青年マンガの感想・レビュー15399件<<418419420421422>>自信過剰のプレイボーイと純粋無垢なお嬢様の恋この恋は実らない 武富智名無しどんな女の子も虜にする超プレイボーイの輝(ひかる)が一目惚れした相手は純粋無垢なお嬢様。そんなことはから物語は始まります。さて、この恋はハッピーエンディングを迎えるのでしょうか? それとも題名通り「この恋は実らない」のか? 巻頭の輝の遊び人ぶり、自信過剰ぶりに「なんていけ好かないヤツ!」と反感すら覚え、一目惚れの相手、百合子さんと急接近した時には、輝の親友である白河くん同様「百合子さん、逃げてー!」と叫びたくなりましたが、本当に恋する気持ちを知った輝が見せる純情な部分や不器用さに、次第に2人を応援する気持ちになっていきました。 輝に惹かれていく百合子さんの純粋さや可愛らしさも、輝の一途さも、とても愛おしくて、最後までかなり感情移入して読んでしまいました。 少女漫画のようですが、カテゴリーでは青年漫画。綺麗事だけじゃ終わらない展開もあるのは、青年漫画だからでしょうか。でも、そういう場面があるからこそ、この作品は生き生きとして、読者により魅力を感じさせるようです。仲間で回し読みしていた当時を思い出しました夕やけ番長 梶原一騎 荘司としお名無しこの漫画が冒険王に連載されていた当時、小学生高学年だった私は単純に主人公赤城忠治の暴れっぷりが好きで読んでいたと思うが、今回、梶原一騎原作漫画として読み直しをさせて貰い、色々な発見が有りました。この作品以降の梶原作品に繋がる、例えば、橋の欄干を物語の流れに沿って使ったり、影の番長を登場させるなどのエピソードが面白く嬉しくなってしまいました。梶原作品を知る上で大切な作品だと考えます。単純に赤城忠治の豪快さ・爽快さだけでも楽しめる傑作だと思います。マンガであり文学ヴィンランド・サガ 幸村誠takaaki※ネタバレを含むクチコミです。「あらもん」と呼ぶらしいあらくれお嬢様はもんもんしている 木下由一雑種犬こんな巨乳の女の子がもんもんて…どんだけ卑猥な漫画なのか。と思っていましたが雑誌に載ってたのを何気なく読んだら「これ絶対面白いやつジャン」と気付いた直後に1巻をポチッとしてました。 男子のほうがおカタい風紀委員というところが「ポンコツ風紀委員とスカート丈が不適切なJKの話」と一緒ですが、そちらとは比べものにならないくらい「あらもん」の2人の圧が凄い。キャラが強い。濃い。熱い。そして最新2巻まで一気読み。 この漫画の何が好きかって、起立くんの椿さんを見る目が、マジで軽蔑してそうなところです。 「青い頃」を思い出す群青の棲む街 関野葵 赤井千歳nyaeくらげバンチ見ていたら偶然見つけたので読んでみました! 「縁を切る男」の関野葵×「Ms. NOBOTAN」の赤井千歳のタッグにより実現した、夏!夜の学校!!プール!!!三拍子揃った青春読み切り。 おふたりとも小学館の新人コミック大賞受賞作家ですね。 とくに明記がなかったんですが、関野さんのほうが作画で、赤井さんのほうが原作だと思います。 カラーの扉やタイトルからして、胸の奥がムズキュンっとしますね!(個人的にはこのキャラたちのようなキラキラした青春なんて一秒もありませんでしたが想像力でなんとかなるんです) 仲良しグループの中で上京組と地元残り組で別れてしまうのもあるあるなんでしょうね。高校卒業してから10年。20代もまもなく終わるというタイミングで、集まれる仲間がいるって羨ましい。 見開きでカラーになっているページは綺麗でした。 ただ、将来の夢を叫んでプールに飛び込む際、男女構わず全裸になったのにはびっくりしました。私は感覚的にすんなりとは受け入れられなかったので、ここは意見が分かれるところなんじゃないかなーと思います。最強の殺し屋が殺しを禁じるのが面白い!ザ・ファブル 南勝久名無し最強の殺し屋であるファブルが、仕事をやりすぎたのでしばらく平穏に過ごすことにするところから話は始まります。その間は殺しはもちろん暴力も絶対禁止なのですが、絡んでくるチンピラ相手にいかに平穏に相手を傷つけずにやり過ごすかの葛藤が非常にコミカルで面白い作品です。 映画にもなっているので面白さは折り紙つきです! 最近第1部が完結したとのことなので、いっきに読み返す人も多いのではないでしょうか。読むと救われる話ガラスの箱庭 相澤いくえたか※ネタバレを含むクチコミです。 なんなんだこのマンガは・・・抜刀 ザビエラー長谷川名無しイブニングで読み始めて最初はなんなんだこのマンガはと思ったが、妙な中毒性があってハマってる。