青年マンガの感想・レビュー15376件<<5051525354>>大いなる目標へと至る道を歩こう #1巻応援レオナ・ロイヤル・ロード 杉谷庄吾(プロダクション・グッドブック)starstarstarstarstar兎来栄寿『パルワールド』が物議を醸しつつ発売1週間で1000万本に迫る超絶的なセールスを叩き出し、実に14年ぶりの最新作となる『風来のシレン6』が発売し、『龍が如く8』も発売となって明日は『グランブルーファンタジーリリンク』も満を持してアーリーアクセス開始と今日も盛り上がっているゲーム業界。 ゲーム大好き兎来さんな私ですが、それら全てを我慢して土日も仕事に励んでいます。 そんな今週末ですが、杉谷庄吾さんの『ニャリウッド!』2巻と新作『レオナ・ロイヤル・ロード』が2冊同時発売されました。もう、これだけで最高にハッピーな週末と言えますね。 『レオナ・ロイヤル・ロード』は、ひきこもりゲーマーだった少女・汰糸(たいと)の下に「レオナ・ロイヤル・ロード」というゲームの世界のお姫様がやってきてゲーム作りへと導いていく物語です。 こと「創作」に関して杉谷庄吾さんが描くものに間違いがないことは『映画大好きポンポ』さんシリーズに触れたことのある方であればご存知でしょう。本作でも創作論的な部分の熱さと面白さは健在で、そこに主要キャラクターたちの感情がしっかりと乗せられています。 タイトルにもなっている「ロイヤル・ロード」は「大いなる目標へと進む道」「幸せになる道」として規定され、この現実世界で誰しもが歩むことができるそれぞれの道として示されます。読めば、あなたにとってのロイヤル・ロードを改めて見つめ直すきっかけになるかもしれません。それは、もしかしたらどこかで諦めたり妥協してしまっていたりした道かもしれませんが、汰糸が覚悟を持って踏み出す姿には勇気を貰えるでしょう。 そして、その道が決して甘くないことも描かれます。失敗して、落ち込んで、どうしようもなくなるときの最悪な気分。しかし、それすらも自分が本気で頑張ったからこそ得られる感情で、魂の燃料ともなるかけがえのない宝物なのだと成長した汰糸に言わせるところは最高です。 ゲーム作りの部分でも個人的には共感しました。ノートにたくさんの世界設定や武具や魔法や必殺技や敵味方キャラのステータスを夢中で書き殴っていた過去を思い出します。この作品の世界ではSteamならぬSPARKというプラットフォームがありますが、自分の作ったゲームが世界に出てほんの少しでも誰かに遊んで楽しんでもらえたら、その喜びといったらないでしょうね。 ゲーム作りはもちろん、ものづくりに興味のある方、行き詰まっていた人生を打開していく物語を読みたい方にお薦めです。初めて読んだ鬼畜系漫画君に愛されて痛かった【秋田書店版】 知るかバカうどんstarstarstarstarstarNanoおそらく単行本2,3巻までくらいしか出てなかったときに、漫喫で読んだか人から借りて読んだ作品なんですが…そうかこれか鬼畜系漫画だったのかと数年越しに理解しました。知るかバカうどん先生の名前に惹かれたのかなぁ。 過去に連載がとまったことが数度あって、ずっと続きを読みたかったので連載再開されてると聞いて嬉しくなりました。今かなえちゃんと寛のすけべシーンくらいまで読んだんですが、前から引っかかっていた寛の歪さ?のわけが分かってスッキリしました。このまま最新話まで追いつきたい。かなりしっかりどぎつい感じの漫画ですが、女の子めっちゃ可愛いです。やばい奴の描写が本気でやばい。漫画慣れしている超人X 石田スイ名無し当たり前だが東京喰種1巻と比べるとかなり漫画慣れした描き始め。遊んで余裕があるようなセリフ回しやキャラクター、コマ使いにすげーなぁとなります。 話よりもキャラクターが楽しいので分厚いですがスイスイ読めますかいじゅう色の島かいじゅう色の島 はっとりみつるstarstarstarstar_borderstar_border寸々怪獣の前で行為をするというシチュエーション。 連載がだいぶゆっくりみたいだが伝奇の面をしっかり描き切ってほしい。 とにかくアイドルになりたい少女たちまじわる中央感情線 志村貴子名無しオチらしいオチはないんですが、それが逆に彼女たちの人生がこの先もいろんな方向に進んでいくことがより伝わってくる気がしました。アイドルであろうとなんだろうと、本気で頑張っている人たちのことは本気で応援したい、と思いました。「VTuberの中の人」は本当の自分?kaiko 秋山視点名無し暗め?重め?