あらすじリトルを槍熊の群れへ預けに行ったまま、ひと月も帰らなかったDX。どうやら、DXが持ち帰った血贄の石(ブロータン・ジェム)が関係しているらしい。DXは、「なりゆきで」としか語らないが――…。そして、メイアンディアが王と結婚の儀を執り行わず、婚約者にとどまった経緯も明らかになり――? 目が離せない、第31巻!
キャラクターや世界観の作り込みが凄い作品。 一回読んだだけでは読者に伝わらないくらい細かいところまで作者の中で設定が作られているように思う。 二回目に読んだ時にはキャラクターの性格や行動原理が掴めてきているので、「ああ確かにこいつはこういう行動に出るわ・・・」と妙に納得する。 キャラクター同士の掛け合いはこの作品の大きな魅力の一つ。 ストーリー上に張り巡らされた伏線がすぐに回収されたり、しばらく後で判明したりと一時も目が離せない。 竜が出てくる中世風の世界、いわゆる王道ファンタジーだが、学園物的要素、寮生活のわちゃわちゃ感も色濃い。