画は荒いけど熱量が伝わってくる荒々しさで、これが作者の味なのだと思う。セリフのセンスも好きで、細かいセリフひとつまで面白い。出てくるキャラがいちいち胡散臭いので、抜刀の瞬間までの期待感が高まってる。武士は食いつつ高楊枝海賊とよばれた男 須本壮一 百田尚樹名無し普通は稼いで喰うために仕事をするわけです。 喰えなかったら嘘をついたり他人の世話になったり、 他者に迷惑をかけるしかないわけで。 逆に余裕で喰えるなら善も偽善もする余地が生まれるわけで。 武士は食わねど高楊枝、という例えもありますが、 高楊枝を咥えるのにも最低限の金はいるわけで。 その一方で、武士の商法という言葉もあったりして、 志だけ高くてもビジネスで成功は出来ないわけで。 ビジネスがシビアなものであるのは世間の常識では あるわけですが、かといって実利第一で マナーやルールや人情をないがしろにしたら やはりいずれどこかで恨みを買ったりして潰されるわけで。 盛者必衰の理、とでもいいましょうか。 それに加えて、普通は人間は情にもろい。 「情け」「縁」「家族」「日本人」「大和魂」 「友情」「仲間」「仁義」「筋」とかの キーワードには弱いわけです。 さすがに「非国民」なんて言葉は最近はあまり聞きませんが。 「海賊とよばれた男」は面白いし感動します。 けれども危ないキーワードが満載なんです。 下手したら冷静な判断を失うくらいに。 「それでも日本人か!」とか「君は家族だ」 とか、ある意味で無敵ワードですよ。 それを否定したら非難の嵐。今風に言えば炎上必至。 ですからこそそこで、今一度「日本人」とか「家族」とかの 言葉の意味を、少し距離を置いて見据えながら読むべき だと思います。 「日本人であるとはどういうことか」 「家族とはどういうものか」 それを考えながら読んでこそ、読んだ甲斐が生まれるような 気がします。 そこを外しちゃうと、 「令和納豆」の世界になっちゃうんじゃないかな、と。 独特すぎるエロトラブルバスター七色小町ゴージャス派 花小路ゆみ 峰たかあき名無し汚い男とかを懲らしめる勧善懲悪ものなんだけど、トラブルや依頼の解決方法がすごい独特だったw 主人公のモットーが「華麗に派手に」なので あんなブッ飛んだソリューションになるんだろうな。 エッチっぽいストーリーで、お色気あり、笑いありのスカッとする漫画だ。 売れない歌人・石川啄木が謎を詠む!啄木鳥探偵處 佐木郁 伊井圭 南晋也 南普也 東北新社名無しアニメ放送とほぼ同時にコミカライズの連載を開始したと知り読んでみました! 時は明治後期、まだ有名とは程遠い、石川啄木や金田一京助が巷で噂の事件に挑むミステリーです。 無職で万年金欠の啄木は、事件の謎を解いて記事を書き、新聞社に売って金にしようと目論んでいますが、友人である京介は彼の歌人としての才能を買っており、謎解きより歌を詠んで欲しい…と願っている関係性が切実であり、少し滑稽です。 アニメでは夏目漱石や芥川龍之介など誰もが知っている著名な作家が出てくるようなので、漫画版でもそのへんをとくに期待しています。寿司とガールの不思議な関係寿司ガール 安田弘之名無し『ショムニ』や『ちひろさん』の作者・安田弘之さんが好きなので読みました。「寿司ガール」とは、寿司の妖精のような存在です。寿司ガールはなぜか悩みを抱えた女性の前に現れます。誰にも言えないような気持ちや本音を、寿司ガールになら話せるというのが不思議な関係だと思いました。なぜ寿司なのかはわかりませんが、楽しそうに過ごしているのを見ると理由はどうでもよくなってきます。寿司ネタの種類だけ寿司ガールが存在していて、頭に寿司ネタを乗せているのが可愛いです。「イクラパトラ様」とか、名前にシャレが効いていて好き。しみじみと良い漫画だと思います。きわどい。。娘の友達 萩原あさ美名無し物議を醸したほどの際どい作品ですが女性作家です。 この主人公の娘の友達である少女の小悪魔ぶりは凄まじいです。 もちろん、賛否両論あるでしょうし否定をする方の気持ちもわからないわけではありません。 しかしどちらにしろ読んでからそれぞれ意見を決めたらいいと思います。 絶対ドキドキしちゃいます。 新感覚の不倫ゲーム夫婦交換~今夜、妻は誰かの隣で~ 早川ナオヤ 青宮アシ名無し同じマンション内で夫婦交換による集団種付け、などという、かなりあり得ないというか、うらやましいというか、斬新なテーマを扱った作品です。リアルでは到底真似できない不倫ゲームなので、誰しもが始めは自分の夫婦が1番、どこまでも信頼しあってると思うのですが、人間の性の本能ってものがあるなと。 