青年マンガの感想・レビュー15403件<<448449450451452>>寂しさの紛らわせ方恋傷(コイキズ) 天堂きりんstarstarstarstarstar干し芋寂しさを紛らわせるために、身体の関係を持つって、永遠に満たされないはず。 でも、それが分かっていても人って一時の感情で動いてしまうもの。 感情的になって行った一度の過ちが、その人の人生までも変えていくという考えまでは、到底及ばない。 寂しくなった時、自分の心と相手の心にまっすぐに向き合えるとどんなに幸せだろう。 難しいけど・・・。ユーモアと怖さの二重奏、これはSF(少し不思議)だ笑ゥせぇるすまん 藤子不二雄(A)名無し藤子不二雄と言えば、A氏もF氏も児童向けの作品が有名ですが、その実、それしか書けないと言う訳では無いです。 彼らは己の作品ジャンルをSF(少し不思議)と謳っているように、日常に違和感や異常さ、恐怖を紛れ込ませるのが抜群に上手い。 F氏もドラえもん等でたまに異色としか思えないヤバイ話が混ざるのですが、A氏も負けていません。 それを最大限に発揮した、闇の塊のような作品です。 怖いだけでは無く、絶妙な不安感や違和感を残した後味や、どこか面白く滑稽な登場人物達など、やはり天才は違うな、と思えます。 人間の当たり前の欲を煽り、効果はあるが欠陥もヤバイ商品を配るセールスマン、喪黒は一体何なのでしょうか。 彼は、客が自滅するのを分かっていて商品を渡しているとしか思えません。 作者の闇の部分を思いきり表出させたのが、この笑ゥせぇるすまんと言う作品なのでしょう。悪魔のゼット湾岸MIDNIGHT 楠みちはる名無し曰くつきの「悪魔のZ」と呼ばれる魔性の車の持ち主となった主人公と、走り屋達の物語。ゼットに魅入られた者、それを追う者、それぞれの人生の変化を描いており面白い。そして迫力のレースバトル。車好きならハマること間違いなしです。男性主人公のバレエ漫画ダンス・ダンス・ダンスール ジョージ朝倉名無し女性が主人公のバレエ漫画は今までに何作か読みましたが、 男性主人公のものは初めて。 主人公の潤平可愛いです。常に葛藤してて面白い。 都も流鶯も可愛いです。キラキラ青春で眩しい。 バレエ全く分からなくても楽しめます。 ジョージ朝倉先生の漫画は本当面白くて昔から好きです。 そこにダンジョンがあるからさ…放課後!ダンジョン高校 山西正則名無し辺鄙な孤島で発見された超文明の遺物が埋もれ、危険な巨大生物が徘徊する謎の遺跡。 そこに島唯一の高校に入学した、生徒とは名ばかりの冒険者たちが挑む! 大枠の設定はオカルトとダンジョン探索が入り混じった「ありえない」感じなんですが、垣間見える島の事情やキャラの背景なんかは妙に現実的。生徒たちの死人もちゃんと出ます。 端々に収められた「ダン高生徒列伝」も作者のメイン~サブキャラ愛が溢れていてステキ。 「ウィザードリィ」等のダンジョン探索ゲームが好物だった方々に特にお勧めです。頑張ってほしい新連載スキップとローファー 高松美咲starstarstarstarstar吉川きっちょむ(芸人)『カナリアたちの舟』の高松美咲先生のアフタヌーンでの新連載。 最寄り駅すらない片田舎から東京の高校に入学した主人公のみつみちゃんには夢がある。それは、T大主席→官僚→地元の市長になって財政改革。その夢の土台になる高校三年間を立派に過ごそうとするが、本人は完璧のつもりでも他人から見るとズレまくっている。そんなみつみちゃんの高校生活がいま始まる。 今回はSF色が一切無く、爽やかで軽やかなお話になりそう。 内容に合わせて絵柄も背景も意図的にスッキリさせているような気がする。 学園青春ものになるのだろうか。 SFでも人物に寄り添った感情の機微を描いていたので、高校生活という思春期のど真ん中と、少しズレててかわいらしいみつみちゃんと周囲との関係性をどう描いていくのか楽しみだ。