青年マンガの感想・レビュー15379件<<112113114115116>>ピークのシリア編は一読の価値あり火線上のハテルマ せきやてつじ名無し途中からいきなり頭が追いつかないレベルで作風が変わってしまい ました・・・。やはり不評だったようであっさり連載が終了。 各編完結形式で「勇午」(海外舞台のアフターヌーン連載頃)にも 負けないくらい面白かっただけに、そこからは読まなくても良いから と前置きしてでも薦めたい作品です。喪失と影が生に輪郭を与える百合 #1巻応援琥珀の貴女 東河みそあうしぃ@カワイイマンガあらゆる物事は始まり、終わってゆく。生まれ、死んでゆく。物語も、恋も、そして命も。 死の波打ち際で生を振り返る時、または仮初の死から生還するとき、生は強く輝く。あるいは現実感がない喪失は、反芻していつまでも心を縛る。喪失が生きることに、輪郭を与える。影が光の世界にディテールを与える。 そんな影と光が描かれるのが、この大人百合短編集だ。強い物語も、ふんわりとした物語も、そこには喪失や影があり、それゆえに登場人物たちは複雑で、切実になってゆく。 どの物語もなかなか真相が明らかにされず、ショッキングな体験をくれる。そしてその核を貫くのはまごうことなき百合だ。昏くても明るくても、その百合は暗闇に差す細い光のように印象的だ。 ●chandelier 恋を失い死を願うレズビアン風俗のキャストは、好きな人との予行練習だと言う客に惹かれる。死の淵で手を取る二人。 ●ふたりの楽園 政略結婚に臨む花嫁と、彼女を束縛する幼馴染。昏い関係の真実に驚く。 ●えりちゃんのハイヒール 二丁目で私にキスをした、ゴツいハイヒールの小さな女性。たまさかの出会いと不在にぼんやりと心を縛られる感じ、なんかわかる。 ●水際 レズビアン風俗の30代のキャストは日本画の大家の女性にモデルとして雇われる。「よぼよぼのババア」に惹かれてゆく恋は強力だった。 ●転石苔むさず バイト先の苦手な先輩を、一晩泊めてやる。一瞬近づき、離れてゆくその距離感をこちらも想像する。 ●ひかり 母を亡くした新興宗教二世は、昔世話してくれた信徒の女性のために「神の子」になる。信頼を巡る物語は複雑に正しさを挫いてゆく。すごいものを見た……。妙にリアルな近未来ウィズコロナ #1巻応援旅に出るのは僕じゃない いけだたかしあうしぃ@カワイイマンガまさかの「204X年まで続くコロナ禍」という世界観は、枠組みから細部に至るまで徹底していて驚く。 技術が進んでいたり、変わらない伝統があったりという世界各国の楽しさを、明るい絵柄でたくさん描きつつシリアスな内容も多い。 例えば「日本人を嫌うベトナム人」という描写がある。技能実習生の問題を知っていれば「こういうことはありえる」と想像できるはずだが、何故か誰もそれを口にしない。他にもこういった「つい目を背けてしまいがちな可能性」を描き、考えさせられながら世界観に引き摺り込まれる。 奇妙にリアルで楽しいけれどシリアスな近未来を、主人公と共に旅行する。そこには創作物にしかできない、心を動かす実感がある。 VR旅行のための「体験」データを集めてまわる主人公の青年。彼の旅に強い印象と深みを与えるのは、各地で出会う女性たち。その出会いは彼にとっても女性たちにとっても、忘れたくない重要さを持つはずなのだが……。 旅の記憶を保持できない主人公の特性が、これらの出会いをより強く、切なく印象付ける。これらの旅は一つひとつバラバラに見えるが、今後もそうなのだろうか、それともこの先……?佐橋くんとヒヨコ(仮)佐橋くんのあやかし日和【電子特典付き】 三卜二三starstarstarstarstarぺそ※ネタバレを含むクチコミです。 双子の姉弟なのねたっちゃん、どっちとる? 谷根千名無し1巻読了。初見で姉妹だと勘違いしてたんだけど、片方は男の子だったのかー。可愛さがオトコノコってレベルじゃねーぞと表紙とタイトルに若干ミスリードされた気分だが、読んでみたらこれはこれでよかった。双子設定を上手く活かしてるし、幼馴染・同居といった鉄板要素も押さえてる。しかし「どっちとる?」と言われても答えは出てないか…?いや、まだわからないか。やはり双子の弟が物語のキーマンになると思う。たっちゃんの行先が心配である考えさせられる、とても。あなたがしてくれなくても ハルノ晴ママ子ちょうど友達に似たような相談をされていたので、同じような内容でビックリしました。