かなと思ったけど予想以上に清々しいラストの漫画で、すごく好きでした。VTuberに限らすですが、誰かにプロデュースされて輝く人としんどくなるひと、設けに繋がらないから本当にやりたいことができてない人など、この世には溢れていますね。そのなかで「本当の自分」をさらけ出すことは正しいのか。答えのない問いのような気もします。どんな媒体でも、夢を売る仕事って、裏側はごちゃごちゃしているんだろうな。それがおもしろいところでもありますが。「架空戦記」でもあり「歴史」でもあるアルキメデスの大戦 三田紀房starstarstarstarstarmampuku極上の「負」のカタルシスだった。 日本が第二次大戦に突入しそして敗戦するまでを描いた戦記モノで、架空の天才軍人・櫂直(かいただし)が明晰な頭脳と冷静な分析によって開戦を、ひいては敗戦を回避すべく孤軍奮闘する話。 犠牲を払いながら手を尽くしても戦争へ突き進む軍部を止められず、事態は坂を転がり落ちるように悪化の一途をたどっていく。巻数にして30巻を超える長い長い無力感と喪失感を味わいながら、物語終盤ミッドウェー海戦で惨敗、櫂は軍を離れ、そのまま終戦、東京裁判を経て完結へ。 勝利も復讐も俺TUEEEも、およそ快感と呼べるものを与えられないまま、ずっとしんどい思いをしながら読み続けることになるものの、読後感は不思議と悪くない。むしろ心地よいまである。なぜか。 「いわんこっちゃない!」と叫びたくなるような負の感情のカタルシスの連続、喪失感、破壊(と再生)、櫂の決意と忠誠、わずかな希望……。一言であらわすなら、「大人の味すぎる娯楽」って感じ。 是非とも連載化してほしいです…! #読切応援怪異の介護 コイケナツキ名無し「終わりって、1話終わりって意味だよね…?」と思ってしまうぐらい(見る人が見れば)完成度が高い読切です(断言)。連載化したら、怪異の数だけエピソードが多くなると確信しています!まばたきまばたき【電子版特典付】 ばったんstarstarstarstar_borderstar_border寸々これの前作は微妙だったけど試し読みした「アンテロースの恋人」が良かったので購入。 節ばって爪が分厚くなった老婆の指の描き方がとても好き。夢破れた先で歩む道から見える景色 #1巻応援放課後帰宅びより 松田舞兎来栄寿惜しまれながら終わってしまった『ひかるイン・ザ・ライト!』の松田舞さんによる最新作です。 『錦糸町ナイトサバイブ』はローカルかつニッチな面白さがあり、『ひかるイン・ザ・ライト!』はまっすぐな情熱にあてられるのが気持ち良い作品でしたが、本作はそれらともまた違った雰囲気をまとっています。 主人公の佐藤瞬は、中学時代はサッカーの県大会でMVPに輝き将来を期待されていたものの、足のケガにより運動全般ができなくなってしまった少年。そんな瞬が、「直帰ちゃん」と渾名される佐藤直希の「ハイパー帰宅部」に強引に誘われていく物語です。 私も中学までは運動部だったのですが肺を患ってしまい、高校では本気で運動をして上を目指すことができなくなってしまっていたので、運動は諦め文化系活動を極めようと方向転換しました。その結果、今があるので人生万事塞翁が馬です。ともあれ瞬くんの気持ちは多少なりとも解ります。 本当に夢を叶えられる人というのはほんの一握りで、多くの人の人生には挫折や諦念をする瞬間が訪れます。それでも、その先に人生は続いていきます。そこで何を見て、何を為していくのか。その分岐の先でしか見られなかった景色も、案外悪くなかったりします。そういった意味で、この物語が響く人は少なくないでしょう。 学校の帰り道にある何気ないものからもロマンを感じられる直希の影響により、瞬が少しずつ変わっていく様子に心が解れます。明けても暮れてもサッカーに打ち込んでいて夕陽に染まる町並みを見る瞬間もなかなかなかったであろう瞬が、高校生になって初めて味わうゆっくりと過ごす時間に人生の機微や大切なものが詰まっています。 瞬と直希の何とも言えない関係性、ラブのコメり具合もとても良いです。5話や6話を経て8話で見せる瞬の表情など堪りません。3話のエピソードも好きですが、その最後に出てくる直希のセリフから滲み出る感性が本当に良いし、瞬が絆されるのも解ります。 余談ですが、文化祭の出し物が「赤ずきんオブ・ザ・デッド」だったり、「サイバーパンクメイド喫茶」だったりする自由な校風も、私が通っていた学校に近いものがあり親近感が湧きました。 