シンプルに面白い(笑)北斗の拳 拳王軍ザコたちの挽歌 原哲夫 武論尊 倉尾宏 武論尊・原哲夫名無し通常版の北斗の拳を見ていて疑問に思うシーンや、ザコ達の日常を描いていてシンプルに面白いです。セリフのチョイスもいい感じで、センスの良さをふんだんに感じます。あのシリアスな北斗の拳で、こんな面白い番外編ができるなんて…。今一番好きな作品です。 抜群の面白さ信長のシェフ 西村ミツル 梶川卓郎ねこうさぎいわゆるタイムスリップものだが、史実、実在のキャラクターとフィクションが料理を介して絡み合う面白さが抜群。単行本未収録の幻の読切!中央線3番線ホーム ジョージ朝倉名無しダンスール16巻発売記念としてやわらかスピリッツに無料公開されている読切。 受験という将来に大きな影響を及ぼしかねない通過点、つらいのは落ちた方だけじゃないんだというのをシリアスに描きながらも、さいごはちょっと暖かい気持ちになれます。 7〜8年くらい前の作品らしいのですが、しらなかった…!無料公開中(いつまで?)なのでぜひ読んでみてください! https://yawaspi.com/chuosen/index.html いやーおやすみプンプン 浅野いにお名無しひさしぶりにこの漫画を読んだんだけど、正直言ってストーリーは暗くて、気分が落ち込むだけなんだよね。どの巻を読んでいても不安になる。読み物としてはめちゃくちゃ面白いのだけど。 読んで鬱になりやすい人は読まないでください。いいですか?絶対に読まないでくださいよ! 学びの多い漫画とろける鉄工所 野村宗弘名無し作者の鉄工所での職業経験が、率直かつ赤裸々に描かれています。鉄工所ではどのような作業をするのか、そこで働く人間はどのような人種なのか。人間ドキュメンタリーとも言えるリアルさがこの漫画の特色かもしれません。独特の絵柄と相まって、唯一無二の鉄工所漫画に仕上がってると思います。クセのある登場人物たちとの付き合い方、現場特有のビジネスマナーや人間関係の勉強になった漫画でもありました。アイヌと偏見ゴールデンカムイ 野田サトルスギモト昭和生まれの人間ですが、この漫画を読むまで「アイヌ」という言葉を聞いて想像するイメージは、迫害や差別というマイナス面ばかりだったことに気付かされた。この漫画に触れた世代以降は、アイヌ文化に対するイメージが大きく変わったと思う。りんちゃんかわいいりんちゃんさんさーら 雅日野琥珀名無しドジっ子な呪い人形・りんちゃんが尽くそうとするちょっとエッチな漫画。ギャグ展開で進んでいく中、りんちゃんの生前のシーンは少し泣けた。呪いの人形でこんな話作れちゃうのかと作者の方の発想に驚いた。 宙のアポリア宙のアポリア もりた毬太名無し時折、今いるこの世界とは違う世界が見えるーーー 一気に序盤から物語に引き込まれた。誰しも一度は考えたことがあるであろう”自分が生きるこの世界は本物か”といった疑問を投げかけてくる。哲学的な内容でいて、テンポの良くコミカルなシーンもある本格ミステリー漫画だ。普通の漫画を読み飽きて、ちょっと変わった漫画を読んでみたい、という人におすすめだ。不条理漫画のパイオニア伝染(うつ)るんです。 吉田戦車名無し1989年、従来の4コマとは全く性格の異なる漫画が現れました。不思議なキャラクターや奇怪なストーリーが織り交ぜられ、一度読んだだけでは意味が分からないようなシュールな話。なのにクスッと笑えてしまう、それまでの4コマ漫画にはない不条理ギャグ漫画が誕生したのです。作者の吉田戦車さんの出世作ともいえる漫画であり、吉田さんにしか生み出せないギャグマンガの様式、いわば「吉田戦車ワールド」を体感してみたい方は、まず手始めにこの作品から手にとってみてはいかがでしょうか。