それくらい、世間には普通にある話だと思います。他人に言わないだけで、夫婦間ではよくある話なのかなと。。単純な不倫の話ではありません。二組の夫婦、それぞれ一人一人の感情や心の動く瞬間が丁寧に描かれています。客観的に見ていると、みんなの気持ちが分かる。何が正解か分からなくなります。最後まで読むと、「あなたがしてくれなくても」というタイトルが、いろんな角度から解釈できると思います。転生ものかと思ってら、現実がおかしくなってた冒険家になろう!~スキルボードでダンジョン攻略~(コミック) 栗山廉士 TEDDY 萩鵜アキstarstarstarstarstar_borderこめつぶダンジョンがそこいらに発生する日本、冒険家になって有名になってやる!! 存在感なさに日常生活でも気づいてもらえない主人公。家の倉庫にできたダンジョンで、魔道具を手に入れてひたすらレベリング。 隠れたくないのに強くなったらどんどんスキルアップして、装備品の仮面しか認識されない笑。ダンジョン内の敵が野菜や家畜だったりして、気にせず食べちゃう世界がおかしくなってからは懐かしい味。 北海道を舞台にしており、北海道の地名や料理、アイヌの神様などの話も出てくる。 仲間ができ、彼を理解する買取屋や上位ランカーに一目置かれる。 質量のある百合 #1巻応援ステラ☆レコード しおやてるこ兎来栄寿しおやてるこさんの百合からしか得られない栄養素、あると思います。 昨年、発表された読切「ホントのキモチ」をベースにした連載作品で、全1巻で完結しています。 田舎から上京してルームシェアしている大学生で"親友"同士の杏子と律を中心に描かれる物語。友人同士ではありますが律は大きな感情を中学時代からずっと秘めている、というところからスタート。 律の姉を好きで、それが高じて律にも手を出してくる第三のキャラ真琴も現れ、混沌の様相を呈していきます。 個人的にとてもツボなのは、律と杏子の馴れ初めが「14歳の時に丸尾末広先生の本をチェックしていた」という所から始まっていることです。その年頃だと、その趣味を理解してくれるのってクラスにひとりいるかどうかではないかと思います。マンガ以外でも小説・ゲーム・芸人などあらゆる趣味が合致するふたりの関係、推せますよそれは。 そして、本作の最大の魅力は主人公たちがとても個性豊かで生き生きと生きていること。特に、 「単位とオトコは落としてナンボじゃい」 と普段の性格も性に関しても自由奔放で、そのくせ嫉妬深い律。彼女の豊かな表情や、現代的な気取らない女子像は紋切り型のキャラクターとは一線を画した存在感を放っています。私のタイプとは全然かけ離れている人物像なのですが、それを超えて魅力的だと感じます。律の友人たちもまた類友的な感じで、良いキャラをしています。 人間の綺麗な部分だけでなく、猥雑な部分も含めて清濁併せ呑んだ上で、しっかりと人を愛して、たまに上手く行かなくて、それでも愛し抜いてという部分を描いているのがとても、とても良いです。 七夕に読むのも乙な、上質の百合です。まさかの制作秘話三番手ヒロインのその後 望公太 大友卓二名無し※ネタバレを含むクチコミです。ゴブリンゴブリンゴブリン言っている人ゴブリンスレイヤー 黒瀬浩介 蝸牛くも 神奈月昇starstarstarstarstar_borderゆゆゆアニメを見て、なんとなく外伝の『イヤーワン』を読んでから、こちらを読み始め、さらに原作小説へ遡って読むほどハマっています。 アニメと同じく、イヤーワンと同じく、基本的な内容は 「ゴブリン共は皆殺しだ」。 シンプルです。 ストイックです。 ゴブリンへの攻め方のバリエーションは、おそらく他の漫画に追随を許しません。 イヤーワンと違って、ゴブリンスレイヤーが少し大人で、少しずつ気持ちが変わってきているのがおもしろいですね。 ビジュアルが出てくると気になるのはゴブリンスレイヤーの兜を脱いだ顔立ちなのですが、吹き出しやらなんやらで、上手に隠されています。 それからあまりにも自然に読めていたので、登場人物は全員、通り名や役職以外、本名が明らかにされていないことに気づきませんでした。 でも呼び名で誰が誰を呼んでいるかすぐにわかる。 すごい仕組みです。 ちなみに私の好きなキャラクターは、漫画版の魔女のおねえさんです。 魅惑的で、けだるそうで、独特の吹き出し使い。 でも恋する乙女。 乙女だけど、いろいろ知っていそう、なんだかすごく強そうなおねえさん。 