青年マンガの感想・レビュー15379件<<110111112113114>>生きるとは現在地 INAstarstarstarstarstar野愛こういう感情を味わったことがあるなと思った。感情というより感覚かもしれない。 自分が生きている今が過去と未来に長く連なっているんだ、という感覚。 名前をつけようとするとエモいとか郷愁とかになっちゃいそうなやつ。いいとか悪いとかそういうことではないやつ。こんなところまで来ちゃったんだなあ、まだまだ行かなきゃいけないんだなあ、みたいな感覚。 主人公は子育て中の父親。区画整理で潰してしまった実家近くに家を買い、家族3人で暮らしている。 子どもの頃の記憶がそこら中に残っている。自宅のローンはまだ35年も残っている。 ずっと同じところにとどまっているつもりでも、時は流れ人も変わっていく。出会いも別れもあったし、これからもある。 当たり前のことしか描かれていないけれど、だからこそ感動がある。なんとなく生きてきたつもりだけど、いろんなものを積み重ねたり抱えたり落としたりしてきたんだなあ。教師いじめを不登校生徒が復讐夜嵐にわらう 筒井いつき名無し※ネタバレを含むクチコミです。「ヒト化」という設定の面白さ #1巻応援虫の皇女マユの旅 氷堂リョージ兎来栄寿『高尾の天狗とミドリの平日』の氷堂リョージさん最新作。 作り込まれた独特の設定が魅力のファンタジー物語です。 この『虫の皇女マユの旅』の世界ではヒトが地上を支配者となっているものの、「ヒト化の秘術」というものをとある偉大な魔法使いが生み出し、哺乳類・鳥類・海洋生物・虫など、さまざまな生物の代表者がヒト化をしてヒトの社会に介入してきます。なお、ヒトは魔法を使えないのですが、ヒト化した生物は皆元々の特性に応じて何かしらの魔法を使えますそれ故に、ヒト化した生物に対して好い感情を持っていないヒトも多いという設定も重要なポイントです。 本作の主人公は、「ヒト化できるのは認可された生体のみ」という掟を破って幼い身で非合法のヒト化を受けた蚕蛾のマユ。虫国の皇位継承者であるマユは従者である蛍蛾のホタルと共に、ヒト化が解ける1年という期限の間に偉大な虫帝となるべく見聞を広めようと冒険に出ます。ただし、ホタルはマユになるべく危険な目に遭って欲しくないので極力安全に1年をやり過ごさせようとします。その辺りの、各々の考え方や目的の食い違いも面白さを生んでいます。 マユが冒険に出た先ではアシダカグモやヤマトゴキブリ(中身はゴキブリと言っても、外見はただの眼鏡イケメンなので閲覧注意ではないです)などなど、さまざまな生物と出逢いながら、慣れないヒト化した体に(排泄・トイレの使い方が解らないなど)悪戦苦闘しつつも見聞を深めていきます。 マユは世間知らずではあるものの、 「ヒト化した者たちがヒトによく思われないことがあるのは 互いをよく識らないからという面もあろう」 など、時に本質を突いて種族の垣根を越えた道を示します。その様には、皇族としてのカリスマ性が垣間見えます。 「ヒトの支配はせいぜい数千年、一方で虫の支配は4億年」という、現実でもたまに言われる事柄を上手く設定に取り込みながら、物語の歯車が回されていきます。 毎回、どんな生物がどんな魔法を使えるのかという小さな楽しみがあり、それぞれのキャラクターたちの思惑が複雑に絡み合うのも面白く、そして物語全体という大きな楽しみもあるので密度濃く楽しさに溢れている作品です。 虫が話の中心ではありますが、基本的にヒト化した姿で登場するのでヴィジュアル的には虫が苦手な方でもそこそこ大丈夫かと思います。面白いファンタジー系の作品が読みたい方にお薦めします。空気のようなもの釣りバカ日誌 やまさき十三 北見けんいち名無し巻数も百を超え、シリーズ映画も終わり、マンネリの極致に達した感もある。浜ちゃんの人の良さで乗り切る展開には、もう飽き飽きしてしまう。 人物の線にもバラつきが見え、画力の衰えも感じ取れる。 なのに。 オリジナルの中に、この画柄が無いと寂しくなってしまう。 マンネリの先にある空気感を掴み取った稀有な作品と言えるのかもしれない。 コミックス刊行記念の番外編動物人間 番外編 岡田卓也名無し※ネタバレを含むクチコミです。ある意味、ボーイ・ミーツ・ガール?Lv1魔王とワンルーム勇者 toufustarstarstarstarstar_borderゆゆゆ魔王が勇者に倒され10年。 早起き復活して本調子じゃない魔王と、いろいろ面倒くさくなってしまったニート勇者が再び出会った! 