あらすじティルジット条約が破棄されてロシアとの戦争に突入した皇帝・ナポレオン・ボナパルト。当初は優位に進軍して首都モスクワへ入城したナポレオンであったが、ロシアの総大将となったクトゥゾフ将軍の戦略に徐々に苦しめられていく。そして、厳しい寒さと飢えで兵力が激減していくナポレオンは、パリでのクーデター未遂を聞いて帰国してしまい、ロシア遠征は無残な敗北を喫することに……!?
池田理代子のマンガである。ナポレオンの台頭から、その死までを描く。時代考証が精密であり資料をよく読み込んでいる。史実にそくしているが、大家・池田理代子の圧倒的なストーリーテイリングでグイグイと漫画に引き込ませる。ナポレオンを主人公とするマンガの中では最高傑作であろう。歴史の勉強のためにも日本人には全員読んでいただきたい。