あのツヤツヤしていそうなビジュアルが好きです。 ぶっ飛んだ内容が素晴らしい君のことが大大大大大好きな100人の彼女 中村力斗 野澤ゆき子starstarstarstarstar_border宮っしぃ100人の彼女と一目惚れで付き合って、付き合わないと女の子が死ぬとか、ぶっ飛んだ内容から始まるラブコメ ガチで100人の彼女と付き合うまで続きそうな勢いで、彼女もキャラ濃いやつしかいないし、何より主人公がマジでヤバイ メタ発言も多く、個人的にメタネタ入れてくる作品好きなので、この作品は楽しい! 色々ぶっ飛んだキャラ多いけど、ある意味新しい斬新なラブコメですよ【長文注意】ザ・ファブル第二部が終わると言うので色々思ったことを。。ザ・ファブル The second contact 南勝久名無し※ネタバレを含むクチコミです。死人の声をきくがよいの感想 #推しを3行で推す死人の声をきくがよい ひよどり祥子starstarstarstarstarマンガトリツカレ男・読んだ直後に思ったこと ※一番大事!※ 久しぶりに読み返したが最高だった。以前はホラーのギャグありマンガで読んでいたが今回は一巻の最後に後書きマンガにある「ラノベっぽいタイトルで女の子がいっぱいでるマンガ」で主人公の男の子が幼馴染の幽霊や女の子に囲まれたキャッキャウフフな内容とホラーマンガ家が描くとどうなるのかを意識して読んだらこの記事の楳図かずおに「ラブコメを描いてください」を描いてくださいといったら『わたしは真悟』を描いたというエピソードを思い出した https://manba.co.jp/manba_magazines/22572 ・特に好きなところは? 好きなところだらけだね。何回も読んでるが毎回同じところで笑う。あとちょこちょこ他の作家のホラーマンガなどに登場したキャラっぽいのが出てきたりするのもいい。特に好きなのはゴーストと式野かな ・作品の応援や未読の方へオススメする一言! こういうむちゃくちゃ面白いマンガはどんどん読みたいね 「ゴクシンカ」連載終了に思うゴクシンカ ピエール手塚名無しいつのまにか終わっていたな、というのがまず第一印象だった。 なんだろう、おもしろそうな雰囲気はあったし、実際それなりにはおもしろい漫画だったんけれど 作者のTwitterやブログのが狂気度・魅力が上であり、そっちのが好みな読者が結構いたんでないか たとえば以下の将太の寿司をめぐるエッセイ漫画だったり https://twitter.com/oskdgkmgkkk/status/1597947268052971522 ブログだったり https://mgkkk.hatenablog.com/entry/2019/08/14/111920 https://mgkkk.hatenablog.com/entry/2018/11/30/190935 こっちのが客観的なおもしろさではまさっているように思えた。 思ったより続かなかったのは、だからかもしれない。『グールが世界を救ったことを私だけが知っている』の感想グールが世界を救ったことを私だけが知っている 米白粕 下等妙人 火浦R名無し※ネタバレを含むクチコミです。水あさとの新作読切佐倉さんの残業Party Night! 水あさと名無し※ネタバレを含むクチコミです。 豆腐屋桶川物語の感想 #推しを3行で推す豆腐屋桶川物語 城としあきstarstarstarstarstarleon・読んだ直後に思ったこと ※一番大事!※ 豆腐の取材ができていて、大阪の下町の雰囲気や人間ドラマが如何にも現実に有りそうな感じがしている。 ・特に好きなところは? ひたすら豆腐作りに励む兄とそれを度々手伝う女学生との恋。巻数が進むに連れて徐々に進展していくのが良い。 ・作品の応援や未読の方へオススメする一言! 古くて手に入れにくい作品ですが、じんわりしていて良質な漫画だと思う。想像以上に平田弘史を感じられたおれは短大出 堀道広starstarstarstarstarかしこ題字を平田弘史先生が描かれたことで話題になりましたね。どこの大学にも受からなかった歩留よしおが惰性で短大に入学する物語です。1984年の富山県が舞台なのは作者本人の経験がベースになっているからでしょう。あとがきによると8年も連載していたそうなので話によって面白さにムラを感じることもありましたが、どんな話もあの題字があると傑作に感じられるのですごいです。