青年マンガの感想・レビュー15399件<<420421422423424>>高レベル過ぎるすれ違いラブコメ #読切応援ありがとうございます、富田さん。 交田稜餅※ネタバレを含むクチコミです。上流階級の世界にひたれるチャタレイ夫人の恋人 川崎三枝子 D・H・ロレンス名無し古典小説のコミカライズ版です。小説をさくっと漫画で理解したい人におすすめ。スコットランドの上流階級の家が舞台、主人公はお嬢様なので華やかな世界に浸れて楽しいです。夫のプライドの高さやコニィの満たされなさが、格調高い綺麗な絵で表現されている点が見所。江戸前鮨職人 きららの仕事続編江戸前鮨職人 きららの仕事 ワールドバトル 早川光 橋本孤蔵starstarstarstarstar_borderマンガトリツカレ男第一回ワールドスシバトルで日本が敗退し、第二回の大会の開催に向けて負けるわけにいかないので、海棠きららと坂巻慶太に出場を要請するがきららの消息不明なのでグルメ記者・高野が探すところから始まる。 色々あって第二回大会の日本予選が始まるが、前回の「江戸前鮨職人 きららの仕事」にも登場したライバルキャラも続々出る。世界大会を基準にしているため、伝統的な鮨の勝負もあれば全く想像ができない味の鮨が登場する。 今回もグルメ記者・高野が異常なほど細かく解説してくれるので置いてかれる心配はなく安心して読めた。 今回一番よかったのは、「遠呂智」のポーズと握ると寿命が縮みそうな「本手返し零式」次点で鮨が縦回転する「天雷」かな これを読むと、鮨を握るというのは右肘が壊れそうになったり死にかけたりをなかなかやばい仕事だなと思う これにて闇を浄香せん!!超香少年サトル 上田悦starstarstarstarstarマンガトリツカレ男昔にチャンピオンで連載していたトラブルなどを調香で解決する1話完結式マンガ トラブルを解決しながら、本家や分家との対立も並行して進んでいく これだけ書くと青年誌もでもおかしくない感じだが、トラブルを解決する際に調香をするのだがこの効果がやばい。自白/催眠/幻覚/虫が襲ってくるなどの効果が発生する。この辺が少年誌っぽい。 あと主人公の服装が独特で好き 好きなキャラどれっすか新宿スワン 歌舞伎町スカウトサバイバル 和久井健歌舞伎町恐怖症森長クンLOVEなんだけど社会人にはぜひ読んでほしい一冊大地のグラウンド【分冊版】 あや秀夫名無し「野球」をテーマにしているが、ただのスポーツ漫画の域で収まらず、ビジネスの場面でも応用できるような内容でした。主人公は、名門校の入団テストに不合格し、野球を諦めかけます。しかし、進学した高校で野球部のキャプテンと出会い、野球に対する考えを改めます。これは、現実の社会でもあることだと思います。憧れていた会社に入社できなかったり、希望していた配属先に就けなかったり、不遇や挫折は人生で訪れます。しかし、そこで「もう全てがどうなってもいい」と考えるか「今の現状、置かれたポジションでできる限りのことをしよう」と考えるかで、今後が変わってくるはずです。そんな、社会に対する、人生に対する思考を「野球」というテーマで分かりやすく表現してくれたのがこの漫画です。シュール雑学4コマの金字塔そんな奴ァいねえ!! 駒井悠兎来栄寿4コママンガに端を発しマンガ以外の業界へも広く影響を与えた吉田戦車『伝染るんです』が1989年に登場したことにより、90年代は大不条理ギャグマンガ時代が到来しました。『そんな奴ァいねえ!!』も、1994年にそんな潮流の中で現れた作品です。 本作は奇人変人ばかりが集う学校を中心にした群像劇4コマです。 やたら毒物に詳しい冷笑家のイケメン佐藤。 オカルト知識に長けた陰のある美少女相田。 博学で女装が似合う小柄な美少年高橋。 度を超えたナルシストの山田。 他にもオタク、ギャンブル狂、ダジャレ愛好家、マゾヒスト、組織の人間、元レディースの頭etc... 無数の個性的なキャラクターたちと、彼らに巻き込まれる割と普通な人々が破天荒で笑える掛け合いを繰り広げてくれます。 この作品の大きな特徴は、キャラクターたちが披露する雑知識が溢れているところ。パンダの学名は「アイルロポーダ・メラノレウカ」であること、「丁寧」とは元々中国の軍が警戒を知らせるための楽器であったことなどためになることから、決してマネしてはいけない危ない知識までてんこ盛り。読むと笑いながら賢くなれます。 単行本では作者による歌舞伎町の面白いお店に行った際の体験レポートマンガなどもおまけで収録されており、こちらもとても楽しい内容となっています。 2009年まで連載して一旦完結しましたが、2014年からは『大人のそんな奴ァいねえ!!』としてその後の大人になった彼らの物語の再連載がスタート。変わらないテイストで今も楽しませ続けてくれています。 