青年マンガの感想・レビュー15399件<<417418419420421>>リーダーとはキングダム 原泰久名無し以前から友人から勧められたのもあって読んでみました。 1巻を読んだだけで人気の理由がわかった気がします。主人公が下僕の身でありながら大きな夢を持っていることに、感動しました。私たちは普段言われた事をやったり、失敗を恐れながら生きていますが、そんな中この漫画を読んで私もの中で何か少し変わった気がします。真田モノを漫画で読みたい人におすすめ真田丸 -真田戦記- 横山まさみち 宮崎惇名無し少し古い画風ですが、真田家がどのようにして生き残ってきたかをダイジェスト版のように楽しめます。本当は小説の池波正太郎先生のものを読んだら、真田家がいかに苦労したのか感慨深いものがありますが、時間がなくて手軽に真田家の歴史をなぞりたい人におすすめです。これを読んだ後、いろんな真田モノに挑戦してその画風や作風を楽しむのが通の人の楽しみ方かと。やたらとスケベな中学生男子・鈴太郎が好きもしもし、てるみです。 水沢悦子くろちゃんも好きてるみという、時代に逆行した携帯電話機を売る店に勤める女性が主人公ですが、わたしは見た目が地味メガネなのにやたらとスケベな中学生男子・鈴太郎が好きですね。スケベと言ってもムッツリではなくかなり表立ってスケベなのがまたいい。 てるみさんが勤めるもしもし堂のほかに、もしもし堂のサポートセンターも出てきて、そこをメインにした話だけで単行本イケるだろうというくらい素敵な場所です。てるみさんいわくサポートセンターは「24時間営業の無料キャバクラ電話みたいなもん」だそうです。軽快で分かりやすい展開がgoodギャンブル王 マーチン角屋 バーミー双六名無し国民的ギャンブル漫画カイジと違って、非常にカジュアルかつ軽快でわかりやすい作風で、すらすらと読み進めることができます。主人公は、不幸になればなるほどギャンブルの才能を発揮できるタイプで、(周りが)これをうまく利用して稼いでいくって感じ。まあ、普通に面白いですよ。 バディ(キャリアとノンキャリア)プリンス 能條純一ナベテツちょうど能條先生にはまっていた時に読んだタイトルなんですが、ふとした時に思い出すヒューマンドラマです。 主人公は、現場にこだわるキャリア。その相棒は、叩き上げのノンキャリア。本来ならば「住む世界が違う」二人なのですが、「プリンス」は特別扱いを嫌がり、次第に周囲に受け入れられていきます。 主人公のプリンスは無類の女好きなのですが、相棒の十兵衛が自分の女房について語る言葉がとても好きです(地味なシーンだとは思いますが、能條漫画の中でも屈指の名言だと思います)。糠粳の妻って言葉は死語かもしれませんが、憧れる言葉だったりもします。因果応報といえば簡単だけれど #読切応援友達が拾った友達の財布 高橋龍二名無しこの著者の漫画は「ひまわり」から読んでいます。新作を読むたびに(言い方が上から目線だけど)成長を感じるというか、単純にどんどん絵が上手くなってますし、漫画としての読み応えもいつも前作を上回っている気もします。 「ひまわり」はある意味で自分の中に強い印象を残した作品なので、この人はこの先一体どんな漫画を描くのだろうと思っていました。想像していたよりも多彩な作風なんだなと感じつつも、一貫している部分はあり、毎回おもしろいなあと思って読んでいます。 最新作の「友達が拾った友達の財布」は、ある日人の財布を拾った友人と、そのお金で焼き肉を食べてしまった主人公にふりかかる不幸を描いています。 そんな犯罪じみたことしたんだから当然の報い、といってしまえばそれまでですが、主人公の彼をどうしても嫌いになれない。実際、一番悪いのは財布を拾ったクセに悪びれもしない友人なのに、主人公は友人を悪者として責めるでもなく、自分が犯した罪は自分の力で償おうという行動力もある。いい子なんだろうな…と思わずにいられません。 今彼に声をかけるとすれば、ありきたりなことしか言えないけど「きっと、そのうち、良いことあるよ。