ラストも平田弘史先生の助言により決めたそうですが、結果として平田イズムを感じられるラストになっているのではないでしょうか。普通のギャグ漫画だと思って読まずにいたことを後悔しました!反省!はやく2巻が読みたい変な家 雨穴 綾野暁starstarstarstarstar野愛平面を見て立体を想像するのが苦手なので、間取り図だけ見ても違和感に気づかないタイプの人間です。そんな人間が読んでもめちゃくちゃ面白いです。 2巻が読みたくて仕方ないのでまず原作読もうかなと思うくらいに面白いです。 奇妙な間取り図を眺めて立てた憶測が、実際の事件と結びつき、新たに奇妙な間取り図へと繋がっていく。 テンポよく進んでいくのでサクサク読んでしまいました。さあどうなる!?というところで1巻は終わり。 ミステリーは解決編まで一気に読みたい人間なので、気になって仕方がないです。やっぱり原作読むか……。 これは作品と関係ない話ですが 主人公が夢の中で奇妙な家を彷徨い扉を開けるシーンのタイミングでページが読み込まなくなったのがめちゃくちゃ怖かったです。急に画面が白くなってビビりました。 天才が活躍するって、気持ちがいいアルキメデスの大戦 三田紀房マンガが主食※ネタバレを含むクチコミです。ホイチョイ・プロって何なんだろう…?気まぐれコンセプト 完全版 ホイチョイ・プロダクションズstarstarstarstar_borderstar_borderかしこ何年か前から気まぐれコンセプトの絵柄が変わったのに気づいていますか?私はマンガ評論家のブルボン小林さんの著書「ザ・マンガホニャララ」を読むまで全く気づきませんでした。ブルボンさんいわく連載が30年以上続いて初代の作画家の方も定年なのでは、とのこと。へ〜!そんなこともあり得るのか!と感心したのですが、気まぐれコンセプトって何かと読み飛ばしがちなんですよね。巻末だし。スピリッツって面白い連載がたくさんあるし。けれど最近になってもしかしてネタを考えてる人たちも世代交代してるのでは?と、ふと思いました。なんとなく自分と同世代の中の人がいる気がしたんです…。アラサーで気まぐれコンセプトのテイストに合わせられるって実はすごい才能がある人かもしれない。これからは気まぐれコンセプトちゃんと読もうと思います。イトイ圭最新作「全員他人の”新しい家族像”」おとなのずかん改訂版 イトイ圭名無し主人公はエロ漫画家。友情以上・愛情未満?の感情を持っていた学生時代の友人が死んでしまい「あげます、大事にしてください、よろしく〜」という何とも軽い遺言書により彼の幼い娘を引き取ることになったところに、確定申告の為に訪れた税理士事務所で働いていた女性が彼に似ていたので思わず「欲しくないですか?この子」と結婚を申し込むと、まさかの即OKの返事が…! それぞれがややこしい事情を抱えていそうですが、普通なら拒否するようなところを受け入れちゃう謎の許容力(それにも何か理由があるのかな?)があるので展開は早いです。きっと新たな家族像を見せてくれることでしょう。イトイ圭が大手出版社で連載するってのもびっくりですが、まさかの週刊連載だとは(やるとしても月スピとかだと思ってた)…。これは応援しない訳にはいきますまい!! 終わり方がキレイだったひきこもりともひこ! 弐志手侶羽名無しかつて勇者と魔王が戦ってた後の現代のお話。勇者の孫の主人公は引き篭もっていて、昼間からゲームしている様な生活をしているが母親からお使いを頼まれて外出する事になるが。。。 現代の世と魔界との関わり方の感じとか雰囲気とかが好きだった。 勇者というのファンタジーの要素が入っているのにリアルな現代劇で、借金が原因でエッチな仕事をさせられそうになってたりしてる所とか、主人公は引きこもりのまま物語が終わるけれど、少しだけ救われる終わり方とか収まりが良くて読後感が良い読切だった。 個人的に好きな感じ。 みかん汁ぶしゃああみかんくんは食べさせたい! 西村たまじたか※ネタバレを含むクチコミです。<<112113114115116>>
途中からいきなり頭が追いつかないレベルで作風が変わってしまい ました・・・。やはり不評だったようであっさり連載が終了。 各編完結形式で「勇午」(海外舞台のアフターヌーン連載頃)にも 負けないくらい面白かっただけに、そこからは読まなくても良いから と前置きしてでも薦めたい作品です。