という新習慣や、ゴート専用採集キットがフリマサイトで闇取引されている様子などは、現実にはなくとも非常に有り得そうと思えるリアルさがあります。 シリアスなメインストーリーがありながら、各話のラストでは思わず笑ってしまうような勢いの良さも。ゴートウイルスとのバトルシーンのアクションは前作に引き続き派手で気持ちよく、深刻になりすぎず楽しい読後感が残ります。 喧嘩で手榴弾からロケットランチャーまで出てきてしまう「(ピー)」の治安の悪さも好きです。すごいスピード感で進んでいくストーリーホームルーム 千代starstarstarstarstar干し芋なに?!なに?!これズゴック面白いんですけど。 画もめちゃくちゃ上手いし、コマ割りもいいし、文字も大きいので、サクサクすぐに読めます。 登場人物皆病んでるのがまたスゴイ!! こんな学校あったら怖すぎるんですけど。 でも、ハマります!! 次に何が起こるか予測不能な作品♬ 最終巻のみ未読なので、早く読まなきゃ❤ タフ&エコノミーな探偵のド派手アクション! #完結応援探偵物語カブ かわぐちかいじ 林律雄たか日本が舞台なのに当たり前のように銃が出てきてロシアンルーレットするわ、馬に乗って逃走するわ、元力士のストーカーとバトルするわで最高にエンターテイメントしてて面白い! 出版年は1998年らしいですが、作中の時代はどう考えてもそれよりかなり前の80年代って感じ(営団地下鉄とかプッシュホンとか電気屋のパソコン(?)とか聖徳太子の1万円札とか)がして懐かしい。 具体的にいつごろが舞台なのか気になる。 仲のいい不良刑事に売れっ子女優の彼女。やる気に溢れてるわけじゃないけど仕事はキッチリこなす。 探偵ってやっぱカッコいいよなぁと憧れる気持ちを思い出させてくれるいい作品でした。初々しい安達晢ホワイトアルバム 安達哲かしこ密かに憧れていたちょっと不良な女の子からテスト中にカンニングさせてと言われて応じてしまいバレた事件が元になり、第一志望に落ちて地元の底辺高校に入学することになってしまった主人公。俺は本当はこんなとこにいるはずじゃなかったんだ…と最初は絶望していましたが、地元で有名な美女や因縁の不良女子とも同じクラスになり退屈な学校生活が一変していきます。 ここ最近安達哲の作品をよく読んでいるんですが、この人はどんなに下品な話題が続いたとしても「ああ、なんていいこと言うんだろう…」ってシーンが必ずありますね。連載デビュー作の『ホワイトアルバム』は全体的に初々しくて爽やかで、過激さに慣れちゃうと退屈なくらいなんですが、最終回で高校を卒業した主人公が3年間の総括としていいこと言ってました。どうってことない言葉なんだけどそういうとこが上手いな〜と思わずにいられない。 私が読んだKCコミックスの第2巻には描き下ろしの「In His Own Words -安達 哲の高校生日記-」も収録されてたんですが、電子書籍版には収録されてるのかな?これもめちゃめちゃよかったです。ずっと片思いしてた女の子と同じクラスになることは一度もなかったんだけど、高3の時に入った美術系予備校に彼女も通っていたという淡い思い出のエッセイ漫画で、ちょっと「さくらの唄」にも通じるというか、本人も「好きなヒロインの絵をこっそり描く主人公ってプロットはワタシの漫画によく見られますが出所はこのあたりの実体験による」と語ってました。気づいたら新装版はアダルト作品指定に…弾(アモウ) 山本貴嗣さいろく出版社が自主規制したのかな…? 昔読んだ山本貴嗣センセーの「弾(アモウ)」ですが、どうやら何度も出し直しされている様子。 こちらでストアへリンクがあるのは少し古い版なのかなー 内容はアダルト指定されてしまうだけあってそういうシーンがいっぱいあります。ただし、ほとんどが痛い系です。。 