女性マンガの感想・レビュー3218件<<115116117118119>>「アレックス」と「リーテ」という名前たましいのふたご 三原ミツカズせのおです( ˘ω˘ )本作は、10月末にあったマンバ読書会「ハロウィンに読みたいマンガ」の会に持って行きました🎃 10月31日、アメリカとドイツの、"世界のはしとはしで同時刻に"死んだ2人の子供、アレックスとリーテ。"片方はニュースになり片方は揉み消された"というプロローグから始まります。 本作は、大きく分けて2つの物語があります。 1つは、霊になったアレックスとリーテのことが見える、本編の主人公たちの話。 もう1つは、アレックスとリーテ自身の話です。 本作の面白さは、この2つの物語が絶妙に交差してオムニバス形式の話が進んでいくことです。 本編では、プロローグとは一転変わり、アレックスまたはリーテのことが見える人物の話が、オムニバス形式で進められます。 生きている頃の記憶が曖昧なアレックスとリーテの霊になった姿は、"魂の双子"、つまり"自分の「半身」がどこかにいる人"にのみ見えます。 本編に出てくる主人公たちは、物理的、または精神的な双子関係にあたる人物について、何かしら悩みだったり葛藤だったり、事情を抱えています。しかし、アレックスまたはリーテと出会うことにより、登場人物たちは気持ちの整理をつけていきます。そしてアレックスとリーテも、徐々に記憶を取り戻していきます。 記憶を取り戻していくうちに、アレックスとリーテは自分たちがなぜ成仏せずに彷徨っているのか、 「僕を見つけて」、 「私を探して」、 現世での目的を思い出していきます。 そして、アレックスのことが見える春陽と、リーテのことが見えるテオの、"魂の双子"同士が出会うとき、アレックスとリーテに何かが起こる…?!✨ 人物が抱えている闇を何一つ取りこぼさず描いている作風や、ファッショナブルな絵柄は、とても三原先生らしいです! 加えて、複雑なストーリーの混ざり合いを読み手に分かりやすく伝える巧妙な物語構成から、三原先生の代表作といっても過言ではありません。 特にラストはもう本当に見ものです…!!😭家事万能の年下イケメンは最高ですわたしのお嫁くん(読切) 柴なつみ名無し『てんちょう、ダメ、絶対』の柴なつみ先生が描くオフィスラブ短編。 イケオジ系硬派キャラのてんちょう君とは違い、正統派の美男美女という設定だったが、中身は安定のコミカル感。 しっかり者で家事をしてくれる『お嫁くん』は、現代のヒーロー像にぴったり。 後輩のイケメン君に汚部屋を見られるところからはじまり、片付けを手伝われて距離が縮まって、当て馬キャラが現れて……というストーリー展開は王道で、短編としての完成度も高い。 美人なのにどこか抜けているヒロインが、ふわっと合鍵を渡してしまうあたりもgood。 ※ただし性格の良すぎるイケメン君がてんちょう君に被って見える瞬間もあり。つづいさんの押しへの楽しみ方がうける腐女子のつづ井さん つづ井名無し彼氏がいなくたって、幸せ!! 素敵な友達がいて羨ましいです。やっぱり大好き。楽しい生活 加納あずま名無し昔から加納あずまさんの作品が大好きで、何度も何度も読み返していました。 ほのぼのしていて読んでいて心地よく、程よく笑いもあり、疲れたり落ち込んだりしたときに読むととても心が癒されます。 ギャグ漫画ではないので「ゲラゲラ」と言う感じではないけど、さりげなく散りばめられている「プッ」と吹き出させる笑いのセンスが絶妙です。 今回の『楽しい生活』も素晴らしい!! ごく自然に共感できる現実的な部分がありつつも、やっぱりどこかファンタジーと言うかメルヘンな雰囲気で、小さい子に読み聞かせても問題ないくらい、ほんわかとした絵本のようなストーリー。 一話完結タイプなのも読みやすく、一日の終わりに一話ずつ大事に読みました。 本当は一気に読みたかったけど、勿体なくて。。笑 お話とお話の間にある、お料理メモや旅行メモなども非常に勉強になるし興味深かったです! 