…多分。」 誠実な二人の恋は臆病、でも優しい。ディアティア かずまこをあうしぃ@カワイイマンガ周囲の女子が次々と告白しては振られる、先輩の成田秋人に疑問を持って近づいた桐ヶ谷睦子は、彼の重い内情を見てしまう。一方、傷つけるのが怖くて女性を避ける秋人は、強く真っ直ぐに自分を見つめる睦子に、初めての恋を覚える。 互いに初めての恋の戸惑いと、相手への思い遣りと、止められない感情を不器用に交わし合う、とても純粋な恋物語。この物語の魅力は二人の誠実さ、真っ直ぐさにある。 高校生にもなれば、恋人同士ならキスのひとつや……くらい、と思ってしまうが、この二人は恋人らしいこと一つするにも、相手の立場や気持ち、そして周囲の事まで、あまりにも生真面目に考えてしまって、なかなか進展が無くてヤキモキさせられる。 しかしその誠実さは、周囲と読者に安心感と、応援したい気持ちを与える。二人の遣り取りと、悶々とした感情にハラハラしながらも、きっとこの二人なら大丈夫だと思わせてくれるのだ。 問題は、秋人の「優しさ」が「怖れ」の裏返しであること。睦子や周囲との関わりで、彼が本当の優しさと「安心」を得ることが出来るのか……。 それにしても、睦子の真っ直ぐな瞳と、二人の嘘の無い遣り取りは、どこまでも眩しい。出来るならば、彼らを見習って真っ直ぐな恋をやり直したくなる。そんな作品だ。 □□□□□ 1巻が出た時、内容とリンクしたカバーニス加工に、やられた!と思ったものだが、これも名和田耕平デザイン事務所の仕事だった。 犬人間?男子と前代未聞の同居ラブコメワンコそばにいる 路田行nyae路田行先生、描くもの全部おもろ…って思ってたけどこの新連載は……めちゃおもろです。 たしかにワンコがそばにいるけど、それ人間の男(知らない人)だよー! という、なんか色々大丈夫か?な設定だけど表現力の豊かさで幸せがあふれてる。犬のときの住田くんの可愛いさで涙出そう。 …これ言っちゃあれだけど“理想の同棲”では…?人間の本質に迫るモンキーピーク 志名坂高次 粂田晃宏名無し山登りに出かけたある会社の社員旅行で起きた出来事で、最初は意味がわからずただ大きな猿が人間を殺していく話だったのですが、途中から猿が人を殺すより、究極に追い詰められた時の人間の醜さや汚さがもろに出てきます。人間の本質に迫る作品でとても面白かったです。一気読みウロボロス―警察ヲ裁クハ我ニアリ― 神崎裕也名無し続きが気になって仕方が無い。一度読み始めたら止まらないタイプの作品。テンポも良いので一気に購読した後でも、疲れたって感じがあまりしないです。 ヤクザと警察って題材はありふれているのに、まだこれだけの物語を作れるのかって色んな意味で驚きました。漫画として単純に絵も上手く構成力もありクオリティが高いです。 透明になってしまった弟と、その姉のはなし #読切応援透明人間 森優nyae絵になる絵を描く人ですね…ファンになりました。 心をこわして透明人間になってしまった(と思われる)弟とその姉の、シリアスになりすぎないユーモアに富んだお話でした。 むりやりこちらへ引っ張り戻そうとするのではなく、いつでも戻っておいでというような、良い距離感の優しさを感じます。「最も美しい才能」は本当宝石の国 市川春子S.F本の帯に書いてある「最も美しい才能」の通り、ホントに美しい漫画だと思います。特に一本一本の線がきれいで一コマの構図がすべて練られた、よくできている本だと思います。なんか無駄なものが徹底的に省かれた美って感じです…。この漫画を読み解ける人は天才か〇ガイだろうアシュラ ジョージ秋山名無し先日お亡くなりになったジョージ秋山氏の作品の中でも最も物議を醸し、日本国中が騒然とした作品です。当時中学生だった私は、余りのおどろおどろしさに読む事が出来なかったですが、還暦を超えた今、意を決して再読させて貰いました。 受けた衝撃は余り変わりなく、読後には重たい心のみが残りました。何を言わんとしているのか、何を問うているのかこの作品は? 何の結論も出ないのは私だけなのか? 