そしてそこに、少子高齢化とか、特殊法とか、国家プロジェクトとか、お堅い文言と現実的な文言が加わることによって、話全体に何とも言えない緊張感みたいなものが張り詰めドキドキハラハラしながら読めます。何事も、ギャップ(緊張と緩和)が大切であり、この作品はそれをよくわかっているなと感じました。AV所持が禁止されると人はどうなるのかレモンエロウ(読切) 古町名無し読み始め、まず見過ごせない部分としては、吹き出しの描き方。対象のキャラに向けて矢印が伸びている。どういう意図があるのが気になるが、2ページ目からは内容のほうが気になってしまった。 AVの所持や譲渡、売買が法律で禁止された日本を舞台に、フリーターの青年2人のうち片方の稲井くんが、AV所持を打ち明ける。 運悪くあっさり警察にバレてしまい、家族同然に大切にしていたラブドールも処分されてしまう。そうしてエロ魂に火がついてしまった稲井。そしてエロに対する情熱が向かう先には予想外の展開が。 ところどころ出てくるAVタイトルのパロディセンスが絶妙に古くて秀逸。 野球拳こそとっくに風化されたエロ文化だと思っていたが、まだ生きていたとは驚き。「稲井」という名前はあのシーンのためだけに付けたのだろうかと想像してしまう。 2人の見分けがつかなくて、どっち?となることが多かったけど。 ある人にはくだらないことだけど、ある人には情熱を注げる大事な物ってあると思うのですが、そういう人の熱みたいのが伝わるものを描ける人はすごいと思います。読後感良い読み切り、大好きだアキレア降る世界で 相澤いくえるるるウジウジした人物と、この人にしか描けない真っ直ぐな人物の対比がいつも気持ちいい作家さん。少女マンガの良い余白があるし、大好きです。モディリアーニの方も購入しました。これからも痛快な人物が活躍する物語をたのしみにしています! 異色のボクシング漫画?僕×スター 肥谷圭介starstarstarstarstar吉川きっちょむ(芸人)『ギャングース』『マーダーボール』の肥谷圭介先生新作! ある程度は読まないと何の話か分からなそうだけど、最初のカラーページとタイトルからしてきっとボクサー漫画に違いない!“巨弾拳闘新連載”だからきっとそう! けど、異色!始まり方はあまりに異色! いじめられっ子と思われる高校生が駅で不良に絡まれるかわいい女子高生を助けるよう命じられヤバそうな奴らから助けようとするが・・。 主人公の力は果たしてラッキーなのか?それともセンスの塊なのか!? いつボクシングをやってくれるのか!? 基本的に逃げてるだけにしか見えないが・・? 話がどう転がっていくか既存のボクシング漫画と違いすぎてずっとワクワクしながら読めちゃう! 何をやってもうまく行かないこんな世の中で、平凡で友達もいなく才能もなく兄は引きこもりでどうしようもない毎日を過ごしていると思っている彼にはおそらくボクシングの才能があるのだ、それもとびっきりの! このなかなか分かりやすくは才能を自覚させない焦らしてくれる展開がたまらない。 普通は1話目で自覚してスタート切りますもんね。 普通は、主人公が不良だったり強さに憧れだったりがあったりしますもんね。 それがないんだなー。いいなあ。 代わりに、主人公のずば抜けたしぶとさと図太い根性を提示してくれる。 物理的に「戦う」ことが日常にほとんどなくなってきた社会だからこそ、戦う状況が起きる必然を話の流れで持ってきてくれているので、すごく違和感ないのと、戦いが単純な肉体の暴力だけじゃないというのも魅力。 現代的な武器としてSNSを使うのがいぇーいという感じ! ラッキーパンチなのかそうではないのか、見る人が見れば分かる! 血が沸く!肉が踊る! これからの展開が楽しみすぎます。 タイトルは『僕xスター』 僕がスターダムにのし上がる話でしょうきっと! スペルが「BOXSTER」なので、誰が見ても分かるように、X(エックス)はカケルの記号としても使われていて、「僕」と、星のスター「STAR」とボクサー「BOXER」を混ぜた造語でまたいいタイトルですねー。 順調に行けば2020年2月末に発売かも?とのこと! https://twitter.com/hiyagoose/status/1206424738320408576?s=2020代女子、長野でスローライフを始める。ものつく~手作り生活、はじめました。~【合本版】 ミヤハラミヤコ名無し主人公の檜前桧由がブラック企業を脱出して友人の故郷である長野に移住するという話。線がすっきりしていて読みやすく、物語は現在と過去の回想が入るなど工夫があり面白いです。主人公が古い家を自力で修繕しながら、地域の人たちと付き合い、生活を楽しんでるのが良いですね。