あらすじ

「モーニング」誌上でも大人気だった日本ワイン編! 「フレンチv.s.和食」の白熱のバトルが続く。ワインを偽装する、というルール破りの姑息な手を使って勝とうとするフレンチ勢。それに対抗する神咲雫たち和食勢は、趣向を凝らした和食と個性ある日本ワインとの本当の「マリアージュの力」でコツコツと支持を増やす。それは、まさに口コミが広がるのと同じ構図であった。このまま口コミを味方につけ逃げ切りたい局面、出すはずのワインがない、という絶体絶命のピンチに。時間がないなか、雫はある賭けにでる――。
マリアージュ~神の雫 最終章~ 1巻
永きに亘る探求の旅がついに終わりを迎える…。世界的ワイン評論家・神咲豊多香(かんざき・ゆたか)の遺した言葉が〈天上のワイン・神の雫〉に至る道標となる! ワインの武者修行を経て成長を遂げた雫が料理とワインの『マリアージュ』に挑む。そして『神の雫』を巡る遠峰との最終戦がついに始まる!
マリアージュ~神の雫 最終章~ 2巻
天才ワイン評論家・遠峰一青と『神の雫』を巡る戦いを繰り広げ、引き分けに持ち込んだ神咲雫。1年後、神咲邸で雫は遠峰と再会を果たす。そこで待ち受けていた将校(オフィシエ)を名乗る7人の『神の雫騎士団』が二人に試練を課す。基本中の基本にして、最も難しい「ワインとチーズのマリアージュ」。ワイン武者修行で鍛えた雫の実力が今、明らかになる!
マリアージュ~神の雫 最終章~(3)
カリスマワイン評論家・遠峰一青と、ワインに対する天才的な嗅覚を持つ神咲雫。『神の雫』を巡る2人の戦いは最終章へ。「神の雫騎士団」から課された資格審査をパスし、神崎豊多香の残した『神の雫』の記述の争奪がいよいよ始まる。その戦いに備え、雫はこれからの課題となる、ワインと料理のマリアージュに対する嗅覚を研ぎ澄ませていく。その最初の課題となる料理は、実はワインと合わせにくいと言われるカレー!
マリアージュ~神の雫 最終章~(4)
ワインに対する天才的な嗅覚を持つ神咲雫(かんざき・しずく)は、『神の雫』を巡る最後の戦いのため、各地を放浪し、料理とワインの「マリアージュ」(最良の組み合わせ)を探る修行の身。そして現在は洋風居酒屋・ママミーヤに籍を置き、その店が参加したイベントの課題、「寿司とワインのマリアージュ」に挑むことに。
マリアージュ~神の雫 最終章~(5)
ワインに対する天才的な嗅覚を持つ神咲雫は、洋風居酒屋・ママミーヤに籍を置き、その店が参加した〈東京ダイン&ワイン〉での決勝戦・「寿司とワインのマリーアジュ」バトルに挑む。5品の寿司に対し、最良と思われるワインを出すという、この勝負。決勝に残ったビストロ9とアングレームそしてママミーヤは、審査員たちの想像を超えるものを出し、高次元の戦いを繰り広げてきたが!?
マリアージュ~神の雫 最終章~(6)
『神の雫騎士団』から新たに出された課題。それは4品からなるフランス料理のコースにマリアージュする4つのワインを見つけ出すこと! シンプルだが奥深いその4つの“難題”を解いた者が、『神の雫』が描写された7枚の記述のうち4枚を手中にできる――!
マリアージュ~神の雫 最終章~(7)
『神の雫騎士団』から新たに出された課題。それは4品からなるフランス料理のコースにマリアージュする4つのワインを見つけ出すこと! そのためにも「鮭のヴァンブランソース」と「プレ・サレ仔羊のロースト」という課題が、それぞれどのような調理法をされるものか探っていく雫だが!?
マリアージュ~神の雫 最終章~(8)
『神の雫騎士団』出された四品の課題のうち、「ラタトゥイユ」と「鮭のヴァン・ブランソース」に合わせるワインは決まった。メインの「プレ・サレ仔羊のロースト」に合わせるために試食をした雫だったが、そこで合わせたポイヤックのワインとの伝統的で完璧なマリアージュに打ちのめされてしまう。それ以上の創造的なマリアージュを探すためにワインショップをめぐる雫は、ある青年と運命的な出会いをする。
マリアージュ~神の雫 最終章~(9)
『神の雫騎士団』が出した課題は「ラタトゥイユ」「鮭のヴァン・ブランソース」「プレ・サレ仔羊のロースト」「ガトーショコラ」の4品。オフィシエ7人の前で、雫はそれぞれの料理に合わせた渾身のワインを出していくが、遠峰は雫の想像の上を行くワインを出してくる! 雫と遠峰が繰り広げるハイレベルなマリアージュ勝負に対し、オフィシエ7人の下した勝敗の判定は…?