ナイスバディないい女で凶暴っていう天羽弾(あもうはずみ)が主人公なのですが、凶暴というか撃ちまくり撃たれまくり刺されまくりやりまくり。。。 山本センセーのやりたい放題系マンガでございます。でも人気はあったんじゃないかな…? 「エルフ・17」の新刊通知が来たので(なんで今さらって感じですが新装版だったぽい)懐かしんで先生の作品一覧を見ていたら思い出した、というキッカケでした。 びしょびしょ入学式で心を掴まれた人魚姫オーバーキル 峠乃あかり野愛少女漫画の絵柄でちゃんとハイテンションギャグをやられると無条件で笑ってしまう。 「人魚は陸に上がると不幸になる」という迷信を覆すべく陸に上がった人魚の少女・凪と、うっかり人魚の肉を食べたせいで不老不死になってしまった(見た目は)少年・藤丸のボーイミーツガール…?的な作品。 とにかくハイペースで藤丸が死にそうになるのがめちゃくちゃ面白い。死にそうになるけど絶対死なないので安心して笑えるし、人魚であることをバラされたくない凪に定期的に殺されそうになるけど死なない。安心感。 死にたいのに死ねないキャラクターの苦悩はどちらかというとシリアス作品でよく見る気がするけど、ここまでポップに描かれると清々しい。 何も考えずに笑いたいときにおすすめです。読むと脳がバグる最高の百合BL風コメディ!!姫野くんは姫になりたくない 三日月ランプ天沢聖司※ネタバレを含むクチコミです。美麗な裏社会×ファンタジー錬金ブライカン 宝依図mampuku絵はかっこいいんですが、反面セリフ回しが下手っぴすぎてすごく読みにくいので一長一短な漫画ですね。ワードセンスが悪いのでシリアスな場面でも笑っちゃいそうになるのと、セリフに血が通ってないというか「置いてるだけ」に見えるので人物の感情についていけないときがあります。 一長一短といいつつ悪口ばっかになっちゃいましたが充分に補えるだけの推しポイントもあります。ヒロインがめっちゃ可愛いです。 悲しみを吹き飛ばす、明るい三姉妹の每日 #1巻応援三拍子の娘 町田メロメnyae※ネタバレを含むクチコミです。2021年6月公開映画の先行コミカライズ!キャラクター いわや晃 長崎尚志 川原杏奈 永井聡名無し漫画家志望の主人公が殺人現場に遭遇して犯人を目撃してしまう。警察には「犯人の顔を見ていない」と証言したが、長年連載を獲得することが出来ずにくすぶっていた主人公は、その犯人をモデルにしたと思われるサスペンス漫画を描いて大ヒットする。すると今度は漫画の内容を模倣した殺人事件が発生してしまった。警察から居酒屋で再度事情を聞かれることになったが、そこにファンを名乗って最初の事件で目撃した犯人が握手を求めにやって来た…! ここまでが第一話です。映画にも興味が湧いてくるくらい面白い第一話でした!犯人は配役のFukaseにそっくりに描かれてるな〜と思いました。全3回の集中連載で映画版とも小説版とも違うラストになるそうなので最後まで楽しみです!!密告からの出会いと別れ #完結応援赤いベレー帽の女 ジャン=ピエール・ジブラ 大西愛子名無し※ネタバレを含むクチコミです。 昔のアルバムを見てるような気持ちになる #1巻応援急がなくてもよいことを ひうち棚starstarstarstarstarnyae読みながらそう思っていたらあらすじにもそんなようなことが書いてありました。 作者の実体験をもとに描かれている短編集ですが、コミックエッセイとはまた違う読み心地です。まさに思い出を振り返って懐かしむことができるアルバムのようです。ある意味、自分の写真じゃなくてもこういう体験ができるんだという発見でもありました。 作者自身もしくは作者の親が、過去作を読み返すことで当時を思い出して懐かしむように、作者の子どもたちもいつかは同じような体験ができるのかなと思うと、宝物のような存在の1冊になっているのではないでしょうか。 