あらすじしがない会社員・鳥栖哲雄は娘の彼氏を殺害した。その罪を隠すため、そして家族を守るため、哲雄は半グレとの、果てしない騙し合いに身を投じていく。妻・歌仙の故郷である宗教村で、半グレと村とを争わせ、双方の壊滅を狙う哲雄だったが、策は怪物・窪の覚醒で脆くも崩れ去る。焔の匂いに満ちた、死体だらけのその村で、残ったのは、一人の会社員と、比類なき殺人鬼だけ。殺さなければ、終われない。これが最後の騙し合い――。
娘がいる自分としては、怖かったです。さまよう刃を読んだときにも感じた怖さ。家族愛にたどり着く前に怖くてちょっとキツくなりました。サスペンス好きにはとっても面白いと思います。というか、こんなにハラハラさせられることあります!?