あらすじスペイン王家の内紛に乗じて実兄・ジョゼフを国王に据えたことで激化したゲリラ攻撃を制圧しようと、スペインへ乗り込んでいく皇帝・ナポレオン・ボナパルト。しかし、彼がいない間に、犬猿の仲だった侍従長官・タレイランと警務大臣・フーシェが手を結び、ナポレオンの妹・カロリーヌとその夫・ミュラーをフランス皇帝に担ぎ出す陰謀をめぐらせていた。それを知ったナポレオンは深い孤独と疑心暗鬼に陥って……!?
池田理代子のマンガである。ナポレオンの台頭から、その死までを描く。時代考証が精密であり資料をよく読み込んでいる。史実にそくしているが、大家・池田理代子の圧倒的なストーリーテイリングでグイグイと漫画に引き込ませる。ナポレオンを主人公とするマンガの中では最高傑作であろう。歴史の勉強のためにも日本人には全員読んでいただきたい。