自然の素材を食器にしたり、家具を作ったりする工程が細かく解説されていて、自分も何か作りたいという意欲が湧いてきます。過去にブラック企業で苦労してきたことも描かれていて、上司で苦労した経験のある人には共感できるところがあります。のんびりした作品ですが、登場人物たちの感情を丁寧に描いてる作品だと思いました。靴の修理がテーマ靴理人 尾々根正 大鳥居明楽マンガトリツカレ男靴の修理によって人々と関わったり物事を解決していく。一話完結で読みやすくあっという間に読みきった。ただ何話か急激に終わったりしていたのが気になった。本編もよかったが袋麺焼きそばの短編が好きかな。 脳が気持ちよくなるお薬(安全)みたいな感じ濃縮メロンコリニスタ ニャロメロン野愛何も考えたくないとかじゃなくて、考えるという概念すら忘れたいみたいなときってありませんか。わたしはあるんですけどそういうときに読むとすごくよいです。 脳がいい感じに溶ける気がします。 面白いとか脱力系とか安易に言いたくないんですよね。 腹筋崩壊するほど笑えるかと言えばうーんと思うし、わかる人にしかわからない笑いだとも思ってないしよくわかんないけどいいかんじです。好きです。 いいマンガだったみちのくに みちつくる しまたけひとstarstarstarstar_borderstar_borderマンガトリツカレ男このマンガを読む前に全く前情報がなく、「アルキヘンロズカン」や「敗走記 関ヶ原~大阪「島津の退き口」を辿る」の作者でこの表紙だからまた「歩く」マンガかなと思ってた確かに歩くマンガだったが、いままでと違った歩くマンガだった。 「みちのく潮風トレイル」の「道」を辿りながら2013年ぐらいの被災地の状況などが書いてある。 このマンガで「みちのく潮風トレイル」の存在を知ったが一般的に知られているものなのかな http://tohoku.env.go.jp/mct/ いつでも福島聡に期待している機動旅団八福神 福島聡名無し福島聡の新刊は必ず買っている。ホームランを見るまで買い続けるからな。 びゅるびゅるハーレム!パラレルパラダイス 岡本倫名無し人間の男がいないパラレルワールドで、出会う女の子が全員自分と交尾したがるなんて、すべての男が大喜びしてしまうシチュエーションじゃないですか。 主人公の男の子は普通の高校生ですが、ある日異世界に飛ばされ、世界の謎を解くため、旅をすることになりますが、その世界では男が主人公しかいません。若い女の子ばかりで、主人公と出会う子はみんな発情します。完全にギャグエロかと思いましたが、どうやら女の子が発情するのは呪いのせいなそうで。 王国中の女の子が陽太に欲情し、分泌液をびゅるびゅるさせながら交尾を迫ってきます。もはや交尾はアイサツ感覚、義務的なときもあれば、主人公の方が疲れ果ててしまうことも。 十人十色、いろんな女の子が登場し交尾することになりますが、物語とは無関係ではなく、ちゃんと展開と結びついているので何というか凄いですね…。 青年マンガの領域では、かなり攻めた内容のマンガだと思います。 青春時代を思い出すにじいろコンプレックス ばったん名無しオムニバス形式で、田舎の女子高生たちの悩みやコンプレックスを描いた作品です。学生の頃は本当に沢山のコンプレックスを抱えていて、常に人と何かを比べていたな〜と当時を思い出してしまう漫画でした。自分だけでなく、周りの友人も実はコンプレックスを抱えていたんだろうな、とそれぞれの登場人物の悩みを読みながら感じました。青春時代を思い出す漫画です。<<418419420421422>>
どんな女の子も虜にする超プレイボーイの輝(ひかる)が一目惚れした相手は純粋無垢なお嬢様。そんなことはから物語は始まります。さて、この恋はハッピーエンディングを迎えるのでしょうか? それとも題名通り「この恋は実らない」のか? 巻頭の輝の遊び人ぶり、自信過剰ぶりに「なんていけ好かないヤツ!」と反感すら覚え、一目惚れの相手、百合子さんと急接近した時には、輝の親友である白河くん同様「百合子さん、逃げてー!」と叫びたくなりましたが、本当に恋する気持ちを知った輝が見せる純情な部分や不器用さに、次第に2人を応援する気持ちになっていきました。 輝に惹かれていく百合子さんの純粋さや可愛らしさも、輝の一途さも、とても愛おしくて、最後までかなり感情移入して読んでしまいました。 少女漫画のようですが、カテゴリーでは青年漫画。綺麗事だけじゃ終わらない展開もあるのは、青年漫画だからでしょうか。でも、そういう場面があるからこそ、この作品は生き生きとして、読者により魅力を感じさせるようです。