あれから25年東京ラブストーリー 柴門ふみねこじゃらしhttp://natalie.mu/comic/news/173533 続編がでるらしい! 恐ろしい。。血の轍 押見修造名無し最近よく耳にする『毒親』がテーマの作品です。『惡の華』の押見修造氏の作品。 毒親というものがよくわからないのですがこういう恐ろしさがあるのか!と震えています。 直接虐待しているわけではない、しかしとんでもないダークな存在。 一体この母親と主人公の少年はどうなってしまうのか?次々と先が読みたくなり、恐ろしいけどページをめくる手が止まりませんでした。よく分からない生物との日常系漫画大福生活 筆禍名無しキモ可愛い不思議生物・大福ちゃんと、飼い主なおちゃんの同居生活を描いた漫画です。何も考えずに読め、頭がいい意味でゆるーくなります。大福ちゃんがいつも微妙になおちゃんにいじめられている(いじられている)様子がいじらしい。特に何か大きな事件が起こるわけでもない、日常系漫画です。「映像研」、湯浅監督でアニメ化!!映像研には手を出すな! 大童澄瞳mampuku湯浅政明が「映像研には手を出すな!」TVアニメ化、NHK総合で放送https://natalie.mu/eiga/news/330503 https://youtu.be/87d3a47rxcg 監督作品 テレビシリーズ ケモノヅメ( 原作・監督・シリーズ構成・脚本・絵コンテ・演出) カイバ(原作・監督・シリーズ構成・脚本・絵コンテ・演出) 四畳半神話大系(監督・脚本・絵コンテ・演出・挿入歌作詞) SHIN-MEN(監督・絵コンテ・演出・作画監督・原画・OP作詞) ※6話でムトウユージに交代 月の魔法姫プリティラビィ(シリーズディレクター) ※フォトカノ劇中アニメ ピンポン THE ANIMATION(監督・シリーズ構成・脚本・絵コンテ・演出) アドベンチャータイム(監督・脚本・絵コンテ) ※シーズン6エピソード7 劇場版 マインド・ゲーム(監督・脚本) Kick-Heart(原作・監督・脚本・原画) 夜は短し歩けよ乙女(監督) 夜明け告げるルーのうた(監督・脚本・製作) これ「少女終末旅行」みたいに作者本人が参加してくるやつじゃないですか!?楽しみすぎる〜〜 SFミステリー?水溜まりに浮かぶ島 三部けい名無しまたまたタイムトラベルなんですね!僕街が面白かったのでこれから先が楽しみ!きっと普通のミステリーより細部まで作り込まなければならないし大変だろうなぁと想像しながら読みました。どうしても先の展開を推理しながら読んじゃいますね。話しを聞かせろよ!ツッコませろよ!という男らしさその「おこだわり」、俺にもくれよ!! 清野とおる名無し私的に密かに静かに拘って楽しんでいる趣味や嗜好。 そういう趣味を持っている人は、オタクだの根暗だの 世間からは批判もされがちだが、 モラルに反さず周りに迷惑をかけない趣味であれば 本来なら許容されてよいことだろう。 誰が何を好きで何にこだわりを持とうが、 周りの人間は、そういうことには触れないでおけばいいこと。 黙認とか見守る・・というのも高飛車になってしまうし、 そしらぬそぶりをする、くらいが世間の、大人の、 正しい対応だろう。 だが、他人が何かに拘っているなら、それを知りたいと 思うのもまた当然の感情。 まして「これだけは拘らずにいられない」 「実は凄く楽しい」という世界があるらしいとなれば、 実態を知らずにはいられなくなるのもまた人間の心理。 そうはいっても、教えてと迫るのも野暮。それも真理。 作者の清野先生は、その辺の欲望がおさえられない。 だから中途半端に相手を気遣ったりしない。 野暮だよ俺は野暮!ゲスの勘ぐりで聞きたいんだよ、 話せよ、お前のこだわりについて!と真正面から叫ぶ。 自分が知りたがりの野次馬だと確信犯として堂々と、 その「おこだわり」俺にもくれよ!と怒鳴るのだ。 