マリアージュ~神の雫 最終章~(10)
最後のメニュー、ガトー・ショコラで神咲雫と遠峰一青のフランス料理4品のマリアージュ対決は終結を迎えた。そして、神咲豊多香の遺言状において謎を残した「記述」を懸けた、新たなマリアージュ対決が示される。決戦に向けての準備を進めるなか、雫は以前にマリアージュ・バトルのイベントで戦ったビストロ9の原島に頼まれ、窮地に立たされたイタリアンレストランを訪ねることになる。
マリアージュ~神の雫 最終章~(11)
遠峰一青とのフランス料理のマリアージュ対決を終えたばかりの神咲雫は、次の四大中華対決を控えていた。そんな中、窮地に立たされた一軒のビストロ「テルツォ」を救ってほしいと頼まれ、ワインをプロデュースすることになる。「テルツォ」には気難しい店主・屋敷がいたが、共にワインとイタリアンのペアリング方法を試行錯誤するうち、だんだんと店の状況が変わってくる。
マリアージュ~神の雫 最終章~(12)
ワインコンサルタントとして入った神咲雫の力もあり、ようやく軌道に乗ってきたビストロ「テルツォ」。雫は店主の屋敷に、半ば喧嘩別れで独立した元の店・ビストロ9の原島を招待し、屋敷のオリジナル料理とそれに合わせたワインでもてなすことを提案する。二人の心を再び近づけるマリアージュは実現できるのか。そして、雫と遠峰一青は、次なる勝負のテーマである、中華料理の深遠なる世界へと誘われていく―。
マリアージュ~神の雫 最終章~(13)
四大中華料理とワインのマリアージュ対決に向け、動き出した神咲雫と遠峰一青。遠峰は、まず四川料理・麻婆豆腐の神髄に触れるべく、台湾へ飛んだ。雫は横浜中華街で上海料理を研究するなか、とある事件に巻き込まれてしまう。多様な食材とスパイス、漢方で彩られた中華の深みにハマっていく雫と遠峰。そして、対決を主宰する神の雫騎士団・ウォンの仕掛けた罠とは――。
マリアージュ~神の雫 最終章~(14)
雫が目指すのは四川料理の麻婆豆腐とワインとの「完璧を越えるマリアージュ」。しかし、麻婆豆腐の辛味と麻味により、ワイン探しは難しい。そこで雫は、横浜中華街のソムリエ・劉姉弟の紹介で、盲目の料理人・周に出会う。彼は、マリアージュ勝負の主宰者・王大人が好んで通いつめていた麻婆豆腐の作り手だった。今は心を閉ざし、料理を作っていない周に、麻婆豆腐を作ってもらえないと勝ち目がないと考えた雫は、ある行動に出る。
マリアージュ~神の雫 最終章~(15)
目指すは四川料理の麻婆豆腐とワインとの「完璧を超えるマリアージュ」。雫は、中華マリアージュ勝負の主宰者・ウォンが好んで通いつめていた店の、盲目の料理人に出会う。麻婆豆腐とのマリアージュの核心に迫るには、その料理人の、今は亡き日本人妻の遺したワインにたどりつく必要が……。そして、雫のライバル・遠峰は、次の一品、「フカヒレの姿煮」に使われる究極のフカヒレを追い求め、宮城県気仙沼にやってきた。
マリアージュ~神の雫 最終章~(16)
『神の雫』時代の懐かしのキャラが勢ぞろい! 中華マリアージュ勝負のワイン探しに奮闘する雫を、助けるために集まった多くの人々。それは、ワインが結ぶ人との縁を大切にする雫が、助けてきた仲間たちだった。一方、ライバル・遠峰は豊かな資金力を武器に、孤独なマリアージュ研究に勤しむ。それぞれの戦法は勝敗にどう影響していくのか。そしていよいよ、「四大中華とワインのマリアージュ勝負」、本番当日がやってくる。
マリアージュ~神の雫 最終章~(17)
いよいよ「四大中華とワインのマリアージュ勝負」本番が開幕。小籠包、北京ダック、フカヒレの姿煮、麻婆豆腐と、四品の中華料理に合わせるワインと、そのマリアージュ表現の豊かさで神咲雫と遠峰一青が勝負していく。しかし、主宰・ウォンが仕掛けた「中華の罠」が2人を揺さぶる。そして、「神の雫」をめぐる長い戦いについに決着がつき、十二使徒の上にたつ天上のワイン「神の雫」とはなにか、が明かされる……!
マリアージュ~神の雫 最終章~(18)
「神の雫」をめぐる長い戦いについに決着がつき、十二使徒の上にたつ天上のワイン「神の雫」とはなにか、が明かされた……! 最後の旅に出る神咲雫(かんざき しずく)とライバル・遠峰一青(とおみね いっせい)。まず雫は、「熟成」というキーワードに注目し、「熟成肉と熟成ワインのマリアージュ」から、そのヒントを探ることにした。