その話が描かれた時期によって絵柄や画法も変えているところがまた時間の流れを感じます。 去年コミックビームに掲載された「夏休み」という読切でファンになり、「急がなくてもよいことを」をツイッターで見かけてこれはすごいなと感心した記憶があります。それ以外でいうと一番最初に載ってる「映画の思い出」という作品はかなり胸がギュッとなりました。パンを食べるところの表情がなんとも言えない… これからもこういうスタイルで作品を描き続けるのか、もしくは変えてくるのかわかりませんが、今後もどんな作品を生み出してくれるのかいちばん楽しみにしている作家さんです。最初の数話は好きかな過去になんかできない!!! はしもとみつお 香川まさひとマンガトリツカレ男連載中に読んではいたが色々話が飛んでわかりにくい感じだったが単行本で読むとそんなにわかりにくくはなかったしあと昔の戦争マンガに比べて表現がキツくないので読みやすかった。 あらすじの通り終戦記念日に読むといいかも知れない。夫婦間に漂う狂気が気になるあたらしい結婚生活 本田優貴六文銭不妊治療に800万以上かけ、私生活の全てを犠牲にして子供望んだ夫婦の話。 結局、子供には恵まれず絶望した果てに、次は、これまで我慢してきたからお互いやりたいことをやろうという流れ。 まだ、2話なのですが、この夫婦に漂う狂気に、私釘付けです。 そもそも、お金持ちでもないのに不妊治療で800万も注ぎこむ(そしてそのために生活を極限まで切り詰めていく)時点で尋常じゃないと思うのですが…。 特に、夫の亭主関白?というかモラハラ?のような態度がちょいちょい垣間みえて、今後どう発展していくのか気になってしょうがないです。 「ただ離婚してないだけ」で魅せてくれた、夫婦の狂気が本作でも発揮されてくるのかと思うと続きが気になって仕方ないです。 甲斐甲斐しく夫ののぞみをかなえる、良いとこのお嬢様的な奥さんが幸せになってほしいです。 性癖のデパートで好感度高い(1巻感想)天地を喰らう 本宮ひろ志たか人から勧められて積みっぱなしだった天地を喰らう。「ふーん、本宮ひろ志の三国志ものか〜」と思いながら1話読んでたら、いきなり劉備玄徳が諸葛孔明と一緒に龍(※竜王の娘たち。病気持ちの女に化け、夫となってくれる人物を求めて道端で物乞をしていた)に乗って天へ昇りだしてぶったまげた。 「娘たちと交わった男たちは天下を獲る」という設定はまあいいとして、女たちはクソデカ巨人サイズで男の方は童貞という設定なのが性癖丸出しで笑ってしまった。 竜王の娘たちはなんか普通にブラしてるし…JRPGに出てきそうなエッチな鎧着てるし…こういうのなんかすごくいいなと思いました。 このあとどう展開するのか、普通の三国志展開に戻るのかどうかすらまっったく読めなくてすごく気になります。表紙とずいぶん絵が違う水すまし源五郎 かわぐちかいじマンガトリツカレ男内容は主人公が海上保安士なのでシージャックや船の保険金詐欺などの話になる。峰と源五郎の暗い友情と言えばいいのか微妙な関係で物語が進んでいくが明るい話はなく全編通して暗い。現在連載しているかわぐちかいじのマンガと全く違う感じだった。まあ俺はこれはこれで好きなんだよね。 絵的に麻雀漫画の傑作プロとかより前の感じかな なかなか、理解が難しい・・・彼女が好きなものはホモであって僕ではない 平原明 浅原ナオト名無し※ネタバレを含むクチコミです。 南沢奈央さんの書評が読売新聞に白木蓮はきれいに散らない オカヤイヅミ名無し南沢奈央さんの書評が読売新聞朝刊に載っていました。南沢さんの文書にはいつも感じ入ります。今回の「白木蓮はきれいに散らない」書評もこれから数十年後に迎える50代半ばの不安を打ち消すような希望を作品の中に見出していて、それが人生讃歌のようだった。白木蓮に感動した私としては、仲間がひとり増えたような愉快な気持ちです。