何時であろうと、読むといつも凄く料理がしたくなります。 加納さんがイラスト入りのお料理本などを出してくれたら良いのにと、いつも思っています。 『毎日がピクニック』などのように、こちらの作品も電子書籍だけではなく書籍化してくれないかな。。 電子書籍は場所もとらずいつでもどこでも読めて便利ですが、古い考え方の自分としてはやはりお気に入りの作品は特に、手に持ってページをめくり読みたいなと思ってしまいます。 毒のない、とてもとても優しい作品です。 老若男女問わずオススメします。 小説版、映画版を見た上で、漫画版の良いところを。告白 湊かなえ 木村まるみマウナケア近年はメディアミックスにアニメやマンガが加わることも増えてきました。漫画の表現力も小説や映画と遜色ないほど成熟してきたということなのでしょう。この漫画もそんなメディアミックスのひとつ。ベストセラー小説をオリジナルに映画化もされた作品です。で、私はこれらを全部見ました。そして思ったのは漫画版には絵として誇張される怖さがある、ということでした。小説は目に見えないが故に衝撃があり、映画版は役者が演じる生々しさがあります。対して漫画は、作画者が強調すべき部分を、どこにも存在しない絵にして見せることができる訳です。女教師・森口の魂の抜けた視線や、理屈を並べて自己正当化しようとする少年少女の姿。これらは実際ありえないけどシンボル化された絵としてある。だからこそ、悲しみや苦しみが誇張されるのではないでしょうか。あと必見は原作と違うラスト。小説や映画でもできる手法ですが、このオチの付け方は作画者のクリエイターとしての力量だと思います。「敬語」を巡る甘酸っぱい攻防戦!年下の先輩ちゃんには負けたくない なめたけあうしぃ@カワイイマンガ先輩には敬語を使いたい大学生・坂上良太郎に、「年下なのでタメ口で」と迫る高校生の先輩・山下かをり。バイト先での「敬語」を巡る攻防が、今日も静かに繰り広げられる……。 先輩であるかをりは、高校生なのにやたらと仕事のできる、頼りになる存在。助けられてばかりの坂上は、気後れしてつい、色々遠慮してしまう。一方かをりは、そんな彼をからかうように、「敬語禁止!」などと言っては坂上に、打ち解けることを要求する。 クールに坂上を手玉に取るかをりと、年下の彼女にどうしても敵わない坂上。この構図、ちょっと『からかい上手の高木さん』っぽいと思いません? さらに二人と共に仕事をしつつ、二人の仲を(主に坂上の方を)いじってくる、女子高生の若菜と真中のおかげで、二人の仲がじわじわ進展していく……ようでいかない感じが、もどかしくも楽しい。 ホームセンターが舞台なので、コンビニやスーパーではなかなかお目にかかれない商品と、それにまつわる顧客対応の模様なども目新しい。結構特殊な商品知識が問われる場所なんですね……。 遅々として進まない二人の先を見たいと願うよりは、いつまでも二人でああでもない、こうでもないと駆け引きして、拗らせる様子を眺めていたい。その先に少しでも進展があるといいな……という感じで楽しみたい漫画。 クールなかをりの静かな笑顔、マジ天使!もうほんとに最高だから腐女子のつづ井さん つづ井やむちゃ腐女子ってこんなセンス高いん!??って驚愕するレベルの笑い。 「裸一貫つづ井さん」から読み始めた者だけど、もう読み始めたら止まらん。 よくある感じの自虐じゃない。そういうネガティブな要素はない!!! だから明るい気持ちになれる!!!下手な自己啓発本よりよっぽど人生楽しくなるヒントに満ちてるからとりあえず知り合い全員に読ませたい。 盗み癖のある女子中学生のお話つぼみ 楠木あるとstarstarstarstarstarひさぴよまじめそうな子が、ストレス解消とばかりに、友達の財布からバンバンお金をスリまくります。彼女がそうなってしまったのは、おおよそ家庭環境に原因にあるのですが、友達の方も盗みに気付いているようで、ある日を境に事態は急展開を見せます。 