シュールギャグが好きな方、雑学に興味がある方、変人奇人が好きな方、読んでみてはいかがでしょうか。 良くありがちな仮想戦記だが…不沈戦艦紀伊 神矢みのる 子竜螢名無し一昔前、仮想戦記小説が好きで愛読していた事もあり、タイトルから即食い付いてしまいました。 真面目系の小説とは異なり、荒唐無稽なストーリー展開や設定に思わずクスッとさせられますが、それでも日米決戦の大逆転に溜飲を下げたい人なら、まるで童心に帰った様に最後まで楽しく読める筈です。可愛い2人のそわそわキラキラ青春譚うみそらかぜに花 大石まさる名無し構成がニクい!1話では文化祭前のにぎやかなクラスを描いて、最後に主人公2人の意外な関係性を匂わす。そして唐突に現れるカラーページで完全に心臓を鷲掴みにされます。 2話目ではカナメとアミの同居生活の事情と両親の所在、カナメの驚きの家事スキルを明らかにしてくれました。2人の対象的な朝のルーティンを見てるだけでニヤニヤが止まらない。とにかくカナメとアミが可愛い。世界観もこだわりが感じられて、少しジブリっぽさがある。 文化祭に向けて心がソワソワするように、これから何が始まるんだろうと心躍ります。期待しかないです! 超えてくるまちわびて兄 小野寺浩二名無しアマビエおぢさんから始まった怒涛の読切連続掲載。急に義兄妹の禁断ラブコメになって少し動揺しましたが、毎回色んなものを超えてきてくれて嬉しいです。オチ最高でした。泣けます。 来月もきっと… ちょっとアダルトなオカルトアクション漫画!鬼狩り師 谷村ひとし 宇治谷順名無しオカルトな感じの雰囲気のタイトルと表紙にひかれて読み始めました。 出だしから目玉が飛び出たり頭がはじけたりショッキングな展開ではじまり、少しアダルトなシーンもありますが、すぐにオカルトな世界に没入していく展開が良いです。 現代を舞台にしながら、さまざまな陰陽術が張り巡らされその説明を読むだけでも楽しい作品ですが、アクションや展開の速さや青年誌ならではのオカルティズムな感じも良いと思います。いい意味で淡白な絵デジタル完全版永久保怪異談 永久保貴一名無し内容はいずれも秀逸で、どれも背筋がぞっとするものばかりです。夏の暑い日なんかにはもってこいですね。あと個人的に気に入っているのが、画力です。とはいえ、めちゃくちゃリアルってわけではありません。むしろ逆。非常に淡泊な仕上がりなのですが・・。これが、いい意味でホラー感を醸し出していて、個人的には好きなんですよね。ドジな新人熱血医師物語下町の太陽 矢島正雄 幸野たけ志名無し本作品はギャグ・人間の葛藤・不条理の中での美しさが現れている事がとても面白いと感じました。 新人医師が勢いで突き進んでいくのを見守りながら、その中で人間的成長をしていく様がとても引き込まれます。 堅苦しい医療漫画ではないので、万人にオススメできます。 作品自体の展開は早く、ストーリを完全に把握していなくても途中から読み始める事ができます。 テレビで取り上げられたと知って読んでみた漫画家残酷物語 永島慎二名無し某有名漫画討論番組で取り上げられたということで読んでみました。 昔の漫画だけどびっくりするぐらい面白いです。 内容は漫画家をテーマにしたオムニバスの作品となっています。 当時と価値観が違うところもあれば、今と全く通じるところもあり、歴史的資料と言ってもいいのではないでしょうか。 ペロ…フグの毒だ…!居酒屋舌偵 土山しげる野愛体は子どもだけど頭脳は大人な著名な探偵さんが青酸カリ舐めて世界を震撼させたことがありましたが(あれって結局コラなの本物なの)、この探偵もめちゃめちゃ危ないことしよる。 死体の服や持ち物についた食べ物の汁とか平気で舐めちゃう…危ねえ!! こういう大胆な設定は土山先生ワールドでグッとくる。グッとくるものの、主人公の料理人探偵アラカンは人情家だし真人間だし割とちゃんとしたひと。 もっとむちゃくちゃしてもいいよう…!!なんて思いながらも料理の蘊蓄を交えながらサクサク事件が解決するので読みやすかったです。影丸譲也作品の隠れた傑作カミカゼ 影丸譲也名無し影丸譲也氏がこの「カミカゼ」の様な戦争を扱った作品を残していたとは知らなかったので、早速読ませて貰いました。安保闘争で機動隊と学生が一触即発状態の真っ只中に割って入った男(旧海軍戦闘機乗り牧飛曹長)の死に際の回想から、カミカゼ特攻の現場へ話は移ります。終戦までの特攻隊員の苦悩を描きながら、最期は宇垣纏海軍中将の行った、玉音放送後の特攻をモチーフにしたエピソードでカミカゼを締め括り、現代日本への警鐘を鳴らしながら一巻の終わりとなります。混乱していたあの頃の我が国全体に「カミカゼ」という言葉でもう一度原点に返れと促した様にも考えられる秀作です。 痛いほど切ない血の領域 文野紋名無し※ネタバレを含むクチコミです。