御教授下さい、みたいに下手に出ない。 それどころじゃなくツッコミを入れ捲る。 その「おこだわり」が理解不能ならディスり捲って罵倒する。 そのあげく、彼ら彼女らの孤高にして至福の拘りに圧倒され、 泣いて帰って自宅で自分も「おこだわり」を試し検証する。 ある意味、漢(おとこ)だぜ清野先生。 私なんかは「ツナ缶」「アイスミルク」くらいなら 共感できる範囲だし「ポテサラと金麦」あたりは 肯定して尊重して自分も試してみたくなる。 「白湯」とかになると軽く皮肉なツッコミを入れるくらいか。 しかし「ベランドしちゃう」人とか「帰る」人の話なんか聞いたら 戸惑い無反応になるのがせいぜいだろう。 とてもじゃないが清野先生みたいにツッコメない。 しかし清野先生は私とは違う。 興味があることでも無駄にモラルを意識して聞けない、 あきれても失礼だからとツッコメない、 常識外の話には言葉を失って会話が止まる、 そんな私のような小市民に成り代わって、清野先生は 果敢にも相手の「おこだわり」に踏み込み、 聞きたいことを聞き、ツッコミ、打ちのめされてくれる。 もう一度言わせて貰う。漢(おとこ)だぜ、清野先生。 現実の「おこだわり人」との対談時には、 相手にそれほどには真正面からツッコンでも いないでしょうけれど、心の中ではテンション高く ツッコミまくっているんでしょうね(笑)。 インタビュアーとしてもストーリーテラーとしても、 そして「おこだわり人」を発見する臭覚がある人としても、 凄い人だと思います、清野先生。 かなり思い入れのある作品ツルモク独身寮 窪之内英策名無しツルモク独身寮は、自分的にかなり思い入れのある作品です。なぜなら、自分と重なる部分が多数あるから。独身寮、あこがれの女性、厄介な先輩、イケメンの先輩、そして、距離恋愛をしている年下の彼女。くーっ、今思い返しても、なんだか切なくなってきます。 環境問題への意識が突き抜けているケントの方舟 毛利甚八 魚戸おさむstarstarstarstarstarひさぴよオゾンホール問題やダイオキシン問題など、日本において環境問題への意識が最高潮に高まっていた90年代。その最中に連載されていたのがこの「ケントの方舟」です。 私の好きな「家栽の人」毛利甚八&魚戸おさむコンビなので、”良い漫画”として紹介をしたいのけど…いやいやこの漫画、なかなかの過激な思想を持つ漫画でした。 ゴリラの研究をしているサル学者・森野賢人が区議会議員選挙へ打って出て、型破りなやり方で環境保護政策を進めていくというのが基本ストーリーです。 森野の穏やかな表情とは裏腹に、突拍子もない構想を抱いている事が次第に判ってきます。 例えば、ゴリラのために東京都内に森を作り、森の壁で分断しようとする案。 さらにはゴリラと人間をかけあわせて森と人間の融合を図る案など、どう考えてもヤバい思想です。 環境問題に熱心な人ですら同意困難なレベル。 そういった考えを公に発信しているわけではないものの、ふとした時に本音が漏れ出てくるというか。もちろん漫画の中では肯定されています。 おそらく森野の中で優先順位は、自然>ゴリラ>人間なんです。 環境問題が加熱していた時代特有の狂気を感じました。 おもわず「マッド・エコロジスト」という言葉が頭に浮かんだので、ここに書き残しておくことにします。以外な接点。モンキーサークル 志名坂高次 粂田晃宏名無し※ネタバレを含むクチコミです。<<448449450451452>>
寂しさを紛らわせるために、身体の関係を持つって、永遠に満たされないはず。 でも、それが分かっていても人って一時の感情で動いてしまうもの。 感情的になって行った一度の過ちが、その人の人生までも変えていくという考えまでは、到底及ばない。 寂しくなった時、自分の心と相手の心にまっすぐに向き合えるとどんなに幸せだろう。 難しいけど・・・。