あらすじただ者ではない男…そう、我らが予備校生・酢堂大雑? 想像を絶する育ち方を周囲にバラまき、今、人生の大目標をあっけなく失う。だが彼は、ふつうの高校生になりすまし、今日という日を懸命に生きようとしていた?
陸軍中野予備校のあらすじただ者ではない男…そう、我らが予備校生・酢堂大雑? 想像を絶する育ち方を周囲にバラまき、今、人生の大目標をあっけなく失う。だが彼は、ふつうの高校生になりすまし、今日という日を懸命に生きようとしていた?
私的漫画世界|安永航一郎|陸軍中野予備校sakurakoji.sakura.ne.jp安永航一郎に関する情報はネット上でもほとんど集められません。 ・1962年生まれ,大分県出身 ・大分舞鶴高等学校卒業 ・九州大学入学 ・1980年,「FIELD BALL1980」がヤングマガジン創刊記念新人賞を受賞 ・1981年,「鉄人スポーツマスク」が少年ジェッツ創刊記念漫画賞に入選 ・1982年,県立地球防衛軍執筆開始 これほど情報の少ない漫画家も珍しいですね。作品に関するエピソードもほとんど出ていませんので書くことがありません。 絵柄はなかなか達者なものがあり,この作者独特のギャグネタとのギャップがとても新鮮に感じた記憶が残っています。登場人物の中でもオズマ,バゾク,大雑の女装姿は一見の価値があります。これだけの絵が描けるのですから普通の作品も手掛けることができそうですが,なぜか特異なギャグにひたすら固執する異能の漫画家です。 コメディあるいはギャグ漫画ですからストーリーを追っても意味がありませんので,名場面をいくつか紹介することにしましょう。評価はご自身でされて下さい。
陸軍中野学校は実在した日本軍のスパイ養成学校(竹宮惠子先生の父親が分校出身)で、今の感覚だと取り扱うのに注意を要するように思うが、ギャグとはいえ(だからこそ?)1985年に名前も変えずモチーフにしたというのは驚き。 実際に沖縄で教師になりすましていた人や、ビルマで僧になりすましていた人もいたので、下手に史実を知っているとなかなか笑えない設定が出てくる。当時の戦争に対する意識ってこんな感じだったのか、私が気にし過ぎなのか、これ自体が高度なプロパガンダなのか。。