なんとなく「これ、昔のアフタヌーン四季賞のような読み味だな・・」と思って調べてみたら、作者の楠木あると先生は1988年に、四季賞を受賞していた経験があるとのこと。それを知ったとたんに「いや〜良いマンガ読んだわ〜」と謎の自信が出てきました(笑) とはいえ、主人公がやらかしてた盗み行為は立派な犯罪ですからね。物語上、そこは肯定してはいないと思いますが、色々な部分が省略されすぎているので、誤解される要素はありそうです。そのあたりで、読んだ人の反応は分かれるかもしれません。猫飼いの良さが詰まってるねこだまり 郷本nyae普通のOLと3匹の飼い猫の日常を綴っただけの漫画なのに、飽きずにイッキ読みした。 猫を飼ってない自分でもなんとなく「これが猫との暮らしのリアルでは」と感じる。 一巻のあとがき?に“3匹のうちの1匹は著者の飼い猫をモデルにしている”とあり「やっぱりな」と思うほど猫の描き方がかなり上手いし、説得力がある。 全部読むまで気づかなかったけど、主人公の名前が一切出てこない(猫の名前はある)。 いわゆる年頃の女の子のひとり暮らしだけど、将来の夢とか結婚願望とか別にない。今が幸せだからそれでよし。 自分も早くこうなりたい。 満足感の高い1巻完結作品。真夏のデルタ 綿貫芳子starstarstarstarstar吉川きっちょむ(芸人)とある3人の高校一年生、ひと夏の出来事。 人の顔色を伺っていい子のふりして勝手に不満を溜めて落ち込む女の子、椎葉。 背が高くてかっこよくて運動も勉強もできて周りの期待とプレッシャーの中で空気を読み続け「いい奴」を演じる男の子、三辻。 周囲からの視線、評価を一切気にしないで好きな美術と好きなだけ向き合う、伸。 付き合っている椎葉と三辻。孤独を楽しむ伸。 椎葉の歪な歯の形をきっかけに、ひと夏限りの三角形が浮かび上がる痛くて淡い思春期の記憶をそれぞれの視点から描くオムニバス。 https://twitter.com/atomicsource/status/1169210747240402944?s=20 「空気読まなきゃ」とか「嫌われないようにしよう」といった部分は多くの人の思春期に共通する息苦しくってたまらない問題ではあるんだけど、その分かりやすい手前の痛々しさだけをピックアップするべきではない奥行きを持った漫画だなと思った。 この漫画の、夏の強い陽射しとそよ風と木陰と美術室の匂いと蝉の声の中で鮮やかに描かれているのは、その時期の一点ではなく成長と変化の軌跡だ。 それぞれの立場の人間がこの出来事を機にそれぞれの方向へ軌道を変えていく。 そのときは運命的に感じるかもしれないが長い目で見ると偶然そこに居合わせたそれぞれの通過点に過ぎない。 それでも多感な時期に起きた出来事は、人生の行く末を変え得る力を持っているものだ。 読んですぐは、 ・変われた人(脱却、変化) ・変われなかった人(後悔、反芻) ・変わらなかった人(自分の価値観を信じて美しいものを追い続ける) の三者を描いているのかもと思ったけど、発言の内容だけ見ればそう単純ではない気もする。 当時は全てだった何もかもは、久しぶりに会えばあの日はあんなこともあったね、なんてささいな想い出のように語られるだろうけど、本当は誰しもが何かしらの形で一生その時代に囚われている。 そんな三者の羽化した先まで美しく描いているので一冊としての満足感がとても高い作品。 お客様は神様だった神客万来! ねむようこ名無し一日一組限定で心こもったおもてなしをするホテルに客室係として働くことになった主人公は、勤務初日に「お客様は神様です」と教えられるけど、実は… まさかのお客様はマジの神様だった!というはなし。 従業員はみな普通の人間だけど、“見える”特別な人達だけが働くことができる特別な場所。 千と千尋のようなファンタジー感あり 凪のお暇のような人生心機一転感あり ねむようこ先生が週刊連載?と思って3話まで読んだけど、次からは月イチ連載になるようですね。わななきの義兄は面白いぞ!わななきの義兄【単行本版】 窓ハルカかしこ作者の窓ハルカ曰く、わななきの義兄は「レディコミ」らしい。