日常系コメディでもおもしろそうな設定なのに、バトル&ファンタジーしています。 平和をもたらした勇者一行はどうあるべきなのか。 魔王退治後の世界の復興というものは、そこまでが含まれるのでしょうか。 気になったところは、魔王は蛾のナントカとあったけど、性別はつまるところ、どっちなのでしょう? 魔のものになれば死んでも蘇る設定とはあったけど、性別までは書かれていませんでした。可能性はあります。 読み進めれば、疑問は解決するんでしょうか。 ただいま、続きが気になる3巻読了です。 そもそも、魔王側は雇用の待遇も良いし、みんな魔のものになってしまえばいいんじゃないかと、人間同士の争いを見ていて、思ってしまいました。『ハコヅメ』作者の新作は時代劇!!こんなん絶対おもろいやんだんドーン 泰三子mampukuニッチなテーマの「○○史」の漫画ってだけで期待値マックスなのにそれをやるのが秦三子先生とあらばそらもう間違いないですよ。事実、ふわふわ掴みどころのない日常系コメディとしてスタートした前作『ハコヅメ』とは異なり、今作は一話目にして緊張感も感動もフルスロットルです。傑作の予感しかない。 物語としては幕末から明治初期にかけての話になるかと思いますが、私のような日本史エアプ勢にもやさしい粒度で偉人いじり・史実いじりを織り交ぜてくるので、情報量が多い割にとっつきやすく楽しく読めます。 第一話が掲載されたモーニング29号での作者インタビュー記事は必読です。 ハコヅメ終了後に作者に降り掛かった不幸や、どん底にあっても消えなかったクリエイター魂、最終巻の表紙イラストに込められた秘話など、読むと目頭と胸が熱くなります。 古屋兎丸の新連載! 戦後日本、サーカス団の物語ルナティックサーカス 古屋兎丸名無し主人公と物語の舞台となるサーカス団の顔見世的な第1話だった。サーカスのメンバーは15歳〜22歳とみな若く、中でも「稲妻飛行少年」の異名をとる主人公・龍之介は、難度SSの技を全く失敗しない団の花形。 自分を「現人神だと思え」とのたまい恐怖政治を敷く団長の下、龍之介を妬んでる団員がいたり、親子が居たり…。 これから古屋兎丸先生お得意の、若者たちの愛憎入り交じる青春劇が繰り広げられていきそう。主人公に共感できない漫画は楽しめない地雷忍者るるの失恋 西瓜士名無し自分と同じじゃなくても良い、でも主人公の行動理念に共感できない物語は楽しめないな 地雷系と言ってる通り完全に頭が逝っちゃってる地雷系主人公が自分の欲望と即甘い汁にすり寄る短絡思考で現実逃避する 忍者として戦う理由はホストに貢ぐ金を稼ぐため、稼いだ金は即貢ぐしホストに騙されるけどその瞬間だけ幸せならそれで良い系主人公 いくらコミカルに描いても主人公の不快度が高すぎて私には無理だった 上手な息抜きの方法はるかリセット 野上武志starstarstarstarstar_borderゆゆゆ本を開くと、「春河童 / 天野はるか」名義の作者近況が書かれており、「あれ?実在?!」と表紙の作者名を二度見してしまいました。 多忙な作家の天野はるかが、仕事の息抜きをする、ただそれだけの漫画なのですが、読み進めると心の何処かでどんどん羨む気持ちが大きくなっていきます。 最初は昼から飲みたいなぁ、ふらっと博物館も素敵だな、という気持ちに追い打ちをかける寝台特急でうどんを食べに香川へ。 なんて大人な息抜き、羨ましい!! この漫画はある意味、時間つぶしガイドブックなので、やることが思いつかないなと言う日に、パラパラとめくって出たページを真似するのも楽しそうですね。 たくさん日帰り旅行がでてきますが、若さがないと長距離日帰りはキツイです。 春河童先生は三十路前なのでまだ平気なのかもしれません。 それから休日は渋滞もあるのでご注意を。 ノーベル賞作家が描く「チェルノブイリ原発事故で何が起きたのか」チェルノブイリの祈り スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチ 熊谷雄太(STUDIO H) 今中哲二starstarstarstarstarたか※ネタバレを含むクチコミです。伝説の魔法少女(30)再始動ぼくの奥さんは魔法少女かもしれない 相川真霜六文銭設定が秀逸なラブコメでした。 主人公の奥さんである「みく」は元魔法少女。 しかも、ただの魔法少女ではなく伝説的にすごかった魔法少女で、「ミラクルみく」とか言われていた存在。 主人公は、そんな魔法少女だった彼女のいわゆる追っかけというか、推し活をしていたオタクで、ひょんなことで大人になった彼女と合コンで出会う。 