マリアージュ~神の雫 最終章~(19)
「熟成肉と熟成ワイン」を探求するなか、いつしか『神の雫』の手がかりを捜しにボルドー行きを考え始めた神咲雫。一方、ライバル・遠峰一青は、ブルゴーニュにその目指す先を定めた。雫はまず、ボルドー行きの資金を得るため、新たなワインコンサルタントとしての依頼を受ける。場所は、北軽井沢。ミッションは、時代に取り残された和風オーベルジュを立て直すこと。日本料理&日本ワイン編のスタート!
マリアージュ~神の雫 最終章~(20)
日本料理&日本ワイン編のスタート! 近年盛り上がりを見せているユニークな日本ワインが多数登場。そこへ、日本ワインと和食のマリアージュに対抗してきた隣のフレンチ・オーベルジュから、お客さんの支持を集める勝負が仕掛けられる。それはただのバトルではなく、謎のイケメンソムリエがそっくりなワインを偽装するという信じられない姑息な手を使ってつぶしにかかる罠だった。見た目にも華やかで有名なワインを使ってくる敵におされる雫たち。マリアージュの力で切り抜けられるか。
マリアージュ~神の雫 最終章~(21)
「モーニング」誌上でも大人気だった日本ワイン編! 「フレンチv.s.和食」の白熱のバトルが続く。ワインを偽装する、というルール破りの姑息な手を使って勝とうとするフレンチ勢。それに対抗する神咲雫たち和食勢は、趣向を凝らした和食と個性ある日本ワインとの本当の「マリアージュの力」でコツコツと支持を増やす。それは、まさに口コミが広がるのと同じ構図であった。このまま口コミを味方につけ逃げ切りたい局面、出すはずのワインがない、という絶体絶命のピンチに。時間がないなか、雫はある賭けにでる――。
マリアージュ~神の雫 最終章~(22)
「難題は、パクチーだと思いますねん」……大人気だった日本ワイン編が終わり、次こそいよいよ『神の雫』。本丸そのものを求めてボルドーへ……! と、その前に。ライバル・遠峰一青と比べても資金不足がネックの神咲雫は、もう一つだけ、ワインアドバイザーの仕事を引き受けることにした。依頼人は、アジアンビストロを経営する船橋ソムチャイという男。謎の関西弁を話す彼は、もともと店に置いていなかったワインに目覚めたばかりだった。パクチーのきいたタイ&ベトナム料理とワインを合わせるのは難題だが……パクチー好きのパクチニスト必見。いざ、ワインとエスニックの迷宮へ!
マリアージュ~神の雫 最終章~(23)
パクチーのきいた独創的なタイ&ベトナム料理とワインを合わせる難題は、神咲雫のもう一人のライバルともいえるクリスの登場で混迷を極めつつも、なんとか達成! パクチー好きのパクチニストにはの皆さまには、ぜひチェックしていただきたいワインが多数登場です。そして舞台はいよいよワインの本場・フランスへ。雫はボルドー、遠峰一青はブルゴーニュに『神の雫』の在りかを定め本格的に捜し始める。『神の雫』から連なる物語は、いよいよクライマックスへ。
マリアージュ~神の雫 最終章~(24)
三笠シェフと“星つきシェフ”国木田との対決は予想だにしない展開に。ジビエの本場・パリならではの最高峰の鳩料理と、合わせるのは「限りなく神に近いワイン」。それが『神の雫』なのか。そして、学びを深めた雫はボルドーへ向かう。もちろん「ラフィット」「オー・ブリオン」など超一流シャトーへ……。一方の遠峰はブルゴーニュで「リシュブール」や「シャンベルタン」など至高のワインを試飲。果たしてこのなかに『神の雫』はあるのか。
マリアージュ~神の雫 最終章~(25)
「終末ソムリエ」の異名をとるゴダール氏とともに、死にゆくクライアントへワインを届けるミッションへ同行する神咲雫。遺言状を改めて読み解きながら、本質を掴んでいく。一方の遠峰一青も、ぶっ続けで試飲を重ね、とある偶然の出逢いから奇跡のワインにたどり着いた。連載開始から16年、いよいよ『神の雫』の登場!
マリアージュ~神の雫 最終章~(26)
いよいよ最終決戦。神咲雫と遠峰一青はそれぞれの究極の一本『神の雫』を携えて決戦の地へ集結。神の雫騎士団の将校(オフィシエ)たちの前で渾身の表現を披露する。しかし、神咲豊多香はまたしても意外なメッセージを遺していた。果たして、時価20億円を超えるワイン・コレクションはどちらの手に?全世界で累計1100万部突破、16年もの長きにわたる『神の雫』をめぐる物語は、伝説となっていよいよ完結!
神の雫 (新装版)