進学を考えるときに読んでいたら、農大を第一希望にしていただろうもやしもん 石川雅之starstarstarstarstarゆゆゆわちゃわちゃしているのが主人公と先生まわりだけかと思ったら、学校としてわちゃわちゃしている。 そのわちゃわちゃ、もとい多様性がとても楽しそう。 その道に進まなければ、出会えないだろう授業、オリエンテーション、余暇。 菌も農業系の学校が専門とするものなのかと、勉強になった。 流行っていたときによく聞いた「かもすぞ」。 そういうときに使うのかと理解した頃合いに現れた「かもして ころすぞ」。 すごくこわいと思ったら、ほんとに怖いやつだった。 ブームになったときに見損ねていたけど、読んでみたらすごくおもしろい。 欄外に菌の説明があるので、電子版を読む場合は大きい画面が良いと思いますあっけらかんと、現実を突きつけられる。ひとりでしにたい カレー沢薫 ドネリー美咲starstarstarstarstar_borderゆゆゆ現実、将来、老後。 どの言葉がよりふさわしいんだろう。 あっけらかんと、つきつけられる。 持たざるものからしたら、主人公が珍獣のように見える理由はとてもよくわかる。 しかし、主人公は少しずつ、知らなかった生活環境を送る人たちの存在に気づいていき、変わっていく。 すべてのきっかけが孤独死というあたり、なんだか都会っぽい。 孤独死しないために婚活して結婚? 結婚したからといって、大丈夫と思うなよと言わんばかりに突きつけられる、親の介護、何もしない夫、子がなにかしてくれると思うなよの嵐。 気にしたら見えなかったものがどんどん見えてくる。 ただ、耳をふさぎたくなるような話題も、主人公の百面相のようにコロコロ変わる表情や、油断したら出てくる猫もしくは猫オマージュ、あと不思議な人・ナスダくんで大変読みやすい。 我々の将来は、一体どんなかんじになっているんだろう。 今日が明日も続いて、親が過ごしていたような老後を我々も?と思っていたけど、昨今の情勢を考えると、それはなさそうだなという気がしてきた。ある日突然、父親が「女の人になる」と言ったら…ばいばい、みっちゃん 元田可奈子名無し※ネタバレを含むクチコミです。 動物虐待するような人間はミャオ 猫手三名無し本来ならさっさと捕まえてほしいものですね…沙村広明っぽさ✕最近のスピード感✕ミステリー✕バトルな漫画カオスゲーム 山嵜大輝starstarstarstarstar_borderさいろく面白い。 スピード感と展開の強引さ(というか死)が読みやすさを後押ししていて、グイグイっと話が進んでいく。 3巻読了、まだ全貌が全然見えないしどんどん展開していくし矢継ぎ早な少年誌っぽいバトル、いいねいいね杉浦次郎の才能&性癖全部載せ!超ド級骨太ハイファンタジーニセモノの錬金術師 うめ丸 杉浦次郎starstarstarstarstarたか※ネタバレを含むクチコミです。 早く、下巻が読みたくて仕方ない!!ってみんな思うはず。ファミレス行こ。 和山やま干し芋上巻読了。 聡実くんの狂児に対する態度と間髪入れぬツッコみ最高!! そして、この終わり方気になる。 どうなるんだろう。 早く、下巻が読みたい!! ただ物ならぬ雰囲気を醸し出していたマンガ家・北条先生、やはり・・・。 和山作品、本当に面白い♬認知症との向き合い方 #読切応援怪異の介護 コイケナツキ名無し※ネタバレを含むクチコミです。友情ではなく、家族愛の話スクエアノット ヨシダ。starstarstarstarstarnyae※ネタバレを含むクチコミです。 2話目が読めるか分からない最高の1話!バグエゴ 設楽清人 ONEstarstarstarstarstar吉川きっちょむ(芸人)面白かった! 掲載される漫画が、第1話というコンセプトの新増刊「ヤングジャンプダイイチワ」に掲載されてるわけですが、他の新人作家さんたちとは明らかに別枠で圧倒的でした! 原作は、みんなご存知『ワンパンマン』『モブサイコ100』のONE先生! 作画は、ヤングジャンプ本誌でも連載中『カタギモドシ』で圧倒的作画力の設楽清人先生! このタッグはアツい!! 転校生・羊谷真は、クラスで関わるなと言われている気弱な少年・黒道武弘と隣の席になり、昔イジメられていたことと人生を上手く生きる裏技を教える。すると、黒道からはあるもの見せられる。それは、人知れずこの世に存在していたバグのようなもの、正真正銘の「裏技」で…。 高校生男子二人の青春SF(すこしふしぎ)かと思ったら、不穏さもありどうなってしまうんだ、とこの先が気になりまくる1話でした! 