たしかに不審者にしか見えない夫の兄と同居しなければいけないシュチュエーションとか、身内のゴタゴタってレディコミっぽい。主人公がめっちゃ巨乳の若妻なのがいい!マンガ界のお約束的エロも、あるある過ぎる展開も、窓ハルカが描くとめっちゃ面白い。なんだかんだ和太鼓で家族が一致団結するのも素敵やんと思ってしまった。窓ハルカで一番好きな作品だから紙でも単行本化してほしい。朝食女子たちのこれから…いつかティファニーで朝食を マキヒロチ名無し※ネタバレを含むクチコミです。 最後まで読むべしうさぎドロップ 宇仁田ゆみさいろく最後の最後まで読み、そこで当時論争が各所で起きた。 そのぐらい読者全員惹き込まれていた事がわかる。 賛否両論とはまさにこのことで、最後のあれはアリかナシか。 はたまたこうすれば良かったとか、こうなってたら良かったとか、大吉はこうすべきだったとか。 思いの丈を吐き出す場が必要になった。そんな作品。 ちなみに鬱エンドとかではないので安心してほしい。 私はこの作品がすごく好きだったし、最後のも大賛成派だ。 読み切った後、宇仁田ゆみ先生最高!と感動して溜め息と共に本棚に戻そうとして、明日も振り返ろうとリビングにあえて置いたぐらいだ。 みんながみんなそうだと思って、同じく読んでいた上司にその話を振ったが彼女はウ~ンと唸った。 そこから呑みに行き、お互いにどうだったかを素直に語り合った。 この作品が多くの人に既に届いているのは知っているが、未読の人は是非読んで感想を語ろう。 私が読んだのは連載当時だけど、いつ読んでも素晴らしい名作なので。水風呂のよさを知る人は共感度が高いはずお熱いのがお好き 大町テラスかしこサ道、湯遊ワンダーランドに続くサウナ漫画の登場です。サ道は元祖サウナ漫画だしサウナを学びたいなら先ずこれを読めって感じ、湯遊ワンダーランドはサウナ好きじゃなくても読んだらハマる面白さ、お熱いのがお好き?はサウナ気持ちいよね!を素直に共感できる漫画でした。 主人公がアラサー女子なので最近よくある妙齢女子のモヤモヤお悩み漫画っぽい印象を持ちがちなんですけど、これって自分がサウナにハマってないからそう感じるんじゃないかな?と思って読んだ後にサウナへ行ってみたんですよ。やっぱりそうでした。水風呂のよさに目覚めるとめちゃくちゃ共感度が上がります。 サウナはお肌ツルツルになるけど髪はパサつくからヘアオイル持ってた方がいいよ〜!とか、いつもカバンに入れて持ち歩いてる最低限のお風呂セットの中身とか、友達みたいな感覚で教えてくれるのもいいですね。さっそくマネしようと思います。わかる、激しくわかる!酒と恋には酔って然るべき 美波はるこ はるこ 江口まゆみむガチで同年代アラサーでありますが最近スパークリング系しんどくなってきて日本酒いいなぁと思ってます。 ワンカップとヅケマグロとすりおろしたワサビ!それを家飲み!最高では?! ワサビはすりおろすとなぜかそこまでツンとしません。ヅケマグロ、ヅケアボガド、煮卵と自分も作ってしまうので共感しかない…。 酒と肴とオフィスラブ! 飾らないけどキュンときて共感できる社会人読め読め漫画。 お酒片手に読みたい本〜! 刺してくる感じ真夏のデルタ 綿貫芳子やむちゃ外面いい子タイプ・優等生タイプ・お調子者のフリして気使うタイプ・相手の求める言葉がすぐわかるタイプには読んでてつらいのでは? 共感という気持ちもあれば、漫画ならではの爆発→一皮むける描写も「そんな簡単じゃねーよ」って思ったり。こういう漫画が若い人に流行るってことは、皆色々気を使って懸命に生きているんだなとほほえましくなりました。 読後感が素晴らしいです。これが令和の社会人ラブコメだおとななじみ 中原アヤsogor25小さい頃からお互いのことをよく知っている幼馴染。片方は地元のスーパーに就職、片方は会社を辞めて無職、そして今も隣どうしに住んでいる、そんな2人。 いろいろありながら社会人を続けてる2人だけど、お互いの距離感は付かず離れず。