鮨の神の存在を感じる名作江戸前鮨職人 きららの仕事 早川光 橋本孤蔵starstarstarstarstarマンガトリツカレ男初期の鮨屋を再興させるものいいが途中から始まるスシバトル漫画の方が圧倒的に好き 一応主人公きららは「鮨の雷神」の曾孫で「鮨の龍神」の師匠を父に持つ凄腕の渡職人の娘であり「銀座の伝説の名店「松葉鮨」の職人に育てられ「鮨の鬼神」の弟子という鮨の申し子、通称「江戸前最後の遺伝子」というべき存在だがどうも影が薄い。 きららのライバルや師匠のほうがインパクトが強く スピンオフまで存在する石塔返しの坂巻/ジーニアス神原朱雀ことザク様/鮨の鬼神 秤谷小平治/鮨の龍神 小貝時宗 /鮨の雷神 海棠巳之吉 /スシサイボーグ 里見/ロールの魔術師 タッド松岡など個性が強すぎるライバルが多く登場する。 色々スシバトル漫画もありますが、他の違うのは握り方が大きな要素があるところです。各ライバルの必殺技のように独自の握り方を持っており、そこで大きく勝敗が決まる場合もあります。鮨を握っている最中に肘が砕けそうになったりや鮨が空中に浮く感じで握ったりとむちゃくちゃなところもすごいいい シャリ/魚介類の産地/鮮度/握りなどを基準にスシバトルが展開されるが一番興味深い判断としては「どちらが鮨の神に愛されているか?」という表現が出てきたりと全く飽きない またライバルだけではなく、主人公を追い続ける雑誌「グルマン」高野の魚介説明が詳しすぎるのも一見の価値があります。 暗殺漫画!ダークヒーロー好きにオススメ!夜の料理人 たがわ靖之名無し主人公が法で裁けないような悪人に対して「暗殺」という手段で世直しをしていく漫画です。見どころとしては、料理のテクニックを暗殺に活かしている場面もあるので料理が趣味の人にオススメです。ダークヒーロー者が好きな方は楽しめる作品だと思います。 ハードボイルドと孤独に生きる女性の悲哀銀猫 佐藤まさあき名無し劇画タッチで描かれる女殺し屋のお話です。 全編に渡りハードボイルドな展開がとても面白く一気に読み切ってしまいました。 生きる糧として殺しを生業にしている主人公の感情の揺れがとても人間くさくてよかったです。 冷徹な殺人マシーンになりきない女性の悲哀が見事に描写されています。 古き良き昭和の風俗が描かれているところも評価したいです。 背景に至るまで丁寧に描かれているので文化史的にも一読の価値があると思います。絶世の美女はとんでもない悪女だった! #読切応援Mayu 二宮法子名無しもうすぐ結婚するという青年が兄に連れられてやって来たのはエッチでグロテスクな見世物小屋。そこで一番人気の踊り子マユに目が離せなくなってしまう。ステージで大蛇と踊るマユはその色気とは対照的にどこかほんわかした印象もあってとても可愛い。しかしショーが終わり楽屋に挨拶に行くと、夫がマユに騙されて全財産を取られた挙句に自殺したという女が暴れていた…! まったく悪びれていないのが本物の悪女って感じで逆に気持ちいいです。あの青年はもうマユのとりこになっちゃってますね。このままだと心優しい青年の人生が破綻していくのは間違いないと思うんですけど、読み切りで終わっちゃうのはもったいない。もっとマユの活躍を見たいです!欲しい物が手に入らないどうしようもなさ血の領域 文野紋めんそ〜れ前作「君の曖昧」がとても印象深かったので月スピに載ってるのを知って、おっ!と思い早速読んでみました。 読み終わって、意味深なタイトルだったのかなと、正直真意は読み取れなかったかもなと思いました。 あの人は持っているのに、自分には手に入らない。欲しいのに手に入らない。思い通りにならない。若いせいなのか、子供だからなのか。 どうしようもないことなのに、どうにかしたいという焦燥感がしんどいくらいに伝わる内容でした。 あの子はこれからも左手の薬指にとらわれて生きてゆくのか…。 読み終えると気分がスカッとする外道坊 平松伸二名無し現代社会に蔓延る理不尽や暴力、悪に対して、外道坊というイケメン僧侶が成敗をしていくお話です。保険金をかけて殺人を目論む者、談合する者や爆弾魔など色々な悪役が出てきますが、最後には外道坊によって成敗されます。読んでいて悪者が成敗されるのはスカッとして気持ちが良いのですが、成敗のやり方が少々手荒(刀で悪者の首を切ったり、車ごと体を真っ二つにしたり)のため、暴力的なシーンが嫌いな方は読み控えたほうがいいかもしれません。博多文化が面白い。博多っ子純情 長谷川法世名無し福岡在住なのに、長谷川法世さんの作品を初めて読みました。今では聞き慣れないような博多弁や、ご近所文化。福岡博多の一大行事の山笠も、場末の雰囲気も博多づくしですが今では様変わりしたなあ、と。男子中学生のアホ可愛さも満載です(笑) 観光に訪れる前に読んでみてもらいたいなあ。<<420421422423424>>
※ネタバレを含むクチコミです。