そうそうこのノリ…!!あたし専属、魔法使いさま! 栄羽弥天沢聖司昨日始まった新連載の中に栄羽弥という懐かしい名前を見つけてソッコーでデザート読みに行ったのですが、流れるようにちょっぴりHな展開になり「ああ〜〜!! そうそう! これこれ…!!」と、懐かしさが体に染み渡りました。 お姉ちゃんと同居していた大学生の日柚(ひゆ)は、お姉ちゃんが結婚したことでそのまま1人暮らしをすることに。 1人寂しく残された家で、「願い事は三つまで 魔法使いが現れます」という不思議なメッセージが添えられたバスソルトを見つけ、ヤケクソ気味に使ってみると、突如お風呂にイケメンが現れて…!? というあらすじ。 魔法使いがあらゆるタイプのイケメン・ショタに変身できるところで、高校時代に楽しく読んでいたコスプレ☆アニマルを思い出してキュンとしてしました。 日柚がどんな願いを叶えてもらうのか気になります。 https://twitter.com/ajyacco/status/1395751463536656385?s=20いや大助可愛すぎる🥺おれはナマズ者 はしもとみつお やまさき十三たかこの間新刊ページで見かけて表紙がかわいいな〜と買ってみたのですが、話の中身も最高に可愛かったです!主人公の中学生の少年・中村大助はとんでもないマイペース野郎。周囲から「ナマズ者」と呼ばれ、「〜なのら」という喋り方をする完全なるアホの子。あるとき、近所の沼が造成工事で埋め立てられてしまうと聞いて、沼の主である巨大なまずを釣って助けてやったことから釣りの世界にのめり込んでいく。 アホアホのくせに釣りの才能だけは抜群で飄々と釣りまくり、学校の先生をはじめとする釣り仲間の大人たちが歯噛みする…という構図が見てて本当に和む。 大人たちがブチギレたりヘイトを向けたりするわけでないところがいいんですよね。大助のことを憎たらしく思いつつも、愛情があるのが感じられて好きです。 アホの大助も、本当に純粋なアホだからすんごく可愛い。 スナックのマスターから名竿をぶんどっておいてちゃんと返すところとか本当いい子…! 1巻だけ読んだのですが、読んでいて本当にほっこりして癒やされたので残りの5巻も買って読んじゃうかも。 というか作画のはしもとみつお先生といえば築地魚河岸三代目、徘徊先生の作画で、やまさき十三先生といえば釣りバカの原作者じゃないですか…! 豪華タッグすぎる。そりゃ面白いわ。 いつもの日常からだんだんずれてく感じじゃなくてゲレクシス 古谷実名無し※ネタバレを含むクチコミです。大好きなデスノートの…DEATH NOTE短編集 小畑健 大場つぐみ大トロ大好きなデスノートの短編集が出たとのことで読んでみました。 やはりデスノートは最高です!リュークかわいい!<<288289290291292>>
"どんな人でも"受け入れる、多種多様な性自認や性的指向・嗜好の人々が集まるハプニングバー「BAR California」を舞台にしたオムニバス作品。 個々の登場人物それぞれが自分の人生に大切なことを見つけていく過程がドラマチックに描かれ、なおかつそれぞれの話が密接に関わる連作短編のような構造になっていて、全てが一連の物語のように読める作品です。 それでいて、"セクシャルマイノリティ"についての描写がとても丁寧な印象を受けました。セクシャルマイノリティはいわゆる"LGBT"だけではないし、「トランスジェンダーでレズビアン」のように複数の要素を併せ持った人もいるし、性自認・性的指向・性的嗜好などはそれぞれ異なる概念で…というベースとなる知識を押さえつつ、"セクシャルマイノリティ"という枠組みとしてではなく、"セクシャルマイノリティの特徴を持った一個人"として描いていて、まさに"多様性"、そして多様性が存在する中での"生き方"を描いた、教科書のような作品だと思います。 1巻まで読了