楓のほうはハルを想い続けてるけど、ハルのほうの気持ちは全然分からない。もちろん楓のことを気に入ってはいるんだけど、それが幼馴染としてなのか、それ以上なのか、もしかしたらいろいろ通り越して家族に近い感覚なのかもしれない。そんな2人も24歳、意を決してハルとの距離を縮めようとする楓の不器用な恋物語。 …それを、ラブ3割、コメディ7割でお送りする作品。実写にしたらめちゃくちゃシリアスな恋愛ドラマになりそうな作品だけど、それを細かいセリフや表情などでなるだけ明るい作品に仕上げることで、大人にも入り込みやすいラブコメになっているし、素直に楓のことを応援したくなる、そんな作品。 1巻まで読了パワーをもらえる作品です。日に流れて橋に行く 日高ショーコstarstarstarstarstar干し芋登場人物が、イケメン揃い。 自信のなかったファッションオタクの時子も好きなことを仕事にするって素敵なことだなぁと感じさせてくれる成長ぶり!! マイナスからのスタートだから、思いつく仕事のアイデア♪ 落ち込んでる場合ではない。 止まるな!前に勧め!!と言われてる気がする、元気になれる作品です。 嫌味を感じない楽しい京都はらへりあらたの京都めし 魚田南名無し作者の魚田南先生は実際に京都府の隅っこのほうの 出身のようで、実体験をもとにした 「京都に憧れる京都人」を描いたみたい。 なぜか漫画の中ではムーミンが型崩れしたような「アラタ」 というキャラで登場してくる。 アラタは京都の北の山の上にある美術学校の生徒。 美味しいものを食べたい、出来れば女子大生らしくオシャレに。 幸いにして愉快な仲間とオシャレで美味しい店で 色々な料理を楽しみ味わう機会に恵まれるのだが・・ この漫画の良いなと思った点は、 「どう、これってオシャレでしょ」という ハナにつく嫌味を感じる展開がないところ。 なにせ京都だし、まして美術大学の女子大生。 私が今まで抱いていた京都や女子大生のイメージからすると 「これが京都のオシャレどすえ」という話が出てくるのかと思った。 「涙を流しながらぶぶ漬けを食うハメに」 みたいなシーンが出てきたりするのかと想像していた。 実際、オシャレな店でコジャレた料理を食べるシーン は多かったし、よくある 「貧乏学生が安居酒屋で飲んだくれる」という 基本は貧乏、みたいな話とは大分違ってはいたけれども。 けれどアラタのノリなのかホントの京都のノリなのか、 仲間とクダケタ京都弁で好き勝手言い合いながら食事をする シーンからは嫌味は感じられない。 京都って美味しい食べ物があって楽しい人達がいるんだな、 と思わせてくれる漫画だった。 ・・それが正しいのか誤解なのかまではわからんが 漫画として楽しく読めたのだからOK(笑)。 作風や絵柄に付いては読んだ人で好みがわかれるだろうな、 と思う部分はあった。 全体的には絵もストーリーも綺麗で、ちゃんと 漫画的に面白く描いている部分もあって私好みだ。 だが、料理とかはあまり食欲をそそらない。 なぜだろう? 細い線(フリーハンド中心?)で細かく書き込んでいるし、 料理や食器が微妙に重なった構図とか、 色々とこっているな、と思ったくらいなのだが。 出てくる料理が馴染みの無いものが多いので 味が想像できないからだろうか? 掲載されている各店の料理のお値段などからすると 思ったより安い。 なので京都に行く機会があれば是非食べてみたいが なんせ京都は遠いから、当分は漫画を読んで 想像して楽しむだけだな。 実話といえどもフィクションの典型例か呪魔の奪衣婆 杉原那月 日向名無し※ネタバレを含むクチコミです。3回もドラマ化されてるとは南くんの恋人 内田春菊やむちゃよほど映像化しやすいんでしょうね。小さい女の子(ロリでなはくミニチュアという意味で)って可愛いし、なんだか思春期の葛藤みたいな感覚が南くんから伝わってきて、ありそうでない、切ないラブストーリー。 ちよみちゃんの服とか生活雑貨でサイズが想像できて楽しい。 