そして、そのほとばしる情熱で結婚までいってしまう。 順風満帆な夫婦生活をしていた矢先、昨今の魔法少女不足から、引退したはずのみくにも魔法少女として復帰の依頼がきて・・・という流れ。 魔法少女は大人になると魔力がなくなるようなのだが、みくは伝説的な魔法少女だっただけに、30歳でもバリバリ現役。 だけど、年不相応な格好(魔法少女的な露出度高めの服)に恥ずかしがったり、夫に魔法少女の変身をみられたくなかったり、こういったラブコメ要素が、すごくいいです。 わたくし、クールな美人が赤面するのがツボなので最高でした。 夫婦、ラブラブなのもいい。 魔法少女として戦うシーンはないのですけど、ラブコメとして楽しめる作品です。 1巻の終わりもよかったので、続きが気になります。 男、子持ち、必読離婚しない男 大竹玲二名無し男が親権を獲得できるのは1割程度みたい。 もちろん、男側に原因が多いという事もあるのでしょうが。 この漫画の主人公は離婚をして、親権を獲得計画を実行しています。 奥さんは浮気三昧で、家事はしない。たまたま顔が良いから娘も可愛く生まれていてタレントに育てるという暴挙に・・・・ 胸糞悪い母親です。 男としては、頑張って上手に離婚をして親権を獲得してほしいものです。 子供側の意見や気持ちも上手に描く事を期待しています!! 共感できる新しい上司はど天然 いちかわ暖starstarstarstarstar_bordermotomi前会社のパワハラが元でトラウマをもってる主人公。 社会人だとわかる!という方も多い気がします。 でも、こんな上司だったら癒されそうだし、頑張れそうです。 主人公が優しそうな上司だからとマウントを取ろうとしない、謙虚なのも手伝って良い関係を築けてるような気がします。 主人公のメンタル的にもこの会社に転職してきて良かったと思いましたし、自分もこんな会社に転職したいなと思って癒される作品です。肩ひじ張ってなくて読みやすいです。しょうもないのうりょく 高野雀starstarstarstarstar_borderママ子異能というにはほんとにしょうもない能力。 もっといい能力を持っていればよかったと思っちゃうけど現実的には無理して使わなくても生活できて仕事ができればって登場人物たちに共感してしまいます。 たまにはトラブルがあったりしてチームで能力を使うってなるけど、普段は普通の人たちなのでフラットで見れていいです。 自分にも異能があるとしたら、ねなくても元気とかお肌つるつるとかがいいなぁなんて想像しちゃいますね。パーティーにトラウマを持った子の変貌していく様雑用付与術師が自分の最強に気付くまで(コミック) アラカワシンstarstarstarstarstarママ子うすら笑いを浮かべて雑用係としてパーティに置いてもらっていた主人公クロノス、仲間を助けるためにボスを倒したらリーダーの逆鱗に触れついほうされてしまう。 しかし同郷のハイデマリーは彼の力を信じていた。 彼女は最大パーティに勧誘し、彼の才能と努力が素晴らしく本物だということが周りに知られていく。 ダンジョン攻略で、彼の持つ隠された能力が明かされる?? トラウマ抱えても前に進む!って感じだけど、まだまだ秘密がありそうでクーっっ続きが気になる。 ミステリー以上のミステリーがある。変な家 雨穴 綾野暁名無しんー。 不動産って謄本を取れば、売りに出してる人の事分かるんだけどなぁー。 つまり、一件目、二軒目と持ち主が同一なのかも直ぐに分かる。 そこから調べようと思えば、幾らでも調べれるんですよねぇー。 この後の話は知らないけど、現金で家を建てたんですかね? ダブルの住宅ローンって通りませんよね? 全体的に勉強不足で、物語として破綻してます。 これ読んで面白いと言っている人って無知ですよね。 これもユトリ教育の弊害ですね。19世紀パリのお仕事事情河畔の街のセリーヌ 日之下あかめstarstarstarstarstar_borderゆゆゆ19世紀フランス・パリの雰囲気を体験しているような気持ちになれる漫画だと思う。 細やかなところまで描かれていて、見たことないパリを見たことがある気持ちになれた。 『月から来たような』と先生に表現された女の子セリーヌが主人公。 文字を書くことや裁縫、掃除など、基本的なことはひとつひとつ丁寧にこなすことができるので、ぼんやりとした子ではないのだけど、どこかぼんやりしている印象がある。 パリとは違う街から来た彼女を通して見る、パリを成り立たせている仕事。 100年以上前に存在した街の雰囲気を味わえるのはとても楽しい。 