青春の楽しさ、からの落差、からの突き上げが最高でした! ONE先生、『ワンパンマン』の原作やりながら、 『バーサス』のシナリオ原作もやって、 https://natalie.mu/comic/pp/versus 『バグエゴ』も文章での原作ということで、めちゃくちゃ忙しいんだろうな…。 https://twitter.com/ONE_rakugaki/status/1651247115530809344 第2話が、いつどこで読めるのか今から楽しみです!僕(アルパカ)と彼女の話僕と彼女の話 中島優starstarstarstarstarぺそ暮らしの手触りのするお話で素敵でした✨ぬいぐるみのアルパカくんの目を通じて語られることで、より生活感が感じられた気がします。大事なぬいぐるみを座布団にするような彼氏と上手くいくとは、恋愛って複雑ですね。自分達らしいキッズ服を作るファッションのお仕事 林田もずるstarstarstarstarstar_borderたか※ネタバレを含むクチコミです。 くだらねーwラララ劇場 いましろたかし名無し※ネタバレを含むクチコミです。ニンゲンちゃんいいなあ異形頭さんとニンゲンちゃん 三毛たまstarstarstarstarstar_border野愛ずっと甘々で可愛くてイチャイチャしてて、読んでいるだけで幸せになります。 美男美女がイチャイチャしてるのもそれはそれでいいんですが、人間じゃないからこそ心穏やかに見ていられる気もします。 言葉が出なくなるほどボロボロに傷ついた社畜OLが、異形頭の世界に転生して寵愛されるというなんとも夢のあるお話。 いいなあ〜って思わない人いるんですかね?いないですよね?いいなあ……。 ニンゲンちゃんが心を許して全力で甘える姿も可愛くて癒されます。その姿に悶える異形頭さんもまた可愛いんです。 こういうほのぼのイチャイチャ甘々をたくさん摂取して癒やされたいときがあるんです。ずっと可愛く幸せでいてくれればそれでいい! 何も考えずに癒やされたい人は読みましょう。いいなあ〜可愛いな〜って思いましょう。<<5051525354>>
『パルワールド』が物議を醸しつつ発売1週間で1000万本に迫る超絶的なセールスを叩き出し、実に14年ぶりの最新作となる『風来のシレン6』が発売し、『龍が如く8』も発売となって明日は『グランブルーファンタジーリリンク』も満を持してアーリーアクセス開始と今日も盛り上がっているゲーム業界。 ゲーム大好き兎来さんな私ですが、それら全てを我慢して土日も仕事に励んでいます。 そんな今週末ですが、杉谷庄吾さんの『ニャリウッド!』2巻と新作『レオナ・ロイヤル・ロード』が2冊同時発売されました。もう、これだけで最高にハッピーな週末と言えますね。 『レオナ・ロイヤル・ロード』は、ひきこもりゲーマーだった少女・汰糸(たいと)の下に「レオナ・ロイヤル・ロード」というゲームの世界のお姫様がやってきてゲーム作りへと導いていく物語です。 こと「創作」に関して杉谷庄吾さんが描くものに間違いがないことは『映画大好きポンポ』さんシリーズに触れたことのある方であればご存知でしょう。本作でも創作論的な部分の熱さと面白さは健在で、そこに主要キャラクターたちの感情がしっかりと乗せられています。 タイトルにもなっている「ロイヤル・ロード」は「大いなる目標へと進む道」「幸せになる道」として規定され、この現実世界で誰しもが歩むことができるそれぞれの道として示されます。読めば、あなたにとってのロイヤル・ロードを改めて見つめ直すきっかけになるかもしれません。それは、もしかしたらどこかで諦めたり妥協してしまっていたりした道かもしれませんが、汰糸が覚悟を持って踏み出す姿には勇気を貰えるでしょう。 そして、その道が決して甘くないことも描かれます。失敗して、落ち込んで、どうしようもなくなるときの最悪な気分。しかし、それすらも自分が本気で頑張ったからこそ得られる感情で、魂の燃料ともなるかけがえのない宝物なのだと成長した汰糸に言わせるところは最高です。 ゲーム作りの部分でも個人的には共感しました。ノートにたくさんの世界設定や武具や魔法や必殺技や敵味方キャラのステータスを夢中で書き殴っていた過去を思い出します。この作品の世界ではSteamならぬSPARKというプラットフォームがありますが、自分の作ったゲームが世界に出てほんの少しでも誰かに遊んで楽しんでもらえたら、その喜びといったらないでしょうね。 ゲーム作りはもちろん、ものづくりに興味のある方、行き詰まっていた人生を打開していく物語を読みたい方にお薦めです。