円環のように繋がる壮大な連作短編集グッド・バイ・プロミネンス ひの宙子sogor251話の主人公・喜多さんが先生に告白するといういきなりの導入から始まる連作短編集。各話ごとに主人公が移り変わっていき、それが巻を通して読むと円環のように繋がっているという構成がまず見事。また、それぞれの話を見てみると、各話の主人公たちの人生のターニングポイントとなるような場面を切り取って描かれているけど、明確なハッピーエンドともバッドエンドとも描かれていない作品が多い。同じ事象を別視点で描いている部分も多く、受けてによってプラスにもマイナスにも捉えられるということを思い知らされる。そして何より、どんな人にでもそれぞれの物語があり結末を迎えることなく進み続けるしかないということを1冊を通して感じさせる壮大な作品。切ない雰囲気で進む不思議なミステリーまぼろしまたね 糸なつみsogor25表紙の絵柄からやや少女マンガ寄りの雰囲気なのかなと思って手にとった作品。ある事件のせいで幼馴染の穂積と疎遠になってしまった中学2年生の女の子・芽出子。どうにかして仲直りをしたいけども上手く行かなくてもどかしい様子の描写はまさしく少女マンガ。しかし、ある日の河川敷で穂積の子供の頃にそっくりの少年に出会ったことから大きく物語が動き出す。 穂積への思いと少年との出会い、どちらも並行して展開しながら芽出子の心境が変化していき、やがて大きく行動を起こしていく。 少女マンガ的な様相を保ちながら、ファンタジーのようなミステリーのような、不思議な雰囲気を併せ持っている。何よりその両方の面に馴染んだ形で主人公の芽出子の内面が前向きに変化していくのが伝わってくるので、より芽出子のことを応援したくなる。 少女マンガ的な特徴が強くなれば「orange」のような雰囲気になりそうだし、ミステリー性が高くなれば「僕だけがいない街」のような作品になるかもしれない。まだまだ先の展開は分からないけど、いろんな面で楽しめる作品になりそう。 1巻まで読了<<115116117118119>>
本作は、10月末にあったマンバ読書会「ハロウィンに読みたいマンガ」の会に持って行きました🎃 10月31日、アメリカとドイツの、"世界のはしとはしで同時刻に"死んだ2人の子供、アレックスとリーテ。"片方はニュースになり片方は揉み消された"というプロローグから始まります。 本作は、大きく分けて2つの物語があります。 1つは、霊になったアレックスとリーテのことが見える、本編の主人公たちの話。 もう1つは、アレックスとリーテ自身の話です。 本作の面白さは、この2つの物語が絶妙に交差してオムニバス形式の話が進んでいくことです。 本編では、プロローグとは一転変わり、アレックスまたはリーテのことが見える人物の話が、オムニバス形式で進められます。 生きている頃の記憶が曖昧なアレックスとリーテの霊になった姿は、"魂の双子"、つまり"自分の「半身」がどこかにいる人"にのみ見えます。 本編に出てくる主人公たちは、物理的、または精神的な双子関係にあたる人物について、何かしら悩みだったり葛藤だったり、事情を抱えています。しかし、アレックスまたはリーテと出会うことにより、登場人物たちは気持ちの整理をつけていきます。そしてアレックスとリーテも、徐々に記憶を取り戻していきます。 記憶を取り戻していくうちに、アレックスとリーテは自分たちがなぜ成仏せずに彷徨っているのか、 「僕を見つけて」、 「私を探して」、 現世での目的を思い出していきます。 そして、アレックスのことが見える春陽と、リーテのことが見えるテオの、"魂の双子"同士が出会うとき、アレックスとリーテに何かが起こる…?!✨ 人物が抱えている闇を何一つ取りこぼさず描いている作風や、ファッショナブルな絵柄は、とても三原先生らしいです! 加えて、複雑なストーリーの混ざり合いを読み手に分かりやすく伝える巧妙な物語構成から、三原先生の代表作といっても過言ではありません。 特にラストはもう本当に見ものです…!!😭