わずか20歳の青年は「摂政」の座に…!! ヨーロッパの地で「君主と国民とが近く親しい姿」に感銘を受け、自らの未来に明るいものを感じて帰国した裕仁(ひろひと)青年を待ち受けていたもの。それは、旧態依然とした弟君や政治家・軍人達、そして快方に向かう見込みのない父・大正天皇の姿であった…。誰よりも大正天皇の病状を危惧し、青年の帰国に備えて「摂政」の設置を急いできた時の総理・原敬(はら・たかし)。「平民宰相」と慕われてきたこの男の身にも異変が!? そして訪れる運命の日、“9月1日”――!! 風雲急を告げる最新刊です。
テーマがテーマだけになんとなーく抵抗感があって読むのを躊躇ってたのですが、読んでみたらシンプルに無茶苦茶面白かったです。 作画が能條純一だけあって美しく重厚で説得力があってすごくいいですね……その一方でちょいちょい印象的なおっさんの変顔が入るとこも好きです。 もし気になってるけど読むのを迷ってる人がいたら、エジソンとけヘレン・ケラー伝記くらいの気持ちでまずは読んでみて欲しいです。