宙-CHUU-

自由で楽しい女子フットサル! #1巻応援

宙-CHUU- 手原和憲
あうしぃ@カワイイマンガ
あうしぃ@カワイイマンガ

甲子園で選手がパフォーマンスを注意されるニュースが流れるたびに、私はうんざりしてしまいます。なぜこうも若い子を萎縮させてしまうのか、と。 そういう感情を持つ人には、この『宙-chuu-』という作品は痛快に感じられるのではないでしょうか。 厳しいサッカーに嫌気がさした女子は、サッカーとは縁もゆかりもないお嬢様学校に入学するのにそこでまた「フットサル」と出会ってしまう……という物語ですが、フットサルチームの面々のユルさ、献身や規律を強要されない自由、そして溢れ出す創意のままにプレーする喜び!が!もう楽しくて!仕方ない! プレイの作画がものすごくカッコよくて、それに魅了されて読み進めてゆくと次第に、過去の部活サッカーで自分を抑えてきた人達が解放される物語があって、胸熱が止められない! WBCで大谷選手をはじめとした日本代表達がプレッシャーの中でも野球を楽しむ姿にときめいた身としては、こういう作品を、サッカーを、スポーツを見たかったんだよ!もうスポ根とかいらねえよ!とか思ってしまうのです。 そして……主人公はじめ、いくつかの百合可能性も提示されていて、私としてはこの作品、ウェルカムだぜ!

姫騎士は蛮族の嫁

意外?にもつくりこまれた世界観

姫騎士は蛮族の嫁 コトバノリアキ
六文銭
六文銭

タイトルからして、「くっころ」展開(姫騎士が蛮族に負けて、あんなことやこんなこと)かと思いきや、意外や意外で、国ごとの世界観の設定が緻密でたまげました。 ストーリーだけでなく、幕間にある国の設定も記載してあり、著者の力具合がよくわかります。 それだけに、変な先入観もって読んでしまっているのがもったいない。 王道ファンタジーとしても十分面白い作品です。 また、ラブコメ的というほど、おちゃらけてもおらず、捕らえられた姫騎士セラフィーナと蛮族の族長ヴェーオルと純愛にも近い恋愛として展開されるのも面白い。 ヴェーオルが特に真っ直ぐな思いをぶつけて、セラフィーナがたじたじなのもあるあるで良いのですが、セラフィーナも騎士だけあって強く、そして誇り高い様も良いんですよね。 特に、敵国でありながら弱いものを助ける騎士道精神で、竜を前に民を守ろうとする姿はグッときました。 ただ守られるだけではない信念もって戦う女性キャラって、というか男女問わずそういうキャラはカッコいいすよね。 二人の関係だけでなく、巻を追うごとに世界観も広くなっていって、その点も今後注目な作品です。

SAND LAND

鳥山先生の隠れてたけど最近露出してきた名作!

SAND LAND 鳥山明
酒チャビン
酒チャビン

鳥山先生は、アラレちゃんが大好きで、ドラゴンボールも初めは楽しく読んでいました。 ですが、思春期を迎え、ジャンプを読んでること自体が少しダサいみたいな時期ってあると思うんですが、そんな時期にジャンプから離れ(マガジンで破壊王ノリタカを楽しみにしてました)その後は鳥山先生とは縁のない暮らしをしておりました。 そこへ飛び込んできたSANDLANDの映画化のニュース!!!ドラゴンボールの公式サイトによると「鳥山明先生伝説の名作『SAND LAND』が2023年に映像化決定!!」とのことでしたが、わたしからすると「『SAND LAND』しっ、知らねえ・・・」という感じだったので、ならばと言うことで早速読みました!!! 良いですね!!ファンタジーというのでしょうか?全1巻なのですが、打ち切りっぽい感じはなく、元からこれくらいのサイズで構想されていたような気がします!なのでサクッと読めてナイスな読後感ですね。熱いメッセもあり、激しいバトルもあり、ほんわりするチョッと良い話あり、キャラの魅力あり。すごくよくまとまってます!さすが大ベテラン!!(欲を言うとアラレちゃんぽいギャグがもう少し多めだとさらに良かったと思います!) 公式でもDB(多分ドラゴンボールのことだと思います)イズムが感じられる作品だと紹介されていて、それも確かにな、と思ったので、ドラゴンボールは長すぎるけど、サッとDBイズムは感じたい、という方にまさにうってつけの作品かと思います!!!!映画化でヒットしすぎる前に読んでおいた方がツウっぽいですぞ! https://dragon-ball-official.com/news/01_315.html