入りたかった会社のグループ会社(おそらく末端)へなんとか就職できた、吃音のある主人公。
超ブラック企業で過労死目前まで働いて、気づいたこととは――。
この読み切りは黒ベタが多く、さらに吹き出しが楕円でなく、円。
それだけなのに、幸せでなさそうなSF感というか、なんというか、不穏な雰囲気が醸し出されている。
そして、冒頭から怪物がでる世界とあるのに、怪物がほとんど出てこない。庵野版ゴジラのカイジュウのように、少ない。
出たと思ったら、それは主人公に関わりがあるところのみ。
でも実際、怪物が現れても我々の生活はそのくらいしか変わらないのかもしれない。
つらいなと思ったのが、母親からの不在着信に対して10日弱してから留守番電話へ録音する余裕が生まれたこと。
最後の不在着信からしばらくの間、母親から何も連絡がなかったのに、変だなと思えない心理状態だったこと。
もし主人公に身近な人へ相談する元気があったら。
たらればを考えてしまう。
ジャンプでこんな作品を!と衝撃を受けて、アプリ「ジャンプ+」の読者コメント欄を見たら、ファーストコメントが作者だったとあって、もう一度衝撃を受けた。
二足歩行型太陽光線砲台“HOPE”。怪物を倒すそのロボットに憧れ、パイロットになるべく就職活動をしていた羽黒普。夢は破れたが、HOPEの部品工場で休みなく働ク毎日ヲ過ごス。しかシ、忙しサト重ネ不幸ガツヅキ、精神ガドンどントオカシクナツテイキ……!?今作でデビューの奇才が贈るダークストーリー!!
二足歩行型太陽光線砲台“HOPE”。怪物を倒すそのロボットに憧れ、パイロットになるべく就職活動をしていた羽黒普。夢は破れたが、HOPEの部品工場で休みなく働ク毎日ヲ過ごス。しかシ、忙しサト重ネ不幸ガツヅキ、精神ガドンどントオカシクナツテイキ……!?今作でデビューの奇才が贈るダークストーリー!!