多くの方に読んで貰い答えを聞きたくなる衝撃作です。 お馬鹿男子との恋は成り立つか? #1巻応援メビウスハート ―ディアティア外伝― かずまこをあうしぃ@カワイイマンガこの作品は、かずまこを先生が『楽園』誌で連載した、高校生男女の恋愛漫画『ディアティア』のスピンオフ。主人公・桐ヶ谷睦子の友人・諏訪環の物語である。 行動の早い環の恋は睦子の恋を刺激したが、環の恋の実際は、本人の報告からしか分からなかった。そこを環の高校入学時から描いているのが、本作だ。 環の恋の相手・佐久間は、典型的な「お馬鹿男子」。ガサツでバカばっかりやって、見てる分には面白いが、時に真面目な女子が腹を立てる様な。読む前は彼の恋愛話が、読み応えのある物語になるという気が、あまりしなかった。 しかし、佐久間の心理描写、とりわけ「女子嫌い」が描かれるうちに、物語は深みを増していく。 佐久間は女子の、自分への評価を、どこまで分かっているのか……彼の内面描写が、かなり丁寧になされる。男子らしい自意識で苛立ち、女子への感情を拗らせている佐久間の内面は、同じ男子の私には結構、共感できる。 一方、佐久間の男子ノリが好きな環は、女子のノリや、女子達の佐久間への態度に違和感を感じる。この環の心境は、「同調圧力」に覚えがある人は、理解できるのではないだろうか。 環に芽生えた佐久間への恋は、彼の友情との取り引きになる。恋を告げた瞬間、友情は失われるのか……? 1巻では1年生が終わり、新学年、環が睦子達と出会う所まで。 2巻以降、ある程度二人の進展は『ディアティア』で知っている訳だが、そこでの二人の心理描写や対話の細部がどの様に描かれるのか……1巻は瞬間の思考と、繊細で丁寧な心理描写に心動かされた。2巻も期待して待つ!セクシーシーンも魅力なハードボイルド漫画!野獣の都 みね武 西塔紅一名無し表紙がかっこよかったので読み始めました。 最初は、コネで途中入社したろくに仕事もしないだめな男で、そんな彼がどのように切り替わるのかわくわくしながら読みました。 彼の正体を探るスタイルの良い女性社員も出てきて、彼の真相に近づく、ちょっとエッチなおしおきをされるところ肉体を描き方が上手くてセクシーでした。 彼がなぜ銃を手にしたのか、そして彼の過去を回を追うごとに知っていくストーリー展開が熱いです。それといきなり悪いやつの頭を吹っ飛ばしたりするところも普段のダメ男とのギャップがあってかっこいいです。ダークさがアップした金融裏世界新ナニワ金融道 青木雄二プロダクション名無し独特の絵柄でイケメンも美女も登場しないけど面白いから好き。 表向きは清廉潔白な銀行の融資や企業同士の取引での債権が、落ちるとこまで落ちるとゴミになり、知識と手を汚す覚悟のあるものがゴミを錬金して現ナマにする。生きていく以上、縁を切れないお金にまつわる裏話が非常にリアル。 前のシリーズも面白かったけど、不良債権の回収でよりダークな裏金融世界になってネタが生々しいのでお勧めです。 男性の夢が詰まってそ…ちょっぴり年上でも彼女にしてくれますか? 望公太 ななせめるち 浦稀えんやaico男性の夢が詰まってそうな設定でキャラクター笑 男性漫画のヒロインってちょっと抜けててピュアキャラではにかみな女子多くないですか? そういうキャラに憧れる日本男児が多いということでしょうが。。「今日の吉川っち」以外も面白いアナーキー・イン・ザ・JK 位置原光ZSkyWalkerアオハルに載っていたのを何度か見かけていて、あまりにもあの単眼の吉川さんが目立っていたもので、その印象がとにかく強い作家さんだったんですが、単行本を読んでみるとじつに多様な作品を描いていたことに驚いた次第です。 そして吉川さん以外のキャラももれなく変だったということに気付けました。 全体的に共通してるのが下ネタギャグであるということ。時にはふざけて、時には真面目に盛り上がってますが、だいたいが高校生の雑談の延長という感じなので、「こいつらアホだなー…」と笑えます。2巻でた!ランド 山下和美ラララ2巻がでましね。