あらすじ皇帝に就任したナポレオン・ボナパルトは、オーストリア軍を破ってウィーンへと入城する。そこで、ロシアとブロイセンが同盟を結び、その両軍から挟まれているフランス軍の窮地を知ったナポレオンは、ロシア皇帝・アレキサンドルI世に親書を送る。その手紙を読んで油断したアレキサンドルは、老練のクトゥゾフ将軍を総司令官から解任してしまう。ナポレオンはそこに勝機を見出して……!?
池田理代子のマンガである。ナポレオンの台頭から、その死までを描く。時代考証が精密であり資料をよく読み込んでいる。史実にそくしているが、大家・池田理代子の圧倒的なストーリーテイリングでグイグイと漫画に引き込ませる。ナポレオンを主人公とするマンガの中では最高傑作であろう。歴史の勉強のためにも日本人には全員読んでいただきたい。