神の雫 (新装版)

神の雫は運命の雫でもある。世界的なワイン評論家神咲豊多香の子である神咲雫は、幼少からワインに関する徹底した英才教育を父から受けていた。成長した雫は、父への反発からワインから距離を置く生活を送っていたが、運命の糸は雫をワインの元に引き寄せた。雫の持つたぐい稀なワインのテイスティングに対する才能は無意識のうちに発揮され、周囲を驚かすばかりだった。その後、父が急死し、ある遺言が残された。それは父が生涯を通じて選んだ12本の偉大なるワイン「十二使徒」とその頂点に立つ「神の雫」の銘柄と生産年を言い当てた者に、遺産である至高のワインコレクションを相続させるというものであった。その重圧に驚愕する雫であったが、加えて生前父が養子に迎え入れた、天才ワイン評論家の遠峰一青が現れ、相続争いを表明してきた。ここに誇り高きワインコレクションをめぐる熾烈な争いの舞台の幕が切って落とされた。2004年に漫画雑誌モーニングで連載が開始されるや、大ヒットとなり続編含め16余年にわたり大ベストセラーとなった。作品は世界中で大ヒットを飛ばし、累計発行部数は1500万部を突破している。ワインに詳しい者もそうでない者も読み出したら一気に引き込まれる亜樹直の重厚さとエンターテイメントか見事に合体したと原作と原作にマッチしたオキモト・シュウのシャープな絵がこの大作を結実させた。
神の雫【極!単行本シリーズ】

