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ただ者ではない男…そう、我らが予備校生・酢堂大雑? 想像を絶する育ち方を周囲にバラまき、今、人生の大目標をあっけなく失う。だが彼は、ふつうの高校生になりすまし、今日という日を懸命に生きようとしていた？
大ケガの天才・桜井先輩が、なに者かに襲われた。犯人の手がかりは“大口”？ いったい、これは…!? 日本の主食“米”を守るため、敢然と立ち上がった男・酢堂大雑。今、なにを思ったのか、いきなり動物園に出没？
この弟にして、この兄あり？ なんと酢堂大雑には生きわかれのお兄さんがいた。その名も酢堂玉金。恐るべき過去を背負い、今、突如として出現… はたして、この呪われた兄弟に、明るい未来はやってくるのか…!?
わし、酢堂大雑。女だからって、手かげんはしないつもり。なのに、帝国陸軍の血をつぐこのわしが、女に敗れるとは… それも、バニーとかいう色の黒い女に、あっさり。でも、大丈夫。戦う予備校生・酢堂は、やります？
わし、酢堂大雑。当初は確か“ただ者じゃない男”の異名があったはず。なのに近頃は、ボケとかひょうきん者とか、さんざん。おまけに『謎のシリーズ』突入と共に、グーンと出番が減ったみたい。わし、ひがんじゃうよ？
世の中、一寸先は闇とはいえ、あんまりだ。愛犬コバヤシ丸を連れ、さっそうとデビューしたはず。なのに今じゃ中年の転入生、変態教師、そして地黒スケ番やらに座を奪われ出る幕なし。わし、酢堂大雑をお忘れなく？
陸軍中野学校は実在した日本軍のスパイ養成学校(竹宮惠子先生の父親が分校出身)で、今の感覚だと取り扱うのに注意を要するように思うが、ギャグとはいえ(だからこそ？)1985年に名前も変えずモチーフにしたというのは驚き。 実際に沖縄で教師になりすましていた人や、ビルマで僧になりすましていた人もいたので、下手に史実を知っているとなかなか笑えない設定が出てくる。当時の戦争に対する意識ってこんな感じだったのか、私が気にし過ぎなのか、これ自体が高度なプロパガンダなのか。。