セリーヌの独特なテンポが、一緒に働く人の心を緩めるのもまた楽しい。 絵画のような表紙の漫画だと思って読み始めたのだけど、あとがきで漫画そのものが「印象派が描いたパリに対する憧れ」から描かれたとあり、直感が完全な的外れでなかったようでフフンと思ってしまった。8巻を読んでMonacoの空へ2 ALAS~輝ける翼~ 野部利雄名無し空がモナコのオッパイ吸うの エロかった モナコのお尻もいい♥ 柳生連也武芸帖の感想 #推しを3行で推す柳生連也武芸帖 とみ新蔵starstarstarstarstar_borderマンガトリツカレ男・読んだ直後に思ったこと ※一番大事! 何回読んでも良いな。まあ人が斬り殺し殺されまくるな。あと人の道と剣の道のバランスがいい気がする ・特に好きなところは? 箱根の山もいいが砂浜での坊主の集団との対決だな ・作品の応援や未読の方へオススメする一言! とみ新蔵の剣術漫画だとこれが一番読みやすい気もするが柳生兵庫助を読んでいないと分かりにくそうな面もあるな ガンニバルが好きな人はハマると思う動物人間 岡田卓也starstarstarstarstarかしこ二宮正明が帯を描いていたので読みました!!ガンニバルみたいな刺激が強い漫画が好きな人は絶対にハマると思います。むしろこっちの方がグロいかも? 父親と幼い娘が森の中で怪我をして動けなくなっていたところを二足歩行で人語をしゃべり洋服を着たブタが助けてくれたところから物語が始まります。ほのぼのとした始まりから一気に方向性が変わる第1話はここ最近読んだ漫画の中でも完成度がむっちゃ高くてオススメです。第1話だけでも読んで欲しい!! でも一番びっくりしたのはこれを「愛しのアニマリア」と同じ作者さんが描いたってことですね…!オフィス友達のあ先輩はともだち。 あきやまえんまstarstarstarstarstarNanoこんな先輩いたら毎日HAPPYだし喜んで仕事するやろ!!!可愛くてビジュ最高にタイプで(私個人の話)仕事もできて、って最高やん。しかも主人公にだけ見せる(事故的なものとはいえ)弱いところとか、もうみんな大好きなやつ~~! 社会人になると友達を新しく作るってかなり難しいよね分かる~となりつつ、私ものあ先輩と友達になりたい!!大塚くん代われ!!!となりました。2話も読んだけどのあ先輩しっかりオタクしてて好き。ひたすら二人が可愛いのでずっと見ていたい。 文庫版の最終巻に描き下ろし短編が3本収録じゃりン子チエ【新訂版】 はるき悦巳starstarstarstarstarひさぴよ2023年の令和にじゃりン子チエ描き下ろし短編が!! ・「チエちゃん」以前のチエちゃんの巻 ・夜のヒラメの巻 ・チエちゃんの定休日の巻 の3本立て! はるき悦巳先生からのミニメッセージも! https://www.futabasha.co.jp/book/97845757283920000000?type=1柳生兵庫助の感想 #推しを3行で推す柳生兵庫助 とみ新蔵 津本陽starstarstarstarstar_borderマンガトリツカレ男・読んだ直後に思ったこと ※一番大事!※ 久しぶりに読み返したがやはり柳生連也武芸帖とごっちゃになってた。とみ新蔵の描く剣術劇画は大体全部面白いな ・特に好きなところは? 1対多の戦いになるとリズムゲームのように人が斬り殺されていくところ ・作品の応援や未読の方へオススメする一言! 柳生新陰流に興味があるや剣術に興味があるとみ新蔵が好きならおすすめです。 人が斬られた際の書き込みが少しグロいかもしれないのでその辺は気をつけて欲しい <<110111112113114>>
こういう感情を味わったことがあるなと思った。感情というより感覚かもしれない。 自分が生きている今が過去と未来に長く連なっているんだ、という感覚。 名前をつけようとするとエモいとか郷愁とかになっちゃいそうなやつ。いいとか悪いとかそういうことではないやつ。こんなところまで来ちゃったんだなあ、まだまだ行かなきゃいけないんだなあ、みたいな感覚。 主人公は子育て中の父親。区画整理で潰してしまった実家近くに家を買い、家族3人で暮らしている。 子どもの頃の記憶がそこら中に残っている。自宅のローンはまだ35年も残っている。 ずっと同じところにとどまっているつもりでも、時は流れ人も変わっていく。出会いも別れもあったし、これからもある。 当たり前のことしか描かれていないけれど、だからこそ感動がある。なんとなく生きてきたつもりだけど、いろんなものを積み重ねたり抱えたり落としたりしてきたんだなあ。