もう読んだ人、います? どうにもならない夜夕焼け集団リンチ 古泉智浩ムヒ※ネタバレを含むクチコミです。じわじわとハマるあなたがしてくれなくても ハルノ晴名無しセックスレスの夫婦がお互いにすれ違っていき、ついには不倫にまで発展していく。そんな物語。 主人公・妻のみちが最初は健気でかわいいのですが、夫に夜の営みを拒否され続け、どんどん悩み傷ついていく様は胸が痛みます。その後同じセックスレスの悩みを抱える同僚と仲良くなり、好きになってしまうみちの心情や葛藤をとても丁寧に描かれており、男目線でも分かるなぁと思えるものがありました。自分が主人公だったら果たして、どう思ったのだろうか。どう行動したのだろうか。気付いたらハマってしまったマンガでした。本当の戦争の話をしようディエンビエンフー 完全版 西島大介野愛実際にあった戦争をテーマに掲げているものの、これは明らかに虚構の戦争。さながら天下一武道会。 案外、戦争はこういうものなのかもしれない。 死の恐怖と隣り合わせであることすら日常になって、人が死んだ次の瞬間には恋や娯楽に心奪われる。 ベトナム戦争は世界で初めてテレビでの生中継が行われた戦争だったはず。もはや戦争すら娯楽なのか?というくらいに人が死ぬ。 ポップでかわいい絵柄で人がわんさか死ぬので、現実味が薄れてしまう。でも、人の死に対して現実味が薄れていくこと自体が戦争の本来のヤバさのように思えて、気づくと心臓のあたりが重たくなってくる。 リアルに描いてないからこそ逆にリアルという、西島大介先生恐るべし。 戦争の最中で生きていたひとが実際にいるんだから戦争は日常でもあり娯楽でもあったんだろう。軽いノリで人が死ぬ。不条理だなあ。嫌だなあ。 悲劇悲劇していないぶん、読みやすいぶん知らず知らずのうちにダメージを負います。TRUEENDも読みます。 納骨ドタバタファミリーコメディ #読切応援骨壷の小鳥ちゃん 藤原ミナモnyaeこの読切は、ただ骨壷の蓋のあたまに付けた小鳥のオブジェが大きかった、ただそれだけのことに大人数の大人たちがふりまわされる話なんですが、とてもコミカルで重くも暗くもない。山田洋次監督が撮る映画のような雰囲気があります。 さすがの四季賞、こういうワンシチュエーションでどんどん話が広がる漫画を描けるのってすごいと思いますし、主人公とおじいちゃんの関係性も話の流れのなかでよく分かる。霊媒師が出てきちゃった時は「まじかよ」と声に出してしまいました。最後のあの見開きにはまさに一件落着!という言葉がぴったりです。 ”バンディエラ”なる存在機動戦士ガンダム バンディエラ 矢立肇 富野由悠季 加納梨衣 矢立肇・富野由悠季くまぞう「スローモーションをもう一度」作者・加納梨衣が描く異色のガンダム外伝。ジオンの元有名サッカー選手が、ザクのパイロットとして戦争に身を投じる物語です。サッカーファンであれば、タイトルでピンと来るかもしれませんが、「バンディエラ」とは、イタリア語でサッカーチームのリーダーのこと。普通のキャプテンとも違う、チームのシンボル的存在の選手に使われる言葉です。かつてサッカーの国際大会(ギャラクシーカップ)に出場していた偉大な選手が、戦場でいかに戦い苦悩するのか。これまでになくスポーツ選手と国家の戦争との関係を描こうとしているように感じました。そこまでガンダムの歴史に詳しくないガンダム世代ではありますが楽しく読ませていただいてます。特にガンダムでスライディングかましたシーンとか興奮しましたね。「左利き」設定とか、サッカー特有の心理戦も面白いです。ガンダムとサッカーが好きなら読んで損はないと思います。<<417418419420421>>
以前から友人から勧められたのもあって読んでみました。 1巻を読んだだけで人気の理由がわかった気がします。主人公が下僕の身でありながら大きな夢を持っていることに、感動しました。私たちは普段言われた事をやったり、失敗を恐れながら生きていますが、そんな中この漫画を読んで私もの中で何か少し変わった気がします。