神の雫【極!単行本シリーズ】

主人公・神咲雫(かんざきしずく)は、世界的なワイン評論家・神咲豊多香(かんざきゆたか)を父に持つビール会社の社員。父親に反発して就職するが、新設のワイン事業部に異動することに・・。突然訪れた父親の死、その遺言には12本の偉大なワイン「十二使徒」と、その頂点に立つ「神の雫」と呼ばれる幻の1本についての記述があった。ワインに興味のなかった雫だが、その後のワインとの出会いを通じてワインに魅せられ「神の雫」を見つけ出すことを決意する!2009年ドラマ化!
【極!合本シリーズ】サイコドクター

【極!合本シリーズ】サイコドクター

あの傑作マンガ「サイコドクター」が【極!合本シリーズ】に登場!あなたの心を覗かせてください。新宿の雑居ビルに「楷恭介心理研究所」を構える所長兼カウンセラーの精神科医・楷恭介(カイキョウスケ)。悩み、闇、心の病など様々な人が内面に抱える問題を解決するために闘いを続ける!「神の雫」原作者の、読者の心を響く重厚なストーリー。 ※単巻版1~2巻を収録しています。
【極!合本シリーズ】神の雫

【極!合本シリーズ】神の雫

あの傑作マンガ「神の雫」が【極!合本シリーズ】に登場!主人公・神咲雫(かんざきしずく)は、世界的なワイン評論家・神咲豊多香(かんざきゆたか)を父に持つビール会社の社員。父親に反発して就職するが、新設のワイン事業部に異動することに・・。突然訪れた父親の死、その遺言には12本の偉大なワイン「十二使徒」と、その頂点に立つ「神の雫」と呼ばれる幻の1本についての記述があった。ワインに興味のなかった雫だが、その後のワインとの出会いを通じてワインに魅せられ「神の雫」を見つけ出すことを決意する!2009年ドラマ化! ※単巻版1~2巻を収録しています。
【極!合本シリーズ】マリアージュ~神の雫 最終章~

【極!合本シリーズ】マリアージュ~神の雫 最終章~

大ヒットした「神の雫」の続編である「マリアージュ~神の雫 最終章~」が【極!合本シリーズ】に登場! ワイン漫画の金字塔「神の雫」の最終章ついに解禁! 武者修行を経て成長を遂げた主人公・が料理とワインの『マリアージュ』に挑む! 神咲雫vs遠峰一青の最終決戦の行方は!? そして「神の雫」と呼ばれたワインの正体とは!? ※単巻版1~2巻を収録しています。
神の雫 超合本版

神の雫 超合本版

【『神の雫』1~4巻を収録した超合本!※内容はコミックス発売当時と同様です。】ソムリエ見習いの紫野原(しのはら)みやびは、知ったかぶりのお客の間違いを指摘し、その客を怒らせてしまった。しかし、その客の連れとして来ていた神咲雫(かんざき・しずく)のみごとなデキャンタージュによって救われる。実は彼は世界的に有名はワイン評論家、神咲豊多加(かんざき・ゆたか)の息子であった――。
神の雫

神の雫

ソムリエ見習いの紫野原(しのはら)みやびは、知ったかぶりのお客の間違いを指摘し、その客を怒らせてしまった。しかし、その客の連れとして来ていた神咲雫(かんざき・しずく)のみごとなデキャンタージュによって救われる。実は彼は世界的に有名なワイン評論家、神咲豊多香(かんざき・ゆたか)の息子であった――。神の気まぐれが生み落とした“一本のワイン”を巡る、罪深き人間たちの物語が始まる。
サイコドクター

サイコドクター

『ファイル1・高層恐怖症』一流商社の女性総合職として意欲的に働く冠野あずさは、高層恐怖症とゾンビの悪夢に悩まされ「楷恭介心理研究所」を訪ねる。楷は「心の病」の原因があずさ自身気づいていない「幼少時の記憶」にあることを突きとめ、必死に処方を施す──。
吉原プラトニック

吉原プラトニック

二次元=浮世絵を愛するヲタク侍・貞近。生身の女性を克服させようと父親が考えたのは、浮世絵に描かれた吉原の売れっ妓(こ)花魁・紫太夫に手ほどきをさせるという突拍子もない策だった。おびえる貞近だったが、ひょんなことから振舞った手料理に紫太夫はすっかり胃袋を掴まれてしまい……。